神の意思が俺をTSさせて百合ハーレムを企んでいる   作:とんこつラーメン

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ケルディムサーガ……ゲットしたぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!

銃火器が一杯ついてるって、それだけでいいですよね。

カラーリングもミリタリーな感じで好みでしたし。

離れて見るとMSじゃなくてACっぽく見えてしまいます…。







第40話 先生だって恋をする

 毎度のように賑やか(?)な夕飯を終えた私達は、この旅館の一番の自慢である温泉に揃って入る事にした。

 

「「「「「はふぅ~♡」」」」」

「「……………」」

「え…え~っと……」

「蕩けるな……」

 

カポーンって音が聞こえてきそうなシチュエーション。

これぞ温泉!って感じだよね。

 

流石と言うべきか、石造りのこの温泉は凄く広くて、その気になれば泳ぐことすら出来そうなぐらいに大きい。

 

「温泉なんて、家族旅行に行った時以来だよ……」

「私はこれが初めてだ……」

「私も~。温泉の素なら何回も家の風呂に入れた事あるけど」

「ジャパニーズオンセン……体の疲れが全て取れるようですわ……」

「本当に気持ちいいねぇ~♡」

 

あ~……マジでいい気分~♡

 

「あ…あのさ……なんでさっきから鈴と簪の二人はずっと佳織達の事を見てるの?」

「……ねぇ……あれ……」

「うん……完全に浮いてるよね……」

「えっ!?無視!?」

 

ん?なんか視線を感じるけど、なに?

 

「嫁……これがオンセンなのか……?」

「そ~だよ~」

「体中の疲労が癒えていくようだ……素晴らしいの一言に尽きるな……」

「でしょ~?」

 

ラウラは温泉の良さが分かるみたいだな…。

料理と同様に、温泉にも国は関係ないんだね…。

 

「た…確かに気持ちいいよね。僕も初めてだけど、これは癖になりそうだよ。あはは…」

 

シャルロット、顔が引きつってるよ。

 

「あれって本当に浮くのね……」

「都市伝説だと思ってた……」

「あたしも。あの5人であれなら、山田先生とかどうなるのかしら?」

「浮力が大きすぎて、体ごと浮いちゃったりして」

「有り得そうで怖いわよね……」

 

さっきから鈴と簪の二人は何の話をしてるの?

浮いてるって何の事?

 

「肩凝りも治りそうだよ…」

「佳織もか?実は私もなんだ」

「箒もなんだ。私も最近になって肩が凝り始めてさ~」

「あら、奇遇ですわね。私も少し凝ってきまして…」

「かおりん、肩を重そうにしてたもんね~。気持ちは分かるよ~」

 

ほんと、こうしてお風呂に入っている間は気にしなくて済むからいいよね~。

 

「なんか言ってるわよ」

「私達には無縁の会話」

「よね。分かるわ~」

 

意外とこの二人って仲がいい?

 

「一応聞いておくけど、シャルロットも肩が凝ったりする人種?」

「え?い…いや…僕はそこまで……」

「そこまで?じゃあ、少しは凝るの?」

「す…少しだけね……」

「「ふ~ん…」」

「二人とも目が怖いよ!?ハイライトが無いし!?」

「「気のせいじゃない?」」

「気のせいじゃないよ!」

 

今日のシャルロットは妙にツッコみのキレがいいね~。

 

「なんか……眠くなってきた……」

「ラウラ!?寝ちゃ駄目だからね!?風邪を引いちゃうよ!?」

 

んでもって、ラウラの保護者的な役目をしている…っと。

そこに関しては少しだけ同情してしまう。

 

「そういや、先生達はどうしたのかな?」

「温泉はここだけじゃないから、別の温泉に入ってるんじゃないか?」

「そっか。いくら大きいとはいえ、ここだけじゃ私達全員は入れないもんね」

「納得だね~」

「心なしか、お肌まで綺麗になっていくようですわ…」

 

入る前に見たけど、ここの温泉って滋養強壮の他に美肌効果とかもあるみたいだね。

出た頃にはきっと皆揃って玉のお肌になってるね。

 

こうして、私達はタップリと温泉を堪能して、浴場を後にした。

 

あ~…最高だった♡

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 温泉を出て涼みながら旅館内を歩いていると、ある物を見つけた。

 

