東方魂魄恋愛談   作:魂夢

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こんにちは魂夢です。ようやく投稿できました。
叫びたいぐらい嬉しいです!!!!!!!!!!

そういえばもうこの作品を投稿してから1ヶ月経ちましたね
ここまで続けられたのも今まで見てくれていた、皆様のおかげです
これからもご愛読、よろしくお願いします

いつまでも魂夢クオリティでいきますww


第20話 咲夜の暴走

・咲夜視点

 

流楠...か

お嬢様が気になっているようなのだが

 

確かに、独特の雰囲気がある

博麗の巫女と似た雰囲気だ

私も正直、気になっている

 

まぁ今は、妹様に昼ご飯を上げる時間だ

余計なことは考えないようにしよう

 

廊下を歩いていると変な男がいるのを発見した

 

「そこのお前!誰だ!」

 

私はナイフを構えながら言った

 

「おっと、君は咲夜ちゃんだね。じゃあ君でいいや」

 

男はメダルの様なものを投げる

おかしな軌道でメダルが飛んできたが、私は油断して、避けようとも思わなかった

しかし、そのメダルは私の体に入り込んでしまった

 

・流楠視点

 

二人解説を見てみると、どうやら幻力をつかえるようだ

どう考えても、俺との関係性が多すぎる

なんだ、なんなんだ。彼らが俺とどう関係しているんだ!?

 

逆に怖い、さっき見たんだが、紫は世界を作った妖怪らしい

何か知っているのだろうか?聞いてみるしかない

 

 

 

突然、窓が割れ、六つの人影が入ってくる

俺はさっと身構えつつ、幻光刀を抜き、構える

 

「ヤッホー流楠!」

 

なんと、入ってきたのは

妖夢と時雨と神楽と西井と霊夢と魔理沙だった

 

多すぎてよくわからないが、西井がスーツを着ているってことは何かある

 

「流楠!紅魔館(ここ)には何かいる!」

 

神楽が叫ぶ

この状況なら、十中八九、闇力だろう

 

「パチュリー、ちょっと外に出ていた方がいいかもしれない」

 

パチュリーが頭にハテナを浮かべながらも、外に出て行った

 

闇力に魔法は使えないのだ

魔理沙は言っても聞かないのだが

 

 

 

コツ、コツ

歩いている足音が聞こえる

音が近づいている。つまり、こっちに向かっている

 

みんな、周りをキョロキョロと見回す

どこだ?どこにいるんだ

 

みんなに緊張が走る

 

急にナイフが飛んできた

一本やニ本じゃなく、大量に

 

神楽と時雨以外は逃げ切れたが、神楽達は逃げ切れなかった

 

「くそっ!」

 

俺は神楽達を庇ったために、腕に3本ほどナイフが刺さる

 

「あら、避けられないんですね」

「何が目的だ」

 

ナイフをゆっくりと抜きながら聞く

暖かな鮮血が滴り落ちる

 

「やっぱりみんな、私を必要としてくれない」

 

理解してくれない...か

誰だかわからないが、わかるような気がする

 

「うっ」

 

またナイフを投げてくる

今度は神楽達も避けきれた

 

「時雨っ!あいつの弱点はっ!?」

「無理...見えないの...彼女の体全体が真っ黒で見えない」

「なにっ!?」

 

こんな会話をしている間に、ナイフが飛んでくる

今度はみんな避けきれた

 

西井はスーツのお陰で無傷だ

 

 

 

影から現れたのは、咲夜だ。多分

黒と灰色のメイド服を着て、片目だけ赤い

しかし妖夢によく似た銀髪など、咲夜の特徴はある程度残っている

 

「ここは新兵器の出番かな?」

 

西井が手の甲のボタンを押す

光の粒子が長いアームを生成する

 

''マジックハンド''だ

聞いた話では、研究室から光の粒子をこちら側に転送し、物体を生成するらしい

 

マジックハンドが咲夜を掴む

一瞬でマジックハンドが壊れて、咲夜が悠々と立っているのとが見える

 

「うっそだろお前!」

 

光の粒子とて、壊れるのだ

特殊なエネルギーでマジックハンドが光の粒子に変わるのであって

あくまで本物なのである

だからマジックハンドの光の粒子が違う物にはならないのである

 

「くそっ!何か手は?」

 

咲夜がこちらに向かって、ゆっくりと、まるで我々に恐怖を植え付けるかのように歩く

 

 

 

ギラッ

咲夜の足が眩しく光る

足には、お札が絡み付いていた

 

「決まった!」

 

霊夢が叫ぶ

まるで妖怪を退治した時のような声だ

それほど霊夢には確信があるんだろう、と俺は思う

 

「なにっ!?」

 

しかし咲夜には効いていない

普通にこちらに向かってくる、何もなかったかのようだ

 

「嘘...」

「必要としてほしい...どうしてわかってくれないの?」

 

うわ言のように繰り返す咲夜に対して、なぜか親近感を覚える

昔の俺のようだからか?今の俺が昔の俺を止めるなら...''あれ''しかない

 

 

 

...効くかはわからないが、やってみる価値はある

 

「みんな...俺にいい考えがある」

「大丈夫なんですか?流楠君は?」

「.....」

「そうですか...頑張ってください」

 

俺は咲夜の前に立ちはだかった

 

「どういう意味だ?俺に教えてくれ」

「どうせ理解できない」

 

諦め切っている咲夜を見ると、親近感がさらに増す

昔の俺だ。そのまんまだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グサッ

 

「うっ!」

 

腹にナイフが刺さる

おぞましい量の血が吹き出す

見たことがない量だ

 

咲夜が俺を弾くように、左に押す

俺は動かず、逆に咲夜の手を掴む

 

「いいよ。刺せよ」

「えっ?」

 

咲夜がありえないという顔をし、動きを止めた

 

「必要とされないんだろ、俺は必要とする。信じないなら俺を好きなだけ刺せ」

 

咲夜は飛び上がると、目の前に無数のナイフが、俺に向いた状態で出てくる

俺はとっさに顔を手で隠した

 

「流楠君っ!」

 

グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ

グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ、グザッ

 

「ここまでしてしまえば、みんな結局同じだ。いくら大口叩こうが結局のところ同じ」

「流楠...君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「必要とする」

「「えっ?」」

 

二つのえっ?

意味が違う二つの言葉が同時に繰り出される

 

「咲夜を人として必要とする。咲夜を人として認める。いくら刺されようとこれは変わらない」

「ど、どうせ」

「神に誓う。咲夜がいくらみんなに必要とされなくても、俺だけは必要とする」

 

こう言うと、咲夜の背中からコアが飛び出た

それを見届けた後、俺は貧血で倒れた


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