インフィニットストラトス return of calamity リメイク版 作:アルバロス
「終夜!早く起きないと遅れるよー!」
「ん〜…………」
「もう!ほら起きる!」
ある休日、私服に着替えている木綿季は終夜を起こすために頑張っていた。なぜこういうことになったかと言うと、近く臨海学校がありその買い物をするのだが、終夜が木綿季と鈴の三人で行こうとするとそこにラウラが加わり、その流れでセシリア、シャルロット、本音に簪と大所帯になってしまったので先に車などの準備をするためだった
「ん……ん〜、ふう。おはよ……」
「おはよう、ほら顔を洗ってきて。朝ごはんを準備しておくから」
慣れた様子で木綿季は終夜を顔を洗いに行かせ朝食の準備を始めた
「やっぱ木綿季のご飯は旨いな、ごちそうさま。洗い物は俺がさっとやっておくよ」
「えへへ、ありがとう」
終夜が洗い物をし、それが終わると荷物を持って駅に向かい先に本州へと向かった
「えーと、ここでいいのよね?」
「多分。終夜さんがいったのはここだと思いますし…」
「零童君って車を運転できたんだね」
「しゅうやんって私たちより年上だよー」
「あ、そうなの!?」
終夜と木綿季の二人に遅れて、駅前に着いた鈴たちは待ち合わせた二人を待っていた。少し待つと皆の前に二台のスポーツカーが止まり、そこから終夜と以前学園にチラッと姿を見せたエディが出てきた
「皆おはよ〜」
「おはようなのだ〜」
「本音は相変わらず…」
「えーと二つに別れて乗ってくれ。すぐ向かうからな」
そう言われジャンケンで乗る方を決め終夜の車には木綿季、鈴、簪、シャルロット。エディの方にラウラ、セシリアと送迎するならついでに買い物をと連れてきていたエレナが乗り、近くにある大型のショッピングモールのレゾナンスに向かった
「なら俺はエレナと買い物をしてるから帰るときになったら連絡をくれ」
「あいよ」
入ってすぐエディとエレナの二人と別れ全員で臨海学校にいる用品を買いにレゾナンスを回っていった
「やっぱりまずは水着かな〜」
「そうね。一日目は自由時間だし、皆海で遊ぶでしょうね」
「じゃあしゅうやんに水着選んでもらお〜」
「えっ?」
「いいわね」
「うんうん」
「私もお願いしたいですわ」
「ちょっ」
「終夜、頑張ってね」
「俺の意見は無しかよコンチクショー!」
満場一致で終夜に水着を選んでもらうことを決定して水着売り場に向かった一行。IS学園の学生は基本的にレベルが高いこともあり一行がいる水着売り場はちょっとした騒ぎ(男性陣のみ)になり、その中に一人いる終夜へ恨めしい視線が多く向かっていた
「しゅうやん〜これどーお?」
「あの……本音?これって……」
「着ぐるみ型の水着なのだ〜」
「暑苦しくならないのか?普通のビキニとか……」
「私はこれでいいのだ!」
「まぁ本音がいいのならいいんじゃないか?」
「終夜〜私のをちょっと見てー!」
「はいはい」
「終夜さん。鈴さんのが終わったら私もお願いしますわ」
「はいはい」
そのまま全員分の水着を見繕い、そのまま全員の水着を自分の含め会計をした。流石に全員分はと遠慮したのだが終夜が出したブラックカードに皆驚き、鈴は欲しいものがあるんだけど?と終夜に可愛くおねだりをしていた
「水着は買ったし他に日用品でも買おうかな……」
「ボクもまだ買うものあるね。早めに終わるものだけどね」
「じゃあ木綿季さんのを先に行ってその後にお昼にしましょうか?」
「鈴?鈴じゃねぇか!」
「あれ?弾じゃない、久しぶりね!」
皆でこれからの買い物について話していると、伸ばした髪にバンダナを巻いた男が鈴の名前を呼び、鈴もその男を知っているのか互いに近づいて拳を合わせた
「日本に戻ってたんだな」
「ええ。今年にね。それにしてもあんたは変わらなさそうね」
