インフェクテッド ヘルシング   作:ゲルググ

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バイオハザード系に近い小説書いて見ました。


第1章
始まり


2023年 日本の内陸部の森林地域に所在する如月精神病院は人気の無いところで運営されており半分、国が運営していてその他、大部分を医療の安全とセキュリティのコンサルタントを務めるガーディアン社が運営していた。ガーディアン社のシンボルマークは丸い輪の中に青い十字マークがあり十字マークの右上と左下に赤いハートのマークがついている。ハートが人命と医療で丸い輪がセキュリティを示す膜で十字マークは安全を示すということだろう。何気に意味が込められているようだ。

如月精神病院の中は見るからには監視カメラとガーディアン社の警備員の守りが固められており患者がいる場所は自由に出入りができない状態になっていた。もともとその病院は薬物中毒でおかしくなって家族から見放された者や殺人鬼並みに恐ろしいサイコパスが入院させられていた。ほとんどそこに入れられて退院した者はいない。

如月精神病院の地下には何故か白い防護服を着て作業している者がいた。何かいかがわしい研究でもしているのだろうか。研究室の出入り口には黒いヘルメットにガスマスク、防護スーツを着用した警備員の姿があった。彼らはサブマシンガンMP5を持っており何かあったときのために備えている。彼らが行っている研究は患者を使っての人体実験のようだった。怪しい新薬を試験して飲ませたり死体を使って実験したりしていた。

実験室で被験体を使って新薬の液体を注入して試験を開始したところ被験体は様々な薬物に手を出していたのか新薬が拒絶反応を起こして体全体が破裂してしまった。血や肉片は飛び散り防護服の研究員たちに降りかかった。研究員は面ガラスを吹き床も除菌用の清掃道具でふき取ったりしていた。中には床に散った血で足を滑らかすドジもいた。それを見た武装警備員も防護マスク越しに笑っていた。ところが他の被験体に試してみた結果、被験体は暴れ出し赤黒い血管を丸出しにして凶暴化し始めた。研究員は鎮静剤を打とうとするも手を噛みつかれそして肩を噛み砕かれ首に食いかかられて殺られてしまった。それに動揺した警備員が駆けつけMP5サブマシンガンを発砲した。しかし被験者はひるんだ後に警備員に飛びかかっていった。

警備員はあっという間に制圧されてしまった。入院室と診療室やナースステーション、薬剤室などにはアナウンスが流れた。

 

「非常事態発生 非常事態発生 研究員又は看護師 警備員 医師の方、そして入院患者方は迅速に避難してください。」

 

そのアナウンスが2回か3回ほど流れると中にいたスタッフや警備員たちは慌てふためいていた。難を逃れて実験室から逃れてきた研究員も避難しようとしていたが迂闊なことに地下の扉を開けたままにしてしまったため、凶暴化した被験体が地上へ出て警備員や医師、その他の研究員を襲い始めた。武装した警備員はサブマシンガンを発砲して応戦をしていたが凶暴な被験体には敵わなかった。

 

ガーディアン社 緊急対策応接室

ガーディアン社G.C.T.F「ガーディアン・クリーニング・タクティカル・フォース」特務部隊は会社とつながりのある如月精神病院の危険を感知して出動を余儀なくされた。特務部隊とは言い方を変えると特殊部隊のような位置付けで実際の扱いは傭兵集団である。俗に一般的に知られているPMC「民間軍事会社」と同等だった。ガーディアン社は表面上、軍事・警備コンサルタントと医療コンサルタントを担う大企業としてもはや国際企業まで登り詰めるほどになっていた。

G.C.T.Fの隊員たちは会社の不利益をこうむる物や都合の悪い物を除去したり会社に一大事な事か起こった時に対応するのが役目であり、Cのイニシャルはクリーニングと言われている通り当然ながら不都合な物の除去を担うため掃除部隊と言われている。実際に掃除部隊はG.C.T.Fの中隊ごとに存在しているのだ。

それぞれの隊員たちは黒や紺色の戦闘服にプレートキャリアと呼ばれる防弾アサルトベストや弾倉を収納できるポーチ付きのタクティカルベスト、サバゲ好きには分かるかもしれないがチェストリグと呼ばれる弾倉入れに前にからうように作られた上衣ハーネス型のベストを着用したりしていた。それらの装具はほとんど黒が多かった。

使用する武器は代表的なハンドガンとも言えるベレッタM92Fやオーストリア製のハンドガンであるグロッグ17を装備しアサルトライフルはM4A1カービンにサブマシンガンのMP5A5を装備していた。その他の民間用のレミントンM870と呼ばれるポンプアクション式のショットガンを装備している者もいた。

 

今任務における如月精神病院出動隊員メンバー

第1チーム

 

フリント

身長187センチ 国籍ロシア 年齢27

 

エリック

身長181センチ 国籍アメリカ 年齢30

 

レイブン

身長179センチ 国籍メキシコ 年齢23

 

拓郎

身長171センチ 国籍日本 年齢25

 

ホン

身長171センチ 国籍韓国 年齢26

 

チェン

身長173センチ 国籍中国 年齢27

 

このメンバーば個性豊かに感じた。国籍も違えば人種も違う。国際企業だけある。まさに民間軍事会社そのものだった。ほとんど黒や紺色でまとまっており、ちゃんとヘルメットも被っていた。

 

「おい、お前、日本人か?」

レイブンが拓郎に質問した。

 

「おお、そうだが。どうした。」

 

「何でもないが珍しく感じてな。」

 

「 俺は拓郎、自衛隊を辞める羽目になって社会で行き詰まってた時にここのセキュリティコンサルタントに入った結果、この部隊に入ることになったよ。」

 

拓郎とレイブンが話し終えると目的地に着いた。

 

「いよいよ出番だな。まるでお化け屋敷みたいだな。ゾクゾクするよ。」

 

韓国人のホンがニヤニヤしながら言った。

 

「まるでPS3のホラーゲームみたいだな。」

 

中国人のチェンはビビりながらつぶやいた。

 

「今からここに潜入して何が起こったのかを現状把握をして報告をするぞ。良いな。」

 

フリントはみんなにそう告げて潜入に向かう合図をしてヘリを如月精神病院の屋上に着陸させてから全員を如月精神病院向かわせた。

M870を構えて安全確認をするとフリントはOK合図を出して全員、屋上から降りるために階段に向かわせた。病院は何気に広いようで普通で3階建だった。

階段を降りるとフリントは生きている者がいたら救出することを命じた。

 

「生きている人を殺さないミッションで良かったよ。」

 

エリックは安心してつぶやいた。

全員、MP5サブマシンガンやM4アサルトライフルを構えて移動しながら周囲を警戒した。

 

 

 

 




楽しみはこれからです。

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