インフィニットストラトス return of calamity リメイク版 作:アルバロス
途中、(ニコ動とかでよく使われる)ネタが流星群のように出てきます。
下ネタも若干アリなのでご注意ください
「ちーちゃーん!!」
「毎度毎度止めないか、束」
「えー、ちーちゃんのいけず……って痛い痛い痛い!謝るからアイアンクローを解いてぇ!」
臨海学校のときと似たような展開が起こったのは、終夜の家のリビング。ここには、先程入ってきた束とクロエ、その二人を連れてきた錬に先に来ていた鈴たち一年の専用機持ち(一夏と箒を除く)全員に本音、楯無と付き人の虚に千冬と山田先生がいた
「さて、じゃあそろそろいくか。錬」
「来て早々なのはいいですけど大丈夫なんです?」
「昨日連絡入れておいたし大丈夫だろ」
「えっと、行くってどこに?」
勝手に進んでる話に待ったをかけるように鈴が終夜に問う。ここにいる全員、言われた通りに二、三日泊まれるくらいの荷物を用意させられたのだが、行き先がまだわかっていないからである(束とクロエの服等は錬が自社の女性社員に資金を渡し、クロエと買いにいかせてある。この間の束の世話は錬がしていた)
「俺たちの本拠地がある異世界」
「「「「異世界ぃ!?」」」」
サラッと出された異世界という単語に驚く全員。それを他所に準備をする終夜と錬の二人。準備が終わるとそこには、(青いタヌ……ネコ型ロボットのポッケからでるピンクの)ドアがあった
「えっと……終夜くん?」
「ああ、このドアの形なら、全員が抵抗なくいけるかと思ってな。普段はこんな形じゃないし。ほら、行くぞ」
スッと一緒に入っていく終夜と木綿季の後に続き、自分の荷物を持った鈴たちはそのドアをくぐる。くぐった先には、デカい屋敷が待ち構えていた
「さてここが…」
「フハハハハハ!帰ってきたな!」
突然の声に終夜と錬を除く全員が屋根の上を向くと全身にタイツ?スーツ?の男がおり、終夜は舌打ちを、錬はため息をついた
「全ての少年少女の夢を砕く男、スパイダーマッ」
テンテテ〜テテ「プゲラッ」……………キラン
突然の登場に突然の退場をした姿にあんぐりしていると、屋敷の脇から(皆大好きな)親父ぃが出てきた
「パラガスでございます。腐☆腐、息子♂です。なんなりと」
「フンッ!」
「あーう」
「親父ぃ……何をしているんだ?」
横で伝統芸が起こっているなかまた別の方からは
「終夜のゴール(股)にこいつを……」
「野郎ぶっ殺してやらぁ!」
「やっべぇ気付かれた!!武器武器……あった!」
「おい、そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない。それに、逆に考えるんだ。大丈夫じゃなくても」
「オラァ!」
「うわぁぁ!」
ドゴン
他にも色々と騒がしくなり、端から見るともうとんでもないカオスである。これを鈴たちは呆然と見ているだけであった
「………こっちです」
ツッコミきれないのか、錬は半ば諦めた顔で終夜の変わりに鈴たちを案内し始める
「えっと……さっきのは……」
「全力で忘れてください」
こんな会話がされつつ、鈴たちがまず案内されたのは、ここに泊まるための自室になる場所だった
「ここの三部屋くらいなら使って構いませんので荷物をおいたら、木綿季の案内に従ってください」
「錬くん。ボクは皆をどこに連れてけばいいの?」
「大広間でお願いします。私は終夜とともにバカ共をシバいてきますので」
そういい姿を消す錬を横目に千冬の一喝にてサッと部屋が決まり、荷物をおいた全員は木綿季を先頭に大広間へと向かっていた
「なかなか色んな人が要るんだね……アハハ」
「うーんと、多分皆神矢くんに呼ばれたから来てるんだと思うけどね」
「あの……ちなみにここは一体?」
「ごめん、山田先生。ボクにもよくわかってないんだ」
「そうですか」
「あ、着いたよ。ここが大広間!」
全員、到着した大広間に腰をおろす。
「あの、木綿季さん。終夜さんたちはどのくらい……」
「んーと……かなり時間がかかると思うけど……」
「なら木綿季ちゃんに質問していいかしら?」
「ボクにですか!?」
