次に西井が教えてくれたのはスーツについてだ
あのスーツは通称メタルアーマーと言われており、元々は坂技が軍事用に開発したものだが、今は西井専用に作られているらしい
メタルアーマーの動力源は西井と同じの高圧エネルギー電池で、ものにより本数が違う(西井は1本のみ搭載されているが、最新式)
メタルアーマーはことあるごとにバージョンアップされているため、たくさんのバージョンがある
タイプ1
坂技が最初に開発したメタルアーマー
しかし、機械を纏って闘うとなると明らかに性能的に甘く、メタルアーマー製造の難しさを痛感させる結果となった
武装は火炎放射器とロケット弾、脚部に使い捨ての飛行用ロケットを搭載
装甲はアサルトライフルの弾丸を弾く程度
「動きが鈍重」
「制御プログラムを起動するまで時間が掛かる」
「起動するまでの間は身動きが取れない」
「飛行ロケットを作動させた後の姿勢制御は不可」
「活動可能時間は30分(旧型エネルギー電池の性能の問題)」
「肉眼だけなので視界が狭い」
など様々な弱点はあるが、人間を殴り飛ばし鉄製の扉を吹き飛ばせるくらいの馬力を持つ
タイプ2
坂技が制作した試作型スーツ
カラーリングは素材のままの銀色
活動可能時間は1時間(旧型エネルギー電池を2つ積んでいるため)
エネルギーを空中に発射する機器、エネルギーブラストが両手の平にあり、画期的な機能だと思われていた
両足裏にスラスターと、背部に外付けのスラスターが装備され飛行性能が向上し、自由に飛行できるようになった
しかし一定の高度まで到達すると鉄製の外装が氷結してシステムが一時停止するという問題が発覚したことが、タイプ3への改良の理由となった
タイプ3
西井が始めて装着したアーマー
タイプ2の欠点だった超高高度での氷結問題を金とチタンの合金を素材にする事で解決した
当初は銀色1色だったが、銀色と黒色をベースとしたものに変更され、以降このカラーリングはメタルアーマーを象徴するものとなった
武装は、タイプ2に搭載されているエネルギーブラスト、右こめかみ部分から放たれる高圧エネルギー電池のエネルギーを直接投射する高出力・ビーム、右腕の前腕部分にロケットミサイル、両肩に標的を複数ロックオン出来る特殊弾、外側広筋部にフレアを装備
戦車砲の弾を受けても装着者を無傷とするほどの耐久性を持ち合わせいる
しかし、旧型エネルギー電池を4つ積んでいるにもかかわらず活動可能時間はたったの1時間である
タイプ4
着用者の衣服に関わらず装着ができ、ヘルメットの脱着が可能
タイプ3と装備が大幅に変更されており、エネルギーブラスト、高出力・ビームを廃止しているため腕部分がスリムになっている
その代わり、背中部分が大きく膨らんでバックパックのようになっており、そこに銃火器、飛行用ブラストなどを積んでいる
タイプ3のエネルギーブラストは手の平に搭載されているため、熱処理が難しくオーバーヒートしやすい
背中部分が膨らんでいるため熱処理がしやすく、バックパック全体を変形させて大きなエネルギーブラストを作ることができる
さらにエネルギー系統の武器を廃止したため、高圧エネルギー電池の消費を抑えているので、活動可能時間は8時間も確保できた
タイプ5
スリムを追求したアーマーで、必要最小限の武装を持っている
飛行用ユニットと、太ももから出てくるハンドガンのみ
タイプ6
タイプ5を元に武装と防御力を強化したアーマー
伸筋支帯部のレーザーは強力だが、カートリッジ式で1度しか使用できない
ルナ粒子のテストタイプでもあり、武器や、アーマーそのものをルナ粒子に変換して送ることもできる
タイプ7
マーク6と比べて肩部・胸部・背部がよりマッシヴになった
普段は変形収納した飛行ユニットとなっており、遠隔操作での装着が可能となっている
西井の内部骨格にインプットされた識別信号を認識して装着される
肩と膝(大腿四頭筋部分)のホーミング式小型ミサイル、腕部(総指伸筋部分)のロケットミサイル、アーマーから直接エネルギーを得て複数回の使用が出来るようにしたレーザー、自由度が上がったシステムで戦闘スペックも向上した
ちなみに、ルナ粒子は身体に悪影響を及ぼすとして、廃止させたのであった
つ、疲れたぁ~
3日間連続投稿頑張ったよ!