インフィニットストラトス return of calamity リメイク版   作:アルバロス

6 / 32
転校生は新たな火種になるのか?

今日は、食堂でも教室でも転入生の話題一色だった。ただ、教室では半年のデザートフリーパスの話もあったが。やはり女の子はスイーツに目がないな

 

「ねぇねぇ、転入生って中国の代表候補生なんでしょ?」

「でもクラス代表は決まってるし、専用機持ちは一組と四組だけだから楽勝でしょ!」

「織斑君にはフリーパスを何としてでも取って貰わないとね〜!」

 

「その情報、古いよ。二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」

 

教室の入り口から、知ってる声が聞こえたのでそちらを向くと、昨日に出会った鈴が立っていた

 

「鈴?……お前、鈴か?」

「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たわ」

 

うーん……織斑の関係者か…

 

「終夜…何か嫌そうな顔してるよ」

「ん…昨日みたいなトラブルがまた起こるのかと思うとな」

「あ!終夜もここのクラスだったのね」

「そんなことより、上から来るぞ。気を付けろ」

「え?何」

スパン

「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」

 

我らが鬼教官、織斑千冬の登場である。

 

「ち、千冬さん……」

 

織斑の関係者である以上、面識があると思うが思いっきりビビっている。織斑に後で来るといい、自分のクラスへ戻ったが、織斑の方は篠ノ之とオルコットに詰め寄られていた

 

 

 

 

「終夜〜食堂いこー」

「あいよ」

「あ、しゅうやん〜私も一緒にいっていい〜?」

「のほほんさんか。別にいいよ」

 

 

食堂にいくと、織斑が他三人と飯を食べていたが、やはりというか篠ノ之とかと火花を散らしていた

 

「はぁ……予想通りとはいえ…面倒事には巻き込まれたくないんだが」

「あ、終夜!!聞きたいことがあるから来て欲しいんだけど」

 

織斑関係で内心頭を抱えつつ座る席を探していると、鈴から声がかかった。周りに座る席も無いため鈴の場所に向かった

 

「終夜ってかなり強いって聞いたんだけど…本当なの?」

「試合の映像見るか?」

「見ていいなら、見させて貰うわ」

 

別に俺は構わなかったし、木綿季の承諾も得たので、携帯型のディスプレイで見せたんだが、鈴の顔が(゜ロ゜)みたいになってた

 

「え……これ本当の映像なの」

「本物だぞ。加工は一切していない」

「どう考えてもおかしいでしょ!国家代表でもこんな戦いを出来るかどうかわかんないわよ!?」

「山田先生もモンドグロッソの決勝戦を見ているようだとか言ってたな……そういや」

「今度一緒に訓練してくれないかしら?」

「別に俺はいいけど…」

「ボクも別にいいよ」

 

他に色々と話をして教室に戻ったんだが、席に座ってから篠ノ之が俺か木綿季のことを睨んでいた。まぁ何かくるまでは放っておいていいだろう

 

 

 

 

 

 

「今日は休みにしてるけど、どうする?木綿季」

「うーん……どうしよっかなぁ」

prprpr

「ん?」

『終夜。一つご報告が。』

「錬?どうした」

『篠ノ之博士の研究所が襲撃にあい、そこにあったゴーレムが数機持ち去られました』

「ちょっと待て……木綿季。ちょっと人目がつかないとこに移動するぞ」

「どうかしたの?」

「あとで説明する。」

 

一旦移動して、詳しく話を聞くことにした

 

「んで、どういうことだ」

『篠ノ之博士と、終夜は出会っていませんが助手である、クロエさんを迎え入れたあと、博士の研究所であるし、大丈夫だろうと、対応を先送りにしてたんですが、それが裏目に出たのか、無人機であるゴーレムが数機盗まれるということが……』

「そっちで対応は?」

『諜報を出してはいますが、恐らく……』

「成果は出ないか……何かあったら知らせろ」

『了解』

「どうしたの?」

「篠ノ之博士の無人機が盗まれたらしい。相手は不明だがな。警戒しておくか……」

 

 

 

 

「グスッ……ヒック…」

 

その日の夜…ちょうど、部屋のジュースが切れ、買い足すのを忘れていたので、寮の自動販売機に木綿季と飲み物を買いに来たら、鈴が泣いていた

 

「鈴!?」

「鈴ちゃん!?」

「終夜…木綿季……」

 

本来の目的をほっぽって鈴の話を聞くことにしたので、急いで部屋に戻った

 

「鈴……何があったんだ?」

「ちょっと長くなるんだけど……」

 

ポツポツと鈴が話し始めたのを聞いていくが、話が泣く原因になったとき、俺は織斑に口には出していないがキレた

 

「は?約束を奢って貰う形で覚えてて、それをよく覚えてたと自慢げにしてただと……それに、他の子の告白も買い物とかに勘違いしてたと……」

「うん……私が悪かったのかな、直接好きって言ってれば変わってたのかな……」

「終夜……」

 

木綿季が目で訴えてくる。言いたいことはよくわかってるよ

 

「鈴、俺も木綿季も黙っておくし、俺らしかいないんだ。いっぱい泣いていいぞ」

「ありが…とう…グスッ……胸、借りるね…」

 

鈴が泣き始めたとき、俺と木綿季が横に移動して何も言わず、ただただ気が済むまでずっと待っていた。

確かに正直に言わなかった鈴も悪いところはある。だが、直接言えないって子もいるんだ。これは全面的にあのクソ織斑が悪い!

 

 

 

「もういいよ。ごめんね、服…」

「ああ、別に気にしなくていいさ。それで、鈴はどうするんだ?」

「クラス対抗戦で叩き潰す。それで謝らせる」

「わかった。なら明日から俺らが手伝おう」

「うん。鈴ちゃんがこんな思いしてるのに、本人はそんな態度なのを聞いて、ボクも腹がたったよ!」

「いいの?自分のクラスを裏切ることになるのに…」

「今さら気にせんさ。それに、あいつには俺も木綿季もいい気を持ってないから」

「なら、明日からお願いできる?」

「ああ」

「うん!頑張ろうね」

「二人とも……ありがとう。じゃあ今日は部屋に戻るわ。じゃーね」

「おう」

そろそろ時間のこともあるし、目の腫れも少し収まってるので、鈴は自室に戻っていった。

明日から鈴の訓練を手伝って、容赦なくあいつを潰すことにする。決定戦で男がするようなことじゃないと俺を非難しやがったが、あの言葉をそのままあいつに送り返してやりたいわ

木綿季もだいぶん怒っている様子で、プンプンとした顔をしているが、ちょっと可愛い……




今回も無事に終わりました。
けど……サブタイトルが思い付かない、というか作れない……
普通に作れる他の作者さんを尊敬したいです(二度目)

内容よりサブタイトルが問題って……ある意味おかしいよね……

次話は明日……あ、時間でみたら今日か…まぁ、今日に投稿しますので、お楽しみに

もしかしたら、鈴との訓練はピット内の会話だけに出して、戦うってことになるかも……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。