インフィニットストラトス return of calamity リメイク版 作:アルバロス
「へぇ、ここがアウターヘブンの本社なんだ。やっぱり大きいわね……中国の支部社しか見たことないし」
「ここで…私の専用機が……」
土曜日の朝、終夜は木綿季たちと共にアウターヘブンへと来ていた。終夜と木綿季は自分の専用機の調整や点検のため、鈴は木綿季に誘われて、簪は本音とともに自分の専用機開発をお願いをしに来ていた
「さて、まずは錬のところだな。こっちだ」
「ちょっと終夜!?受付も通さずに行ったら……」
「あ、終夜さん。お疲れ様です!今回は…」
「錬に用だ。すぐに行くと伝えといてくれ」
「わかりました。ですが、別件で、お客様が来ているので、その後となりますがよろしいですか?」
「ちなみにその客ってのは?」
「倉持技研の方々です」
「ッ………………」
鈴は受付もせずに中に入ろうとする終夜に驚くが、受付が先客で倉持技研が来ていると言ったことで、簪は少し不機嫌な様子を見せた。
「倉持技研か……わかった。じゃあ鈴と本音は木綿季と別室で待っていてくれ。野暮用がある」
「野暮用って?」
「ちょっとな。行こうか、簪」
「………わかった」
簪を連れて終夜が向かったのは応接室。中から女性の怒鳴り声が聞こえたと思うと、勢いよく扉が開き、中から女性がでてくる。この女性は倉持技研の幹部なのだが、終夜と簪に気づかずそのまま怒り心頭といった様子で帰っていった
「ふざけないで下さい!これは私たちの仕事です。なのに何故あなたたちが開発するんですか!」
終夜が到着する少し前、倉持技研の幹部が錬の元に来て、今回のことで異議を唱えていた。倉持技研が乗り込んできたのは、簪が専用機開発をアウターヘブンに依頼するとの情報が入ったからだ。
「私たちの仕事?あとから来た白式開発に人を全て回して、終わっても開発を再開しようとしなかったあなた方がよく言いますね。まぁ、技術者として、いや会社としてあるまじき行為をしている時点であなたたちへの信頼が無いので開発再開も拒否されるでしょうが」
「くっ…………」
錬の正論に倉持技研の幹部は何も言うことができず、歯ぎしりをしていた。そこに、錬へ終夜が来たと連絡が入り、幹部を無理やり帰らせると入れ替わるように、簪を連れた終夜が入ってきた。
「話は終わったか?」
「ええ、面倒な相手でした。えー、更識簪さんですね?」
「は、はい」
「私がアウターヘブンの社長をしている羽衣錬と言います。早速ですが、専用機開発についての話をするので、そこにお掛け下さい」
簪がソファーに座ると、錬はいくつか資料を出してこれからのことについて説明していく
「専用機開発ですが、雑務はこちらが引き受けますので、更識さんがすることはありません。それと、期間ですが、申し訳ありませんがタッグトーナメントには間に合いません。なので、臨海学校の時に届けることになりますがよろしいですか?」
「大丈夫です。タッグトーナメントは元から訓練機で出る予定だったので。……錬さん、よろしくお願いします」
無事に専用機開発についての話が終わり、ホッとしたのか、簪は嬉しそうな表情を浮かべていた
「あ、そうだ。終夜、ちょっと見てもらいたいものがある」
「ん?俺だけか?」
「ああ。更識さんは、人をつけますので皆と社内を見学でもしていってください」
錬に見せたいものがあると言われ、まず木綿季たちと合流し、錬が呼んだ社員に案内をするように言い、今俺は錬の後に続いて、第0整備室に入った
「おいおい……マジかよ」
そこに並んでいたのはメタルギアだった。量産型のRAYが大量に並んでいた
「なんでメタルギアを作ってんだよ。作者の悩みの種が増えるぞ」
「これは、篠ノ之博士がいるので改良できないかと試作したものばかりですよ。それより、見せたいのはこれです」
錬が指し示すモニターには、二つのシステムが書いてあったのだが……そこには『
その内容は━━
ということで、今回は専用機開発についてでした。
テスト期間でしたので、土日に投稿できませんでしたが。チマチマ進めていたのをあげました(短いですが)
次回はタッグトーナメントかな。多分
ラストのシステム……内容はできていますが、相談した友人に、良いとは思うが出したらヤバいだろ……と言われてしまいまして、悩んでおります。ホントに強すぎますから……
まぁ、出してしまうとまた機体頼りじゃねぇかよと言われそうですけどね。トホホ……