IS 速星の祈り   作:レインスカイ

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第41話 鈴風 懐かしい人達

「よし、準備完了っと」

 

肩から提げるのは、いつもの一夏の鞄だ。

そこに数日分の着替えだとか、自分にとって必要となる書類を詰め込んである。

ウェイルに言った通り、この長期休暇で中国に帰るつもりは無かった。

データは既に充分すぎるほどに本国に送っている。

両親へのメールも送信済み、このまま日本に滞在する件についても了承をもらっておいてある。

ウェイルと接する機会が増えるかも、だなんて皮算用は即日崩壊した。

なら、別方面にて力を入れようと計画を変更した。

 

「さてと、行こうかしら」

 

お昼前にIS学園を後にして、向かう場所はかつての親友達の場所だった。

一夏を探すためにも拠点が必要となり、その場所を私達の拠点にした。

 

「じゃあティナ、行ってくるわね」

 

「はいはい、お土産期待してるわよ~、ふあぁ…」

 

お昼前になってるっていうのに、ティナは眠そうにしてる。

それに関しては私が原因だった。

今日からの時間を少しでも多く確保しておくために、長期休暇期間の課題を昨晩の内に全て処理するのに苦労を掛けたと思ってる。

歴史分野に関してはティナの方が得意だったし。

その分、私たちは徹夜だった。

消灯時間を過ぎても、勉強方面のことをしてれば叱責とか免れることだってできるんだし。

そも寮監はあの女(織斑 千冬)、以前の事が在り、私には強く出られないらしい。

別に私は増長しているつもりは無い、毛嫌いしているだけ。

 

「お土産だったらウェイルが持ってきてくれるってさ、楽しみにしてなさいよ」

 

「ウェイル君が…?何か役に立つ機械でも作ってくれるのかしらぁ?

例えば…掃除用のロボット(ル〇バ)とか?」

 

アタシがゴミをまき散らす性分の女だと思ってるのかしらこの乳牛女(カウガール)は…!?

 

「残念、シーフードの盛り合わせだってさ。

じゃあ休暇の最終日にね!」

 

バタンと扉を閉じて走り出す。

学生寮の入り口でお気に入りのスニーカーに履き替える。

一夏と出会った際に使っていたのと同じブランドのスニーカーだけど、コレは私のお気に入りだった。

 

「そういえば、初めて会話をしたのも下駄箱の所だったわね…」

 

懐かしい思い出に耽りそうになったけれど、今はそれを頭の奥底に仕舞い込む。

 

「あら、鈴ちゃん、奇遇ね」

 

「…ん?」

 

ファーストネームを呼ばれ、その声の主の方向に視線を向ける。

そこに居たのは…?

 

「…誰?」

 

胸元のネクタイを見れば上級生と判断が出来る。

でも、見た事はあるけど、名前までは知らなかった。

 

「クラス対抗戦の後の会議以来ね。

私は更識 楯無、この学園の生徒会長よ。

今はその会長職務が終わって、気分転換に外出する予定だったのよ。

でかけるのなら一緒に行かない?」

 

な~んか、嫌な予感がするような…?

 

その後、眼鏡をかけた上級生も合流してきた。

 

「生徒会会計、『布仏 虚』と言います。

休暇中に無理にご一緒させてもらって申し訳ありません」

 

「いえ、別に大丈夫です。

どうせモノレールを降りれば各自散開すると思いますから」

 

多分、それでこの関係は終わりになると思う。

どのみちモノレールは一定時間毎に往復している。

一本乗り逃したところで弾の家に到着する際の誤差なんて30分も掛からないだろうから。

 

モノレール駅で、モノレールを待つ少しの間に、自動販売機で量が少なめのスポーツドリンクを購入しておく。

私と弾、数馬に蘭のも買っておく。

今日の話は長引くかもしれないし、最悪どこかのホテルに泊まりさえすれば数日に渡って再び調査と情報交換も叶うだろうと見越している。

 

…絶対に…見つける…私を置いていった事に文句なんて言わない…。

私から連れ出せなかった事の方がよっぽど後悔してるくらいだもの…

 

だけど、後悔はしても絶対に絶望なんてしない…!

 

だけど…もしも、もしも私の手の届かない所で笑顔で居るのなら…私はどうすればいいんだろう…?

もしも今の一夏の隣に私ではない誰かが居たら…?

 

頭を振り、嫌な考えを無理矢理にでも追い出す。

そんなことを考えてしまう私自身が許せなかった。

絶対に絶望なんてしないと決めてるんだから、心からの笑顔を引き出すんだと誓ったんだから…!

