いや、けっこうです   作:マッキンガムⅡ

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難産回でした……っていつものことか。


346の守護〇

§月Ζ日 天気:雨は虹を作るんだよ

 

さてはて、そろそろかくし芸の準備をしなくてはならない季節がやってきましたよ……いきなり何のことを言っているんだかと書いていて思う。

実際の所は新春のかくし芸の特別番組の収録にぴにゃこら太も出してもらえることになったので、そろそろ練習しないといけないというわけである。

鷹富士茄子さん達もかくし芸大会に向けて練習を行っているようで、なにやらアイドルがしちゃいけない顔をしているとかなんとか聞こえてきた。

アイドルがしちゃダメな顔になっていると言っていたが、いったいどんな芸なんだろうか、すごく気になる。

 

 

 

……しかしかくし芸と言ってもなぁ。

ぴにゃ楽団によるベートーヴェン交響曲でと思ったが、以前に別の場所でやっていたので却下だな。うん、ここは原点に立ち返って手品にしよう。

手品と言っても色々あるからな、やってないやつをピックアップせねば。

 

やっていないとなると、二人がかりでやる手品の奴か。いっそのこと大掛かりな装置を使ったやつをしてみようかと思いついたので、プロデューサーさんに話してみるとすんなりとOKが出た。

いいんですか、これ結構危険な奴ですが……あ、君なら何があっても大丈夫と。

変な信頼ありがとうございます。

どうせなら巨大水槽からの脱出とか巨大な箱の中に入ってぐさぁーっとされても無傷でしたって奴がいいのかもしれない。

これまでは能動的に動いてぴにゃこら太ファンの皆様に披露してきたが、そろそろ変わりネタを入れておかないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでいろいろ案を出しては道具を作成・実際にやってみる事を繰り返していると、ついつい真夜中近くまで練習に励んでしまった。

 

気が付くと、プロデューサーさんとちひろさんに事前に許可を取っていたとはいえ…そろそろ帰らないとまずい時間帯になっていた。

警備員の方に缶コーヒーを差し入れしてから、出ていこうとすると逆に事務所内に入っていく人影が…あの後姿は佐久間まゆちゃん…?こんな時間に一人で事務所に来て大丈夫だろうか。

 

何か考え事しながら動いているような感じなのが気になった。

其の後で装置の作成に使った工具類を後片付けしていると、なんかやけに香ばしい香りが漂ってきた。

もしかしてまゆちゃんは真夜中に料理でもしに来たのだろうか?

彼女の行動は大体がプロデューサーさんに関わっていると思うので特に問題はないと思うが、念のために警備員さんに報告しておくと共にプロデューサーさんにメールで連絡を入れておく。

流石に深夜帯に女性一人で事務所に来たのはまずいらしい。

そのままプロデューサーさんが到着するまでの間、まゆちゃんを見守っていてあげてほしいと頼まれた。

プロデューサーさんは短い時間で来るそうなので、こっそりとぴにゃこら太装備で影ながら見守った。

 

 

 

後日、深夜に徘徊する何かがいるという怪談が346プロダクション内に広がってしまった。これはいけないと思う、何事も問題が起きないよう皆を影から支えていこうと思う。




アニメを最近見ていないので、流行のアニメがわからなくなってます。
年を取ったものだと実感している今日この頃。

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