IS《ISの帝王:小説版》   作:只の・A・カカシです

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まあ落ち着け。強靱な腹筋を見せ付けられちゃビビって話も書けやしねえ。・・・最新話は無事だ読者。少なくとも今の所はな。この先どうなるかは、あんた等次第だ。無事更新して欲しければ、俺達に協力(良く笑い、良く腹筋を崩壊)しろ。OK?


第6話 大惨事対戦

 放課後、剣道場を訪れた一夏と箒。

 「あれ?篠ノ之(期待のルーキー)さん。入部届?」

 早速剣道部部長に勧誘される。

 「竹刀は降ろしてろ。その羨望の眼差しも仕舞え。・・・一夏のトレーニングです。お気遣い無く。」

 遠慮のかけらもない。

 「良いのか?あんな態度で。」

 これには、あの一夏も思わず心配する。

 「大丈夫さ。心配ない。」

 何故そう思えるのか、是非とも説明を聞いてみたい。

 「そうか、なら良い。」

 しかし、彼らに説明を求めるのは無駄なこと。

 「ほれ。」

 「ああ、どうも。」

 一夏は、箒から竹刀を受け取る。

 「・・・防具は?」

 見渡す限り、それらしきものは倉庫に仕舞われている。

 「(お前とやるには)ただのカザリにもならん!では、・・・行くぞ!」

 出足は五分。そのせいで、爆発的加速力に床が耐えきれず、2人の中間点付近に剣道場を縦断する小さなひび割れが発生する。

 「「ウラァァァァァァァ!!」」

 竹刀同士の打ち合いにもかかわらず、銃撃戦以上に大きな爆発音が発生していた。。

 

 

 

