焉幻龍 グリムロス   作:冬黒兎

2 / 5
誤字脱字の報告は勿論、ぜひコメントしてください
モチベになります


2話「蘇りし伝説」

身体に布を纏っているような感覚に少し驚くが

すぐに理解する、これは自分の纏っている黒雷ということを…

 

自然に出来たけど、これはなかなか…

黒雷を纏っている状態で地面を思いっきり叩く

 

空気を切り裂かんばかりの轟音

叩きつけた衝撃で舞い散った岩の破片はその轟音のソニックブームによって弾丸のごとく周囲に飛んでいく

岩の破片が自分にも飛んできたが岩の破片が跳ね返り地面に落ちる

自分の身体には痛みもなにもない

 

もはやその脚の下以外の周りの地面には黒焦げた地面と一段ズレた地面、足の真下は真っ赤にマグマが溢れている、脚の真下だけ地盤をある程度削り地面など関係無しに消滅させたのだろう

 

おぉ、これはなかなか

コツも分かったし空にブレスでも放つか、実験だし問題ないよね

翼で飛翔し身体を空中で仰向けに近い状態にし、ブレスを放とうとすると纏っていた雷が口元に集まっていくのが感覚でわかる、

…よし、完全に集まった、雷ブレス!いきまーす!

 

上空に向かい収縮された黒雷ブレスがまるで空を切り裂くかのように飛んでいく

黒雷ブレスの柱は周囲の雲を引き寄せる

口から黒雷ブレスを吐き終わる頃には雷雲より数倍黒い漆黒の雲があり

雷鳴を鳴らし地面に黒い落雷を降らせているのがわかる

 

…実験やめよ、二次災害が起こる…

なんだよ!雲を引き寄せるって普通吹き飛ばすのが常識だろぉ

この身体スペック高スギィ

 

もし戦うような事があったら普通に脳筋戦法で闘おう、

 

黒雷纏うのを禁忌としよう…

 

とりあえず今後の方針どうしようかな

暑いのは大丈夫だから、とりあえず火山行ってみるかな

 

どこに行けばいいのか分からないけど

適当に飛んでればつくよね

 

 

 

 

 

 

~初心者ハンター~

 

「イャンクックが弱ってるよ!どうする?」

「麻酔玉持ってないよ!」

「俺持ってる!」

「シビレ罠私持ってるよ」

 

初心者ハンターがイャンクックをあと一歩の所まで追い詰める

イャンクックはハンターから逃げるようにハンターから距離を取り飛翔してエリアを移動しようとするが《謎》の黒い雷がエリア全てに均等に降り注いだ、イャンクックは雷に当たり絶命する

 

「なにこの雷!?」

「戻り玉みんな使おうよ」

「了解!」

 

初心者ハンターは目の前で絶命しているイャンクックなど一瞬のうちに頭から忘れ

ベースキャンプに移動する

 

 

 

 

 

ーギルド本部へ通達ー

 

移動用のポポが何かに怯えるように逃げ出した直後

上空に黒い柱のようなもの?が発生しました

その黒い柱は周囲の雲を引き寄せ、雷雲にして排出していました、その雷雲は普通のそれとは異なり数倍黒く黒い雷を周囲に降らせました

真に信じられない現象なのですが、この現象は焉幻龍の伝説と同じとしか思いつきません

本部が知らない時の為補足させていただきますとこのような詩があります

【焉幻龍 蘇りし時、遥か彼方の天空に己の存在を黒雷を持って証明するだろう、逃げることなかれ、終焉は幻想の始まりに過ぎないのだから】という詩があります、まだ正確には判明できないので分かりかねますが

 

以上です

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。