ゾロさん、あなたを愛してます!!   作:ぞろおし

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すごくたくさんの方に読んでいただき感謝感激です。

戦闘描写は難しいですね

どうぞ


手合わせ

バギー一味がいる酒場へと向かうと、町長さんが1人で特攻し死にかけていましたので、ルフィさんが救出がてら説得(物理)して助けました。助けました?いえ、結果的にあってるので良しとします。

 

「約束通り、お前をブッ飛ばしに来たぞ!!デカっ鼻!!!」

「フハハ、よくぞ来たな貴様ら!ハデに撃て!!!バギー玉ァ!」

 

大砲がこちらへと向けられ、砲弾が放たれる

いきなりですか、もう少し会話をしようという心意気はないのですかね!!

 

「ちょっ、いきなり」

「おいルフィ逃げるぞ!」

「吹き飛びますよ!」

 

それでも、ルフィさんは動こうとせずに不敵にニヤリと笑った

 

「そんな砲弾(もの)が俺に効くかっ!ゴムゴムの風船」

「?!」

 

すううっと大きく息を吸い込み体を大きく膨らませると、腹に砲弾がめり込み、反動で大きく弾き返す。

真っ直ぐと跳ね返された砲弾はそのまま酒場を直撃し、爆破しました。

 

「よっし、敵が減ったぞ」

「あんた一体なんなのよっ!?」

「ゴム人間だ」

「はぁ!?」

「人騒がせな……」

「肝が冷えましたよ……」

 

ゴムゴムの実、意外と便利ですね。いえ、この場合はルフィさんの発想がすごいんですかね。普通そんな実ハズレだと思いますし。

 

爆発による煙が晴れると幹部と思われる三人を除き見事に倒れていました。

 

お互いに相対して様子を伺う。

 

か弱いと自称しているナミさんを除けばちょうど3対3対ですね、ならば

 

「私があの毛皮のコスプレ男を相手しますので、他2人はお任せします」

「おう!」

「なら俺はあの剣士とやるぞ、ルフィ」

「わかった、任せたぞゾロ」

 

散開してそれぞれの相手へと攻撃を仕掛ける。

 

「さて、こちらも派手に行きますか。ショートカット《大砲》」

 

ぽんと砲台があらわれコスプレ男に砲口を向ける。

 

「開けた場所でないと戦い難いので、発射」

「ちょ、待っギャアアア」

「モージ!!」

 

真っ直ぐ飛び出た砲弾が直撃しコスプレ男、モージというんですね、とライオンが吹き飛んでいく。

 

「さて、みなさん頑張ってください、それでは」

 

そういって吹き飛ばした方向へと駆ける。

一応バギー一味が既に壊した街並みの方角に向けて撃ったのでそこまで被害は出てない……はずです。

 

 

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

やはり町を少し壊してしまったかもしれませんね、あとで賞金首と換金した報酬金の残りを少し置いていきますか。

そう思いながら壊れた町並みを見ながら走る。

 

「いきなり何しやがる!このアマ!」

 

おおよその位置へと向かうと、ガバリと瓦礫の中からモージとライオンが起き上がりました。

……吹き飛ばすためだけの砲弾だったとはいえ、直撃してピンピンしてるとは本当にこの世界の人間の耐久はぶっ飛んでますね

 

「いきなり砲弾撃ってきたのはそちらでしょう、仕返しをしただけです。《剣》」

 

虚空に剣を2、3本浮かべ相手へと発射する。

 

「クッ、このッ、いくぞリッチー」

 

さっと避けられライオンが迫り、爪が振るわれる。

 

「《弾幕》」

 

余裕を持ってそれを回避し空中に弾を浮かべ、一斉に発射すると慌てたように回避する。

 

「あぶねぇな、テメェ船長と同じく能力者か」

「ご安心を。ただの弾丸の形をした『衝撃波』みたいなものです。当たると死ぬほど痛いですが、死にはしませんので」

 

流石に蜂の巣の死体は作りたくないので……。

 

こういったところもコトコトの実の便利なところである。物質化するものに対してイメージによってある程度変えることができるのだ。

 

「海賊とはいえ、命までは奪いませんよ」

「舐めやがって。だがそんな余裕がいつまで持つかな、俺はこの世の動物ならなんでも操れるんだぜ」

 

そういってモージが口笛を吹くと酒場の方から狼が5匹が現れる。

……なんだか海賊というよりかは戦うサーカス団もしくは手品師みたいですね。

 

「行けっ!」

 

その声と共に狼たちとライオンが一斉に襲いかかる。

 

「大勢いればいいというとものではないんですがね、《盾》」

 

爪や牙に注意しながら動物たちの猛攻をときに躱わし、時に盾で防ぐ。……ライオンの攻撃はさすがに重いですね、腕が痺れます。

 

「フハハ、防戦一方じゃないか!」

 

そういってニヤニヤと笑うモージの声だけが向こうから聞こえる。腹立たしいですね。余裕がなくなったのではなく、どうすれば被害を抑えて無力化できるか考えていただけなんですが。

ん〜どうしましょうか。重火器だとここら辺の建物も壊しそうですし、動物たちが危ないですしね。

思案していると再び口笛の音が聞こえる。

増援ですかね?疑問に思うと

 

「ハッ」

「ッ痛!」

 

そんな掛け声が聞こえたと同時に何かが腕に当たり、バシィイイと音がなる。

攻撃どこから?何で?