 2時間後。

 【0/500】

 【1/15000】

 【1/200±50】

 【350/2000】

 【2000/9999】

 上から、竹刀、剣道場、巻き込まれた部員、箒、一夏。

 「どういうことだ!」

 箒の怒鳴り声が、折れた竹刀(×10)の山を揺らし、雪崩を引き起こす。

 「あの通りだ!」

 スーパー感覚派の彼らが、それを行ったところで説明できない&理解できないの二重苦が発生するだけ。

 「どうしてここまで(力のコントロールが)弱くなっている。」

 「この間まで、受験だったからな。その後も、缶詰にされていたしな。」

 一つ深呼吸をし、落ち着いて話を始める。

 「・・・中学は何部にいた?」

 眉間に寄ったしわを指で伸ばしながら、箒は尋ねる。

 「剣道部にいたが(すぐに)退部した。」

 「それじゃあ、帰宅部と言うことか。」

 答えを予想していたのか、怒鳴られることはなかった。

 「そうだ。・・・どうした?」

 箒の手が、グッと握り締められた直後。

 「・・・直す!鍛え直す!このままではISを破壊するだけだ!明日から毎日3時間、私と稽古だ!」

 声高らかに宣言するも。

 「お前も3本は折ったろう!」

 直ぐさまお前も大差ないといわれてしまう。

 「うるさい!剣道にだらしのない、馬鹿マッチョマンが!」

 竹刀をへし折ったとは言え現役。途中で投げ出した奴に言われて、大人しくできる訳がない。

 「やるか!」

 ドンッ!【0/15000】

 2人が同時に立ち上がる。その衝撃で、剣道場の防振ゴムは限界を迎えた。

 バキ!バキィ!バリーンッ!【8571/9000】

 遂に、建物本体にダメージが入り始める。

 「2人ともやり過ぎだわ!」

 剣道部が仲裁に入る。しかし、実力で2人には遠く及ばない彼女達では、それは不可能に近い。

 ガゴツンッ!【800/9999】

       【43/2000】

 2人を止めたのは、やはりこの人だった。

 「次余計に暴れたら、剣道場の梁に張り付けるぞ。」

 腰に、五寸釘が30本近くぶら下げられている。

 「ちふ・・・織斑先生!?会議に出席したんじゃ・・・。」

 ここに来る前に山田先生が会議室に向かっているのを見かけた一夏は、てっきり千冬姉も一緒にいるものだと思っていた。

 「トリックだよ。」〈山田先生に押しつけただけだけどな。〉

 「「ウオォォォォ・・・・。」」

 「今日(のトレーニング)は終わりだ!」

 激しい打ち合いにより疲労の蓄積していた2人には、反撃する力が残っていない。

 『ピンポンパンPON☆ッとくれたぜ。』

 突如聞こえてきた、謎のチャイム。

 『織斑先生、繰り返します織斑先生。・・・会議室に帰ってくるのを楽しみに待ってるぜ。』

 一夏が近くの居る時を狙ったかのような放送に、織斑千冬の顔は一気に青ざめた。

 「ヌオォォォォォッ!!」

 一夏の居る前でそれを言われてはお終いだ。モンドグロッソ決勝さながらの剣幕で逃走をはかる。

 が。

 「ふざけやがってぇ!!待てこのクソッタレ!」

 「待て一夏!話せば分か――」

 ズゴォン!【13/20000】

 ジャストミィィィィィト!先程までの疲労は何処にやら。

 「会議室に落ちろ千冬姉!」

 会議室はこの真下。愛する姉の酒代を守るため、会議室に突き落とす。

 「ヌァァァァァァァァ!」

 しかし、この光線で床と天井が抜けたせいで、剣道部の練習と会議は強制終了となった。

 

 

 

 「まだ誰か残っているか?」

 8時前。見回りにやってきた警備員は、剣道場のドア前に座っていた生徒に話し掛ける。

 「イエ゛アァァァァァ!2人だけです。」

 メキッ!バキィッ!【【0/500】】

 その直後、竹刀が以下略した音が聞こえてきた。

 「鍵を閉めたい!出て貰えないだろうか。」

 「「これが最後だ!」」

 ベキィッ!【【0/1000】】

 威勢の良い返事の後、響いた音は木刀が砕けた音。

 「よくこんな時間まで騒ぐ体力があるモンですなぁ。全く驚愕だ。しかし、この惨状をどうする気だね?」

 ぐちゃぐちゃになった剣道場を見て、警備員は顔を顰める。

 「心配するな、片付ける。」

 「直れ!直れってんだよこのポンコツが!」

 ゴッ!・・・ギギギギギィィィィ【6000/9000】

 そう言って一夏が床を殴った途端、元通りとまでは行かないにしても床が復元した。

 「この手に限る。」

 直す方法に、手段は選ばない!これぞ豪快、スーパー建築アクション!!

 「む、無茶苦茶だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 叫ぶ警備員を気に掛けることもなく去っていく2人。

 「さて、帰るぞ一夏。(食堂の営業時間に)遅れるぜぇ、急ぎなよ。」

 既に意識は、夕食に向いていた。

 「分かってる。今行く。」

 ・・・竹刀?ああ、大丈夫。明日にはすっかり直ってるでしょう。

 

 

 

 その事件は、翌週の月曜日に起きた。

 「・・・なあ箒。」

 腕を組み、搬入扉を睨む一夏。

 「何だ?」

 「ISが来てない。」

 「知らん。」

 歩く音が聞こえ、箒がそちらに目を遣ると一夏が部屋の出口に向かっていた。

 「・・・どこに行くんだ?」

 「壊物だ。」

 「・・・買い物?」

 至ってシンプルな答えの意味が分からず、仕方なく箒も付いていくことにした。

 

 アリーナからかなり離れた場所にやってきた2人。

 「100番のコンテナ。これだ。」

 ガッシャァァァァァン!【0/3500】

 大きく100と書かれたコンテナのチェーンキーを、万能のスマッチョキーでこじ開ける。

 「ワァオ・・・。」

 中には、様々な武器が仕舞われていた。

 「それは何?」

 一夏が真っ先に手にしたのは、上面と底面に4つずつ丸い穴が空いている直方体の物。

 「対IS兵器(ロケットランチャー)だ。」

 「・・・。」

 驚いて言葉を失う箒を余所に、次々と武器を装備していく一夏。

 「よし!行くぞ!」

 1分後、100%OFFで装備を揃えた一夏は、箒を従え全速力でアリーナに向かった。

 

 

 

 一方のアリーナでは、生徒達が一夏の登場を、今か今かと首を長く(物理)して待っていた。

 聞けば、織斑君の活躍を少しでも目に焼き付けたいと思っていたら伸びたとのことである。

 「あ!織斑君来た!」

 「「「きゃー!織斑くーん!」」」

 黄色い声援が飛ぶ。

 「えー?あれがIS?」

 しかし、そこに現れたのは武装した人間。

 ガシャンッ!

 デェェェェェェェン!【50000/五万道(ゴマンドー)!】

 一夏がロケットランチャーを肩に担いだ瞬間、何処からともなく効果音が流れた。

 「あ、貴方その格好は一体!?」

 IS同士の戦闘と聞いていたセシリアは、相手の装備の貧弱さ(IS比)に驚く。

 だが、無理もない。彼女・・・いや、世界的に見て、ISに生身で挑もうとする猛者はまずいないからだ。

 「ISが来てない。始めるぞ。」

 「ええぇ!?」

 淡々と話を進める一夏に、セシリアは途惑う。

 『おい織斑、ちょっと戻ってこい。ISが届いた。』

 その時、アリーナに織斑千冬の声が響く。

 「・・・アリーナがドンパチ賑やかになったらな。」

 『おい、織斑!ちょっと待て!』

 しかし、一夏は聞く耳を持たず、一方的に会話を終了させる。

 「何か言うことは?」

 話を振れば、調子に乗る。

 「・・・ふっ、精々私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで踊――」

 ズドォォォォォン!【26000/27000】

 見事に一夏の作に嵌ったセシリアは、先手を取られる。

 「キャアッ!あ、貴方無茶苦茶しますわね!」

 ズドッズドォォォン!ズドォォォン!【24500/27000】3Hit!

