IS 速星の祈り   作:レインスカイ

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YOUTUBEを気紛れで開いてみたら、『オススメ』の所にとんでもない腹筋崩壊レベルの映像がピックアップされてましたw

AEDによる掌打に続くサマーソルト
威嚇射撃による誤射
気付けの為の対戦車手榴弾
患者を安静に寝させる為のベッドを担いで突撃
大剣を降り下ろす白衣の天使

歴史上に名を残している偉人なのは知ってましたよ?
仮に『虹のFGO』に登場するのなら、『キャスター』『ルーラー』になると思ってましたが、実は『バーサーカー』だったとは…

『小説家になろう』にて愛読していた『木塚ネロ』氏による、『二度目の勇者(以下略)』が消えているだと…!?
参考にしていたんだがな…何故アカウントまで一緒に消えているのやら…?


登場人物紹介と世界情勢について

織斑一夏

 

故人、享年十歳

織斑千冬の下の弟として生まれた双子の片割れ。

不遇な環境、不遇な家庭に閉じ込められた少年。

周囲、すなわち学校だけではなく近所一帯だけには収まらず、街全体から常に悪意に晒されながらも、微かな希望に縋り、数少ない友人を頼りに生きていた。

剣道を続けてきていたものの、(利き)腕を骨折したことにより、挫折。

学業成績は其処まで良好とは言えず、どちらかと言うと下から数えたほうが早かった。

周囲からの陰湿、悪辣な虐めに関しては、扇動していたのが実の兄であることに気付いていたが、家族を騙る比較対象には、既に何も期待していなかった為、誰にも相談しなかった。

 

将来的には、中学卒業直後に家を出て、迫害等を受けない場所で独り暮らしをするつもりでいた。

言わば『自分を知る人が誰も居ない場所』『自分が知る人が誰も居ない場所』を自分の居場所として求めていた。

勉強机の引き出しに、教科書やノートに並ぶ形で『求人情報誌』『賃貸住宅情報誌』などを所持していた。

 

第一回国際IS武闘大会モンド・グロッソ、第一回戦当日、皮肉にも彼の誕生日に誘拐され、そのまま行方不明、および数週間後に死亡扱いになっている。

誘拐された現場、自宅の玄関に放置されていた肩提げ鞄は、凰 鈴音が現在使用している。

なお、一夏の死を確認した人物は、誰一人として存在しない。

 

 

ウェイル・ハース

 

記憶喪失の少年。 誕生日:12月1日

 

その正体は、日本に於いて故人として扱われている【織斑一夏】その人。

誘拐された弊害により、一年二ヶ月もの間昏睡状態だった。

翌年の冬に意識を取り戻すも、全ての記憶を失い、髪が真っ白になった状態での覚醒だった。

その後、ハース家に養子として迎え入れられ、温かな日を暮らしている。

父がラジオの修理をしているのを見て、機械分野に興味を持った後、その分野に目覚め、その腕を日々伸ばしている。

そのためか、ご近所さんからの機械品修理を請け負ったりすることが多くある。

機械いじりの他にも、釣りを趣味としており、機械いじりの実力とともにこちらも伸びている。

アリーシャを師として、姉として尊敬しており、全幅の信頼を寄せている。

また、彼女の飼い猫のシャイニィにも非常に懐かれており、よく一緒にいる。

迎え入れられた家の一人娘のメルクとは、血筋は繋がっていないものの、確かな絆で結ばれている。

普通の学生として過ごしているものの、独創的なアイディアなどがFIATやIS企業に拍車をかけ、第二世代兵装、第三世代兵装として登録されるなどの快挙をみせ、欧州になくてはならない人物にまで至っているが、本人にその自覚は無い。

また、時折に夢の中に現れ、涙する少女が気にかかり、無意識に人混みの中で探していたりする。

 

周囲には釣りによって広がった友情が存在しているが、繋がっている相手が途方もない人物が多い。

だが本人達が自身等の身の上を徹底して誤魔化し続けているため、ウェイルとメルクは彼等の正体を一切知らない。

 

