インフィニットストラトス return of calamity リメイク版 作:アルバロス
「なぁ…箒」
「なんだ、一夏」
「ISのことを教えてくれる話はどうなったんだ?」
「……………(フイッ)」
話の内容的に一週間剣道しかしてないな。しかし織斑の機体がまだこない……企業として期限に間に合わないとか普通に駄目だと思うんだが…
「零童、紺野。織斑の機体がまだこない状況でオルコットを待たせられない。なのでどちらかに出てもらいたいのだが……」
「ボクが出ます」
「わかった。では、準備をしろ」
木綿季はISを展開して、カタパルトの前まで進んだ
「じゃあ終夜。いってくるね」
「ああ、勝ったらなんでも言うこと2つ聞いてやる」
「約束だよ!」
「それでは紺野さん。カタパルトに乗って下さい」
「『絶剣』でます!」
木綿季がアリーナ内に出ると既にアリーナに来て浮いていたセシリアが木綿季へ軽い挑発を混ぜて話しかけた
「あら、あなたが最初ですの。女を先に戦わせるとは、やはり男はクズが多いですわ」
「終夜はクズじゃない!」
『それでは試合を始めます……3・2・1……始め!』
「それでは、お別れですわね!」
セシリアは始まった瞬間に木綿季をライフルで撃つが、木綿季はそのビームを切り裂いた
「なっ!?でもたまたまですわ!」
セシリアはすぐに気持ちを切り替え連続で撃っていくが、その全てを木綿季は切り裂いていく
「それだけならボクは当たらないよ?」
「ッ!おいきなさい、ブルー・ティアーズ!」
ライフルの一発ずつでは当たらないとわかり、BT兵器を出すが、全て木綿季の反応速度に敵わずかわされたり切り裂かれたりしていた
ピット内では、二人の戦いを見ていた山田先生が驚きながらも誉めていた
「凄いですね、紺野さん……凄い反応速度でオルコットさんの攻撃を全てかわしたり切ったり……」
「木綿季の反応速度は凄いですからね。しかも剣の腕も超一流。剣だけなら俺も勝てるかどうか……」
「あ!勝負が動いたみたいですよ」
「くっ……なんで当たらないんですの……」
「じゃあ、いくよ!」
「なっ!はやッ」
「『マザーズ・ロザリオ』やああああ!」
「残念ですがブルー・ティアーズは六機ありましてよ!」
足元に隠してある二機のBTからミサイルが発射されるが、木綿季は驚異的な反応速度で回避。そして黒の剣士も閃光も屈したOSSを放ち、セシリアはそれを全て受けてしまいそのまま、敗北した
『ブルー・ティアーズ、シールドエネルギーエンプティ。勝者、紺野木綿季』
ワアアアア!
観客席から歓声が起こるなか、木綿季は自分のピットへと戻っていく。セシリアも自分のピットへ戻っていくがその足取りは重かった
「お帰り、木綿季」
「ただいま!どうだった?」
「カッコよかったよ。でも、なんであれを切れたの?」
「あのときキリトが魔法を切り裂いたでしょ?あれを教えてもらったのと、シノンちゃんに手伝ってもらってキリトと同じ事をしたらできたよ」
すっげぇわ、この子
「零童。五分後にお前とオルコットの試合をする。準備をしておけ」
「わかりました。さて……ふぅ……」
「頑張ってね」
集中しているので、木綿季は後ろから抱きついてくるだけだが、それでも充分だ。五分たったので、カタパルトまで移動する
「山田先生、これに乗ればいいんですよね?」
「はい。あとは、零童君の好きなタイミングで出撃しますので」
「終夜!」
「ん?なに…「んっ……」……プハッ」
「いってらっしゃい」
「いってくる。『聖杯』でるぞ!」
木綿季にキスをされた俺は内心テンションが上がりながらも冷静になるように気持ちを落ち着けていく…
出る前にチラッと見えたのだが、俺らのキスを見て、山田先生が顔を真っ赤にさせていた
「先程の戦いは負けてしまいましたが、今度は油断しませんわ!」
「そうか……まぁ俺が勝つが」
『それでは試合を始めます……3・2・1……始め!』
オルコットは言葉通り最初からBT兵器を使って攻撃していくが、俺の鎌を突破することができず、膠着状態になっていた。かくいうもどう勝とうか悩んでいるから、BTからのビームを切り裂くだけにしていた。
「くっ……なぜ紺野さんもあなたもビームを切り裂く事ができますの!」
「さぁね。考えたことはない」
んーと、このまま全身斬るか。気にしないとはいえ、クズ呼ばわりのお返しぐらいいいだろう
「じゃあいくぞ」
フッ……ドドドンッ!
