IS《ISの帝王:小説版》   作:只の・A・カカシです

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こんなの小説じゃないわ、状況描写のついたMADよ!
だったら読めばいいだろ!


第5話 ただの書き直しですな

 3時間目。この時間も、山田先生が授業を進める。

 「と言う訳で―――作られており―――しています。また、―――します。―――などの機能があって――」

 「先生、何か体の中を弄られているみたいで怖いんですけど、大丈夫なんでしょうか・・・。」

 教科書に書いてある内容に、生徒から不安の声が上がる。

 「大丈夫ですよ。そうですね、身の回りにあるもので言えば皆さんしているブラジャーですね。あれはサポートをする訳で、人体には影響がありません。勿論、自分のサイズにあったものを選ばないと、織斑さんみたいにカッチカチの胸になってしまいます。」

 一夏の胸筋を胸と見間違うのも、無理もない。去年まで、IS学園には女子しかいなかったのだから。

 「何でブラジャーなんか付ける必要があるんだ?鍛えればいいじゃないか。」

 もっとも、この筋肉バカでなければ見間違うこともなかっただろうが。

 「・・・!?あ、あ、えー、えっと、そ、そうですよね!織斑君はしませんよね。」

 ですが、もっと注意すべき相手がいます。

 「山田先生?織斑さんの胸はカッチカチだぁ?」

 「ひ、っひぃ!?」

 「いくら私でも、胸までは鍛えられんぞ?」

 「お、おぉ、お、織斑先生のことをい、言った訳では―――ギャー!」

 山田先生の意識が、ログアウトしました。

 「お、織斑君、その胸元に見えているのは?」

 「これか?・・・コルセットだ。」

 服をめくり、本当であることを見せる。腰に2つ、胸付近に1つの布陣だ。

 「何で?」

 「昨日の授業の後、教室に残って復習を続けていた。今朝、その疲労がやって来た・・・痛かったぞ。」

 昨日の授業は殆どドンパチしており、実施されていないに等しい。

 「んん!山田君(ずうとるび)、織斑に座布団一枚やって!」

 ブラコンを発揮する織斑千冬。

 「はい、かしこまりました。」

 「「「!?」」」

 生きていようが棺桶の中だろうが、織斑先生に呼ばれれば起き上がるのが山田先生。

 「あ、それから大事なことがあって、ISにも意識に似たようなものがあります。一緒に過ごした時間眼に対して、えぇっと、操縦時間に比例してISも操縦者の性格を理解しようとします。」

 一周回って冷静になり、何事もなかったかのように授業を続ける。

 「つまり、鍛えた分だけ筋肉モリモリになると言うことですか?」

 「「「!?!?!?」」」

 2日目にして、筋肉に汚染されたクラスメイトがいますね。

 「違います!より性能を引き出せることになる訳です!」

 山田先生は、急いで訂正を入れる。

 「あってるじゃないですか!筋肉モリモリになれば身体能力も上がります!」

 しかし、全く聞く耳を持たない。まぁ、考え方としては間違いとも言い切れないが。

 「うるせぇ、少し黙ってろ!このオカマ野郎(つまり女)。べらべら喋りやがって!次喋ったら、(一夏が座っている座布団のカバーを頭からかぶせて、カバーの)口を縫い合わせるぞ。」

 「篠ノ之さん、怖い。」

 真顔で針と糸を持つ。しかし、上手く糸が通らない。・・・締まらねぇ。

 「「「・・・・・。」」」

 グギッ【0/20】

 糸が通せなくて、怒りのあまり曲げたのではない。良く見れば、箒が通そうとしていたのは糸ではなくピアノ線。

 刹那、縫い合わされたくなければ目を合わせるなと、全員が黒板の方を向く。その中において約1名。あらぬ方向を見続けている人物がいた。

 「山田先生、何で俺を見てるんだ?」

 「!!い、いえ、何でもないですよ?」

 顔を真っ赤にして否定する。全く否定になってないが。

 「(その程度のことで狼狽えるようでは)トーシローですな。」

 「織斑先生!酷いですよ!」

 酷くないです。クラスを満遍なく見回せないあなたの責任です。

 箒の目が、ギロリと山田先生を睨んだ。

 「ひっ!」

 しかし、そこで大人しくなったため縫い合わされることは回避した。

 

