僕とテストとAクラスのあの娘   作:KuromeBright

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はじめまして 記念すべき第1話です。キャラ設定等は後々投稿予定です。それではどうぞ


プロローグ

満開の桜が景色を染め上げる春

 

 

周囲の人々が桜を見て感想を口にする中、景色に見向きもせず、本を片手に歩く少年がいた

 

 

男にしてはやや長めの銀髪を後ろで1つに結い、整った顔立ちだがその眼にはどこか悲しさが見られた

 

 

???「ん?おはよう!。随分と早い登校だな」

 

 

???「おはようございます。鉄z…西村先生」

 

 

西村「ああおはよう。ところで、今鉄人と言いかけなかったか?」

 

 

???「まさか、気のせいですよ」

 

 

西村先生。僕の通っている文月学園の教師で何かとお世話になっている。補修担当であり、趣味がトライアスロンということから生徒からは鉄人と呼ばれ恐れられている

 

 

西村「そうか、それよりもほら、これがおまえのクラス分けだ」

 

 

そう言って西村先生は一通の封筒を渡してきた

 

 

???「ありがとうございます。にしても理解できませんね、こんなむだな作業」

 

 

西村「そう言うな、うちは色々と注目されている試験校だからな。これもその一環だ」

 

 

???「そういうものですか、僕には必要ない気がしますけど一応確認しますか」

 

 

西村「すまんな???、俺達も学園長に掛け合ってみたんだが結果は変えられなかった」

 

 

???「気にしないでください、僕の方は大丈夫ですから」

 

 

封筒を開けるとそこには

 

 

「吉井 明久 Fクラス」

 

 

と書かれていた

 

 

西村「大変だろうが俺も出来る限りのことはしてやるから困ったことがあればいつでも相談に来い」

 

 

明久「ありがとうございます。それじゃあ僕はこれで」

 

 

そう言って僕は鉄人と別れて自分のクラスへ向かった

 

 

another side

 

 

西村「吉井、俺は「おはようございます、西村先生」ん?ああおはよう」

 

 

わたしが声をかけたとき、西村先生は少し悲しい眼をしていました

 

 

???「?先生、どうされたんですか」

 

 

西村「いや、なんでもない。それよりもこれがおまえのクラス分けだ」

 

 

「佐藤 美穂 Aクラス」

 

 

よかった無事Aクラスになれた

 

 

西村「よくやったな佐藤、この1年間がんばれよ」

 

 

美穂「ありがとうございます。ところで先生、さっきここにいたのは?」

 

 

西村「ん?吉井のことか、アイツがどうかしたのか?」

 

 

美穂「あ、いえ、なんでもないです」

 

 

西村「そうか、それな「すいませんわたしはこれで失礼します!」ら、あ、ああ」

 

 

そっか、あの人が「吉井明久さん」なんだ…

 

 

わたしはそんなことを考えながら慌てて自分のクラスに向かいました

 

 

西村「…ハア、っとといかんな、教師である俺がこんなザマでは」

 

 

西村「誰でもいい、アイツを救ってやってくれ」

 

 

西村先生が校舎を見上げて言った一言がわたしの耳に届くことはありませんでした

 

 

 




いかがだったでしょうか。感想お待ちしています

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