「ああ、まぁな」
「鈴、誰だ?」
「あ、紹介するわね。私が中国に戻る前に友達だった五反田弾よ」
「そうか。俺は零童終夜だ」
「え?あの二人目の操縦者!」
「ああ、まぁな」
「なぁ、IS学園ってどんなんだ?」
「本音の方を答えると、女の園だが視線がキツくてグロッキーになるぞ。まぁ、寮では気を抜いているのか、薄着の女子ばかりだな」
終夜の言葉に弾は羨ましがるが、隣にいる鈴は少し呆れていた
「やっぱりあんたも男なのね」
「あ、そうだ。鈴、一夏はどうしたんだ?」
「一夏?……ダメだったわよ。約束も間違った形で覚えてたし」
「あの馬鹿……全く変わってねぇな。何回も言ってんのに……で、終夜さんと」
「終夜でいいぞ」
「あ、ああ。それで終夜といるのは…」
「ええ、今はもう終夜の彼女だから♪一夏への気持ちはもう無いわ」
「そうか……あ、悪かったな。そっちも色々あるんだろ?」
「まぁ、皆と買い物だけだし、まだ少ししかたってないから大丈夫だ」
「皆と?」
「ん」
終夜が顎で木綿季たちを指す。弾はその先にいる美少女たちに心奪われる
「終夜が羨ましいよ……ハーレムだなんて」
「彼女は二人しかいないがな」
「それでもあんだけの女の子といれるじゃんかよ。……じゃあな、鈴。また家に来いよ」
「ええ、また終夜と行くわ。おばさんや蘭によろしくね」
「おう」
弾と別れ買い物を再開する終夜たち。だが木綿季の買うもののため向かった先は……
「木綿季?なんでランジェリーショップに……」
「新しい下着が欲しいから終夜に選んで貰おうかな〜って」
「……私も選んで貰おうかしらね」
「ちょっ、鈴!?」
「シャルロットさん、私たちはお互いにということで」
「そ、そうだね。じゃああとでね。ラウラも一緒にね」
「あ…ああ、わかった。ではお兄様、またあとで」
「本音、いくよ」
「え〜かんちゃんも選んで貰わないの?」
「わ、私はいいの!」
「……しゅうやん、かんちゃんのことよろしくね〜」
「ちょっと本音!?」
気を利かせたように木綿季たち三人を残し、中へ入っていったセシリアたち。それを見て、諦めたのか終夜は性癖がバレてもいいと半ばヤケクソだが、きちんと合う下着を木綿季、鈴、簪の三人分選んでこれまた全部まとめて会計をした
「はぁ……お昼はどこがいい?」
「それは終夜さんにお任せしますわ」
「じぁあ適当にそこに入ろうか」
近くのイタリアンレストランに入り、昼食をとり、会計が終わると、必要な日用品などを買いにレゾナンスを歩き回った
「もう買うものは終わったね」
「でも会計は全て終夜さんにしてもらって悪い気が」
「ああ、別にいいよ」
「あ!」
「どうしたの?ゆうちゃん」
「そういえば終夜の私服が少なくなってるから買わないといけないんだった」
「またでよくないか?」
「それじゃあ色々と買って貰ったお返しに服を選んで買ってあげましょうか」
「賛成!」
「僕もいいと思うよ」
「……なら任せようか」
この後、何着か買ったのだが半ばファッションショーの用になったことを明記しておく
「いっぱい買ったねー」
「ああ、だけど下着を選ばされるとは……」
「楽しかった?」
「まぁな。大人数だから荷物も大変だったが」
「海かぁ……アスナたちとALOでは行ったことあるけどこっちではまだだから楽しみだよ!」
「そういやそうだったな……存分に楽しまないとな」
「うん!」
いつもと同じ夜を過ごす二人だった。
ふぅ、今回はここで終了です。
本当は最後に束のことを書こうとしたんですが箒の描写の少なさ(存在を忘れてる時多数)にまだはっきりと箒の扱いを決めてないために書けず終夜たちだけで終了しました。
箒の扱いはどうしようかな……何かあれば活動報告の意見募集箱にお願いします
R-18版の作成を頑張らないと……楽しみに待ってる人がいるだろうしね……