東方魂魄恋愛談   作:魂夢

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こんにちは、魂夢です。実は現在丑三つ時です(執筆中)


第44話 丑三つ時の緊急会議

・坂技視点

 

まったく、面倒なことになってしまった

No.3の脱走によって、どれだけ我々の計画が狂ったことか...

まぁいい、今はこいつを我々の手の中に引き込まねば

こいつの進化速度は予想以上に早い、一ヶ月あれば我々を滅ぼせるであろう

 

「俺に何の用だ、柳」

「失礼な、私はお前の父親だぞ?」

「どう言う意味だ、お前が俺を創り出したことを理由に親だと言っているのか?」

「違う、俺はお前の父だ。お前の素体を生み出したな」

 

No.3は少し驚いたような顔をし、何か考えるような仕草をした

何を思い出そうとしているんだ?俺はNo.3の記憶を全て消去したはずだが

まさか、進化の過程で全てを思い出したというのか?

 

「残念ながら俺の記憶にお前はいない」

「そりゃそうだろう、産まれてすぐ培養液の中に入れたからな」

「そうか」

 

なんだかそっけない反応だな、もう少しびっくりするものだと思っていたのだが...

まぁいい、俺がNo.3に対する親としての愛情は変わらない

 

「No.3、お前の望みはなんだ」

「俺をその名で呼ぶな!俺の名はヘル!そう呼べ!」

「なんだその厨二くさい名前は...まぁいいさ。んで、望みは」

「俺の望みは、じ、自由になりたい...宏大なでゆっくり暮らしたい...」

 

おっと、これはこれは好都合な望みだな

この幻想郷を侵略した暁には幻想郷全ての土地を授けよう

 

「ほう、それはそれは」

「それでどうだ?私の計画の手伝いをしてはくれないかな?」

 

No.3は口元を歪め、笑った

 

「いいだろう、従ってやる」

 

よし、交渉成立ってところかな

 

・流楠視点

 

こいつどうするよ...

 

現在、西井をどうするのかを決める緊急会議中である

出席者は、霊夢、魔理沙、妖夢(就寝中)、俺、時雨ちゃん、神楽、の6人だ

 

「みんな、このロボットってやつと、西井どうしたい?」

 

霊夢がどっから持ってきたわからないまん丸の白い机に頬杖をついて言う

どうしたいって言われても...

 

真っ暗博麗神社の中、月明かりだけが俺らを照らす

なんで真っ暗かと言うと、月明かりだけで十分神社内を照らせたのと、なにより灯りになるようなものがないらしい...

さすがは貧乏巫女代表の博麗霊夢だ、記念にその事実を広めてあげよう

 

「zzz」

「そこっ!居眠りしないっ!」

「は、はひっ!」

 

妖夢が怒られている、仕方ないだろ流石に...もう夜中の2:30だぞ?

草木も眠る丑三つ時って言うくらいだし、仕方ないだろう

「霊夢ぅ〜私もう眠いよ〜もういいだろ?今日は終わりってことでさ?」

「ダメよ、これを放っておいたら、博麗の巫女として色々やばいじゃない」

 

そんなことでほぼ何にも進展がない会議に参加させられたのか...かわいそうに...

 

「う、ううう」

「おいみんな!西井が...」

 

俺がそう言うと、みんながみんな壁に縛り付けられている西井の方を向いた

西井が何がどうなってるか、わからなさそうだったので、変な誤解を招かぬよう俺は西井に近づいた

 

「こ、ここは、一体」

「ここは博麗神社だ。安心しろ、害はない」

 

俺は周りに目を向け、西井の拘束を解いていいかアイコンタクトで問う

霊夢や魔理沙、その他すべての人...除く妖夢(寝てるから)が頷きを返したのを確認してから俺は西井の拘束を解いた

 

「なぁ西井、俺らをなんで攻撃したか、洗いざらい教えてくれないか?」

「ああ、どこから話せばいいかわからないけど、すべて話すよ」

 

俺たちはこうして、夜中ずーっと西井の話を聞き続けた結果、みんな目の下にくまを作った(除く妖夢)




柳さんが話の中で「計画が狂った」と言っていますがどこが狂ったかというと
相手に組織だって行動される前に潰す作戦だったのに組織化してしまうという...
え?元から組織だって?しらねぇよ(ごめん)

あと柳さんはヘルのことをマジで愛してますから、息子として

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