インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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新作です。いや、旧作と言いましょうか。
昔書いたものですが編集して投稿できるようにしました。
順次投稿いたします。よろしくお願いします。



本編 インフィニット・ソング
インフィニット・ソング 00 プロローグ


俺は・・もう・・何年まともに寝ていないのだろうか・・。

 

「居たぞ!!死神だ!」

「殺せ!」

 

俺は‥何度、死にそびれただろう・・。

 

「くそ!?なんで・・なんで死なない!?」

「ぎゃあぁぁ!?腕があぁぁ!?」

 

いったい何人・・殺したのだろう?

 

「くっ!?この化け物め!?」

「何故・・がはぁ!?」

 

俺は・・どうすればよかったのか・・。

「答えなど無い・・。」

 

俺は本気で死ぬ気が無いのか?

「されど・・」

 

俺は一体・・・どこに向かって行けばいいのだろうか?

「俺は・・俺だ・・。」

 

そして、目の前には六機のIS【人影】・・

「そろそろ、普通にお前を止めることもできそうにない。」

「ここらで止める事は出来ないのか?」

「一夏・・もうやめようよ・・。」

「一夏さん・・何故このような事を繰り返すのですか?」

「イチカ・・もう、止まれないの?」

「嫁‥いや、一夏よ・・これが最後だ・・。」

 

そのIS【人影】は俺と戦い、そして、俺は負けた。五機は落とした。操縦者は無事だろうが・・、そして、最後に俺は心臓を刺された。

「・・許せとは言わん・・お前を止めるすべを持たなかった・・私を・・私達を恨め・・。」

「ふっ。いや、ありがとう・・と言っておく。俺は・・コレを待っていたのだろうさ‥今凄く解放された気がするよ・・だから、泣かないでくれ・・俺がおかしくなっていただけだ。」

貴女は・・正しい事をした。多くの他者の命と、俺の命を天秤にかけた、それが正しい。

「これで・・いい・・生きてくれ・・皆・・。」

「すまない・・すまない一夏!!」

視界が暗くなり、視力が失われて行くのが分かる。最後に見た千冬姉の顔は泣いていた。俺はゆっくりと目を閉じて・・意識は遠退いて行った。

 

「さて、やぁ。」

「・・おい、どういう事だ?俺はさっき死んだはずだ‥。」

「まぁ、確かに死んだよ?此処はいわゆる死後の世界と言う奴さ。」

「・・・はぁ・・。」

俺は目の前でにやにやしている胡散臭い奴を見てため息をつく。

「何をため息ついて、『なんだこの胡散臭い奴。自分を神様だとでも言うのか?』とか考えてるんだね。」

「・・なるほど。確かにそう考えたな。まぁ、お前が神だろうが、禿げだろうが関係は無い。」

「髪の話はやめろ!・・と言う感じでいいかな?ま、そんなことより君は死んだことは間違いないよ?そして、僕は確かに神と言われる者に近い存在だね。そんなことはどうでもいいんだけどさ、君にはもう一度生き返ってもらう・・いや、生まれ直してもらおうと思う。拒否は無いんだけどね。」

「なら聞くな。俺はそんな面倒な事は嫌いなんだ。」

「そうかいそうかい。ま、その際に君に記憶を持って生まれ直してもらおうと思う。」

やれやれと言った感じの行動がイラつく。

「で、だ。まぁ、君が生き直す際に強くてニューゲームをする。その上生きづらい世界に送る。僕が知っている力の種を君に植え付けるから、それをもとに君がどう生きるか見せてくれ。」

「力の種って・・何だ?」

「うーん、力は二つ。一つはシンフォギアと言う世界のギアの知識と錬金術。」

「錬金術・・と言うか世界?平行世界のことか?」

「そうそう、世界はこう・・本のように・・横に大量に重なっているというが、どちらかと言うとその上になん順にも本棚があって、本の一つ一つの世界が一つの本で束ねられて、更にその本が横にならんでいる棚が大量に上下に有り、その本棚が大量に並んでいる図書館のようなものが世界・・と言った感じだね。」

「・・規模でか過ぎる・・。」

「世界とは一人の想像で小さな可能性の世界が出来る。それが『元になる世界』に何億と存在していりゃそんなことになるさ。で、その図書館がまだ何億何兆と存在するわけさ。僕はその一つの図書館の司書みたいなもんさ。」

「なるほど。わからん。」

「だろうね。後、話は戻るけどもう一つの力と言うのは君が錬金術以外の科学や物理にも知識が多くなると言ったものさ。言わば、物理チートと言った感じだね。あ、孤独●グルメって知ってる?アレで『チート』って出て来たんだけどアレ割と美味しそうだったんだよ。」

「しらない。」

「そっか。ま、どうでもいいけど。さて、じゃあ、そろそろ行ってもらおうかね。」

「さっき言ってたのは?」

「あぁ、力は君の生まれた世界の体にあるから此処じゃ何もしなくていいさ。」

「そうか。なら、後はたのんだ。」

「りょ-かい。じゃ、グッドライフ、グッドラック。」

「あぁ、好き勝手生きてくるさ。」

そう言って俺は目を閉じると、意識が無くなった。

 

「・・面白い素材だね・・。ふふ、コレは一度じゃすみそうにないな‥。さて次の世界でも選んでおくかね・・うーん、彼はハーレム気質はあるが・・自身の意志的にそう言うのは望まないようだね・・だったら、女の子が多くて彼に選ばせると言った世界が良いか・・。コレはどうかな?・・いやこっちも捨てがたい・・女性の武将・・古代中国・・異世界との扉が繋がる世界・・ま、彼が得た結果で決めようかね・・。」




死後の世界は皆さまは信じますか?
私はこんな神様なら嫌だと思って書きました。

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