美穂side
放課後Aクラス
わたしと優子さんは放課後のAクラスで明久さんを待っていました
明久「木下さんお待たせ...ってなんだ美穂さんもいたのか」
美穂「はい。わたしも明久さんの話が気になってしまって。大丈夫ですよ、覚悟はできてますから」
優子「悪いわね吉井くん、時間を取らせて」
明久「別にいいよ、それよりも本当に話を聞くんだね?木下さん」
優子「優子でいいわ。秀吉と紛らわしいでしょうし。それと、話もしっかりと聞かせてもらうわ」
明久「そう...じゃあ話そうか。そうだね、僕がFクラスにいる理由から始めようか」
明久「僕は本来Fクラスに入るつもりはなかった。けど僕はFクラスにいる。なぜだと思う?」
優子「こんな言い方もあれだけどそれがあなたの実力だっただけじゃないの?」
明久「...答えは、とある連中のせいで入院していて振分け試験を受けられなかったから」
美穂「え!?入院ですか?」
確か一年の最後の頃にずっと休んでる生徒がいるって聞きましたね。まさか明久さんが入院していたなんて
明久「うんそこで出てくる連中っていうのが...、現Fクラスのメンバーだ」
優子「Fクラス...その中の一人が秀吉ってことね?」
明久「その通り。もっと詳しく説明すると、僕は一年のころは常に暴行を受けていた。その主犯格が姫路・島田・坂本・土屋、そして優子さんの弟の秀吉」
優・美「なっ、暴行!?」
優子「まってよ吉井くん、去年そんなことがあったなんて聞いたことないわよ?」
明久「僕が隠してたからね。もしこのことが知れ渡ったら学園のメンツに関わる。そうなれば学園のみんなにも迷惑になるから、僕一人の犠牲で済ませてたんだ。それとさっきの主犯格だけど、秀吉だけは暴力は振るってないよ。まぁ傍観も同罪だけどね」
明久「その結果僕は何度も生死の境をさまよった。そして去年の入院にも話が繋がったってわけ。これで理解できた?」
優子「え、えぇ、ありがとう。にしても秀吉がそこまで愚弟だったとはね...今後のことを考える必要がありそうだわ」
明久「そこは家族の話、どうするかはきみ次第だ。ただ参考までに...僕は、バカにされることは我慢できても、命を軽んじる人を許すことだけはできない!」
!?今の明久さんの言葉、なぜだか物凄い重みを感じた。それにまただ、あの冷え切った氷のような眼
明久「このぐらいでいいかな。それじゃ僕は帰r「待ってください!」...」
美穂「明久さん、まだ話してないことがあるんじゃないですか?」
明久「!......どういうことだ?(ジトッ)」
!?こ、怖い!いままでこんな恐怖を感じたことない、コワイ、コワイ、ウゴケナイ、息が詰まりそう...
明久「...なぜそう思ったかは知らないけど、他に話すようなことはないよ。それじゃあ」
!ハァ、ハァ、ようやく解放された。というか明久さんがいってしまいました。さっきの反応は絶対になにかあるはずなんですけど...
優子「美穂、アンタの、せいで、こっちまで、苦しかったわよ」
美穂「ご、ごめんなさい」
優子「まぁいいわ、あたしたちもそろそろ帰りましょうか」
美穂「そうですね今日はもう帰りましょう」
わたしたちが帰り支度を始めようとしたとき、近くでなにか音がしました。
ドンッ!...ドサッ
美穂「なんの音でしょうか?」
優子「廊下から聞こえたわね。ちょっと見てみましょう」
そういってふたりで廊下にでてわたしたちが見たのは
「...」
美穂「あ、明久さん!!?」
苦しそうな顔で倒れている明久さんでした
明久side
明久「ん...ここは?」
気が付くと僕は保健室のベッドに寝かされていた
???「明久さん!大丈夫ですか!?」
明久「う、うん、大丈夫だけど...って美穂さん?」
起き上がってみると目の前に美穂さんがいた。なぜ彼女がここにいるのだろうか(僕もだけど)
美穂「びっくりしましたよ。物音がして廊下に出てみたら明久さんが倒れてたんですから!」
倒れてた?何があったのかを思い出してみる。そうだ、さっきAクラスで過去について話してたんだっけ。それで僕は帰り際に家族のことを思い出しちゃって...最近は思い出さないようにしてたから久しぶりに堪えちゃったかな
明久「そっか、それで...ありがと美穂さん、看病してk「明久さん!」うわっ、み、美穂さん?」
突然美穂さんが抱き着いてきた
美穂side
美穂「明久さん!明久さん!」
わたしはなにも考えられずただ明久さんの名前を呼び続けていました
美穂「わたし、怖かったんです。もし明久さんがこのまま目を覚まさなかったらって。そう考えるとどうにもならなくて。だから、明久さんが起きたとき、本当に嬉しくて...」
明久「...ごめんね美穂さん、心配かけちゃったね。ホントにごめん」
美穂「嫌です!そんなに簡単に許せません!」
違う、別に許すことはできる。でも、わたしの心がそれを認めなかった
明久「参ったな、どうすれば許してもらえるのかな?」
美穂「そんなの決まってます!そんなのー」
優子「美穂~、カバン取ってきたってえぇ!?」
優子さんが驚いてる。なぜ?
優子「...美穂、わからないなら教えてあげるからよ~く自分の状況を確認しなさい」
なにを言ってるんですか優子さんは。わたしの現状と言えば...
明久さんに抱きついている
美穂「......」
明久「......」
優子「......」
美穂「...あ、あぁ、あぁあ!///」ボンッ
明久side
優子「あらま茹で上がっちゃったわね」
明久「ははは、助かったよ優子さん。僕には何もできなかったからね」
優子「アナタ、まさか本気で言ってるのかしら?」
明久「なんのことかな」
優子「まあいいわ。アタシが口出しすることでもないし」
明久「そう...ありがとね」
優子「別にいいわよ。じゃあ美穂はアタシが連れて帰るわ。またね吉井くん」
明久「うん、さよなら」
結構遅くなったな、早く帰ろう。美穂さんには相当心配かけてたみたいだし、今度何かお詫びをしないとな
いかがだったでしょうか?
ちなみに、作者は編集の度に死んでました(凄くどうでもいい)