ウェイル君から頼まれごとを受けて二日が経過した。
早朝の訓練、食堂での朝食、昼休み時間は生徒会室でのウェイル君の予習復習、放課後の訓練に、また夕食での同席と、可能な限り時間は一緒に過ごし、情報収集と情報処理は徹夜を催した。
これに関しては、日中はウェイル君と一緒に過ごすことで護衛を行い、不埒な行動をしていないという証人になるためでもある。
食事の際にも隣席に座ろうとしていたら、メルクちゃんが不満たっぷりな視線を、鈴ちゃんは複雑そうな視線を向けていたけど、そこに関しては極力無視する。
こればっかりは我慢してもらうしかないだろう。
「気になるのは…シャルル君ね…」
彼もウェイル君と同席しようとしていたけど、右隣は私、左隣にはメルクちゃん、真正面には鈴ちゃんが居たからか、ウェイル君からは少しばかり離れた席に座っていた。
本音ちゃんや簪ちゃんも居たら、席はさらに離れていくわけだけど、なんか妙に引っかかる。
そんな事を朝食後に考え、その後に教室に向かって歩いていたつもりだったけど…
「楯無さん、どこまでついてくるんですか?ここはもう1年3組の教室前ですよ?」
「あら、いけない♡
考え事してたらこんなところまで来ちゃった♡」
思わずテヘペロして見せる。
考え事をしていたのは確かだけど…メルクちゃん、鈴ちゃん、そんな視線を向けないで。
その視線は流石に私の心にダメージになって突き刺さるから…。
「もしかしてこの人、お兄さんにとって悪い虫に…?」
コソコソと話すメルクちゃん
「ありえそうね、それで普段は見せないあんな表情も使うように…あざといと思わない?」
これまたコソコソと話す鈴ちゃん
「聞こえてるわよ二人とも?」
怒りが込み上げてくるけど、それは表情筋を無理やりに動かして極力隠す。
隠しきれない部位は扇子で隠し、そこに記しているのは『年上をからかうのは止めなさい』
この二人ってば、私を何だと思ってるのかしら?
メルクちゃんに至っては私を『悪い虫』とか言ってたわよね?
そんなことを言い出すのなら、ウェイル君に相手にいろいろな手を使って誘惑でもしちゃおうかしら!?
そして将来的にメルクちゃんから「義姉さん」と呼ばれる立場にでもなってしまおうかしら!?
個人的に見ればウェイル君は将来の有望株だものね!
そしてそんな二人を見てウェイル君はと言えば
「二人は今日も仲が良いな」
とまあ暢気なことを言っている始末。
これにはちょっと頭が痛い、せめて二人の暴走を止めてあげなさいな。
「コホン、私は本音ちゃんの教室にまで用事があるのよ。
それじゃあお昼休みに生徒会室でね♪」
その言葉を皮切りに、私は本音ちゃんを伴って1年1組へ向かう。
教室に入ると、生徒の姿は半分以上が揃っているけれど…目当ての人物は教卓の前の席に居た。
ついでに篠ノ之箒ちゃんも居る様子。
「あら更識さん、何故ここに?」
「ちょっとここの教室に用がありまして」
監視役のバーメナ先生も私の存在に気付いて声をかけてくるけれど、これは正直予定通り。
バーメナ先生の声に気付いたのか、その隣にいる私に、次々と視線が集まってくる。
さて、ここまでは予定通りね、それじゃあここから先の予定を進めるとしましょうか。
「1組の皆、おはよう♡
生徒会長の私からお話があって、朝からこの教室にお邪魔してるわ」
清聴しなさい、とまでは言わなくても全員がどんどん静かになっていく。
うんうん、皆そろって態度が良いわね……一部を除いては。
態度の悪い生徒といえば、教卓前にいる二人だけど、そんな様子を見せていながらも私はその様子を無視して話を進めていく。
「昨今、3組の男子生徒に対して風評被害を与えるような噂が学園に広がっているけれど、彼は無実であると証明がなされたわ」
半分近くの生徒が首を傾げ頭上に『?』マークを浮かべているかのような様子を見せる。
わざわざそんな事を言いにこの教室に来たのだろうか?と思う生徒も居るだろうけれど、私の話は更にその先にある。
「だけど、私が言いたのはそこじゃなくってね…そんな根も葉もないデマを流し始めた人物が1組に居ることを判明させたわ」
さて、例の二人は…織斑君は一瞬だけ肩を震わせ、箒ちゃんはこちらを睨んでくる。
だけど私はその視線に対して真正面から視線で返す。
「更識さん、それは事実?」
バーメナ先生が私に確認してくるけれど、私は視線を返した。
そして
「ええ、事実です。
先日、ティエル先生が噂になっていた人物の部屋を徹底的に確認し、昨日はほかの教職員の方々が学園内を捜索してくれましたが、それらしい物は発見されませんでした。
その当人には、私がつきっきりで監視をしていますので、そういった物を用意する暇などありません。
そして…」
私はポケットからUSBメモリーを取り出す。
そう、これが何よりの証にできる物品。
「ここに、噂を流した人物についての情報を記しています。
その人物は以前にも同じようなことをしていることが判明しているから、疑うには充分過ぎますよね?