 無駄口を叩く間に、更に3発お見舞いする。

 「どうした!こっちだ!さっさと撃ってこい!!」

 「くっ!行きなさいブルー・ティアーズ!」

 ズババババババッ!【【0/500】】

 挑発に乗り、ブルー・ティアーズ(以下、ビット)を出した瞬間、チェーンガンにより一瞬で2機が蜂の巣にされる。

 「なっ!?」

 ヒューン、ピッ!ドォォォォォンッ!【24000/27000】

 驚きのあまり動きが止まったところに、本来の用法ではない手投げで、クレイモアをぶつけられる。

 「一々驚いて動けないようでは、ただの(カカシ)だ。怖いのか?」

 ガガガガガガガガガガガッ!【24400/27000】

 息つく暇もなくサブマシンガンをぶっ放す一夏。しかし、流石に本体は堅い。

 「ちぃっ!こんな豆鉄砲で!ティアーズはまだあってよ!」

 「むっ?ぬあっ!」

 ここで一夏に痛恨のミスが出る。太陽とBT(弾道型)が重なって見えなかったのだ。

 「くっ・・・。」

 爆風に吹き飛ばされ中を舞う。しかし、飛ばされた先は幸いなことにピットだった。

 「よく帰ってきたな一夏。さっさとISを装着しろ。OK?」

 「OK!」

 ブラコン炸裂により、今はどんな返しも許される。

 一夏は、素早くISを装着。アリーナへと向かった。

 「あ、織斑君がISを着けて出てきた!」

 「「「キャー!」」」

 すかさず、観客席から歓声が飛ぶ。

 デェェェェェェェェェェン!【99999/99999】

 雪片を肩に担いだ音。毎度毎度うるさいが、勝手に出るのであって効果音を流している訳ではないので悪しからず。

 「それが貴方のISですの?」

 真っ白なISに身を包む一夏を、いぶかしげに見る。

 「そうだ。これで目一杯ドンパチ出来る。エネルギーもたっぷりあるしな!」

 『何を下らないことを言ってる!』

 「行くぞ!」

 さっさと片付けてしまえと言う指令を受け、一夏は突撃する。

 ギィィィィィンッ!【0/500】

 「そ、そんな馬鹿な!?遠距離の私に近接武器で挑もうと!?武器はおありで無いので!?」

 近接武器でいとも容易くビットを破壊されたことに余程驚いたのか、セシリアは反撃の意志を失いかけていた。

 「いや、コレだけだ。」

 「そんな・・・!」

 ただただ驚くばかりのセシリア。しかし、それで一夏の手が止まる訳がない。

 ガァァァァァァン!【22000/27000】

 あっという間に距離を詰められ、雪片弐型で斬りつけられる。

 「ええぃ!ブルー・ティアーズ!」

 ビシッ!【99998/99999】

 ヤケクソで放った一撃が、ようやく一夏を掠る。

 しかし。

 「ふざけやがってぇ!」

 ゴッ!【2000/27000】

 逆に一夏を怒らす結果となり、雪片を投げられ、スラスターに突き刺される。

 「キャァァァァァァ!な、こ、こんな・・・。」

 ボンッ・・・【1000/27000】

 絶対防御が働き、目減りしていくライフ(≒シールドエネルギ)。

 「地面に落ちろセシリア!!」

 「ウワアアアアアァァァァァ!」

 ドサッ!【0/27000】

     【1500/1500】

 着地(墜落)した衝撃によりライフがなくなり、ISが解除された。

 『し、試合終了!勝者、織斑一夏!これぞTHE・肉体派!織斑一夏の神髄だ!』

 いつの間にかアリーナの実況を放送部が行っていた。

 「「「きゃぁぁぁぁぁー!よく分かんないけどスゴーい!」」」

 兎に角はしゃげれば何でも良い(一部)女子は、あちらこちらで跳び、走り回る。

 「戦う一夏を応援します!」

 そして良く分からない宣言を大声でしていた。




読者めぇ・・・。くそ!腹筋を鍛えたか!ヌォォォォォ!
Enterポチー!(投稿)

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