P.N.『スパイラル』さんより
A.ちょっと調べてみましたが、新宿区全体でおよそ350万人近くということでした。
今作でも新宿駅周辺、在住者の他にも、勤務している人、単身赴任、出張だとか観光客などと言った外部から来た人も大勢居るでしょうから、かなり雑な計算で被害予想人数を350万人として本作では扱う予定です。
GWですね、皆さんはどんな日々を過ごしてますか?
私は単身自家用車で四国へ旅行に行ってます。
現在、饂飩マグマグしてます。
薄れていく意識の中で、その光景が目に映る。
作戦本部では、私が部屋の隅に追いやられる形で舵取りが行われていく。
妨害電波の衰えか、表示された周辺地域の地図には、飛び立った専用機所持者達を示すマーカーが灯されている。
戦闘領域として想定されたライン付近へと移動していく彼女達の今の目的は、身柄捜索と人命救助だった。
だとするのなら、生きている可能性は充分にあるだろう。
私とて
アイツは私の弟なのだから
作戦本部となっている一室に、新たな情報が届けられる。
それは外部からの一方的な通達でもあった。
「なん、だ、コレは…」
誰もが私に白い目を向けてくる。
だが、私には何一つ思い当たる事が無かった。
届けられた情報は、私の銀行口座の情報だった。
口座内の預金が、その全てが支出され、どこか別の口座へと転送されている。
転送された口座は、私には何一つ見覚えのない先で…。
「山田先生、どこから届けられた情報か判るかしら」
「逆探知成功しました、CIAです。
織斑先生が普段から使用されている銀行口座のようですが、そこから外国の金融機関へと転送されているようです。
ですがその転送された口座は、現段階では凍結されているとの情報も同封されています」
待て、私には何一つ心当たりがない…。
「それにしても、何故CIAがこの端末に情報を転送してきているのかしら…?」
「さあ、それは私にも…?」
ティエル、フラウ、真耶の視線は私に突き刺さってくる。
少なくとも、好意的なものではない。
明らかなまでに敵意を含めたものであり、若干恐怖すら感じた。
「クロニクル女史の言っていた通りなら、すでに学園は凛天使によって壊滅させられている。
電波障害が今でも続いているようだし、こちらから学園に通信が繋がらないし、学園壊滅は事実と考えておきましょう。
その代わりに学園の通信機器の一つでもあるこの端末へ届けた、といったところではないでしょうか?」
「事実確認なんてできないから、今はそれで無理やり納得するしかないわね。
それで…そこの疫病神、アンタは何を思って金銭を転送したのよ?」
「私は、何も知らない!」
嘘など何一つ言っていない。
ただでさえ、自宅が火災で失われ、あれ以降は政府が用意したホテル暮らしだった。
火災保険なども情報が抹消され、保証も何もかも受け取れなかったせいで、手元には何一つ残されていないというのに、なぜこんな理解不能な出資をしなくてはならないんだ!
「更に情報が届けられました。
…織斑千冬の携帯端末からの発信履歴のようですが…」
「この数日で随分とアチコチへ発信しているわね…あら、これは…?」
次々とCIAから届けられる情報に私は眩暈すら感じていた。
銀行口座から見覚えのない金融機関への出金に、私の携帯端末の発信履歴、まるで私の情報を捏造しようとすらしている作為的なものを感じてならなかったが、
「
待て、なんだそれは…!?
確かに多くの番号へ発信した覚えはある。
だがそれは柳韻さんと連絡をしたくて、政府が用意した滞在先の電話番号であり、外国へ発信した覚えは一つもない。
濡れ衣だ、何一つ心当たりも覚えも無い!
出金も!外国への発信も!私には何一つ覚えが無い!
「…更なる国際犯罪の疑いが出てきたわね。
フロワ先生、織斑千冬の身柄を拘束をお願いします。
すぐに織斑全輝共々軟禁をしておいてください」
「判りました。
では織斑千冬、貴女の身柄を拘束する」
なんでだ…なんでこうなってしまうんだ…!