ローマの朝市で購入した伊達眼鏡を気に入っており、普段の生活の中でも着用するようになっている。

同時に、額から左のこめかみにまで走る裂傷を前髪で隠している。

 

外見は【ありふれた職業で世界最強 零】の主人公、オスカー・オルクスの髪を真っ白にした感じ。

眼鏡は、シルバーのハーフフレーム。

なお、利き手は左手

 

現在の発明品

多目的外装補助腕『アルボーレ』

可変形式脚部クロー『アウル』

可変形式銃槍剣『ウラガーノ』

取得情報共有システム『リンク・システム』

 

 

凰 鈴音

 

中国国家代表候補生

織斑一夏を愛した少女。

日本に転校してきた際に陰湿な虐めに遭ったが、一夏に救われた過去を持つ。

その後、触れ合うことで一夏に強い好意を寄せるようになった。

最終的には、幼いながらも懸命に愛の告白に至るも、その返答は返らず、また、彼が帰らぬ人として扱われる不遇に苦しんでいる。

未だに一夏の生存を強く信じており、中国に帰ってからも軍に入り、代表候補生としての修行をする傍ら、情報収集を続けている。

だが、欧州方面からは情報が徹底的に遮断されている事には気付いていない。

 

一夏の写真を一枚も持っていないので、その代わりとばかりに彼が使い続けていた肩提げ式の鞄を受け取り、彼女が使い続けている。

一夏の虐めの真相を知っており、織斑家、見て見ぬ振りどころか助長していた周囲の人間や短期間で生存を見限り、切り捨てた国を強く憎んでいる。

同時に、一夏が抱える闇に踏み込みきれておらず、救う事が出来なかった事に深い後悔をしている。

 

 

アリーシャ・ジョセスターフ

 

イタリア国家代表選手

ウェイルの家庭教師を務める姉貴分であると同時に名付け親。

織斑一夏の真相を誰よりも早くに情報を集め、彼にイタリアで自由に生きる道を用意した。

ウェイルとメルクの為に、良き姉として振る舞い、家族同然に過ごしている。

同時に国との繋がりを強め、日本国内、織斑とその周辺の情報を徹底的に収集している。

織斑姉弟を強く憎んでいるが、その様子は誰にも見せないように細心の注意を払っている。

ウェイルの周囲に広がる人物達の真の姿を知っており、親しくなっていく現状に頭痛を覚える。

ウェイル達に料理を振る舞う事もあるが、その腕の大半は、二人の母によって教えられたものだったりする。

 

 

メルク・ハース

誕生日:12月2日

ウェイルの義妹であり、イタリア国家代表候補生。

ヴェネツィアの水路を流れゆく半死半生状態の織斑一夏を救助した少女。

14ヵ月間意識不明の状態だった彼の介護を続けていた。

アリーシャに織斑一夏の真実を教えられ、ウェイルとして生きる道に強く賛同。

ウェイルを兄として慕い、公私共に支えている。

無論、血筋は全く繋がっていないものの、確かな絆で結ばれており、ウェイルからも全幅の信頼を得ている。

アリーシャを師として、姉として信頼している。

なお、ウェイルが設計、考案した第三世代兵装『アウル』を搭載した機体『テンペスタ・ミーティオ』の搭乗者にもなっており、その実力を日々伸ばしている。

織斑一夏が親しくしていた人達の存在を知っているものの、真実を抱え込んだまま話せないでいる事には強い罪悪感を感じてしまっている。

なお、今作でもぺったん娘である。

 

 

 

シャイニィ

 

アリーシャの飼猫で非常に賢い。

アリーシャが見る事の出来ない場所でも、ウェイルやメルクのメンタルヘルスも買って出ている。

人の言葉こそ発しないが、ウェイルにとっては言葉を介さぬ話し相手であり、良き家族。

ウェイルの肩や、メルクの頭の上によく乗る事も在る。

入院していた時期には、ウェイルを気遣ってか病室で一緒に夜を過ごした事も少なくない。

中学校ではアイドル扱いにも近かったが、授業を邪魔することもなく、机の上で背筋を伸ばしていたり、教室後方のロッカーの上で寝ていたりする。

だが、人を見る目は確か…なのかもしれない。

病院で意識不明に陥っているウェイルを一目で気に入ったらしいが、詳細な理由は数年経過した現在に於いても不明なままである。

 