 

「ふん、どうやら当たったようだな?どうかな数々の動物を手なずけたムチの威力は」

 

なるほど、ムチでしたか。先ほどの口笛は動物たちへの合図ですか。にしてもペラペラ武器について喋るとはバカなんですかね?

まあ、結構な威力でしたし、長引かせるのも危険ですかね。

 

……こういう使い方は頭が疲れるんですがね、仕方ありません。

 

「……《凍》」

 

私がそういうと周りに氷が張っていき、気温が下がり動物たちの手足も凍った。

運よくムチを振って来たタイミングだったようで避けるとムチが地面に当たり半ば凍りつく。

 

こうやって現象を引き起こすこともできるのですが、とても想像力を使い精神的に疲弊するので軽く頭痛がしてくるんですよね。

 

「ぐっ、なんだコリャ」

「私の能力の一環ですよ、《杭》」

 

空中に杭を数本出し投擲する。モージの周囲へと見事刺さり身動きを封じました。

 

「ひぃっ」

「それではおやすみなさい《弾》」

 

一発の衝撃弾が眉間にあたり衝撃でモージさんが気を失った。

 

「全く乙女の柔肌を傷つけるとは言語道断ですね。跡が残らないといいんですが……」

 

そもそも折れたりしてないですよね?腕を気にしながら私はゾロさんたちがいる場所へと向かった。

 

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

 

ゾロさんたちの方へと向かうとどうやらちょうど決着がついたようでした。

 

「勝った!!」

 

ルフィさんが倒れたバギーの近くでどーんと手を挙げて喜んでいます。

どうやら、そちらも終わったようですね、ルフィさん

 

「お、アリス、戻ってきたのか」

「ええ、ちょうど今。きっちり勝ってきましたよ。ゾロさんは?」

「そこ」

 

指さされた方を向くと地面に横たわったゾロさんがいました。

急いで駆け寄ると脇腹に先ほどよりも深い刀傷があります。

 

「きゃああ!!どうしたんですかこの傷!ル、ルフィさん、ゾロさんの相手はそんな強かったのですか?」

「いや、別に」

 

なんでも格の違いを見せつけるとかで自分で脇腹を斬ったのだとか……。

ば、バカなんですか?!ドMですか?!

 

……いえ、取り乱しました。とりあえず手当をしましょう。

ゾロさんの意図は掴めませんが彼の夢のために必要なことだったのでしょう。

私はできた嫁となるためにも、何も文句はいいませんよ。

これもゾロさんが世界一の大剣豪となるためなのでしょう。

とりあえず起こしましょうか。……いえ、寝ている今がチャンスですかね、膝枕でもしましょうか?

 

そう思ってるとルフィさんがゾロさんを起こしてしまいした。

……なんだかルフィさんにことごとく良い所を邪魔されてる気がします。

 

 

 

 

どうやら海図も宝も手に入ったようなので出発するようです。

 

「あーダメだ、歩けそうにねェ」

「当たり前よ、それで歩けたら人とは認めないわよ、あんた達」

「何で俺も入ってるんだ?」

「あんたが1番疑わしいわよ!!!」

 

なんか仲良くなったんですかね?ナミさんとルフィさん。正式な加入も近いのでしょうか。

それはさておき……

 

「ルフィさん、私がゾロさんを運びますよ」

「お?そうか。じゃあ任せた」

 

許可も下りたので、るんるんとゾロさんに近づくと苦虫を噛み潰したような表情をしてました。

ゾロさんに目を合わせる。

 

「何もすんなよ」

「………………なにもしませんよ」

「おい、今の間はなんだ」

 

い、いえ、本当になにもしませんよ。怪我人ですし。

しぶしぶといった表情で私の肩に腕を回すゾロさん。

 

あぁ!!ゾロさんの!!!腕が!筋肉が!!私の肩に!!!!

私が喜悦に浸りとろけてると、ナミさんが訝しそうにルフィさんに話しかけてました。

 

「ねぇ大丈夫なの、あの子」

「ん?何がだ?」

「……はぁ、なんでもないわ」

 

べ、別にいいじゃないですか、普段警戒されてる好きな人に触れてるんですから多少は変にもなりますよ!

 

その後町民さんたちが現れ、倒れた町長さんとルフィさんの海賊宣言で町を追われ逃げるように港町を出て行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 




急に読者が増えてビックリしつつ、期待に応えられるかビクビクしてる作者です。

感想お待ちしてます。

あと申し訳ありませんが原作だと次の話に当たる珍獣の島はカットします。原作と変わらない流れになると思いますし。

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