私がいったい…何をしたというんだ…!
「…ま…て…」
視界が……霞む……
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
メルクに牽引してもらいながら暫く経った。
メルクが言う『リンクシステム』というものについては簡単に説明してもらっていたから、それについて頭の中で整理しておく。
このシステムは一つだけでは、さしたる役には立たないらしいけれど、システムを搭載した機体が複数あれば性能が発揮されるとの事。
システム間でリアルタイムで情報が転送、共有されるものらしい。
地味なものだとは思うけれど、確かに利便性は高そうだった。
相手がどこで何をしているのかがリアルタイムで把握できるというのだから。
「それで、ウェイルの居場所は判るの?」
「今は…システムに不調が起きているのか、ハッキリとした情報が判らなくて」
「それほどまでにダメージを受けたって事かしら?」
通信越しに聞こえてくるティナの言葉には私もある程度納得は出来る。
ウェイルは戦闘領域には入らないとあの場で言っていた。
不測の事態が起きたとするのなら、思いつくのは……。
軍用機である『
それでも疑問は浮かぶけれど、それもメルクの言うリンク・システムで解決している。
戦闘には介入しないと言ったウェイルを戦闘に巻き込み、敵機諸共への攻撃。
そこに悪意が無い筈が無い。
なのにアイツは、作戦本部に戻ってきた時には、何事も無かったかのように振舞っていた。
およそ人間とは思えなかった。
だけど、そんな腐りきったものがアイツの本性であるとしたら…。
「私は、見抜けていなかっただけか…」
思えば、一夏が行方不明になり、あの女が帰ってきた時もそうだった。
一夏の行方を聞くあの女に返していた言葉は「どこかに行ったんじゃないかな」だったか。
あの時点であのバカは何もかも知っていたんだ、何が起きているのか、その情報を正確に知っておきながらも、なおも誰にも何も言わなかった。
私達が、自分の時間を全て使いきってまで調べていたのにも関わらず、アイツは全てを把握していながら、私達を嘲笑い続けた。
私は…何をしていたんだろう…。
ただただ逢いたくて…あの時の告白の返事を聞きたくて…後悔し続けて…自分の時間を全て使いきって…。
「ねぇ、メルク、アンタに訊きたいことがあるのよ」
ずっと思っていた。
ウェイルは一夏なんじゃないのかと。
妙に思っていた。
私がウェイルに接しようとすれば必ずメルクが間に入ってきた事も。
察しないわけがなかった。
私に対し、警戒し続けている事も。
「ウェイルの正体は、織斑一夏なんじゃないの?」
奇しくも、私の考えは
メルクだけでなく、イタリア国家が名指しで接触・干渉禁止を言い渡しているとするのは、ウェイルに何かがあると考えるのは妥当だと思う。
あの三人にイタリアが必要以上に警戒しているとするのなら、そのうえでメルクが私に対して警戒をしているのなら…。
それに何より…ウェイルの額に残っていたあの傷跡だ。
あの傷跡には覚えがあった。
一夏が行方不明になる前日、私が手当てをした傷跡だ。
あの時には傷を負った原因を一夏は教えてくれなかった。
本当は聞き出したかったけど、辛そうな眼をしていたから辞めた。
そして私は…一夏を押し倒してまで告白をした。
返答も保留にしたまま姿を消してしまった事も辛かったけど、それ以上に…一夏が抱えていた闇に踏み込めなかったことに…そこから救い出す事が出来なかった事を本気で後悔した。
絶望した。
それでも、希望は捨てなかった。
この6年間の行動は、その希望は無駄ではないのだと、抱えていた闇を祓うために、過去なんて気にしなくてもいいように…笑顔でいられる未来を創るためにと歩み続けていたのだから。
「その質問に対して、私は返せる答えを持っていません。
お兄さんは…私の家族です、それだけは何があっても揺らがない答えだと私は思っています」
否定も肯定もしない、だけどその双方でもない。
そのうえで揺らがぬ答えを返す、か…。
「その答えは卑怯なんじゃないの?」
「仮に…お兄さんが鈴さんのいう人物でなかったとしたらどうするつもりだったんですか?
