神の意思が俺をTSさせて百合ハーレムを企んでいる   作:とんこつラーメン

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殺意の波動に目覚めたサーバルちゃんVSシャドルーに洗脳されたカバンちゃん














第34話 偶には女の子らしくお買いもの

 放課後。まだ怪我が全快していない私は訓練をしたくても出来ないため、必然的に暇になる。

かといって、私の都合に皆を巻き込むわけにはいかないから、今回は私を抜きにして専用機の皆は訓練をしている。

ならば、私は何をしているのかと言うと……

 

「すいません……まだ怪我が治っていないのに…」

「気にしないでください。これぐらいなら平気ですから」

 

生徒会室で書類仕事のお手伝いをしております。

こう言った事は中学の時に経験済みだし、前世でも似たような事は何回もしてきた。

デスクワークならばお任せあれ!

 

「でも、本当に大丈夫なの?その体に巻かれた包帯が痛々しいんだけど…」

「大袈裟なんですよ。確かに痛みが無いと言えば嘘になりますけど、気にする程じゃないですし…」

「貴女の場合、我慢している可能性があるから、油断できないのよね~…」

「私ってそんなに信用無いですか…?」

「こういう場面の時はね。周りに心配を掛けたくないって気持ちは分かるけど、かと言って我慢のし過ぎは体に毒よ。時には誰かに頼ったり、弱音を吐いたりしてもいいんじゃないかしら?」

「自分的には充分にしてるつもりなんですけどね……」

 

流石は暗部の人間。

私みたいな一般人の嘘ぐらいは軽く見抜いちゃうか。

楯無さんには嘘はつけないなぁ~…。

 

「本音。佳織さんの事をよく見ておいてね。また無茶をしないように」

「は~い!」

 

虚さんまで……。

バカやってる自覚はあるけど、そこまで言われるほどの事?

 

「つーか、何気に話を逸らしてますけど、なんで私が書類を整理している横で楯無さんは優雅に紅茶を飲んでるんですか?」

「テヘペロ♡」

「誤魔化さないでください」

 

私の事を労わりたいって思うのなら、まずは仕事をしてください。

今のところ、貴女が生徒会長っぽい事をしている姿を一回も見てませんよ?

 

「と…ところで、佳織ちゃんはもう臨海学校に向けての水着は買ったの?」

「また誤魔化した」

「い…いいじゃない……純粋に気になったんだもん……」

 

子供か!…って、私達は未成年でしたね。

 

「でも水着か~…。去年着ていた水着はもう入らないから、新しいやつを買わないとな~」

「あら、そうなの?」

「成長期ですからね。今回は水着だけでいいですけど、夏休みに入ったら下着とかも新しく買わないといけないかもしれませんね」

 

最近になってブラもなんかきつくなってきたし。

レゾナンスにいいランジェリーショップってあったかな?

 

「かおりんもなんだ~。実は私も~」

「本音ちゃんも?」

「うん~」

 

セシリアや箒の影に隠れがちだけど、本音ちゃんもかなりの戦闘力(バスト)の持ち主だもんね。

成長期なのも合わせて、すぐにサイズが合わなくなってしまうか。

 

「それじゃあ、今度の日曜日にでも一緒に買いに行って来たら?」

「それいいかも。一緒に行く?」

「絶対行く!!!」

「お…おう……」

 

す…凄い迫力……。

本音ちゃんって時々、普段ののんびりとした雰囲気が払拭される時があるよね…。

 

「かおりんとデート……ふふふ……♡」

 

……?なんかほくそ笑んでるけど、そんなに水着を買いに行くのが嬉しいのかな?

実は本音ちゃんってファッションが好きだったりする?

 

「いいわね~。私も二年生じゃなかったら迷わず一緒行くのに~」

「行くんですか」

「そりゃ行くわよ~。私だって佳織ちゃんと一緒にお出かけしたいもの」

 

お出かけ……ね。

生徒会長と言う立場上、忙しくて休みの日とかも忙しいのかもしれない。

 

「だったら、夏休みにでも一緒にどこか行きますか?」

「え?いいの!?」

「どうせ夏休みなんて、実家でゴロゴロするか、学園で訓練しているかのどっちかでしょうし。それだったら、少しでも貴重な夏休みを有効に使いたいじゃないですか」

「真面目ね~。……余談で聞きたいんだけど、夏休みの宿題はどうしてるの?」

「7月中に終わらせますけど?」

「「「えっ!?」」」

 

な…なに?そんなに驚くような事?