 

「そうそう、鈴ちゃんはこれから何処に行くの?」

 

この人には結局ファーストネームで呼ぶことを許可した。

なんでも生徒会室でウェイルに勉強を教えていた時に話を聞いただとかなんとか。

ちょっと恥ずかしい…。

 

「以前、日本に居た頃の知り合いの家です。

そっちは?」

 

「う~ん…学園とは関係在るような…無いような…そんな微妙な話なんだけどね、それについて調べようと思っているのよ。

一応その情報を持っているであろう人には事前にアポイントメントを入れてはいるけれど、その人が口を開いてくれるかどうかは賭けね」

 

だから、何処の誰よ、それは?

 

それでも、誰かの事を調べようとしているのは察した。

でも、誰を調べようとしているのかがどうしても判らなかった。

 

「…誰のことを調べようとしてるんですか?」

 

こういう場合はストレートに聞いた方が良い。

そう思いついたけれど

 

「すみません、何分機密事項にも触れてしまいかねませんので…」

 

柳に風だった。

 

機密事項…?この人達、一体何者なの…?

 

それきり、モノレールの中では沈黙でやり通した。

 

モノレールを降りてから駅のロータリーでタクシーを呼び止める。

住所を運転手に告げると

 

「奇遇ね、私達も目的地はそこなのよ、ご一緒してもいいかしら?」

 

生徒会長も乗り込んできた。

 

「……ッ!」

 

流石に此処まで行く場所が同じだなんて『奇遇』だなんて思わない。

そのタイミングでこの人達が誰の事を調べようとしているのかが察しが着いた…!

乗り込もうとしたタクシーをそのまま逃がし、その二人を引き連れ、駅のロータリーへと戻る。

奇遇だなんて言葉はもう使わせない!

何を思ってコソコソとしているんだか知らないけど、見逃すつもりなんて無かった。

 

「アンタ達が調べようとしているのは…一夏の事ね?

誰の差し金よ?あの女(織斑 千冬)?それとも全輝の方?」

 

「…そのどちらでもないわ、依頼人(クライアント)は誰も居ない」

 

「私達は今回、独自に動いています。

学園や、所属国家、国際IS委員会、その何処にも今回は関与しておりません」

 

国家に委員会…そんな名前が平然と出てくるともなると…この人達、私が思っていた以上にヤバイ方面の人間だと察して取れた。

これは…私が中国の情報部を利用していたこともバレているんじゃないだろうか…?

そう察しも取れてしまう。

 

「千冬さん…いえ、織斑先生がウェイル君にご執心の理由は何だろうなって、そう思ったのよ」

 

あの女(織斑 千冬)がウェイルにご執心?

何らかの興味を持っていると…?

 

弟君(織斑 全輝)と同い年の男の子、それで興味を持っているのは何故だろうなってね…。

そこでふと思い出したのよ、弟君はもう一人居る…いえ、居た(・・)

表向きにはその人物は死んだ事になっているけれど、今になっても彼の生存を信じて疑わずに捜索している人達が居ると知ってね、私達では調べきれなかった何かを知っているんじゃないだろうかと思った次第よ」

 

どうする?

ここでこの人達を撒いたとしても、どの道にも行き先が同じで住所も控えられている。

ともなれば行き先でまたもしつこく『奇遇』なんて言葉を使ってくる。

しかもアポまでとってるだなんて…!

 

「そんなに警戒しなくていいわ、取って食おうってわけじゃないんだから。

正直、織斑 一夏君の死亡の公表は私達も怪しんでいるのよ、何せこちらから情報収集しようとしたら日本政府が幾重にも情報プロテクトを施しているから探れもしないし、それを察してきたのか『調査をするな』の一点張り。

そこで偶々、捜索を独自にしている人達と接触出来たってわけよ」

 

ちょっと待て、何よ今の言葉。

日本政府が一夏についての情報に厳重なプロテクト、更にはそれを察して調査中断の命令…?

 

「そう…つまり一夏は…日本政府に見殺しにされたって訳…!?

そしてアンタたちはその政府に与している情報組織って事か…!」

 

「嫌な言い方をすると、ね。

確かに私達は日本政府に雇われている組織よ。

けど、それはあくまで国内における不穏の芽を摘むカウンターテロを目的とした組織。

そして、一夏君の事を知ったのはつい先日の事になるの。

私が当主に就いた頃には彼の話なんて聞いた事も無かったし、先代当主である父さんも把握していない。

更識家は、当時は日本政府に完全に蚊帳の外に追いやられていたのよ」

 

つまり、一夏を見殺しにしたのも、その情報を徹底的に隠ぺいして回っているのも日本政府。

その確証と裏付けがこの場で出来た。

…確かに、この人が欲しそうな情報を持っているのは私達だというのは間違いない。

だけど、この人達は…。

 

「…情報を手にして、今更何をするつもり?