「なっ…ブルー・ティアーズが!」
「しかしお前の武装の名前、紛らわしいわ。『
容赦なく全身を切り刻むと、装甲が切れたり割れたりと壊れ、スラスターも一緒に切っていたため、オルコットは墜ちていく。それに気づいたので助けるだけ助けようとしたら横から織斑が飛び出してきた
「間に合え!」
「織斑…さん?」
「大丈夫か?セシリア……終夜!もう戦えない相手に追撃することはないだろ!」
「追撃?何のことだ」
「お前……今さっきやろうとしてたじゃねぇか!そんなの男がするようなことじゃない!だから俺が正してやる!」
コイツ……ホントに何いってんだ?まだ決着がついていない(まぁほぼついていたが)から念のために武器を持ったまま一応助けようとしただけで、コイツにとっての悪とされた……ざけんじゃねぇ
「じゃあ正してみろよ。織斑」
「ああ、やってやるさ!」
オルコットをピット近くまで運んだあと、俺と向きあう織斑。さっきの勝負がまだ終わっていないが、乱入したコイツが悪いと割りきり、コイツをぶっ飛ばすことにする。勝手に悪役にされていい気がするわけないからな
『それでは……試合開始ぃ!』
あの、放送席?さっきと違ってません?どっかの国民的アニメの一家の名字と同じ人が出てくるんだが……
「うおおおおお!!」
「お前は猪か」
真っ直ぐ突っ込んできたので、軽く横に避けると、こっちにくることなく、通りすぎた
「避けるなんて卑怯だぞ!うおおっ!!」
「馬鹿馬鹿しくてついていけん。『
「うわあああ!」
よし……って、一次移行?まさか初期化と最適化が終わってない状態できたのかこいつ
「……俺は最高の姉さんをもったよ」
「あ?」
「これからは……俺も俺の家族を守る」
「……零落白夜か」
「いくぞ、終夜!うおおおおお!!」
「何を持っても結局変わらないか……『死が』」
『白式、シールドエネルギーエンプティ。勝者零童終夜』
「え?」
「は?」
零落白夜の特性のせいで、なんとも微妙な結果になってしまった
「終夜…大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。そういえば、山田先生」
「は、はい!」
「俺とオルコットの勝負はどうなったんですか?」
「あ、それは……」
「零童、お前の勝ちとなっている。それと先程の試合だが…」
「零落白夜が自身のエネルギーも使用することを知らずに使用し、それで俺が勝ったと」
「……その通りだ。それと、お前の機体はダメージを受けていない。なので紺野と今から勝負してもらうがいいな?」
「ええ、いいですよ。じゃあ、木綿季。やろっか」
「今回もボクが勝つからね」
「今回は俺だよ」
代表候補生を倒した二人が出てきたことで、アリーナは一番の盛り上がりを見せた。
『それでは……試合開始ぃ!!』
もうツッコまんからな
「いくよ終夜!」
「こい木綿季!」
俺と木綿季の試合は、かなり白熱したものとなっていた。俺が木綿季のマザーズ・ロザリオを半分ほど捌き、木綿季も俺の技を返したりと、激しい応酬を繰り広げていた
「やっぱ木綿季は強いなっ!」
「ボクも終夜と戦うのが楽しいよ!」
「「だけど次で終わりだ(よ)!」」
「『マザーズ・ロザリオ』!!」
「モード変換『アサシン』」
「えっ、何ソレ!?」
「晩鐘は汝の名を指し示した。『
木綿季に隠していた俺の機体の特徴であるモード変換を使って木綿季のシールドエネルギーを削りきり、俺が勝った
「あー、負けちゃった〜。終夜そんなの隠してたなんてズルいよ〜」
「ハハハ。既に見せてたら対処されそうだったからね。でも次からはどうなるかわかんないけどね」
「次はボクが勝つからね!」
『イチャイチャするのはいいですけど、場所を考えてくださ〜い』
あ、そういやまだアリーナの中だったな……木綿季も恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。
いそいそとピットへ戻ると山田先生が迎えてくれた
「お二人とも凄いです!まるでモンドグロッソの決勝戦を見ているようでした」
「ありがとうございます」
「はい。あとは、織斑君と紺野さんが戦って終了です。オルコットさんが織斑君との戦いを辞退したので」
「わかりました!」
織斑と木綿季の戦いだが、織斑が俺の文句を木綿季に言ったらしく、怒った木綿季が容赦なくソードスキルを使って倒した
「むう……」
「ほら、おいで?」
「…………ん♪」
「零童、クラス代表だが…」
「あ、俺と木綿季は辞退します。一緒にいる時間が減るのは嫌ですし」
「そ、そうか……いや、先程他のクラスの先生から二人を出すのは止めてくれと言われてな……」
「そうですか……」
「辞退する旨はわかった。今日はゆっくり休め。それと零童。一夏がすまんな」
「先生から謝られるようなことではありませんよ。それでは、失礼します」
かなり疲れたから、部屋に着いたら、着替えもせず二人で一緒に寝てしまい。起きたのが夜の十時位だったので急いで晩ごはんを作って食べて、一緒に風呂に入ってゆっくりテレビを見た
ここでも変更があるので、書いておきます
織斑千冬
弟優先→公私混同はしない常識人
と一応なっております。どこかで忘れてちょろっとやらかすかもしれませんが、その時は指摘してください。
それではまた次の話で!