「あれ?これって卓球台じゃない?」

「温泉宿にはつきものだけど、ここにもあったんだ……」

「卓球……テーブル・テニスですわね」

 

高級旅館と言えども、温泉旅館には違いないって訳か。

ちゃんと台の傍にある籠には卓球の弾とラケットも置いてあるし。

 

「ねぇ…ちょっとやっていかない?」

「え?今から?」

「別にいいじゃない。時間ならあるんだし。ついでだから、罰ゲームとかも考えてさ」

「それ…面白そうだね」

「お?一夏……やる?」

「いいよ…。エアホッケーじゃ負けっぱなしだったし。ここらで借りを返しておきたいしね」

「へぇ~…言うじゃない。返り討ちにしてあげるわよ」

 

一夏と鈴は完全にやる気ですな。

 

「……やろっか?」

「この二人だけでやらせるのもアレだしな…」

「テニスなら出来ますけど、これはどうかしら……」

 

卓球か~。私は体育の授業でならやった事はあるけど……。

 

「どうせなら、少し面白くしたい」

「面白くって?」

「古今東西卓球」

 

こ…古今東西?

 

「ダブルスで、交互にラリーをする。ちゃんとお題に沿った答えを言いながら」

「簪。その前に古今東西とは何だ?」

「簡単に言うと、あるお題を決めて、その答えを言っていくゲーム。例えば、お題が『赤いモノ』なら、『佳織さん』とか『トマト』とか『イチゴ』とか」

「おぉ~!成る程な!」

「ちょ…ちょっと待って。なんでお題が『赤いモノ』で速攻私の名前が出てくるの?」

「「「「「「「「え?違うの?」」」」」」」」

「私自身は肌色だよ!」

 

私が赤いのはISに乗っている時だけで、普段は全く赤くなんて無いよ!

はぁ~…全く…。

 

温泉の後に千冬さんに部屋まで来いって言われてるけど、時間の指定は無かったし、少しぐらいはいいよね?

 

「じゃあ、私は審判をするよ~」

「本音、お願い」

「おっけ~」

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 つーわけで、最初の対戦は鈴&セシリア組VS箒&ラウラ組。

図らずも、ここで原作での学年別トーナメントのコンビが実現か。

 

「私は次か~」

「まずは一回戦だね」

 

楽しみは後に取っておかなくちゃ…だね。

 

「では、私からお題を発表します」

「なんでもいいわよ~!」

 

自信たっぷりだな……鈴。

 

「お題は……IS学園の生徒らしく、それっぽいものにしようか」

「それっぽいもの?」

「うん」

 

場に少しだけ緊張が走る。

そして、お題が発表された。

 

「今回のお題は…『ヨーロッパの剣の名前。ただし、神話や伝説に登場した架空の剣は除く』で」

「「「了解」」」

「え…ええっ!?ヨ…ヨーロッパの剣の名前!?架空のヤツはダメって…例えばエクスカリバーとかって事?」

「そう」

「ちょっと難しくない!?」

「そうかな?」

 

私的には結構簡単だと思うけど?

そんなに困るようなお題?

 

「三回ミスをしたら罰ゲームだから」

「その肝心な罰ゲームは何にするんだ?」

「……織斑先生の胸を揉む」

「「「よし!」」」

「んな事したら普通に死ぬわよ!!命知らずにも限度があるでしょ!!」

「罰ゲームで済めばいいね……」

 

た…確かに怖いけど、罰ゲームならそれぐらいしないとダメ……だよね?多分……。

妹である一夏が言うと説得力も絶大だ。

 

「先攻後攻はどうする?」

「じゃんけんでいいんじゃない?」

「分かったわ。じゃーんけーん……」

 

つーわけで、先行はラウラ・箒組に。

 

「では行くぞ!……カッツバルゲル!!」

「エストック!!」

「ファルシオン!!」

「え~っと…え~っと……あっ!?」

「リンリン、あうと~!」

 

鈴が一回ミスった。

 

「ちょっと!アンタ達、事前に打ち合わせしてるでしょ!?」

「「「そんな訳ないだろう(ですわ)」」」

 

あの短時間で打ち合わせは無理でしょ~。

 

「鈴が罰ゲームに近づいたね」

「って言うか、何気に皆、マニアックな物を言うよね…」

 

だからこそ…じゃない?