 

「う…虚ちゃん!本当に7月中に夏休みの宿題を終わらせる子がいたわよ!?」

「初めて見ました……」

「かおりんって凄いね~…」

「そう?」

 

早めに終わらせれば、後々で楽じゃん。

一応、これだけは小学生の頃からずっとやってるけど…。

 

「普通はペース配分を考えてするモノじゃないの?」

「でしょうね。一夏とかはそうするみたいですけど。私の場合は休みであることを最大限に生かして、7月中の殆どを徹夜して宿題を終わらせて、八月になってから爆睡します」

「ハ…ハードね……」

「その分、8月は遊び放題ですよ?時間に追われる心配も無いですし…」

「そう言われると、少し魅力的に聞こえちゃうわね…」

 

滅茶苦茶大変だけどね。

けど、それだけの価値はあるって思う。

 

な~んか話が逸れまクリスティだけど、兎に角、日曜日に本音ちゃんと一緒に買い物に行くことになった。

 

友達と一緒に買い物……か。

高校生になって初めてかもしれない。

ヤバ……私も少し楽しみになってきたかも。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 やってきました。約束の日曜日。

天気は快晴で、実にいい天気。

最高のお出かけ日和だ。だけど……

 

「なんで?」

 

本音ちゃんと一緒に校門を出ようとしたら、そこには毎度お馴染みのメンバーが。

今回はなんでか簪も一緒にいた。

 

「私達を本気で誤魔化せるって思ってるワケ?」

「え~?私はなんにも言ってないけど~…」

「あれだけずっとニコニコとしていたら、何かがあったと嫌でも思いますわ」

「佳織が関わっているって思っていたけど、案の定だったね」

「本音よ。我々に秘密は出来ないぞ」

「そんな~…」

「本音だけズルい…」

 

流石は天下の代表候補生(じゃない子もいるけど)。

すぐさま勘付いてきたか。

 

因みに、体の包帯を隠す為に薄手のカーディガンを着ている。

これなら大丈夫だろう。

 

「仕方ないよ。こうなったら皆で一緒に行こう?」

「うん……」

 

ありゃりゃ。すっかりしょんぼりちゃんに。

こんな時はしっかりフォローをしないと。

 

「臨海学校が終わったら、二人で一緒にどこかに行こうよ」

「え?」

「ね?」

「う…うん!」

 

皆に聞こえないように耳元でこっそりと言ったので、今度はバレずに済んだようだ。

本音ちゃんの機嫌もよくなったみたいだし。

 

「じゃ、行きますか!」

 

目的地はレゾナンス!

いざ行かん!

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 はい到着!レゾナンス!

え?道中のモノレールでのやり取り?

なにそれ美味しいの?

 

私達がやって来たレゾナンスは、簡単に言ってしまうと駅前のショッピングモールだ。

交通網の中心地点にあるここは、電車や地下鉄、バスにタクシーと、色んな方法で来ることが可能。

しかも、市の何処からも来ることが出来、同時にどこにでも行くことが可能な場所にある。

故に、普段から人通りは非常に多い。

 

とにかくここには何でも揃っている。

学園からのアクセスも容易な為、IS学園の生徒もよくここを利用している。

かく言う私もその一人だったりして。

この間、予約した新作ゲームを購入した際にはお世話になりました。

 

「さて、まずはどうするの?二人は水着を買いに来たんでしょ?」

「そうだな~…」

 

思ったよりも早く来れた為、かなりのんびりと過ごす事は出来そうだけど。

今は午前10時ちょっと過ぎくらい。

それでも日曜日であるせいか、人は多い。

 

「先に水着を買って、それからゆっくりと見て回ろうか?」

「それがよさそうだな。私も丁度、新しいのを欲しいと思っていた所だ」

「あら、箒さんも?実は私もですの」

「僕も折角日本にいるんだし、新しいのを買おうかな…」

 

どうやら話は纏まったみたいだ。

 

「わ…私も大胆な水着を買って、そして佳織に……」

「私は……」

 

で、なんで鈴は怪しく微笑んでいて、簪は自分の胸を見ながら溜息をついてるの?

 

「ここが日本のショッピングモールか……」

「珍しい?」

「そうだな…。あまり基地から出た事が無い為、ドイツでもこう言った場所に行く機会は殆ど無かった」

「そっか……」

 

私達と同い年でも、立派な軍人だもんね。

そりゃ、そう簡単には外出なんてさせて貰えないか。

実際は違うかもしれないけど。

 

「それじゃあ、はぐれないようにしないとね。はい」

「なっ……!?」

 

勝手にどこかに行ってしまわないように、ラウラと手を繋ぐことに。

これなら大丈夫な筈。

 

「か…佳織の手は暖かいな……」

「そう?」

 

どこにでもある、至って普通の手だと思うけど?

 

「む~…ラウラウだけズルい……私も~!」

「本音ちゃん?」

 

空いたもう片方の手を本音ちゃんが握ってきた。

 

「さ…先を越された……」

「しれっと不覚を取る事が多いわよね…私達って」

「次の機会を待つしかありませんわ」

「前向きに……前向きに……」

 

皆して何を話してるんだろ?