 

 

織斑千冬

 

元日本代表選手

全輝、一夏の姉。

蒸発した両親に代わり、双子の弟達を育てていた

が、忙しさ故にその全貌を見る事が出来なくなっていた。

全輝、一夏に全幅の信頼(・・・・・)ではなく、無条件の信頼(・・・・・・)を寄せていた故に、その言葉を一切疑うこともなく全て信じていた。

一夏が行方不明になった事は大会が終わった後に知り、死亡扱いされた事で一度は心が折れそうになったが、全輝を支えにして復帰する。

なお、一夏を取り巻く環境の不遇、一夏を中心とした迫害じみた虐めには全く知らず、今も気付いていない。

 

 

 

織斑 全輝  『おりむら まさき』

織斑千冬の上の弟として生まれた双子の片割れ。

幼い頃から十全に優れ、神童のように周囲から讃えられていた。

大概の事はそつなくこなし、常に結果を出していた。

だが、一夏がそれを成せないことを知り、自分が優れているからという理由で、一夏への迫害を始めた。

その全貌としては、他人を利用し、一夏(邪魔者)を潰し、自分の手は全く汚さないというものが大半だった。

それを陰から、周囲から見下ろし、後悔や罪悪感から逃れ、平然としているもの。

特に千冬が見ていない場所に於いては、自らが一夏に暴力を振るっていた。

一夏(ウェイル)の額から左のこめかみに走る裂傷は、彼が石を投擲した事によってついたもの。

 

 

 

篠ノ之 箒

 

篠ノ之 束 の妹。

幼い頃に全輝と知り合い、強い信頼と好意を寄せている。

だが、その思慮は非常に醜く、彼に害するもの、功績に仇なす者には暴力を振るって自分勝手な粛清を続けていた。

一夏が剣道を辞めることになった右上腕骨の骨折の原因も彼女である。

言葉に困れば即座に暴力に走る傾向にあり、怒りの沸点も異様に低い為、癇癪を起こしやすい。

それと同時に束の名を利用して、相手を黙らせる事も少なくなかった。

 

 

 

篠ノ之 束

 

ISの創始者。

『完璧』『完全』を忌み嫌う研究者。

前記の二つに絶望し、『ちっぽけな完全よりも、偉大なる未完全を』という言葉をウェイルに贈った。

以前は、未来への逃げ道を模索していた一夏のバックサポートをする用意をしていたが、行方不明になった挙げ句、故人扱いされていることを知り憤慨。

その後、血眼になって世界中を探し回り、イタリアで意識不明になり、新たな名前と家族が出来ていることを知り安堵する。

過去に、一夏を助けられなかった罪科の咎として、自らの右腕を斬り落とした。

以後は、誰にも気付かれないようにこっそりサポートを続けている。

ウェイルが設計、考案した副腕『Albore』試作品一号をウェイルに与えたのは彼女だったりする。

ちなみに、ウェイルは彼女の名も姿も知らないためか、『鵞鳥の人』と内心にて呼んでいるが、気づいていない。

 

なお、織斑姉弟、箒には失望どころか絶望をも通り超えて無関心に至っている。

その為なのか、織斑家を『光り輝く牢獄』と嘲っている。

 

 

 

ヘキサ・アイリーン

 

イタリア空軍軍曹の肩書を持っているが、その正体はイタリアの暗部のトップエージェント。

アリーシャから依頼を受けて諜報活動をする事が多く、裏や影から暗躍している。

第二回大会開催時期では、アリーシャに代わりウェイル達の学業方面の世話をしていたが、実際には護衛役だった。

アリーシャにとっては、情報筋の一人でもある。

 

 

 

ウェイルの釣り友達について

 