あ、ついでに証拠も入っていますよ」
「あ、あの…」
ここで声を上げたのは…鷹月さんだったかしら?
「ハース君が爆発物を仕掛けてたって噂ですよね?
それがデマで、このクラスから…?」
「ええ、そうよ。
彼は爆発物なんて一切関与していないわ、完全に無実潔白よ」
私がそう言葉を響かせた瞬間だった。
「嘘だ!」
そんな声が1年1組の教室に轟いた。
声の主は、……ふぅん、篠ノ之箒ちゃんね。
「おい、箒…やめとけって…」
箒ちゃんは私を睨んでくるけど、私はそこに居る二人に視線を向ける。
怖くもなんともない、ただの威勢だけだと判断する。
「あら、本当よ。
彼の部屋は勿論、教職員寮、学習棟、その他の学園施設内は全て確認済みよ。
噂は所詮、噂でしかなかったわ。
それで?彼が爆発物を仕掛けたって言う根拠は何が在ると言うのかしら?
ねえ、そこのお二人さん?」
おっと、もうそろそろSHRの時間が近いわね。
件のUSBをさっさとポケットに仕舞いこむ。
「バーメナ先生、このUSBは放課後に渡しますね、私もこの中は全部の確認が出来ていませんから」
「……ええ、判ったわ」
そう言って私は教室を出る。
だけど、それでもこの子達に言っておく事がある。
「そんな訳だから、ありもしない話を広めたりしないようね。
謂われも無い事で人に濡れ衣を着せたり、非難をしたりしないように。
言われる側の気持ちになって考えてみなさい。
そんな事になったら皆は、どう思う?
そして……無実なのに、それでも疑うのは何故かしらね?」
その言葉を言いながら、再び視線をその二人に向ける。
二人とも私を睨んでくる。
でも、そんな事をしたらどうなるか…身をもって思い知りなさい!
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
教室に向かう途中、私はそいつの姿を見た。
2年生だと言うのに、1年の教室から出てくる姿を。
「更識、こんな時間に何をしている。
もうSHRの時間だろう、さっさと自分の教室に戻れ」
「ええ、これから戻ります。
もののついでに忠告です、猛犬や狂犬が居るのなら、手綱はしっかりと握っておくべきですよ」
何を言っている、こいつは…?
それとも、何かの例え話か?
「『自分が居るから大丈夫』だなんて言葉は通じませんよ。
後先の事や理屈も考えず、本能や感情だけで生きているのなら、それは人間ではなく獣のそれだと思いません?