どんな水着を欲しいとか話してるのかな?

 

「皆~!早く行くよ~!」

「ちょ…ちょっと待って~!」

 

え~と、水着売り場はどこにあったっけ?

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 少しうろつきながら、ようやく水着売り場に到着。

こうして話しながら歩くだけでも結構楽しかったりするよね?

 

「着いたは着いたけど……」

「結構、新作が出てるわね…」

「私にはどれも同じにしか見えん…」

 

ラウラにはそうかもしれないね。

 

「まずは店に入ろうか。色々と見てみない事には決めようがないし」

「賛成。ここでうだうだしてても時間の無駄だし」

 

そうして店内に入ると、まぁ色取り取りの水着がわんさかとあるじゃないですか。

 

「どんなのがいいかな~?」

「「「「「「「「赤でしょ?」」」」」」」」

「満場一致なの!?」

 

どんだけ私に赤のイメージがついてるのよ!?

 

「知らないの?最近じゃ『赤』『角』『三倍』で検索すると、一番上に佳織の名前が出てくるのよ」 

「マジですか!?」

 

シランカッター!

このままいくと、私服すらも赤一色に染まっていきそうだ…。

 

「ここで一旦解散して、適当に見て回りましょうか?一か所に纏まってても他のお客さんのお邪魔になるでしょうし」

「それがよさそうだな」

 

つーわけで、一度散開して店の中を見て回る事に。

店の中は思ったよりも広くて、見応えはありそうだ。

 

やっぱ……赤い水着じゃないとダメ……だよね…?

まぁ…別に嫌いじゃないからいいんだけどさ。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「何かお探しですか?」

 

あ、店員さんに捕まっちゃった。

 

「えっと……赤い水着ってありますかね…?」

「赤ですか?少々お待ちください」

 

つい流れで聞いてしまった…。

けど、こういった店の店員をしてるんだから、センスは信用してもいいよね?

 

「お待たせしました」

 

早いな。もう持って来たんだ。

 

「見た感じ、お客様は非常にスタイルがよろしいみたいなので、このビキニなんていかがでしょうか?」

「ビ…ビキニ……」

 

店員さんが持ってきてくれたのは、まさに赤一色な水着だった。

肩紐で留めるタイプじゃなくて、首の所と背中で結ぶタイプ。

下の方も同じ様に腰の部分で結ぶタイプになっていて、確かに可愛いデザインだけど…。

 

(この手の水着って、ラノベとかじゃ波に浚われたりしてラッキースケベに発展する系のやつだよね…)

 

で…でも、今の私の周囲には女の子しかいないし、その心配は無い……と信じたい。

 

「試しに試着してみてはいかがでしょうか?」

「そう…ですね」

 

折角持ってきてくれたんだし、それぐらいはしないと失礼だろう。

買う買わないはそれから決めても遅くはないし。

 

「じゃあ、試着してきます」

「試着室はすぐそこにありますので」

「ありがとうございます」

 

店員さんから水着を受け取って、試着室に。

他の皆はどんな水着を選んだのかな…。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 鏡に映った自分の姿を見る。

目の前には真っ赤なビキニを着た自分が映っていた。

 

「サ…サイズがビックリする位にピッタリだ……」

 

あの店員さんは私の体をパッとしか見て無い筈…。

僅か数秒で私のスリーサイズを看破して見せたのか!?

水着専門店の店員さんは伊達じゃない!…のか?

 

「………………」

 

その場でくるっと一回り。

ふむ……悪くないかも。

 

「金に余裕はあるし……これにしようかな?」

 

見れば見る程気に入ってきたかも。

デザインも決して悪いわけじゃないし。

 

「……よし!」

 

決めた!これにしよう!

ここで迷っていたら、また延々と決めかねてしまう。

 

そうと決まったらさっきの店員さんを呼んで……

 

「すいませ~ん。私、この水着に決め……」

 

試着室のカーテンを開けて店員さんを呼ぼうとすると、私の目の前にいたのは……

 

「か…佳織…!?」

「仲森さん?」

 

並んで立っている千冬さんと山田先生だった。

 

「佳織の水着……ビキニ……」

「あ…あの……」

「せ…先輩?」

 

な…なんか痙攣してるんですけど!?

本気で大丈夫ですか!?

 

「「あ」」

 

百万ドルの笑顔で気絶している…。

鼻から鼻血を流しながら。

 

「「………………」」

 

えっと……私にどうしろと?

 

「……着替えてもいいですか?」

「あ…はい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何故かオロチの血に目覚めて暴走したツチノコちゃんが乱入して、二人揃ってフルボッコに。

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