今もどこかで生きているかもしれない一夏を今度こそ始末しようとしているんだったら…アンタ達を見過ごすわけにはいかない。

アイツ等(織斑 千冬と全輝)の所に返そうだなんて思っているのだとしても、私がそれを許さない!」

 

「返すわけにはいかない、か。

なるほど、私達が接触しようと思っている人達同様に、鈴ちゃんも同等の情報を持っているみたいね。

…正直に言うとね、今回情報を調査をしてからどうするのか…まだ決めていないのよ。

だから、情報を手に入れることができたとしても静観するしかないというのが正直な答えよ」

 

この人達の事は今は信用するしか無い、だけど…。

 

「私達は、一夏が行方をくらませてからも毎日情報収集を続けてきたわ。

それを何処の誰とも知らない輩から『調査を辞めろ』だとか言われた事は多少はあったけど、それも日本政府の差し金?」

 

「そう…そんな事があったのね…。

悪いけれど、その話も詳しく聞かせて、私達が知らなかった何かを貴方達は持っていると確信できたわ」

 

な…!

この人達…本当に一夏の身に何が在ったのかを知らなかったって言うの…!?

だというのに国外、中国からは容易く情報が手に入ったのは何故…!?

軍の情報部に敢えて情報を流し込んだ第三者が居るとでも…!?

 

気に入らない。

誰かの掌の上で踊らされているこの状況が…!

 

「…良いわ、私たちが集めた情報をあんたに提供する。

その代わりに」

 

「ええ、私達も貴方達に情報提供をすると約束します」

 

互いに情報を持っているけれど、自分が持っていない情報を相手だけが握っている。

だったら、この際にはちっぽけな意地なんて捨てても構わない。

近付くためだというのなら…。

 

 

 

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 

鈴ちゃんが持っていない情報を私が、私が持っていない情報を鈴ちゃんが。

それぞれ欲するものを互いに持ち合わせているという奇妙な状態に、少しだけ違和感を感じながらも落としどころを見つけられたことに胸を撫で下ろした。

この状況を作り出したのは私達が察することもできない第三者なのかもしれない。

それでも構わない、この違和感を払拭するためにも、彼女との情報交換は必要不可欠であると私は察していた。

 

「ここが、『五反田食堂』ですか?」

 

虚ちゃんと一緒に鈴ちゃんに案内された先は、個人営業をしているらしい大衆食堂だった。

 

「此処に私の元クラスメイトが住んでてね、ソイツの部屋を情報収集とかをする拠点にしていたのよ」

 

そう言うや否や、振り返る事もせずに扉を開く。

まるで勝手知ったる何とやら。

 

「おう、嬢ちゃんじゃねぇか、久しぶりだな。

弾達は上に居るぞ」

 

「サンキュー厳さん、それとそこの二人にもお茶を出してもらえる?

今までに無い情報源を見つけてきたのよ」

 

「ほほう、そりゃぁ…弾にアポイントメントを入れたってのは、その嬢ちゃん達か、なら……もてなしてやんないとなぁ…」

 

二人して目が虎のようになっているように見えたのは…錯覚だと思いたかった。

や、やぁねぇ…獲って食おうって気なんて無かったのに、食われるのは私達になっちゃったりとか…しないわよね…?ねぇ…?

 

遠慮の欠片もしない鈴ちゃんについていくような形で、内心ビクビクしながら階段を上り、二階の部屋に案内された。

 

「弾、数馬、入るわよ」

 

そして開かれた扉の先に居たのは二人の男の子だった。

 

「よう鈴、久し振りだな」

 

「やあ、ご無沙汰。

で、そっちの二人が…」

 

「アンタ達にアポを入れた相手で、私が都合良く見付けた情報源よ。

どうやら私達でも知り得なかった情報を持ってるらしくてね、全員で絞り上げるわよ」

 

「言い方をもう少し考えてくれないかしら!?」

 

もう逃げたい!

なんでウェイル君といい鈴ちゃんといい、くせ者ばっかりなのよ今年の一年生は!?

 

 

 

20分後

 

何故かお見合い状態になってしまっている弾君と虚ちゃんの二人は放置し、私と鈴ちゃんと数馬君とで情報共有を始めた。

とはいっても、この三人が集めた情報は簡単な紙媒体のメモ用紙の集まりばかり。

ちょっとは順番くらいは整理しておいてほしかったかな。

けれど、数はあるけれど中身がスッカスカね。

だとしても、それ以上に熱意を感じ取れた、この尋常ではない量のメモ用紙を見れば見て察せれるというもの。

 

「…よくこれだけの量の情報を集めたわね」

 

「そりゃぁね、恥を承知で修学旅行とかの自由時間も使いまくってたし」

 

とは言っても、情報の中身はそんなに多くない。

個人的な予想や、推測とかが多いわね。

 

