いや、けっこうです   作:マッキンガムⅡ

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何とか時間を確保できたので、書いてみました。


ピーニャ・コラータンⅢ世

§月д日 天気:芸術は むふふとむふふ むふふのふ

 

 

 

芸術の秋という事で、346プロダクション内で絵画コンクールが開催されることになった。

何故かぴにゃこら太枠で絵画を今週中に描いて出品するようにとちひろ様より命を賜った。

何でもぴにゃこら太チャレンジの一環との事らしく、ぴにゃこら太装備で描いてくださいねとの事。

ここまで多岐に亘るアルバイト内容があるだろうか、とは思うが…密かに社員にされてないよね?多分大丈夫だろうけど…

 

 

 

それはさておき絵画を描け、といわれても様々な種類の絵画がある。

人物画は相手がいないと厳しいだろうし、面白みがない…なら風景画か、すこし仕掛け付きを描くとしよう…いや、ぴにゃこら太の肖像画とかいいかも知れないと考えながら、画材を持ちつつプロダクション内をうろついていると、ちひろ様にあったので適当な空き部屋はないですかと訊くと教えてくださった。

 

その部屋にいってみると、そこには既に先客が2人いた―――喜多日菜子ちゃんと成宮由愛ちゃんである。

日菜子ちゃんはいつもの妄想むふふ顔とは違い、まるで道場に張り詰めた凛とした雰囲気をまとって真剣な表情で描いている。

おお、なんとレアな表情だ…それだけ真剣に描いているんだなと思っていると……何か由愛ちゃんの様子がおかしい。

両手で赤くなった顔を隠しながらもチラチラ指の隙間から日菜子ちゃんが描いている絵を見ているのだ。

まるで恥ずかしい物をみてしまったが、興味津々みたいな反応である。

 

 

どんな絵を描けばそうなるのか、少々興味がわいてきたが…あんなに真剣な表情で描いているのを邪魔するのも気が引けるので、少し離れたところに準備をしてから下書きを始めた。

大体の構図は決まっていたのだが着ぐるみを着ての作業なので中々手こずるかな、と思っていたものの結構早くに仕上げることが出来た。

さて、この作品みんなが見てくれて笑顔になってくれるといいのだが。

 

 

 

 

そういえばもうひとつ日記のネタがあったので記しておく。

プロデューサーさんへ提出する書類があったので事務所内に入ると、プロデューサーさんの机の前で星輝子ちゃんと佐久間まゆちゃんという珍しい組み合わせの二人が何やら話していた。

机の下をシェアするとかどうとか……プロデューサーさんも大変だなぁ、机の下をキノコ栽培所にされたし森久保乃々ちゃんの隠れ家にされたし…モテるとは思っていたが、机の下までプライベートがなくなるとは中々ないのではなかろうか。

それでもあれだけ大勢のアイドルを見事にプロデュースして成功させているのだから、本当に偉大な人物である。

 

 

 

 

 

後でそのことを聞いてみると、『別に机の下ぐらい気にしないよ、アイドル達が落ち着いて過ごせる場所を作るのも仕事のうちだからね』と何とも大らかな返事をもらった。

 

この人は神様じゃなかろうかと思う、今日この頃だ。

 




謎のお気に入り数増加に吃驚しています。

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