それを覚えておくべきです」
的を射ぬ言葉に尚も理解が出来ず、返答も出来ない。
更識が私に何を求めているのか、それすら掴めぬままだった。
「手綱を握っている
貴女には、それが理解出来ているかは判りませんけど…。
じゃあ、私はこれで」
最後の最後まで勝手な事を言って姿を消す更識を私は見送るしかなかった。
だが、あいつの言葉は妙に胸の内に引っ掛かる、そんな気がしてならなかった。
そのひっかかりを不思議に思いながらも私は教室に入る。
生徒の集まりも整い、席の殆どが埋まっているが…妙な静寂に包まれていた。
「妙に静かだな…夜竹、何があった?」
「…は、はい…。
3組のハース君に風評被害を与える噂の出所がこのクラスだと、生徒会長が…。
ハース君は潔白であることも証明されたと言ってたんですけど、篠ノ之さんが…」
なんとなく想像が着く。
無責任な発言でもしたのだろうか。
また面倒事が増えた気がする。
「それで、どうしますか織斑先生?」
「…噂については聞いた事は確かに私もある……。
その出所がこのクラスの誰かだというのが一番の問題だ。
噂の真相としては無実だと証明されたのならそれは幸いだが…」
「奴は無実なんかじゃありません!」
その声の主は、問うまでもなく篠ノ之だった。
教卓前からの怒鳴り声が鼓膜を劈くが、その張本人は怒りで肩を震わせて続けて怒鳴り散らす。
だが、それは要領の得ない話だった。
「そういった話が出ている時点で奴が何かをしている何よりの証拠です!」
「それはお前の憶測だ、それこそ学園内は捜索済みだ。
その時点で疑いは晴れて…」
「それこそ欺瞞です!このまま放置していたら奴は何かをしでかすに決まっています!
だったら、どんな手段を使ってでも奴を排除すべきだ!」
……その言葉に誰もが静まり返った。
当然だ、コイツの考えは完全に
「箒、さっきも言ったけど止めとけって…」
「なんで止めるんだ全輝!
奴の噂はお前だって聞いているだろう!」
「何度も聞いてるよ、だけど噂であって根拠らしい話は無かっただろ。
噂が広まっている理由も知らないけど、何も無いならほっとけばいいさ。
どうせ俺達には関係無いんだからな」
「それこそ油断になるぞ!
私達が奴に対して接触禁止だの干渉禁止だの言われている時点で奴は敵だ!
だったら何かをされる前に奴を叩き潰すべきだ!」
「そこまでだ篠ノ之!」
ここまでコイツは愚鈍だっただろうか。
接触・干渉禁止を言われているのは確かだ。
だが、それを含めて口外厳禁だと言っておいた筈だ。
それを篠ノ之は覚えているはずだというのに、それまで口にした。
「バーメナ、篠ノ之を懲罰房へ」
「なんでですか、千冬さん!?」
「織斑先生、だ。いい加減に学習しろ。
しばらく頭を冷やしておけ」
バーメナに肩を掴まれ、篠ノ之が連行されていく。
私としても軽い頭痛に悩まされながらも、出席簿の篠ノ之の名前の欄に×印を記入し、当日欠席の処理をしておく。
後に懲罰房への収監の処理をしておかなくては…。
しかし、何故アイツはあんなにも危険思想を堂々と言い放つようになってしまったのか判らない。
篠ノ之のこの6年間の経歴を思い出すと、私が知っていた頃の姿とはまるで違って見えてしまう。
「さて、ちょっとした騒ぎが起きましたが、それではSHRを…」
真耶がそう言ってSHRを始めた、その直後だった。
「キャアアァァァァァァッッ!」
廊下から悲鳴が聞こえてきた。
何かが起きた、それも悪い形で…。
その予感と共に廊下へ飛び出す。
「貴様のっ!貴様のせいでぇっ!何もかも全て貴様のせいだ!」
篠ノ之が廊下に伏せる形で取り押さえられていた。
その右手には木刀が握りしめられていた。
そして、その木刀が向けられた先には…白髪の男子生徒がそこに居た…。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「お兄さん、本当に怪我は有りませんでしたか?」
「大丈夫だよ、メルクが対処してくれたからな」
今日の実践訓練は4組、簪さんとの合同授業になる。
