神の意思が俺をTSさせて百合ハーレムを企んでいる   作:とんこつラーメン

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来週が憂鬱です。

なんでかって?

忙しくなって、私の体力が更新を許してくれるか謎だからです。

本当に大丈夫かな…?






第13話 セクハラはやめましょう

 放課後になって、本音ちゃんを除いた私達は揃って第3アリーナに行って、いつものように訓練をしようとするが、今日はいつもとは違った。

 

「そ…そんな馬鹿な…!」

 

そこまで驚くか?

 

因みに、本音ちゃんはなんでも生徒会室に用事があって、今日は不在になっている。

あの子って生徒会役員だったっけ。

普段の様子からは想像も出来ないけど。

 

「へぇ~。よく借りられたね」

「ダメ元で行ってみたら、私が来る少し前に急遽キャンセルが出たらしくてな、奇跡的に借りる事が出来た」

 

この会話からもう分かった方もいると思うが、今日は箒が学園に配備してある訓練機である日本製の量産型第二世代機である『打鉄』を装着して、この場にいるのだ。

確か、開発したのは倉持技研……だったよね?

私の記憶が正しければ、一夏の白式や、後に遭う可能性がある『4組の彼女』の専用機も、そこで製作された筈。

 

「そんなご都合主義があるなんて……!漫画やアニメじゃないんですから……」

「ふん。なんとでも言うがいい」

 

自慢げに胸を張る箒。

けどね、その瞬間に密かに、その高校一年生に不釣り合いな大きな胸が揺れたのを確認しましたよ。

え?お前も人の事は言えないって?

んな事は分かってる。

最近になって、またブラがキツくなってきたし。

 

「これで訓練にもより多くのバリエーションが生まれるだろう。早速始めよう」

「だね。あまり時間も無いし」

 

アリーナの使用時間は予め決められている。

私だけがアリーナを独占するわけにはいかないからね。

次に待っている人達の為にも、早く、そして効率よく訓練しないと。

アリーナが使えない時には、トレーニングルームを利用して体を少しでも鍛えればいいだけだし。

 

「まずは佳織と手合わせをしてみたい。いいか?」

「私は別に構わんよ」

 

はい。私は既にISを展開済みです。

初っ端からシャア様モードで登場です。

 

「ま…まぁ、いいでしょう。箒さんのお手並み拝見と参りますわ」

「佳織は強いよ~。油断しちゃ駄目だよ~」

「分かっている。今の私では佳織に勝つなど夢のまた夢と言う事はな。だが、だからこそ、今の私と佳織との間にある『差』をこの身で確かめたいんだ」

 

流石は箒…。

この身は向上心で出来ている…ってか?

 

「ふっ……いいだろう。ならば、こちらもその期待に応えられるよう、全力を尽くすとしよう」

「是非ともそうしてくれ」

 

微笑を浮かべながら、箒は打鉄の拡張領域にデフォルトで搭載されている近接戦闘用ブレード『葵』を展開し、両手で保持して構えた。

正眼の構え……だったよね?

 

それに応じるように、私の方はヒート・ホークを出して構える。

 

……この瞬間だけは、私は流れに身を任せようかな。

 

「では……いざ参る!!」

「見せて貰おうか……剣道全国大会優勝者の実力とやらを!!」

 

……なんか、この言葉が決め台詞みたいになってない?

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「もうそろそろ時間だな。今日はこの辺りにしておこう」

「「はぁ……はぁ……」」

 

夢中になっていると、時間が過ぎるのはあっという間で、いつの間にかアリーナの使用時間が終わる10分前になっていた。

 

で、箒とセシリアは息も絶え絶えと言った感じ。

 

箒との模擬戦は、特典のお蔭で私が圧勝。

もし特典が無かったら、よくて互角だっただろう。

その後、セシリアとも模擬戦をして、またまた私の勝利。

今度は一基もビットを破壊せずに、レーザーの包囲網を潜り抜けてながらの砲撃戦で勝ってみせた。

しれっと高機動戦闘が上手になっている自分に驚きを隠せなかった。

 

「ふむ……出来れば一夏とも手合わせをしてみたかったが……」

「時間が無いんじゃ、仕方が無いね。それはまた今度にしようよ」

「それしかないな。二人とも、立てるか?」

「大丈夫……ですわ……」

「わ…私もだ……」

 

明らかに強がってますね、はい。

 

「無理をするな。ほら、手を貸そう」

 

私は二人に手を貸してから起き上がらせた。

 

「す…すまない…」

「お手数をおかけしますわ…」

「気にするな。我々の仲ではないか」

「「佳織(さん)……♡」」

 

あ…あれ?顔が急に赤くなった。

思った以上に疲れていたのかな?

 

「ほら!早くピットに行こう!」

「一夏は何を怒っている?」

「別に怒ってない!」

「そうか…」

 

女心は複雑ですなぁ~。

って、今は私も女でした。

 

ISを展開解除して、地面に降り立つ。

 

「ふぅ~……」

 

疲れはしたけど、実に爽やかな気分だ。

こんな気持ちは久し振りだ。

でも、汗でベタついたから、後でシャワーを浴びないとな。

 

((え…エロい!))

