最近ようやくヒーターを出したんですが、使った次の日、唇カッサカサになったんですよ...
萎えると言うよりもう最悪です...
「お願い」
「無理」
「僕も頑張ったよ?」
「普通こんな時間かからないから」
「お願い」
「無理」
さっきからずっとこんな調子だ
ちなみに、黒フード、俺、黒フード、俺、黒フード、俺の順である
口論の内容は布団で寝かせて、というものだ
黒フードがお使いから帰ってくるのが異様に遅かったため、俺が“床で寝ろ“と言ったのがきっかけ
上に書いたことがずーっとループしてる
俺が“無理“って言った後に“お願い“が入ってってな感じ
ていうか頑張ったわけないだろ、何時間かかってるんだよ。5、6時間ぐらいかかってるぞ?
普通ここから白玉楼に行くまでなら往復1時間ぐらいなはずだ、少なくとも
しかもこいつナチュラルに団子を食べて帰ってきてやがる
働かざる者食うべからずって言うし、でも団子食ってきてるから今日床で寝ろよってことだ
「無理、無理無理!布団一個(本当は二個ある)しかないし」
「え!?それじゃあ僕が何をしようと床で寝かせる気だったの!?」
「そ、そうではないが...」
「一緒に寝ればいいよ!だからお願い!ね?」
「いやホモかお前は、俺は男と寝る趣味はない」
そんなぁ〜と言ってる黒フードを無視しつつ、俺はたたんである布団を出し、畳に広げる
今思ったけど床の上に畳敷いてあるからそんな苦にならんだろ
そう思うが口には出さない、黒フードのことだ、またウダウダ言うだろうし
そんなことを考えてる間に、俺は布団の上に枕を置いて掛け布団を上からファサって感じで敷く
よし、これで一夜を過ごせるぞ!
「そんじゃ俺は寝るから、おやすみ」
「え?え?本当に寝てる?嘘だよね?ごめんなさい!ごめんなさい!謝るから、謝るから布団貸してくださいぃ!」
「Zzz」
〜
暗い空間だ、十中八九夢の中なのだろうが、かなり久しぶりに見たな...
目の前にいるのは幻光と思われる髪型、髪色をしている人物
今こちらに背を向けているような状態だ
「堕ちたな」
こちらに背を向けたまま言う
声の色的にやはり幻光で合っていたようだ
「どういう事だ」
俺は思ったことをそのまま口にした
堕ちる...つまり悪に堕ちたってことか?
意味がわからない、俺が?俺が悪に堕ちたのか?
幻光はゆっくりとこちらに振り返る
俺はじっと幻光の目を見た
その目は俺が知っている幻光の目じゃなく、何か
「お前に幻光刀を使う資格はないっ!」
俺の言葉をガン無視してそう言った
幻光はもう用はないと言わんばかりに再度、俺に背を向ける
「何故だ!?意味がわからない!説明してくれ!」
幻光はこちらに振り返ると言うよりは、首を動かしてこっちを見る
「まさか気づいていないのか?」
幻光は目を見開き、「嘘だろお前」言わんばかりに驚愕の顔をする
かと思えば、幻光の体の端から真っ暗な闇に合わせるように黒くなっていくのが見えた
「待て!待ってくれ!俺に言葉の意味を教えてくれ」
俺は幻光のいる場所まで走る
幻光の体全体が真っ黒に染まると、俺が幻光がいる場所までたどり着く
俺は幻光を触ろうとするが、触ろうとした手は空を切った
俺は幻光の言葉を理解することができないまま、朝を迎えたのだった
さぁ!幻光が「堕ちたな」と言いましたが、いつどこで堕ちたと思います?
ちなみに幻光が気づいたのは昔です!もっと言うと三年前です!
堕ちていると感じたのが三年前で、行動に起こしたのが今回ですが...
幻光的には「選ばれし者なんだから堕ちず戻ってくるだろう」と思って様子を見ていた設定です!