「鈴の場合は放課後もそうだったろう。

ちょっとの時間でも足を延ばしてたくらいだし…一時は寝る時間も極限に削って学校で貧血起こしてたじゃないか」

 

「よく覚えてるわね、そんな事…。

まあ、そんな事もあったかもしれないけど、今となっては些細なことよ」

 

呆れるような話ではあるけれど、それと同時に驚く。

つまり鈴ちゃんは…一人の人を探す為だけに、自分の時間を全て費やしてきたということらしい。

私たちが学園で見てきていた彼女の様子は、その中の一端でしかなかったということになる。

 

「それに比べて…」

 

血縁者ではなく、友人、親友というだけでこの6年もの自分の全ての時間を費やしてきた人達が居る。

けれど、織斑先生と、織斑全輝君の二人はといえば…。

あの二人の動向は更識家でも把握はしている。

あの二人は捜索活動を全くしていない。

 

「まあ、仕方ないか…」

 

千冬さんはと言えば、有名人ということも加味しても、表に出るのは難しかっただろうことは察しが付く。

あの弟君は…うん、以下省略ってことで。

 

「にしても鈴には驚いたよ。

有言実行、本当に国家代表候補になって来るだなんてさ」

 

「その分、努力はしてきたわよ。

情報を取り扱う情報部に出入り出来る様にする為にも、最低でもこのライセンスは必要になったから。

それに…近付くためなら迷う必要も無かったから」

 

「男顔負けの肝には恐れ入るよ…」

 

時間だけでなく、自分すら捨てていた、と。

この自己犠牲精神はちょっと疑うけれど、鈴ちゃんにとっては一夏君はそれだけ大きな人なんでしょうね…。

 

とは言え、中国の軍内の情報部のお陰で色々と分かったことがある。

織斑一夏君は、金儲けのために誘拐されたということ。

そしてそれが起きたのは、6年前の彼の誕生日である9月26日であるということ。

それは…モンド・グロッソ一回戦が行われている期間…千冬さんの試合が予定されていた日の前日という事だった。

現場に残されていたのは…靴が片方と…鈴ちゃんが使っている鞄だけ、との事。

 

「そう、その鞄は遺品という事なのね…」

 

「…『遺品』って言うな…勝手に殺すな…!」

 

私の呟きが耳に入ったらしく、すさまじい怒気をが肌を刺してくる。

何と言うか、彼を過去にして扱うのは絶対的にNGのようだった。

 

「これは『遺品』なんかじゃない、ただ預かってるだけ」

 

「…そう…ごめんなさい…」

 

その鞄は、彼女が預かっているもの。

いつかは必ずに受け取りに来いという、一つのメッセージであり、必ず見つけるという彼女なりの覚悟の現れらしい。

その言葉からでも、彼女の思いは本物なのだと思い知った。

彼女は、今になっても彼の生存を本気で信じているのだと。

 

それから店主をしているらしい祖父の方が食事を提供してくれた。

お店で人気のメニューである業火野菜炒め定食とかいう名前らしい。

はい、美味しくいただきました。

 

昼食を食べ終えてからその日は解散することになった。

その際にお見合い状態になってた二人を三人がかりで引き離すのには苦労させられたわ。

 

鈴ちゃんは今日は五反田家に泊まるみたいだし、今日は私達は実家に帰ることになった。

そこで、共有しあった情報を整理してみることにした。

 

「酷過ぎる経歴だわ、こんなの、子供が育っていける環境じゃないわね…」

 

彼にとって、日常とは地獄

 

彼にとって、環境とは暗闇

 

彼にとって、生活とは絶望

 

彼にとって、家族とは比較対象だった。

 

そして

 

彼にとって、未来とは希望だったのかもしれない。

 

「中学を卒業した時点で、家を出る為の事前準備もしていたそうですね…賃貸住宅情報誌だとか、求人情報誌だなんて、小学三年生が求めるような代物じゃありませんよ…」

 

迫害の嵐の中心点にいた少年。

助けてくれるであろう友人は確かに居る、それも判る。

だけど織斑一夏という少年は…彼らに被害が届かぬように意図的に距離を空けていた事も話から理解出来てしまった…。

そして何かが起きたであろう日…その『何か』とは『誘拐』の可能性が極大。

それは確かに起きたのだろう事は納得している。

実際に、それが原因で現在に至るまでフランスは『軽命国家』の蔑称が着けられているわけだったりする。

日本側もフランスを糾弾する理由を得ているわけで、この国家バランスは崩れる事はそうそう無いだろう。

 

「だけど…」

 

日本政府は、それを隠蔽し、フランスをバッシングする側へと成り果てた。

 

それでも………なんだろう、この違和感は…?

何か…何かがおかしいのを私は察していた…。




あ、蘭ちゃん出してあげるの忘れてた。

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