 

なにやら邪な視線を感じた気がする。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 ピットに戻り、まずはタオルで汗を拭く。

こうしないと風邪を引くからね。

 

私の隣では箒とセシリアが同じようにタオルで汗を拭いている、

一夏は私の後ろにいる。

 

「まだまだ佳織さんには敵いませんわね…」

「全くだ。まさか、佳織の実力があれ程だとはな。幼馴染として誇らしくはあるが、同時に末恐ろしくもあるな」

「たはは……」

 

下手に何か言えば、また変な事を言われそうだから、ここは適当に笑っておこう。

 

「佳織って確実に強くなってるよね。今回はあのレーザーの包囲網を完全に潜り抜けてみせたし」

「あれは単純に目が慣れたからだよ」

「僅か数回で目が慣れるって…」

「その発言自体が凄いですわ……」

 

え?マジで?

 

「一夏。今日はどっちが先にシャワーを使う?」

「別にどっちでもいいよ。汗を掻いたのは一緒なんだし」

「では、後でじゃんけんでもして決めるか」

「そうだね」

 

結構適当だな~。

二人がそれでいいのなら、私は何も言わないけど。

 

「本音さんはもう戻っているのでしょうか?」

「どうだろう?用事が長引いているのなら、まだだろうけど……」

 

生徒会の用事と言うのがよく分からない。

普通に考えれば、書類仕事とかだろうけど……

 

(あの本音ちゃんが書類に向き合って仕事をしている姿を想像出来ない…)

 

書類を見た瞬間に眠りそうだ。

 

「佳織~!いる?」

 

私達が話していると、いきなりピットの扉が開いて、そこから意外なお客さんが登場。

 

「鈴?なんでここに?」

「差し入れをしに来たの。別に訓練を一緒にしたわけじゃないから、いいわよね?」

「へ…屁理屈ですわ……」

「屁理屈も理屈の内よ」

 

反論乙。

 

「ほらこれ。ドリンクはスポーツドリンクでいいでしょ?」

「ありがと」

 

鈴は、手に握られている籠からスポーツドリンクが入っている入れ物を取り出して渡してくれた。

 

汗を拭いた後は水分補給。これ大事ね。

体を動かした後はスポドリがお薦め。

適度に糖分と水分が補給出来るから。

因みにこれ、千冬さんから教えて貰った事だったりする。

 

「しかもこれ、ちゃんと適度な温度になっている」

「ふふ~ん!佳織の体の事を考えれば、これぐらいの気遣いは当然よ!」

「頭が上がらないなぁ~」

 

こう言う細かな気遣いが一番嬉しかったりするんだよねぇ~。

 

「ちゃんと人数分用意してきてるから。アンタ達も、ほら」

「す…すまんな…」

「ありがとうございますわ……」

「さんきゅ」

 

なんだかんだ言って、心の中じゃもう、箒とセシリアの事をちゃんと友達認定してるんだよね、鈴は。

 

「あれ?本音はどうしたの?」

「本音ちゃんなら生徒会室に行っている」

「生徒会室?もしかして本音って生徒会の役員だったりするわけ?」

「そうみたい。会計だって言ってたよ」

「「「「会計……」」」」

 

あ、今皆が何を考えているのか分かった。

 

「「「「いやいやいやいや」」」」

 

全員同時に首を横に振って否定したし。

 

「あんなのんびりとした子じゃ、いつまで経っても仕事が終わらないじゃない」

「「同感」」

「ですわ」

 

そこまで言うか……と言いたいけど、私も同感です。

ゴメンね、本音ちゃん。

 

「ねぇ、お昼に聞きそびれたんだけど、佳織のルームメイトって誰なの?ここにいる誰かだったりする?」

「私のルームメイトは本音ちゃんだよ。で、一夏と箒が一緒。セシリアは知らない」

「あの子が……」

 

おや、急に顎に手を当てってどうしたのかしらん?

 

(一夏か箒、もしくはセシリアが佳織のルームメイトなら、無理矢理にでも部屋を変わって貰おうと思ったけど、あの『のほほ~ん』とした本音と一緒だったなんてね…。あの子から無理矢理にでも部屋を代って貰ったりしたら、罪悪感で私の胃が大ダメージを受けそうだわ……)

 

一体何を考えているのやら。

 

「それならいいわ。変な事を聞いて悪かったわね」

「う…うん…」

 

なんだったんだろう?