目当ての人物ではなかったからというだけで、嫌っていましたか?」
アッハハハハ~、信用されていないのか警戒されてるのか判断しにくいことを言ってくるわね、コイツは!
「今まで通りの友人付き合いをしていたわよ、それに関しては私は間違いなく断言出来るわ」
「…そうですか…」
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
目の前の雰囲気が険悪で思わず目を背けたくなってきた。
鈴とメルクはモニター上で笑顔だというのに、妙に空気がギスギスしてるわ…。
なんだか居た堪れないというか、寒気がするのでモニターから二人を消す。
それにしても…
「ねぇラウラ、『織斑一夏』って結局は誰なの?」
「…『織斑 一夏』とは、姓名で察しがついているかもしれないが、織斑千冬の下の弟の名前だ。
6年前、第1回モンド・グロッソ大会の時期に誘拐され、そのまま行方不明、1週間後に死亡判定が下されていたはずだ。
誘拐された理由としては…」
「織斑 千冬の大会出場を危険視した勢力が棄権を要求した、というのが本当の話」
ラウラの言葉に続けて、簪が補足してくれた。
続けてシャルロットからは
「声明文は大会会場にも届いていたけれど、フランス政府上層部と、デュノア社が開催地に選ばれた沽券を守るために事件そのものを隠蔽したんだ。
それが後々にメディアに流出して、全世界からフランスがバッシングされるまでになってしまったんだ」
…ふ~ん、それはそれは…面倒な話があったものねぇ。
そしてその真実を織斑全輝は当時から知っていながら、誰にも何も言わなかった。
織斑先生は携帯端末を二つ所持しており、疑似的にだけどホットラインを持っていた。
彼はそれを介して伝えることができる状態でありながらも、教えなかったって事か…とんだ極悪人だわ。
「フランスが滅亡寸前まで衰退したのも、イギリスが国土丸まる失われたのも、全て織斑の仕業ってことか…」
私も会話を一度もした事が無かったけれど、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットが排除されたのも、彼の気まぐれだったのか…。
全てを知っていながら何もしなかったことでフランスは滅亡寸前まで衰退し、気まぐれの一つでイギリスは滅亡した。
どう考えても頭がおかしい、なんでそんな事が出来るんだか。
「それでメルク、ログデータでは戦闘が行われたとされる最終ポイントはここなのよね?」
けん引していたラウラの手を離し、周囲を見渡してみる。
見渡す限りの大海原、隠れるような場所も見当たらない。
ここがウェイル君が居たとされる最終ポイントだというのなら…海に沈んでいるということになるのかしら…?
だとしたらかなり都合が悪いわね…。
ISで海に潜るだなんて事は想定されていないし、そんな兵装は持ってないし開発だってされていない。
「はい、間違いありません」
「なら、潮流に流されたってことは考えられない?
だとしたら、海上保安庁にでも要請して海流のデータ照合をすれば…」
「ふむ、それが良いだろうな…。
作戦本部に頼んでみるとしようか」
私の国で開発された無人軍用機、厄介な話ね…。
とはいえ、欧州側にも知られてしまったし、これは今後はいろいろと問題になりそう。
だけど、一般人出身の私がどうこう口出しできる問題でもないだろうから…。
「待って、レーダーに何か反応が…南の方向からだよ!」
シャルロットの声に全員がレーダーモニターを展開する。
言われた通り、真南から何かが急速接近してきていた。
「この速さって…まさか…!」
「あんのクソバカ!結局の所は何も出来てないじゃない!
