いや、けっこうです   作:マッキンガムⅡ

26 / 39
特にありません(前書き)


一匹と一羽で合わせて、あなたを〇〇キュア!!

§月э日 天気:映画日和な気がする

 

 

女優とはなんだろうか。

女性の役者さんのことをいい、当然女性的な髪形をする方が多くなる。

女性的な髪形と言えばいろいろあるとは思うが……間違ってもちょんまげは女性ではなく男性がするものである。

細かく言うと江戸時代、主に老人がしていたらしいのだが。

 

 

なんでこんな書き出しかというと、ちょっとおもしろい思い込みをしていたアイドルがいたからだ。

そのアイドルであるメアリー・コクランちゃんが何故そう思ったのかは不明だが、

 

 

 

『かぶらないと名女優にはなれないノー!』

 

 

 

という風に、ちょんまげのカツラをかぶらないと名女優になれないといいながら、カツラを持つ手が震えつつも被ろうとしていたのを見た。

やっぱりちょんまげのカツラを被るのは恥ずかしさのためか抵抗があるようだが、それは至極自然なことであると思う。

男ならいざ知らず、女優目指すのにちょんまげ姿になる必要性は限りなく低いと思うんだが……日本の知識をどこか間違って覚えてしまったのかもしれない。

 

 

 

さて今回は映画村にて時代劇の撮影を行うので、その為に使用する撮影機材の搬入や撮影の補助である。

今回は流石に真面目な時代劇なので、ぴにゃこら太は映らないとの事。

その分補助に専念できるかと思っていたら、何故か急遽ぴにゃこら太姿でのテレビ出演を依頼された。

 

 

時代劇には映らないなら着ないだろうと思っていたから、着てくれと頼まれたのは意外だった。

プロデューサーさんから依頼されたときにその理由を聞くと、元々次の日に観光用プロモーションを撮影予定だったとの事。

先方がぴにゃこら太の出演は可能かと訊いてきた事と、撮影は先方の地方局スタッフによって行われること、そして時代劇の撮影そのものが順調なのでスケジュールに余裕がある事からぴにゃこら太の出演が決まったらしい。

そのことがうまく伝わってなかったことをプロデューサーさんから謝られたが、別にこちらは問題ないので快諾した。

 

 

特に日記に記すような面白事項はその収録ではなかった…さすがに観光プロモーション用で変なことはさせないか――――ちょっと安心、ちょっと残念なような不思議な気持ちである。

 

 

 

因みに弟子である浜口あやめちゃんは時代劇に忍者役として出演しており、見事な演技力で忍者を演じきっていた……まぁ、本物の忍びなんですがね。

最近割とうさぎを着た弟子とぴにゃこら太を着た俺とでセットでの収録も増えてきている。

どうやら着ぐるみ同士が見せる派手なアクションと大道芸などがウケているらしい。

こちらとしては鍛錬になるし、ぴにゃこら太の宣伝にもなるので大歓迎である。

 




最近、腰が痛いんですよね

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。