その為、SHRが終わった後は更衣のために教室から出る事になりました。
でも、廊下へと出た直後に襲われた、篠ノ之箒に。
私が即座に反応して取り押さえるのには成功しましたが、彼女はお兄さんへと憎悪の視線を突き刺し続けた。
これが楯無さんの考えなんだろうかと疑いもしましたけど、これも想定範囲内なのかもしれません。
お兄さんが攻撃に晒されそうものなら、私が即座に反応する、と。
まあ、その通りでしたけど。
それでも気になって昼休みに訊ねると
「困った話ね…それでも、ウェイル君に向けられた噂は一時的にでも払拭されることでしょうね」
予想通りだったらしい。
少なくとも、国家代表候補生2名、専用機所持者が3名も居るから対処が可能と見ていたらしいです。
でも、お兄さんが危険に晒されるという事には苦言を言っておきました。
「ごめんなさいね、危険な目に遭わせてしまって」
「メルクのお陰で怪我一つなく事なきを得ましたから俺としてはこれ以上は文句は言いませんよ。
噂も払拭されるってことですけど、それは?」
「噂を発した人物を特定してね、ウェイル君に向けられていた視線をそっちへ移しておいたのよ。
この話が学園全土に広がるのも数日程度でしょうね」
「今後はお兄さんが悪く言われる事は無いんですよね」
「そこはウェイル君の日々の態度にかかってるから、頑張ってね♡」
そして後は丸投げ…。
人を振り回すのがうまいというか、変なところで面倒事を他人に押し付けているような、それでいて人を試しているかのような態度に、私としてはどう反応すれば良いかが判らないです。
「でも、ウェイル君なら簡単だろうけどね」
「それは兎も角として、俺は何故アイツにあんなにも恨まれているんですか?
何もかも俺が悪いみたいなことを言われてますが?」
「被害妄想だと思って切り捨ててくれていいわ。
どこの点についても、どう考えても、ウェイル君に非がないのは明白だから」
「なら、良いですけど…」
オマール海老のサンドウィッチに齧り付きながらお兄さんは窓の外へと視線を向ける。
空に何か見えるのだろうかと私も同じように視線を向けると…人の気持ちも考えないウミネコが暢気に飛んでいた。
お兄さんも、あの人に対して何処かで恨みを買っていたのではないのかと考えていたのだろうと察する。
「お嬢様、報告が…」
虚さんが楯無さんに何かを耳打ちしている。
途端に楯無さんの顔色が悪い方向へと変化していく。
「ん?何かありました?」
お兄さんは気付いていなかったらしく反応が暢気です…。
「今回、懲罰房へ篠ノ之 箒ちゃんが収監されたけれど、明後日には出てくるそうよ…」
「「はぁっ!?」」
暴行を働いたのは誰の目から見ても明白なのに、なんでそんなにも扱いが軽いのかが私には判らないです。
あの目に宿っていたのは明らかに『殺意』だったと確信を持って言える、なのになんで…?
「学園側が下した沙汰としては、懲罰房への収監2か月と部活動参加禁止。
日本政府がそれを撤回させてきたのよ、収監2日だけ、としてね」
「お嬢様、これでは今後も同じような事が続く危険性が…」
日本政府…なんて無責任な…。
6年前のモンド・グロッソでも、全てフランスのせいにして責任逃れして逃げたのに、どうあっても責任という言葉から逃れ続けようとしている節が顕著になってます。
そんなことをしても何の意味も無いというのに…。
「ですが、監視は今後も続行するようになっているとのことです」
「それは妥当、と言うよりも当然ね…。
危険因子は監視を常に張り付けておかないと」
また、頭の痛い日が続きそうです…。
今日も放課後は鈴さんとの訓練でしたけど、最初は雑談で時間を潰していました。
今朝のSHR後の事や、昼休みに得た情報なども鈴さんとも共有すると、完全に呆れていた。
「どこまでも無責任な無能連中ね、本国に伝えておいたほうが良いわよ」
「ええ、そうします」
今日は本国に伝えることが非常に多そうです。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「くそっ!またかよっ!