だから撃墜前提の作戦は反対だったのよ!」
レーダーで感知できた存在、それはすさまじい速度で接近し、目視可能な距離にまで至っていた。
それは
「『
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
私のハッキングでCIAの捜査情報は、彼女の下に転送されただろう。
あれだけ言っておいたのに、忠告は十二分にしておいたのに、それでも不足していたらしい。
だというのであれば、もう遠慮も要らないだろうと思う。
〈宜しかったのですか、束様?〉
「構わないよ。
それに彼女達も今は冷静ではいられないだろうからね、捏造を疑っていられる暇なんてないんだよ」
とうとうウェイ君に危害が及んだ。
それも、かなりの傷を負わせる形で。
それを防ぐために色々と手を回し続けていたというのに、それをも無視してきた。
だから、消えない傷跡をお前に刻んでやるよ、織斑千冬。
お前のコネクションは全て潰した、帰る場所は焼き落とした、お前の預金も私が奪い取った。
それだけでは報復と呼ぶにはまだ生ぬるい。
だから携帯端末の発信履歴の中に外国の番号を紛れ込ませた。
これであの女が外国に居るであろう、どこかの誰かと繋がっていると錯覚させた。
「でも、
その為の準備は既に終わらせている。
総勢5000人をも上回るといわれる例の組織にも依頼を出してある。
彼らは私からの依頼に快諾し、精鋭メンバーを日本に潜り込ませてくれた。
あとは彼等が動いてくれるのを待つだけ。
暗部まで動き、彼等と合流して共同作戦として展開しているのは嬉しい誤算でもあった。
「いっくんが望んでいる事ではないのは私も理解してる。
だけど…あの子が受けた痛みと苦しみを万倍にしてやらないと気が済まないんだよね」
あいつらでは私が影と闇の中で動いていることは理解も出来ないだろう。
だから、それでいい。
「だから、私の復讐も全て他人任せ。
一番残酷な方法を選んだよ…お前らに学んでね…」
さぁ、最後の幕を開こう。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
私が閉じ込められたのは旅館の一角だった。
全輝が閉じ込められているであろう一室とは別の部屋だった。
そこに、手枷をはめられ、そこから延びる鎖は部屋の片隅の柱に繋がれていた。
「…ぅ…ぁ…」
部屋の反対側には、箒が鎖で柱に縛り付けられていた。
箒は、ウェイル・ハースが新宿へ向かうのだと思い込み、写真と一緒にその情報を見境なしに露見させた。
結果、新宿は壊滅し数万人単位の死傷者を生み出した
臨海学校の行事に教職員が同行するという旨も露見させ、学園の防衛が手薄になることまで公開した。
結果、学園は壊滅し、全てのISと兵装とコアを奪われた。
取り返しがつかない災禍を作り出し、最終的にはこのザマか…。
箒の体には幾つもの青痣が痛々しく浮かんでいる。
箒がしてきた事が公になり、学園生徒数十人がかりでリンチに遭ったのだから、この状態になるのは当然だろう。
簡単な応急処置こそされてはいるが、それ以上はされずに放置。
そのまま警察に引き渡すつもりなのだろう、それは察した。
「千冬、さん…助けて…」
「…コレを見ろ…」
私は背面に繋がれた手首の手錠を見せる。
ご丁寧に手枷をされ、外す事も出来ない。
「今の私は、今のお前と変わらない。
コレがある以上、お前には手が届かない」
「アイツら、よくも千冬さんに…!」
周りの者は私を罪人と同じように見えているのだろう。
CIAから突き付けられた情報は、私には何一つ覚えがないものだった。
だが、それと同時に、
「箒、何故お前はこんな事をしたんだ…?」
「何の、ことですか…?」
「新宿の事だ。
ウェイル・ハースが新宿に向かうと、写真までつけてネット上に情報を放流した…。
何故そんなことをしたんだ…!」
箒と全輝がウェイル・ハースに敵意を持っていたのは知っていた。
だが、だからと言って、イタリアが必死に隠してきた情報を露見させるなど、国際問題どころか、全世界からも糾弾される事案にもなり兼ねないと言うのに…!
