IS《ISの帝王:小説版》 作:只の・A・カカシです
「ああっ、うっ・・・!」
「支えてんのは読者だ。作者じゃないんだぜ」
「あああっ・・・お、俺を殺したら、次話は見つからんぞ・・・」
「どこにある!」
「知らねぇよ・・・。うううっ・・・、俺のパソコンの中にある!」
「よぅし、今から実習を行う。専用機持ちの5人。お前等がリーダだ。1グループ人ずつで行う。いいか?では分かれろ。」
実習が始まる。織斑先生の声と同時に、女子生徒は一斉に走り出す。
「織斑き・・・織斑君!一緒にやろう!」
「ISの乗り方、分かんないから教えてね。」
「デュノア君の、操縦テクみたいな~。」
「あ~!私も見たい!同じグループに、入れて!」
ただし、全員男子の元に。
「この
ドォン!【14588/15000】
出席簿で地面を叩く。
「「「ウワァァァァァァァッー!?」」」
飛び散る生徒、弾ける地面!
入学した時とはまた別の方向に
「この手に限るな。」
万誘筋力(*万物を誘導する筋力)で、強引に班を決める。まぁ、自主的に決められる訳がないので問題ない。
「よし!織斑君と一緒の班。」
こっそりとガッツポーズをする女子。
「・・・ねえねえ、織斑君。織斑先生って誰かに野蛮だって言われたこと無い?」
ここだけの話でと言うが・・・。
「それは言わない方が良い。それを言うと、俺も死ぬ。」
「分かるわ、話して数秒の私でも死ねばいいと思うの・・・。」
知らないのかい?まあ、知らないだろうね。2組の子だもん。
「おい、随分な言い方じゃないか?」
ズババァン!【1/100】
後にその女子は、地面が突然動いて叩かれたと語った。手前の目はスイカの種か?
「今度(私の)陰口をたたいたら、1学年に縫い合わすぞ。」
要は、留年だぞと脅しを駆ける。
「2組の女子は止めてやれ。死ぬほどダメージを受けてる。」
「駄目だ。・・・山田先生、説明を。」
慣れていない相手なのだから手加減しろと言うが、不公平は駄目だと却下された。
「あ、はい。えっと、皆さん。訓練機を各班1機取りに来て下さい。訓練機は、打鉄が3機にリヴァイヴが2機です。班で決めて取りに来て下さい。早い者勝ちですからね!」
「どっちが良い?」
「よし、織斑君!筋肉ルーレットしよう!!」
それ、お前がしたいだけじゃないのか?もっともその前に、俺の筋肉はそのために鍛えている訳ではないと断られてしまったが。
「その必要はない。打鉄で良いか?」
ついでに言えば、さっさと決めてしまった方がいるのでそれ以前の問題であった。
「あぁ、いいぞ。」
「えぇ!?篠ノ之さん!?」
女子が驚いた理由。それは、箒がISを手で持ち上げてきていたからだ。
「随分と軽そうだな。ブレードも出してくればいいのに。」
普通の人間であれば持ち上げることすら困難であるが、彼らにとっては造作もないどころか軽い位なのだ。
「嘘!?私、箸より重い物持ったこと無い!」
手前の通学カバンはヘリウム入りか?
「ふん、軟弱者が。一夏なら、ISより軽い物を持ったことがないわ!」
「・・・箒、俺だって爪楊枝ぐらい使う。」
「それに、さっきデュノア君担いでたしね。」
「」
そう言うつもりで言った訳ではなかったのだが、受け取られてしまったものは仕方ないと諦めた。
「それでは、各班の班長は―――貰うので、―――設定で―――てあります。取り敢えず―――下さいね。」
「・・・じゃ、始めるか。出席番号順で構わないか?」
山田先生の説明が終わり、一夏が尋ねると。
「出席番号一番!相川清香!部活はハンドボーr―――」
「フンッ!」
余計なことを喋っていると出席簿でクラッシュされるので、言い終わる前にISに投げ乗せる。
「ブッ!!」
盛大に肺の空気を吹き出す相川。
「よし、起動してくれ。」
「・・・織斑君は、誰かに強引だって言われたことない?」
「起動してくれ。」
どうした、早く起動しろ!織斑先生がそこにいると急かす一夏。
「あ、え・・・えーっと・・・どうするんだっけ?」
しかし、急かされたことで起動の仕方が思い出せなくなる。
「・・・ええい!」
何を血迷ったのか、ISを叩き始める相川。
「「「えぇ・・・。」」」
そして、何故か起動するIS。班員ドン引きである。
「・・・この手に限るわ!!」
そう言うのは、本当に動かない物を動かした時に使うんです。OK?
「面白い起動の仕方だな。気に入った。起動の仕方を採点してやろう。」
顔が引きつる一夏。
「さ、採点?」
「あぁ、100点だよ!」
初めて見る織斑一夏のマジギレ。
筋肉にものを言わせ、相川をISから引き摺り下ろす。
「教科書を読んでこい!」
「(起動操作の方法を忘れて)すまないと思っているわ。」
「一夏、その位にしといてやれ。」
初めてなんてそんな物だと、箒がなだめる。
「そうだな。」
そうだなでいいのか?起動なんか基本中の基本だぞ?
「・・・次の人。」
「あの、織斑君・・・、届かない。」
そう言えば引き摺り落としたのだったと、一夏は頭に手をやる。
「拙かったか・・・。」
「あ、やってしまいましたか。仕方ないですね。織斑君、乗せてあげて下さい!」
そう呟いた直後に現れた山田先生。
「山田先生、何故、俺が乗せるんです?踏み台を用意すればスッキリするのに。」
プラ製なら100円ショップでお安く売っているぞと言うが。
「もーう、織斑君ったら古いですね。立ってるISは、バランスが悪いから踏み台は危険なんです。」
「俺達はIS乗りだ、踏み台じゃない。」
「「「じゃあ、抱っこで!!」」」
必死の反論も実らない。一夏は、最終手段に出た。
「ふざけやがってぇ!!」
ベキッ、バキッ、ビシィ!・・・ドスゥン!
