東方魂魄恋愛談   作:魂夢

42 / 62
こんにちは、魂夢です。お待たせしましたぁぁぁぁぁぁぁ!!
頑張って書いたんで是非!!


第39話 バレンタイン!

今日はいつも通りの何気ない日

ポカポカしていて小春日和とでもいうだろうか

とにかく今の俺には過ごしやすい気候なのである

つまりそれは修行に対しての絶好のチャンス

 

しかし、しかしながら!

なぜ妖夢が来ている?

 

「あの...その...え〜と...その...」

 

そしてなにをもじもじしている?

 

妖夢は両手を後ろに回し、肩を左右ゆさゆさしながら俯いている

なぜ頰が朱色に染まっている!?

不思議なことが多すぎる...

 

「あのです、ね...今日は...バレ──ワット!」

 

妖夢が仕事率、又は電気の単位を叫びながら横にすっ飛んでいく

そしてその裏にいたのであろう魔理沙がとドンッ!と現れる

お前か...妖夢を横に吹っ飛ばし、仕事率と電気の単位を叫ばせたのは!

ちなみに魔理沙と一緒に霊夢もいるようだ。なんでか知らないけど

 

「これっ!やるよ!まぁ出来栄えの方は.....察してくれ!」

「は、はぁ」

 

魔理沙は俺に長方形の箱を渡す

箱はリボンが付いており、やけに小綺麗だった

 

魔理沙はよく『だぜ』だとか言って男っぽい

だがしかし、スペカは愛で星だらけになってたりするし意外に乙女なのかもしれない

 

「ほれ!霊夢も!」

「わぁわぁわぁ!」

 

魔理沙の後ろに隠れていた霊夢が魔理沙の手によって押し出される

 

「いや、あの、その、こ、これ」

 

霊夢は手のひらに正方形の箱を乗せた状態で渡してきた

なんだ?魔理沙といい霊夢といい、らしくないぞ?

 

「ほんじゃあこのあといろいろあるから、バイバイ!」

「ん?うん。なんかよくわからんけどありがとう!バイバイ!」

 

魔理沙は箒に乗って、霊夢はそのまま浮遊して、元いたところに帰っていく

霊夢の顔が真っ赤になっていたが.....俺なんかしたっけ?

俺は若干下を向きながら思い返す

 

「こんにちは、お嬢様からお届け物があります」

「うわっ!」

 

突如俺の視界が女性のふくよかな胸でいっぱいになった

なんだっと俺は顔を上げる、そこに居たのは紅魔館のメイド長の十六夜 咲夜だ

 

「お届け物?」

「ええ。差出人は、お嬢様、妹様、パチュリー様、そして、私。受け取ってください」

「お、おう」

 

やけに大きい紙袋を受け取る

案の定咲夜は一瞬で消え、俺に残ったのは二つの箱とデッケェ紙袋

そして妖夢は気を失った───いや、今起き上がったぞ?

 

「り...流楠君、こっこれ...」

「ん?これは...」

 

妖夢は一つの箱を俺にハート型の箱を手渡す

この形、この大きさ、まさか今日は!!

 

「妖夢、今日は何日だっけ!?」

「2月の14日.....ですけど?」

 

やはりか...

俺はなぜ気がつかなかったんだっ!

何を隠そう、2月14日はバレンタイン!!!!!

女子から男子へ、手作りチョコをプレゼントする聖なる日!

この石円流楠、一生の不覚!!

 

「あ、あとで食べてください...で...では...」

「“.“が多いぞっておい!」

 

妖夢は一人で行ってしまった

まぁいいや、ホワイトデーにお返ししよう

とっておきのを.....

 

「さてと!いただくとするか!」

 

とりま食うか、美味しそうだし

てかこんなにチョコ食ったら鼻血出るよね、板チョコ何枚分だよ。これ

まぁとりあえず開封しま〜す!

 

まず魔理沙から

箱をパコっと開ける、ん?

ただの板チョコ、ただ前面に『弾幕はパワー!』と書いてある

 

いやいやいや、俺弾幕使わんし、刀やし、弾幕勝負とか弾幕ごっこした事ないし

とまぁツッコミどころ満載だがそれは置いといて

最初はとりあえず一口......

 

「パクッ」

 

ん〜っ!!

なんか味が、大雑把!よくわからんけど

こう甘さがドーンっとくる感じ?わかる?アメリカのチョコっぽい感じ

でもね、これうまい

 

では次へ

 

霊夢チョコ

 

魔理沙のと違って正方形なのが気になる...

パカ、あっ!ハート型だ!

なんかこう、ハート柱?三角柱とか円柱って言うんだから多分ハート柱で合ってると思うけど...

 

では早速一口いただこう

 

「うん、しっとり」

 

しっとり系チョコだこれ

うん、美味しい...

 

その後、俺はどんどんとチョコを食べ続けた

ちなみに種類的には

 

-レミリア-

 

吸血鬼にちなんで血入り!って書いてあった

食えるかボケェェェェ!!!!!

まぁ食ったけど...

 

-フラン-

 

砂だよこれ...もうなんかボッコボコになりすぎて粉になっとるわ

本当の意味で粉砕や

まぁ食ったけど...

 

-パチュリー-

 

あっ、なんか大人な味

ブラックチョコだなこれ

コーヒー似合いそう...

 

-咲夜-

 

チョコフィナンシェだ!

美味しそう!はい!それしかいえないで〜す

 

といろいろ紹介したわけであるが...

最後の妖夢には少し期待を抱いている

今までも毎年チョコをもらっていたんだ、妖夢にも

 

しかし今回は大きくなってハート型!

これは期待できる

俺は妖夢チョコの蓋をカパッと開けた

 

紙が入っていた

そこには『修行頑張ってますか?いつか互角に戦えるようになりましょう!』の文字が...

ああ、いつかなってるよ。互角に戦える男に...

 

その日もらったチョコの中で妖夢のものが一番美味しかったのは言うまでもない




みなさん気付きました?ナンバリング、前回のハロウィンと違って番外編じゃないことに...

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。