「何もかも全てアイツが…何もかも全てアイツが悪いんです!
アイツが…全輝が正々堂々と戦っているのに!
奴は次から次へと卑怯なことばかりして全輝の尊厳を踏み躙った!
全輝が男らしく刀一振りで戦うのに、あいつは槍に銃などと野蛮極まる手段を使ってまで全輝の勝利を汚した!
だからアイツに裁きを下す必要があったんです!
でもあの時には私が動けなかったから!私や全輝の代わりに奴を討つ為には
言葉が出なかった。
箒は悔いてなどいなかった。
「なのに…奴は…裁きを受けるべきだったのに!平然としていた!あの大罪人は!」
より正確に言うのなら『ウェイル・ハースを討てなかった』のを悔いていた。
そして、『多くの死者を出した』ことなど一切気にも留めていなかった。
「今度こそ…今度こそ奴を討って見せます!
全輝の尊厳を踏み躙り続けた大罪を自覚させたうえで…!」
「…もういい…!」
古い馴染みの者は…化け物だった。
自分がしでかしたことで、どれだけ多くの人間が死んだのかも考えていない。
どれだけの被害を撒き散らしていたのかも知ろうともしていない。
今になって初めて理解した。
篠ノ之 箒は……化け物だったんだ…。
「一夏もそうだ!
大会で大将の座を全輝から奪い取ろうとしたから、罰を下したんだ!
あんな弱い奴が!全輝が居るべき場所を奪い取ろうとしたのが悪いんだ!
だから剣道を辞めるようにしたんだ!」
…………今、何と言った………?
一夏が剣道を辞めるようにした……?
一夏が剣道を辞めたのは、右腕を骨折したからだった。
右腕を骨折したのは、階段から転げ落ちたからだと一夏は言っていた。
「だと言うのに!奴のせいで父さんまでも道場から去った!
剣を捨てると言い出したんだ!ほかならぬ一夏のせいで!」
柳韻さんは剣を捨て、道場を去ったのは知っている。
政府の意向で一家離散する際に挨拶に出向いたが、会話にも応じてくれなかった。
今も、連絡の一つも着かない状態だ。
「父さんを道場から追い出した一夏にこそ裁きを下せませんでしたが、全輝の尊厳を踏み躙った奴は絶対に…今度こそ討って見せます!
今度こそ…!」
もういい、聞きたくない…!
ウェイル・ハースは、私の弟である織斑一夏だ。
そのことに箒は気付いてもいない。
「…お前はこの後、警察に引き渡すことになっている」
「…え?」
私の言葉に反応したのか、妙な声が聞こえてきた。
「お前とて覚えている筈だ、あの映像を。
お前は既に
私達の誰もがあの砂浜で見ていた。
柳韻さんによる絶縁を、離縁届が提出されていた事を。
7月7日、箒の16歳の誕生日付けで有効とされるものとして…。
「…な、何を言って…千冬、さ…ん…?」
「お前はもう、束の妹ではなく、柳韻さんと
そして、あの道場の門下生ですらない、ただの他人同士でしかないことを。
Q.千冬さんは家を燃やされ、口座の預金が知らぬ間にどこかに吹っ飛ばされていますが、どれほどの金額の設定ですか?
P.N.『エグリゴリ』さんより
A.およそ3000万円ほどの設定です。
IS学園の講師としての給与もそうですが、モンド・グロッソによる優勝賞金も含めたらそれくらいの金額になるかもということで、この金額で設定しました。
なお、どこかに預金が吹っ飛ばされたのは、千冬さんが学園を退職し、自宅の全焼を確認してから政府に身柄を保護されるまでの間という設定です。
それだけの預金が一瞬にして本人すら知らぬ間にどこかに吹っ飛ぶとか、どこの裏組織の犯行なのやら。
余程、ハッキングや変装技術とかにも特化した組織達が共同で動いているようですね(素知らぬ顔)