ISの関節を強制的に動かし、屈ませる。
「これで乗れる。」
「「「む、無茶苦茶だわ・・・。」」」
そんな道理、一夏が筋肉でねじ通す!
「よし、乗れ。・・・そうだ、乗ったか?」
「うん。」
「よし、起こすぞ!」
力任せにISを立たせる。と言っても、センサーの誤作動を防ぐのが目的だが。
「「「・・・IS使ったら?」」」
心配する班員を余所に、一夏は実習を進める。
「・・・あれぇ?起動しないな?」
「お前等・・・。まず、メイン電源を入れろ。」
「あっ・・・。」
その後、ようやく一人目が終わる。
「よし、いいぞ。電源を切って。しゃがんで降りr―――」
「あ、ごめん・・・。」
何で降りられるのに、乗れないんだ!と一夏は心の中で思ったに違いない。
「クソッタレがぁ!」
ベキッ、バキッ、ビシィ!
バシィィィンッ!【8900/9999】
再度、強制的にしゃがませようとした直後、一夏を衝撃が襲う。
「うぉぉぉぉぉ・・・。」
「馬鹿者が。ISを壊す気か?」
〈〈あー、ほらね。〉〉と1組。
〈〈いや、体の心配しよ?〉〉と2組。
そもそも、あなた達が飛び降りたのが全ての元凶ですけどね!
「そこまで!各班、ISを持って来て下さい。」
「よし、分かった。」
終わりの合図を聞き、ISの電源を落とす。
「一夏、私が行こう。」
「いや、待っていてくれ。最近、筋トレが出来ていないんだ。」
「そうか、では任せた。」
と、そこへ2組の生徒が質問してきた。
「ねえ、筋肉ってそんなに落ちるものなの?」
「あぁ、直ぐになくなる。」
「へぇ~、ありが――」
しかし、それで終わりではなかった。
「まず、人間は筋肉、非筋肉に分けられる。更に筋肉は、遷移筋肉、アルカリ筋肉とアルカリ土類筋肉に分けられる。遷移筋肉は場所ばっかり取る外見だけのマッチョだ。アルカリ筋肉は場所を取らない、けどパワー!!はある、要はインナーマッスルの強い細マッチョって奴だな。最後にアルカリ土類筋肉だが、これは俺みたいな両方を備えている奴のことを指す。(大嘘)」
「織斑班!急いでください!」
話している間に、未返却なのは彼の班だけになっていた
「今行く。・・・そう言うことだ。」
「お、織斑君?私は持ってこいと言いましたが、持ち上げてこいと言った記憶はないですよ?」
返却の受付は、筋肉に慣れてない2組の担任であった。
「気にするな。トレーニングだ。」
〈〈〈軽くない?〉〉〉
〈〈〈えぇ、苦行でしょ・・・〉〉〉
やはり、こう言ったところでクラスの反応に差が出るのであった。
「よし、午前の実習は終了だ。午後は今使った訓練機の整備を行うので、格納庫に集合すること。専用機持ち、お前等は訓練機と自機の両方を見ること。では、解散!」
特に目を見張るような事態が起こらぬうちに、授業は終わった。
- 少し時間は戻って、ラウラの班 -
「・・・・・。」
「「「・・・。」」」
HRのラウラは何処へといった顔でラウラを見る班員。
「おい、ラウラ。」
声を掛けたのは織斑先生。
「はい、何でしょうか教官!」
「良い返事だ。採点してやろうか?」
「は、感謝します!」
「0点だ!ここでは、先生と呼べ!」
「はっ!失礼しました!」
珍しく出席簿ショットを放たなかった織斑先生。
「それよりも、ラウラ。授業の進捗に置いて行かれているぞ。とばせ。」
「はっ!おい、、貴様等!さっさとISにn――」
ドベキシ「オフィ・・・。」【1/8000】
ドアホがと言いながら、ラウラの亡骸(死んでない)をポイ捨てする。
「駄目だ。これじゃ授業にならない。山田君、例の資料この班に配って。」
「はい、かしこまりました。(・・・ん?)」
配布するのは良いんですが、何故笑○のノリなんだ?
「・・・先生、これは何です?」
しかし、配布されたのはISに関する資料ではなかった。
「ラウラの取扱説明書だ。」
どうしてここでそのチョイスをするのかと、生徒達は怪訝な顔になる。
「誰が作ったんです?」
「あそこの髪は濃紺、身長170cm!ISスーツ姿の筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ!」
ベキッ!
そう言った織斑先生の視線の先でISを無理矢理座らせる一夏の姿。
「・・・わぁぁ!?」
山田先生は悲鳴を上げる。
「・・・安心しろ。あの程度では一夏は壊れん。」
「お、織斑先生!?先に打鉄が駄目になります!」
「良いじゃないか。始末書書けば。」
呑気な織斑先生と対照的な山田先生。しかし、その関係は長続きしなかった。
「・・・あ、でも、この授業の責任者は織斑先生なので、先生が書かれるなら良いですよ?」
この一言に、織斑先生は瞬間的に反応。
「おい、一夏ァァァァァァァ!」
〈〈〈変わり身、早ッ!〉〉〉
叫びながら飛んでいった。
次話に関わる作業をしてんだ。ここから出て行って貰おう
それ、脅してんの?
・・・その通りだ。今から投稿するからな・・・。
(尚、予約投稿の模様)