 

「次のお題は『アジア・アフリカの剣の名前。勿論、架空の剣は除く』」

「またなの!?」

「これなら大丈夫だと思って」

「その根拠はどこから来るのよ……」

「はいはい。始めるよ~」

 

鈴がミスしたから、次は鈴&セシリア組から。

玉はセシリアが持っている。

 

「じゃあ、私から行きますわよ。シャムシール!!」

「ジャマハダル!!」

「パタ!!」

「(よし!これなら…!)合口!!」

 

お?今度は続いたぞ。

 

「ショーテル!!」

「カタール!!」

「……青龍刀」

「あっ!?(先に言われちゃったし~!)」

「リンリン。あうと二回目~」

 

この手のゲームって運動神経の有無はあんまり関係ないからね。

知識こそが最大の武器になるから、いくら鈴が動けても答えが分からなかったら意味が無いことになる。

 

「鈴が追いつめられてきたね」

「ここから逆転できるかな?」

 

ここからが面白くなるんだよね、こーゆーのって。

 

「ちょ…ちょっと待って!次は私にお題を決めさせて!」

「別にいいよ」

「よ~し……それじゃぁね~…」

 

まぁ、鈴が一番罰ゲームに近いし、これぐらいはいいか。

 

「……お題は……『円卓の騎士の名前!!』アーサー王!!」

「ガウェイン!!」

「ランスロット!!」

「モードレッド!!」

「………。(あたし今出た四人しか知らない~!!)」

 

これで鈴の罰ゲーム確定~。

他にはパーシヴァルとかトリスタンとかいるよね。

 

「罰ゲームはいつする?」

「いつでもいいんじゃないか?ここでも学校でもやろうと思えば出来るんだし」

「でも、やるなら素早くしないとダメだよ。真正面から行けば単なる自殺行為だし」

「もう……どーにでもして……」

 

完全に意気消沈ですな。

挑むのは世界最強だし、仕方が無いと言えばそれまでだけど。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 突如勃発した卓球大会は鈴の罰ゲームで幕を閉じた。

え?私達はどうしたのかだって?

古今東西関係無しに普通に卓球を楽しんだけど?

いや~、いい運動になった。

鈴が凄く吠えてたけど。

 

で、今の私はと言うと……

 

「と…取り敢えずはノックかな……」

 

千冬さんの部屋の前に来ています。

寮の部屋の時もそうだけど、無駄に緊張します…。

 

コンコン~とな。

 

『入ってきていいぞ』

「し…失礼します……」

 

そ~っとドアを開けて中に入る。

 

「来たか」

 

室内では千冬さんが胡坐で座っていて、その手にはどこかで見た事のあるような缶が握られていた。

 

「ち…千冬さん!?流石に飲酒は拙いんじゃ……」

「気にするな。今は夜、つまり勤務外だ」

「えぇ~…」

 

そーゆー問題かしら…?

 

「ほれ、座れ座れ」

「は…は~い…」

 

促されるがまま、近くに置いてある座布団に座る事に。

 

「こうして二人っきりで話すなんて久し振りだな」

「そ…そうですね」

 

少なくとも、お互いにIS学園に来てからは、千冬さんと二人になる機会は殆ど無かったな。

必ず他の誰かがいたりするからね。本音ちゃんや一夏、山田先生とか。

 

「山田先生はどこに?」

「真耶なら今、土産物屋に行っている。家族に買っていくと言っていた」

 

山田先生の家族……あの人の胸は母親譲りだったりするのかな?

 

「もう少しこっちに来ないか?」

「はぁ……」

 

怪しげな手招きをしているが、ここは気にしたら負けと判断し、座布団を持って千冬さんの近くに移動し座る。

 

「……酔ってますね?」

「酒を飲んでるんだ。酔って当たり前だ」

「なんで嬉しそうに言ってるんですか……」

 

目もとろ~んとしてるような気がするし。

本当に大丈夫なのか…?

 

「……佳織」

「はい?……って!?」

 

きゅ…急に抱き着かれた!?

 

「はぁ~……落ち着く~…」

「あ……あのっ!?」

「佳織は本当にいい匂いがするな~…」

 

こ…拘束力が強くて抜け出せない…!

一応言っておくと、いい匂いがするのは千冬さんもですけどね!

