インフィニットストラトス return of calamity リメイク版 作:アルバロス
クラス対抗戦当日…俺は木綿季と鈴のピットへ応援にきていた。許可を貰って試合の観戦もここで出来るようにしてある。織斑先生はあまりいい顔をしなかったが
「鈴。調子はどうだ?」
「大丈夫よ。あんだけ訓練したんだから」
鈴の調子はとても良さそうだ。本調子の鈴に織斑が勝てることはないだろう……
木綿季とも色々と話しているが、そろそろ時間らしく、アリーナ内へ来るようアナウンスが聞こえた
「それじゃあ行ってくるわね!」
「おう。思う存分殺ってこい」
「終夜、多分字が違うと思うんだけど……」
「あんまり気にするなって。そろそろ始まるぞ」
アリーナ内で両者が向き合い、試合開始の合図がなると、織斑がいつも通り真っ直ぐ鈴へ突撃しようとしたが、織斑よりも先に武装を展開した鈴が怒涛の勢いで斬りかかり、織斑はなすすべもなくやられ始めていた
「……まぁ、予想通りといったら予想通りか。あの二人の訓練があんなんだったらな」
「あんな訓練って?」
訓練を見たことがない木綿季に聞かれたので答えたんだが、どんな訓練だったかというと……織斑の気を引くためか、篠ノ之もオルコットもマンツーマンで指導したいが、相手が邪魔なので互いにお前は必要ないと言い合い、仕舞いには織斑をほっぽってどちらがやるか戦いだす始末……俺たちとちゃんと訓練をしてきた鈴が押される理由が一切ない……
だが、あの馬鹿はなぜ教えてもらう相手を変えることをしないんだ……ずっと見ていないからちゃんと訓練してたときもあるんだとは思いたいが今日まで似たような事が続いてたんだったら変えようと思うはずなんだがな…
と、考えていると織斑が鈴の攻撃に対応し始めたのか、鈴もちょくちょくダメージを食らっていた。だが
「あ、鈴ちゃんが衝撃砲を使いだしたよ」
「ああ……もう勝負は決まったようなもん」
ズドォン!
「ん………」
いきなり、アリーナの真上から何かが降ってきた。その姿は煙が晴れると見えたが…ISだった。しかも、事前の報告を受けていた篠ノ之博士の盗まれたゴーレムだ。
現状理解のため、先生へ連絡を繋げた
「山田先生、今の状況は?」
『零童君ですか!?えっと…今の状況は…』
『謎の乱入者が侵入。それとハッキングにより、全ての扉がロックされ、遮断シールドがレベル4に変更されている。織斑と凰の救援に向かえない状況だ』
「わかりました。ならちょうどピットにいるので、俺が向かいます。木綿季は観客席の生徒の避難の手伝いに向かわせます」
『そ、それは危険です!零童く』
ブツッ
山田先生の言っていることはわかるが、状況が状況だ。あとで処罰されるかも知れんが……ま、なんとかなるさ
「木綿季、観客席の方は頼んだぞ」
「うん。終夜も…気を付けてね」
「ああ、いくぞ。『聖杯』!」
えー、予告していた日より1日遅れたことをお詫びします。前の部分と同じくここもだいぶん悩み、戦闘シーンと分けることでなんとか、解決しました。多分投稿した直後にから戦闘話の作成に入っているので、今日中に二本目も投稿すると思います