ウェイルとメルクの自宅付近の釣り場にて、釣りが起因として親しくなった人物達。

イタリア大統領、イタリア空軍元帥、大病院院長、中学校校長、高校校長、ヴェネツィア市長、ローマ市長、ローマ法王、イタリア随一の巨大マフィア大頭目、新聞社社長、FIAT代表取締役社長、警察長官、等々の途方もない身分を持つ人物達によって構成された釣り人達。

その殆どが素性を偽って釣り場に屯している。

ウェイルもメルクもその正体を知らず、『釣り好きのご近所さん』程度の把握しかしていない。

ちなみに、昨今のアリーシャの頭痛のタネ。

 

 

 

 

世界情勢について

 

女性だけが起動できるISが世界に進出され、『女尊男卑』の風潮が世界中に蔓延っている。

その為、世の中の男性が生き辛い状態があちこちで起きており、ISを使ったテロなども起きている。

だが、国際IS委員会はそれには干渉せず、処理をその国に押し付けている。

反面、『全てのISコアはIS委員会の名のもとに、コアナンバーによって管理されている』と公表はしているものの、同委員会による管理らしい管理は何一つなされていない。

 

国際IS武闘大会モンド・グロッソに於いて、織斑一夏の誘拐事件を感知していたものの、委員会にはフランス出身のメンバーが多く居り、国の不祥事を隠蔽するために、また、第一回大会の開催地として選ばれた沽券もあり、事件を隠蔽した。

なお、その背景として、フランスの重鎮の殆どが女尊利権団体に通じていた為、猶の事に事件が隠蔽される方向に走ったとされている。

日本政府にもテロリストグループからの連絡が入っていたが、織斑千冬の功績を鑑み、不確定要素排除の為に織斑一夏の誘拐事件を完全に無視及び隠蔽、情報の遮断を行い、大会を敢行させた。

結果、第一回大会は恙なく終了したものの、フランス政府が事件を隠蔽しようとしていることが露見し、全世界からバッシングを受けることになった。

日本政府は自身等の隠蔽作業を徹底し、世界的な流れに助長されてフランスをバッシングする側に回った。

よって、後のフランスは衰退しており、国営企業であるデュノア社も倒産寸前に至っている。

無論、欧州統合防衛計画からも除名寸前。

 

第二回大会にて新型・第二世代型量産機『ラファ-ル・リヴァイヴ』を発表したが、千冬によって鎧袖一触された為かシェア率もさして伸びず、その後も『他国にない物』を作るには

『他国の技術を盗用・強奪』

『他国の技術者を誘拐・脅迫・隷属』

等の方法以外に手段が無い状態にまで至っている。

その為か『産業スパイ育成を積極的にしている』などと言う噂も立っている。

 

無論、この世界に女尊男卑の風潮が蔓延しているだけでなく、『嫌仏』などの風潮も世界中に蔓延して『フランス人だから』という理由で後ろ指を指す差別的行為も存在する。

 

その流れもあり、欧州で新開発された技術は欧州全土に広まりつつはあるものの、フランスにだけはその流れが完全にシャットアウトされる状態が何年も続いている。

実際、利権団体はフランスに拠点を置いている事も判明しているので技術の譲渡などもタブーにされている。

ウェイル達がIS学園に編入する時点で、シェア率は7位から更に下落した。

 

現在のシェア率

1位 日本

2位 イタリア

3位 中国

4位 イギリス

5位 ドイツ

6位 アメリカ

7位 ロシア

8位 ルーマニア

9位 オーストラリア

10位 フランス

 

IS学園にも『ラファール・リヴァイヴ』は支給されたが、先の風潮により使用頻度が極端に低く、イタリア製『テンペスタⅡ』が導入された際はコアを移され、『ラファール・リヴァイヴ』はお蔵入りに近い状態。殆ど予備パーツ扱いになっている。

 

よって、IS学園では訓練機は『打鉄』『テンペスタⅡ』が多用されている。

 

このフランスの失墜に関して、アリーシャは現在は第一回大会に起きた事件と関わりがあると想定し独自に表と裏と影から調査をしている。


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