 

「佳織はキスをした事はあるか?」

「な…ないですけど?」

「じゃあ処女か?」

「先生が生徒にそんな事を聞いてもいいの!?」

「今は勤務外と言ったはずだ。故に今の私は教師じゃない。だから、何をしてもオールOK」

「OKじゃないでしょ!勤務外だからこそちゃんとモラルを守らないといけないんじゃ!?」

 

もう酔ってるどころの話じゃないよ!完全に泥酔状態だよ!

 

「で、どうなんだ?処女なのか?」

「しょ…処女ですよ!悪いですか!?」

「そんな事は無いぞ。寧ろ嬉しい…って言うか、安心した」

「なんでっ!?」

 

もうこの際誰でもいいから、この人を止めて~!!

 

「口移しで飲ませてやろうか?」

「結構です!私は(肉体的には)未成年ですよ!勧めないでください!」

「バレなければ大丈夫だろ」

「そーゆー問題じゃないでしょ!?普段の凛々しい千冬さんはどこに行ったんですか!?」

「普段の私はイデの発動によって因果地平の彼方に消え去った」

「物騒過ぎる!!」

 

もう~…どっからツッコめばいいの!?

おぉ~い!シャルロットさん~!?出番ですよ~!!

 

「ふぅ……」

 

あ…あれ?離れた……?

 

「佳織分の補給は無事に完了した」

「佳織分となっ!?」

 

適当に新しい成分を作らないでください!

 

「もしかして、この為だけに私を呼んだんじゃ……」

「それもある」

「あるんだ!?」

 

聞きたくなかった!

 

「だが、お前と二人で話したくなったと言うのも事実だ」

「千冬さん……」

 

でも、なんで私なの?

こんな場合って、普通は実の妹である一夏を呼んだりするんじゃないの?

 

「お前にはいつも苦労を掛けさせるな……」

「い…いや、別に私は苦労なんて……」

「無人機の時やラウラのISが暴走した時、いずれもお前が中心にいて解決してくれた。本当に感謝している。ありがとう」

「………急に真剣な顔になって……ズルいですよ……」

 

なんか……さっきまでツッコみをしていた自分が恥ずかしくなったじゃん……。

 

「けどな」

「きゃっ!?」

 

また抱き着かれた。

けど、今度はさっきみたいに力は籠ってなくて、優しく抱きしめてくれた。

 

「私は心配なんだ。このままじゃいつかお前が壊れてしまいそうで……」

「千冬さん……」

 

この人が弱音を吐くなんて……。

学園では教師として凛々しい千冬さんしか見てないけど、この人なんて人間なんだ。

これこそが千冬さんの本質なのかもしれない…。

 

「私は……お前を失いたくない……」

 

千冬さんの体が震えている。もしかして……。

 

「一夏や他の生徒も大事だと思っている。だが、私はお前が……」

 

泣いてる……あの千冬さんが……。

 

「佳織……」

 

不謹慎かもしれないけど、泣いている千冬さんがとても美しく見えた。

その顔に思わず見入ってしまった。

 

「千冬……さん……」

 

私の胸が……早鐘を打ってる……。

顔が……とても熱い……。

 

お互いに顔を見つめ合っている、この時が止まればいいと不覚にも思ってしまった。

 

「……すまないな。らしくない姿を見せた」

「そんなことないですよ」

「佳織…?」

 

この部屋に来て、私は初めて自分から抱き返した。

 

「私なんかでよければ、幾らでも弱音を吐いてください」

「いや、しかし……」

「担任の先生を支える事も、クラス代表の立派な仕事ですよ」

「お前って奴は……」

 

やっと心から笑ってくれた。

やっぱり、千冬さんは笑顔が一番だ。

 

「そうだ。久々に『アレ』をしましょうか?」

「『アレ』か…。佳織にして貰うと、一夏と違う独特の気持ちよさがあるからな…。頼もうか」

「はい、喜んで」

 

いい機会だから、いつも私達の為に頑張ってくれている千冬さんを少しでも労わってあげよう。

少しでも恩返しになれば嬉しいな。

 

さて、偶にはシャア様モードじゃない私の本気を見せてあげるとしますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




殆どオリジナル回になっちゃいましたね。

しかも、なんだか千冬さんがヒロインのような扱いに……。

原作ヒロイン危うし!?

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