なんで何もかも上手くいかないんだっ!」
懲罰房で少年は再び憎悪の声を響かせていた。
織斑全輝はそのまま拳を壁に叩きつけた
朝、SHR前に生徒会長を名乗る人物が「証拠」と言ってUSBをちらつかせて見せた。
自分がやったのは、曖昧な噂を流し、そこに尾鰭背鰭を付け加えたというだけで、証拠など残らないものだと思っていた。
過去に同じような事をしていた件が、今の自分の足を掴んできたのだということまでは把握など出来る筈も無かった。
その振る舞いの数々を見ていた人物が学園外部から手を出してくるなど、予想も出来るわけが無かった。
「なんでだ…!いったい、どこでしくじったって言うんだ…!
なんで…まるで…俺の動きを全て先読みされているみたいじゃないか…!」
幼馴染みの箒を止めようとしたのは本心だが、それと同じだけ『自分は関与していない』と見せる為でもあった。
だが、それですら見抜かれてしまうなど、彼からすれば計算外だった。
「くそっ!
あのUSBを奪う事が出来ていれば…!」
放課後までは教職員にUSBが渡される事も無いと思い、隙あらば掠め取ろうとしたが、それも出来なかった。
クラス内で冷たい視線が全方位から突き刺さっているのを感じ、動けなかったからだった。
箒が懲罰房に放り込まれると、今度は自分が視線を向けられた。
幸いなのは、千冬がこれを知らない点だろう。
だが、彼は知らない。
自身のクラスが、他者への風評被害を与える噂話の出所と断定され、姉の千冬が更に首を絞められる事になろうとは……。
そして、学園外で…再び彼の腰巾着をしていた者が粛正されている事も……。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
夕飯時、俺は物思いに更けながらモニターに映る家族に今日の事を報告していた。
そんな中、思い出すのは楯無さんが言っていた言葉だ。
篠ノ之が廊下で急襲してきた件の動機だ。
個人的にも恨まれるような事が有っただろうかと思い返してみても、心当たりも無く、楯無さんはそれを「ただの被害妄想、切り捨てれば良い」とまで豪語していた。
俺にはよく判らないが………
「妄想一つで、あそこまで人を憎めるものなんだろうか……?」
イタリアでは、そんな人間を見た事も無かったからか、どうにも理解し難い。
食堂の件にしても、クラス対抗戦の時にしても、あいつは他人をどれだけ巻き込んでいてもお構い無しだった。
他者にどれだけ害を与えようと気にも止めず、ただただ八つ当たりをするかのように力を振るう様はテロリストのそれに重なる。
それを咎められようと、全ての責任を他者に擦り付けようとする、一方的に憎悪を滾らせる姿には嫌悪感を覚えた。
「酷い話が在ったものサ。
この件は企業、政府上層部に伝えて学園側に抗議文を送っておくサ」
「お願いします、お姉さん」
「頼むよ、姉さん」
憎まれる理由も無いのに、こんな事になるなんて嫌なものだと正直に思う。
どうかこれで、こんな悪循環が終わってくれれば良いと思うけど…明後日には篠ノ之が解放されるらしいから、それすら難しいのかもしれない。
そう思うと、まだまだ頭の痛い日々が続きそうだと予感していた。
だが、判った事も在る。
あの二人、そしてそれを放置し続けている織斑教諭。
彼等は明確なまでに『敵』であると確信を持てた。
もしも…俺にとって大切な人を傷付けようものなら…きっと俺は、容赦も出来ないだろう。
この決意はきっと、…一つの宣戦布告なのだろう。
あけましておめでとうございます。
早速ですが、今回の年末年始ですが、濃厚接触者となり、自宅待機を続けていました。
その間ですが…10日以上も自宅の中に隔離されているような感覚でしたね。
料理の材料とかも、置配してもらったりして、人との接触も極力避けていたので、静かすぎる自宅の中というのがどうにも落ち着かなかったものです。
思うことはといえば…久しぶりにドライブしたいなぁ、というもの。
洗車も給油も年末に出来てなかったのに、今度は正月休み明け直後に車検で車を預けることになってます。
見たい映画もいろいろとあったのに、見に行けずしまいです。
こんな年末年始に誰がした!