第47話 時雨と遊ぼう!
・霊夢視点
はぁ〜
どうしてこうなってしまったんだろう
今、私と魔理沙は博麗神社にいるのに、なぜか時雨の子守りをやらされてる
強制的に...
時雨の相手はものすごく疲れるのに、なぜか結構懐かれてる
好きではないけれども仕方がない
まぁ、別に悪い気はしないんだけど...
今は魔理沙もいるし、てかほぼ魔理沙が遊んであげてるし
結局のところ私の苦労は何もないんだよね
「ほらこっちだよ〜」
「ち、ちょっとまってよ〜」
今鬼ごっこやってるみたいんだけど、魔理沙箒に乗ってるからダメだよね?
普通の鬼ごっこって足でやるよね?
私が間違ってるわけじゃないだよね?ね?ね?
「霊夢ぅ〜一緒にやろうぜ!」
「いやよ、私走るの遅いし、いつも飛んでるし」
「霊夢お姉ちゃんもやろ?」
時雨がこっちを上目遣いでお願いしてくる
ぐっ!ここで断るのは流石に...良心に...響くものが...
「わかったわよ、ただし、一回だけね」
「やったー!」
いやはや、喜んでくれて何よりだわ
今思ったらこんな小さい子(130cm前後)があんな化け物と健闘してるなんて信じられない
さてと、ちょっくら走りますかな!
・魔理沙視点
私は時雨とあんまり親しいわけじゃないんだけど...
改めて時雨はいい奴だなと思った
かわいいし、かわいいし、あと、かわいいし
他には、普通にいい子だし、かわいいし‼︎かわいいし‼︎かわいいし‼︎
「待ちなさーい!」
「へへっ、捕まえてみなぁ〜」
私はいま箒の上に立って、結構なスピードで進んでるんだが、時雨が追いつけてるんだよな
そもそもの話、足ってこんなにスピード出せるもんなのか?
魔法と闘えるとは.....すげぇ足だな!ww
「タァ、タァ、タァッッッッッ‼︎‼︎‼︎」
「あっぶね!!させるかっての!」
考え事をしてたらタッチされそうになっちまった
まぁさせねぇけどなっ!
あれ?時雨〜...どこ行った?
さっきまで隣にいて、いっしょに走ってたのに...
あ.....神社の前に置いてある、なーーーーーんにも入ってないお賽銭箱の上に座り込んでお茶飲んでる
ちなみに霊夢のお茶だと思う...
あぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃつぅぅぅぅぅぅ!!
私にタゲを取らせといて、時雨は時雨でお茶を飲んでゆっくり休憩とな!
許さん...許さんぞぉぉぉぉぉ!
絶対に時雨を霊夢にタッチさせてや──────
「ターーーーーッチ!!!」
「..........え????」
「魔理沙鬼ね!30秒数えて!よーいどん!」
捕まった...
いいだろう、やってやろう
時雨をなんとしてもタッチしてやるっ!!
こうして、鬼ごっこは夜遅くまで続いたとさ