いや、けっこうです   作:マッキンガムⅡ

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何故か書けたので投稿します。


フライング・スカイ

○月δ日 天気:会場が良く見えました

 

いやー、まさかバイトで空を飛ぶことになろうとは思わんかった。

 

例のアイドル(忍ドル)が参加するライブへの打ち合わせでぴにゃこら太に何をさせるかはなしていたら、彼女が忍者風の演出で登場したいという話がでた。

もうすでにライブの打ち合わせに参加している時点でアルバイトの域を超えている気がするが、緑の人に聞いても『大丈夫ですよ』とのこと。

 

それならと遠慮なく演出をこうしてみてはどうかとプロデューサーさん達に提案してみた。

よし、これで怪しむ人間とは離れることが出来た……と考えていると同じライブで、あるアイドルが『ボクは天使だから、空から舞い降りないと~』と登場の仕方の要望をだしたらしい。

 

既にヘリをチャーターしており、準備は出来ているが上手く会場へ下りられるかが不安とのこと。それ以前な問題の気がするが、まぁ確かに決まったら演出としては最高だろう。

 

じゃあ、これを…とプロデューサーさんから書類を渡された。

これ、ヘリのフライトのこと書いていますけど?と訊いたら、ぴにゃこら太が一緒に飛んだら飛んでもいいと例のアイドルが言っているらしい。

 

Aさんは着ぐるみだから無理➡ヘリを断れる!と踏んでいるらしいが……

 

 

 

 

 

『え、本当にそれも飛ぶんですか!?冗談ですよね、本当に飛ばすんですか?かわってあげてもいいですよ、ボクは優しいので!え、ちょ――――』

 

 

 

 

 

押すな、押すなよ!的なノリの発言…プロのアイドルとはこの子のような仕事に妥協をしない姿勢を貫くアイドルなのだろうと感心したものだ。

 

ならば此方も着ぐるみだからってビビるわけにはいかない、アイキャンフライー!の精神で吶喊した。もちろん忍法足軽を使っていい感じにライブ会場に着地するようにインストラクターの方と協力し、無事に成功させた。

 

 

 

成功した後は舞台にぴにゃこら太がいてもぶっちゃけ邪魔なので、そそくさとインストラクターの人と共に颯爽と会場の外に出て別れた。

 

其の後は普段通りの大道芸をして子供たちと戯れました。

ライブは大成功だったとのことで、インターネット上でもライブのことが大きく取り上げられていた。ぴにゃこら太の宣伝もできているようで、次のチャレンジは何だ!?と予想スレッドまで立っている。

 

 

これはファンへの接待をしなくてはいけない、と夢の中で蝙蝠さんと喰鮫さん、そして川獺さんと自分の四人で次はどうするかの話し合いを行った。

なんか虫組の皆さんから呆れられているのは気のせいだろうと思う。面白いじゃん、人に喜んでもらうのって。

 

 




そろそろぴにゃこら太ネタも飽きられそうだから、別の路線もかんがえないとなぁ…

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