 

 

 「ねえねえ、織斑君さぁ!」

 休憩時間に突入するや否や、毎度毎度(2日目)の光景が繰り広げられる。

 「はいはーい、質問でぇーす!」

 「今日のお昼空いてますか?放課後暇ですか?夜も暇して貰って良いですか?」

 「?」

 しかし、同時に喋られては聖徳太子ではないので聞き取れない。もし仮にこれが、筋肉会話だったら同時に多数と喋る事が出来たことだろう。

 「・・・(録音用の)マイクは(ケースに)縛ってろ。その口も閉じとけ。」

 その女子達の背後からオーラ全開で現れた箒は、ピアノ線の通った針を突き付ける。

 「篠ノ之さん、怖い・・・。」

 彼女も慣れたもんだ。今までなら確実に、黙って震えるのが精一杯だっただろう。

 「と、ところで、織斑先生って、家ではどんな感じなの?」

 この話題なら一夏と箒の2人に脅される(本気で殺しに来てるけど・・・)こともないだろうと思ったのだが・・・

 「(生活しているだけで)部屋がドンパチ、賑やか―――」

 パァァァンッ!【8987/9999】

 Critical Hit・・・いや!真芯で捉えた会心のCritical Hit!

 このタイミングで現れる人物と言えばただ1人!

 「油断するな!休み時間は終わりだ。散れ!」

 織斑先生である!

 「駄目だ。」

 まだ時間内だと、一夏は主張する。

 「ほぉ、口答えするか。また、ドンパチするか?」

 それ、あなた方がやりたいだけなんじゃないですか?

 「「「いや、結構!!」」」

 これが、クラスの総意。

 良い合わせだ、どこで身につけた。

 「その手に持っている紙は何だ?」

 仕方なく、一夏は話題を切り換えた。

 「あぁ、お前に用意されるISの準備が遅れている。」

 「誰が手配したんです?」

 世界にISのコアは467個しかない。まさかと思い、用意した相手を訪ねる。

 「学園だ。今、学園の訓練機に予備がない。・・・まあ、(ISごとき)手前ぇには必要ねぇだろうがな。」

 「そうか。」

 予期した相手とは違い、一夏はホッとした。

 「し、指定機!?一年生の素人に!?」

 世間的に見れば、普通の反応。

 「当然ですわ。プロ()(と戦うの)ですから!」

 セシリアは、今の世界最強の言葉を聞いていなかったのか?もっとも、トーシローに負けるとは、この時は思っても見なかったことだろう。

 「面白い奴だ。お前を倒すのは、最後にしてやろう。」

 何処から出したのか、竹刀をちらつかせる箒。

 「うるさい奴等だ。気に障った。お前等を叩くのは、最初にしてやろう!」

 バゴゴゴォーン!【8970/9999】

         【1874/2000】

         【53/1500】

 一夏、箒は殆ど無傷。しかし、唯一肩書きのあるイギリスの代表候補生は撃沈した。

 「何か言うことはあるか?」

 ある訳が――

 「はい、先生!篠ノ之さんは篠ノ之博士の関係者ですか?」

 あった。それも、今の流れからは絶対に出て来ないであろう内容が。

 「そうだ、篠ノ之束の妹だ。」

 日本の法律、個人情報保護法は、ここIS学園には適用されない。

 「篠ノ之さん!質問、質問!篠ノ之博士ってどんな人?」

 目をランランと輝かせ、彼女は質問をする。

 「手先だけは器用な、ただのカカシ(うさぎ)ですな。」

 それに対する箒の答えは、褒めているのか貶しているのか、実に微妙なものであった。

 「実の姉に対して、それは酷くない?」

 彼女は、貶していると取った。

 「事実を言ってるだけです。気が向かなければ、あいつはISを作らない。ISが求められていようがいまいが、そいつは関係ない。アイツはサボリ続ける。ISを作らせることが出来るのは、・・・私だけです。」