本人がいいっていうのなら、別に追及はしないけど。

 

「アタシはそろそろ行くわね。その容器は別に返さなくてもいいから。それじゃ!」

「あ……」

 

行っちゃった……。

 

「いきなりやって来て、いきなり去って行ったな…」

「差し入れは素直に嬉しかったですが、なんだったのでしょうか…?」

「相変わらず、鈴は動き回るのが好きだよね~」

 

……深く考えても仕方ないか。

 

とっとと着替えて部屋に帰って、それからゆっくりとシャワーでも浴びようっと。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「てなわけで、遊びに来たわよ!佳織!」

「「わぉ」」

 

夕食後。

私と本音ちゃんが部屋でのんびりと過ごしていると、いきなり鈴がやって来た。

 

「入ってもいい?」

「う…うん。いいよ」

「ありがとね。じゃ、お邪魔しま~す」

 

あの時、考えていたのはこれだったのか?

遠慮無くベットに座ってるし…。

 

「思ったよりも小ざっぱりとしてるのね。もうちょっと荷物が多いと思ってたわ」

「私も本当はもうちょっと持って来たかったんだけど、最初は持って来れる荷物が限られてたから」

「私も~。だから、今度の休みの日にでも家に一回帰ってから、色々と持ってこようって思ってるんだぁ~」

「成る程ね」

 

今部屋にある私の私物は、自分の私服や教科書を初めとした勉強道具の他にはパソコンしかない。

連休になったら、実家から色々と持って来ないとな。

主にゲームとか漫画とかラノベとか。

 

「鈴はどうなの?何か持って来たの?」

「別に。最低限の荷物しか持ってきてないわ」

「それで大丈夫なの?」

「平気よ。必要な物があったら、こっちで買えば済む話だから」

 

昔から鈴はこうだ。

無駄な荷物を持つ事を極端に嫌う。

常に軽装備を好む傾向にある。

 

「それよりも気になる事があるんだけど……いい?」

「え?あぁ……いいけど」

 

気になる事ってなんじゃろほい。

 

「佳織……」

「な…なんですか?」

 

真正面から見つめられて、妙な緊張感が……。

 

「アンタ……アタシが中国に戻ってから、胸が大きくなった?」

「は…はいぃっ!?」

 

いきなり何を言い出すんだ!?

 

「ほほ~ぅ?それは私も聞きたいなぁ~?」

「本音ちゃんまで……」

 

いくらTSしてても、恥ずかしいものは恥ずかしいんだよぉ~!

 

「ほらほら、ちゃっちゃと白状しちゃいなさい」

「かおりんのお母さんが泣いてるよ~」

 

別に泣いてないよ!

私は人質をとって立て籠もった犯罪者か!

 

「………分かったよ。でも、あまり大声で言いたくないから、二人とも耳を貸して」

「はいはい。別にここにはアタシ達しかいないんだから、気にしなくてもいいのに」

「部屋の外で聞かれてるかもしれないじゃん」

「初心だね~」

 

……本音ちゃんがそれを言うの?

 

「それじゃあ……言うよ?」

「「うん」」

「えっと………………だよ」

 

羞恥心を抱えながら、私は二人に向かってそっと呟いた。

 

「えぇっ!?」

「へぇ~」

 

はぁ~……これが本当の女子トークなのか…。

女の子って世の男子が思っている以上にアグレッシブなんだな~。

 

「まさか……あれから3センチもアップしてるなんて……。アタシなんて全然……」

「成長期だねぇ~」

「それはここにいる全員が該当するでしょ」

 

私達全員が同い歳なんだから。

 

「この胸か!?この胸なのか~!?」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

い…いきなり鈴が胸を揉んできたぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

「うぐぐ……確かに大きくなってる…!気のせいか、肌触りも良くなってる気が…」

「服越しに分かるの!?」

 

なにそれ怖っ!?

 

「私もかおりんのおっぱい触る~♡」

「本音ちゃんまでっ!?」

 

っていうか、君は前に触ったでしょうが!

覚えてないかもしれないけど!

 

「もみもみもみ~♡」

「ビニャァァァァァァァァァ♡♡」

 

もうやめてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?

 

私が二人から解放されたのは、それから一時間後だった。

 

うぅ……本当に大変だった…。

鈴ってば、一体何処であんなテクを……。

 

 

 

次の日、校舎内に設置してある掲示板に、クラス対抗戦のトーナメント表が設置された。

 

一年生の部の一回戦第一試合は一組と二組。

つまり……私と鈴の試合だった。

 

ここだけは原作と変わらなかったか……。

じゃあ、『アレ』も乱入してくるんだろうか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




              ~その日の生徒会室~


「でね、その時かおりんがね~♡」
「ねぇ……虚ちゃん…」
「なんですか……お嬢様……」
「私達は一体いつまで、本音ちゃんの惚気話を聞かされ続ければいいのかしら…?」
「それはこっちが聞きたいですよ…」
「今は紅茶よりもコーヒーが飲みたいわ…。それもとびっきりに濃いのを…」
「私もです。ご用意しましょうか?」
「お願いするわ…」
「もう~!二人とも聞いてるの~?」
「「ちゃんと聞いてますよ~」」
「前に一回、偶然にかおりんの寝顔を見た事があるんだけど、それがすっごく可愛くて~♡」
(本音ちゃんがここまでベタ惚れする佳織ちゃん。私も一回接触してみた方がいいかしら…?) 

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