「うん。だって本人が言えないようなことを聞けるかも知れないし。二人の出会いも聞きたいし」
「あれ?でもそう言えば木綿季さん、お二人の出会いを新聞部が取材しようとしたら拒否されたような……」
「うん。でも皆にはいいかな……ボクね、終夜と出会ってなかったら本当はもう死んでるんだ」
「「「えっ?」」」
木綿季の告白に皆が驚く。いつも元気で明るい木綿季がこういうことを話したからだ
「ボクが産まれたときに色々あって、ボクの両親にお姉ちゃんとボクの四人ともHIVウイルスにかかったんだ。そして、お父さんもお母さんもお姉ちゃんもボクより先にAIDSで死んじゃったの」
「「「「……………」」」」
「そして、ボクも末期になって最後にボクが生きた証を残そうって決めておんなじ境遇の人たちと集まって作ったパーティーで、あるゲームのボスを倒そうとしたの。でもそのパーティーってお姉ちゃんがリーダーだったんだけどそのときにはもう死んじゃってたから一人足りなくって、それで手伝ってくれる人を探してるときに、終夜と出会ったの。そのときはゲームのデュエルで決めてたんだけど強かったなぁ……」
「で、終夜はそのとき仲間に?」
「ううん、断られちゃった。仲間にはその後で戦った今のボクの親友がなってくれたの。それで、次出会ったのはボス攻略のとき。一回負けちゃって、次挑もうとするときの道中で一人のところに出会って、そのときあることで助けてもらったの。とってもカッコ良かったな」
「ねぇ……あることってどんなことか聞いていい?」
「いいよ。二回目に挑もうとしたとき、大きいギルドにボク部屋の前を占拠されて、ボクたちは戦って抜けようとしたとき、後ろから残りの人たちが来ちゃって…そのとき、ボクの親友の彼氏がその残りの人たちを仲間と足止めしてくれて、ボス部屋にいこうとするとき、終夜が目の前にいる大体二十人くらいの人たちを一人で相手してくれたの」
「二十人ですか!?」
その人数に山田先生が驚きの声をあげる。だがその顔は赤くなっていた
「ホントに一人で全員倒しちゃって、ボクたちをいかせてくれたの」
「……ヒーローみたい」
「うん。そのあとも色々イベントとか、事件とか起こったんだけどそういうときも終夜は助けてくれた。もうそのときには終夜のこと、好きになってたんだ。そんなとき、ある日の深夜にボクのいた無菌室のガラスを挟んだ向こう側に誰かいたんだ」
「それってもしかして……」
「うん、終夜だったの。他にもエディがいたんだけどボクはそのとき誰だかわかんなかったから黙ってたんだ。それを終夜は寝てると思って、エディと二人でボクの病気を消したらしいの」
「消した!?」
「うん。一緒にボクの仲間もね。で、その日から少したったあとのある事件で終夜の正体がわかったんだ。それで、事件解決したとき、これからの皆みたいに終夜自身のことを説明してもらった。そのときに、ボクたちの病気も消したことを教えてもらった。そのあと、ボクは終夜から告白された。勿論OKしたけどね」
「……凄いね、ゆーちゃんは。私と違って。ごめんね、ちょっと席を外すよ」
「束……すまない、私も少し部屋を出る」
ここまで聞き終えた束はそう呟き、部屋を出る。その呟きの意味がわかる千冬は束の後を追い、一人で座る束の頭を無言で撫でる。そうすると、束はびっくりした顔をしたあと、ごめんと一言断りを入れて、千冬の胸で泣いた
今回はここで終わりです。
前半のネタは作者がやりたかっただけです(笑)
しかし、そのあとの木綿季の独白……シリアスにちゃんとなってるよね?ネタとか笑い要素入ってないよね?
……大丈夫だと思おう
SAOのスマホアプリの新作とISのアーキタイプブレイカーが配信され、はしゃいでいる作者です。
えー、fgoでは、無事にエレちゃんを引け……ずに爆死したよ!まだチャンスはあるから絶対に当ててやるけどね!
そして、他の作者様もよく悩んでおられますが、この作品も、アーキタイプブレイカーを取り入れるか悩んでおります。新たに意見箱を設置しておくのでまたご意見よろしくお願いします。
最近の悩み……なぜかISの10刊だけがないことですね