 暗に、自分にはISが必要ない宣言。

 「尊敬しているのは、私達じゃなくて篠ノ之さんじゃないの?篠ノ之さんこそ篠ノ之博士を尊敬しているんだわ。」

 しかし、彼女はそれに気が付かない。

 「勿論です。姉妹ですから。・・・ただし、此方には大きな恨み(切り札)があります。「さて、授業を始めるぞ。」・・・。」

 このまま放置しておけば収束が付かなくなると、織斑先生は僅かに早く授業を始めた。

 

 

 

 「そう言えば。」

 お昼休み。昼食を摂りながら、一夏はふとあることを思い出す。

 「・・・何だ?」

 箒は、口の中のものを飲み込んでから返事をした。

 「少しトレーニングに付き合ってくれ。お前だけが唯一の望みなんだ。このままだと、(力がコントロールできなくて)セシリアが(俺に)殺される。箒に頼むしかないんだ。」

 慢心しているのではない。寧ろ心配しているのだ。

 「馬鹿(セシリア)が下らない挑発をするからだ。自業自得だろ。まあいい。」

 箒は、申し出をあっさりと了解した。

 「君を(トレーニングに)巻き込んですまないと思っている。」

 「まぁお茶でも飲んでリラックスしな。剣道の面倒(くらい)は私がしっかり見ててやるよ。」

 一夏はお茶を受け取り、口に含んだ――

 「ねぇ。君が噂の男の子でしょ?」

 その時だった。挨拶も無しに、話し掛けられる。リボンの色は、上級生のそれ。しかし。

 「多分な。」

 飯時ぐらいは羽を伸ばしたいと、必然的に返しが短くなる。

 「代表候補生の子と勝負するって、本当なの?」

 「あぁ、本当だ。」

 暇そうに、割り箸を粉砕(0.1mm以下)していく一夏。

 「でも君、素人だよね?ISの稼働時間はどれくらいなの?」

 「10分だ。」

 「あぁ、駄目、こんなトーシロー初めてよ。」

 わざとらしく額に手を当て、天を仰ぐ上級生。

 「「・・・・・。」」

 2人は、黙ってその動作を見守る。

 「(代表候補生と比べて)稼働時間が丸きり違うわ!(向こうは)最低でも300時間は飛ばしてるわよ!」

 「だったらISから引き摺りおろせば良いだろ!」

 相手が各上なら、有利になる状況に引きずり込む!これぞ筋肉流!

 「そんな・・・。それじゃ駄目よ。私がISについて教えてあげる!」

 「いや、結構。私が教えるので。」

 瞬間的に反論したのは箒だった。

 「ええ?でも君だって新入生でしょ?教えられるの?」

 腰に手をやり、やや見下した口調の上級生。

 「当然です。私の姉は・・・篠ノ之束ですから。」

 「っ!そ、そう。じゃあ、私は必要ないかしらね。」

 最強(凶?)のカードを切られては、退散する意外に打つ手はなかった。

 その背中が見えなくなると、一夏は小声で箒に尋ねる

 「・・・どこでISの操縦を習った?」

 「はったりを使った。・・・ISから引き摺り降ろす手立てなんかあるのか?」

 そっちこそと、聞き返す。

 「ISから引き摺り下ろすと言ったな?・・・あれは嘘だ。」

 堂々と、考えていない宣言。

 「はったりを使っているのは、君の方じゃないのか?一夏。」

 「嘘も方便だ。」

 その後も先生をしてあげるというカカシが群れを成してきたが、箒の切り札の前に散っていった。




何で5話がただの書き直しですななんだ?ただの駄作ですなにすればすっきりするのに
もーう、作Bったら古いんだ
へっ・・・MADを書いていた頃の暗黒回で、ネタがマンネリ化してて『破壊的だ』って評判悪かったぞ。・・・その通りかもな・・・小説版の中身はなんだこれ!?
ただ小説に直しただけだと思わないほうがいいわ

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