いや、けっこうです   作:マッキンガムⅡ

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難産回。


此方は如何ですか?

§月℃日 天気:ナンデマター

 

前回の写真展はなんと大賞を頂くことが出来た。

明るく瞳子さんの素敵な【いぇい♪】な笑顔にやられたのか、瞳子さんのファンクラブ会員が結構増えたとの事。これはとてもいいことをしたなぁ…

 

さて今回のお仕事はというと、スマホに新規参入した企業からのCM撮影である。

新らしく開発された機種の使いやすさ、そして家族で入ると割引がされるというスマホのコマーシャルとしては至極落ち着いた内容になっている……ぴにゃこら太も出ることを除けば。

 

個人的には普通に渋谷凛ちゃん・神谷奈緒ちゃん・北条加蓮ちゃんのユニットであるトライアドプリムスだけの方が見栄えすると思う、しかも地味な人気があるとはいえ、ぴにゃこら太も出すとなんかこう、違う気がする。そう思い、トライアドプリムスのみの方がよろしいのでは?とプロデューサーさんに質問してみた。

 

そうしたら先方より寧ろぴにゃこら太のバージョンも出すことで子どもにも関心を持ってもらえるようにして、子どもから大人まで幅広い層をターゲットにしたいから出てほしいとの要望が出ているらしい……企業から要望が出るほどの知名度を得たか、ぴにゃこら太。

 

………感慨深いぜ。

これは頑張らねば―――――え、プロデューサーさん、これ本当に?この内容で行くんですか?えーと、頑張ればいけなくはないですが。ちょうどいい機会なんでちょっとお願いが。ええ、どうせならと思いまして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おつかれでしたー』

 

遠くの方から聞こえてきたので、いよいよぴにゃこら太版のCM撮影である。

この機会の為に態々プロデューサーさんとあるお方にご協力いただいたのだ、失敗は許されない―――――いくぞ、弟子よ。

 

 

『ぴにゃ、ぴにゃ~ん』【はい、師匠!!】

 

 

 

ぴにゃこら太版のスマホ撮影にピンででては面白みがない。

なので、折角家族割というサービスがあるのだから、ぴにゃこら太の家族を作ってみてみいいのではないかと思い、やけに艶のあるボイスのピンクぴにゃこら太、渋くカッコイイダンディ声の黒ぴにゃこら太、息子として小さめのぴにゃこら太達を制作してみたのだ。

 

流石にチビこら太達を操作しながらだともう一体の操作が難しくなるので、ピンクぴにゃこら太の中には弟子である浜口あやめちゃんに入ってもらい撮影に及んだ。

 

実際のCMには字幕が出るとの事なので、思いっきりぴにゃぴにゃ喋ってみた。

端から聞いていると何言っていんだこいつら、となるであろうがぴにゃボイス変換器を内蔵したぴにゃこら太達の間ではコミュニケーションはバッチリなのである。

 

印象に残りやすくインパクトがあるものにしてくれとの先方からの依頼により、せっかくなのでぴにゃこら太ファミリーによるラインダンスを披露してみた。

結構様になっていたのを自負するが、その放送後の反響もよかったみたいで先方からぴにゃこら太プランなるものを作るので入会しないかと誘われた。

早速内容を見てみようと思う次第である。




オリジナルの話は考えるだけで大変でした。

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