とある少年の物質変換   作:まうんてんうちうち

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今回、八千字弱と少し長めです。
明日、もとい今日から学校が始まるので、1日1話、ないし2日に1話のペースでいければと思っています。


8話

「聞いたで赤やん。また年下彼女とデートしたんやってなぁ?」

「上条集合」

「なんでしょうか赤城譲さん」

 

 青ピの言葉に、俺は上条を召喚する。気をつけの姿勢で、冷や汗を流しながら上条は現れた。

 

「なぁ、上条。今シャツの下に着てる服は誰が買ったんだっけ?」

「赤城様です!」

「分かってんじゃん。じゃあ……なんでこいつに言ったんだ?」

「すいませんでしたぁ!」

「誰か分度器ある? ……90度、さすが」

 

 上条の腰の角度に感嘆の息をもらす。もはや達人の域だ。

 

「まぁ、明日から夏休みだしその辺で許してやってもいいんじゃないかにゃー?」

「なんや土御門、やけに余裕やな?」

「俺には舞夏がいるからにゃー」

 

 土御門の言葉に、青ピがくってかかる。この光景もしばらく見納めか、なんて、この3ヶ月に想いを馳せる。

 

 ……あれ、こいつらとのロクな思い出がない。

 

「んじゃ、帰ろっか」

「あれ、今日は彼女とデートはないのかにゃー?」

「だぁから、彼女でもないし、デートもしてないっての」

 

 全く。色恋沙汰となるとこいつら……途端に面倒くさくなる。

 

「それじゃあ、赤やんと彼女の馴れ初めでも聞きながら帰ろうぜい」

「おっ、それえぇな」

「だぁかぁらぁ!」

「なんで俺まで!?」

 

 金髪のバカと、青髪のバカ、ついでに黒髪のバカも締め上げる。どうやら、こいつらはいっぺん締めないとダメらしい。

 

「譲さん!」

「んー? ……あれ、涙子」

「……やっぱり赤やんは信用できんにゃ」

 

 道路の向かい側から涙子に声をかけられた。土御門が何か言ったが、これ以上喋ると頭がトマトのように潰れるだろう。

 

「悪りぃ、俺あっち行くわ」

「ほな赤やん。達者でなぁ」

「もう信用しないからにゃー」

「3人ともしばくからな?」

「あのー、譲さん? ワタクシなにも言ってませんけれども?」

 

 適当に別れを告げ、道路を渡って涙子に合流する。

 

「あの、怪我は大丈夫ですか?」

「よゆーよゆー。そっちは? あの後ここ痛くなってきたー、とかなかった?」

「はい! この通り、ピンピンしてますよ!」

 

 そう言って涙子はスケート選手のように回った。まぁ、元気なのはいいことだけど……転ばないか心配だ。

 

「えっ? あ、うわぁっ!?」

「っと」

 

 空き缶を踏んづけ、バランスを崩した涙子。後頭部から倒れそうだったので、俺はとっさに腰に手を回して抱きとめる。

 

 いやまぁ、はしゃいでる涙子も悪かったけど、空き缶のポイ捨てとかするなよな。自転車とかでも乗り上げたら危ないし。

 

「大丈夫?」

「あ、ありがとう……ございます」

 

 顔を真っ赤にしながら、消え入りそうな声でそう言った涙子。綺麗に整った長い黒い髪が揺れ、甘い香りが弾けた。気がつけば、今の体勢。セクハラととられてもおかしくない。

 

「あー、えっと……」

 

 涙子は顔を真っ赤にしてプルプルと震えている。俺は俺で体が固まっている。

 

「……なにしてんの、あんた」

「「うわぁ!?」」

 

 突然の声に、飛び上がりそうになる。それは涙子も同じだったようで、同じような声をあげた。

 

「御坂かよ……」

「かよってなによ」

 

 声がした方を向くと、そこには御坂と白井がいた。

 

「御坂さん、白井さん!」

「あ、佐天さん」

 

 俺の陰になって見えなかったのか、涙子の声に御坂は声を明るくした。俺と涙子の扱いの差がありすぎやしませんか?

 

「かき氷食べに行こうって話だったんだけど、佐天さんと……あんたも来る?」

「はい!」

「……おう」

 

 御坂の誘いにふたつ返事で答える涙子。それを聞いて、俺も了承の意を伝える。

 

「お姉さまとふたりっきりでしたのに……」

「ん? 黒子、なんか言った?」

「いえ別に」

 

 少し怖い顔をして、俺をにらみながら言ったその言葉はおそらく気のせいじゃないのだろう。かき氷を食べなくても、俺の背中には寒気が走った。

 

***

 

「かき氷って、こんなに味あるんだな」

 

 シロップの種類の多さに、俺は舌を巻く。イチゴやメロン、レモンやブルーハワイといった定番のものから、きな粉練乳なんてものもある。なんの罰ゲームで使うのかな、なんて考えながら、俺はレモンかメロンに狙いをしぼる。

 

「黒子はなににする?」

「お姉さまと一緒のもので」

「譲さんはなににしますか?」

「んー……メロンかレモン。どうしよっかなぁ」

「あ、じゃあ私レモン食べたいんで、半分こしましょ!」

「おっ、名案」

 

 涙子の案にのっかり、俺はメロンを注文した。ここもクレープと同様、代金は俺持ちだ。いや、別にいいんだけど。

 

「んー!」

 

 涙子が人差し指で頭を抑え、唸り始めた。どうやらキーンときたらしい。

 

「あー出た、アイスクリーム頭痛」

「へー、これそんな面白い名前なの? ……んっー!」

 

 涙子の次は、御坂が犠牲になった。ちなみに、御坂と白井はイチゴ味、俺はメロン、涙子はレモン味を食べている。座っている位置は、左から俺、涙子、御坂、白井。2人用のベンチだからか、距離は近い。

 

「ふふっ、お姉さまったら……んーっ!!」

 

 御坂のことを笑いつつ、次は白井が犠牲になった。この調子だと、次は俺だろうか。

 

「ほら、譲さんも食べてくださいよー」

「この流れ、絶対くるやつじゃん」

 

 笑いながらそう言うと、涙子は「大丈夫です!」と、誇らしげに言った。

 

「私、治し方知ってますから、なっても大丈夫です!」

「まぁ、こないとは思うけど……んんっ!」

 

 科学至上主義の学園都市でも、目に見えないお笑いの力というのはあるらしく、俺の頭を痛みが襲った。思わず、目をつむってしまう。

 神様とやらがいるなら、天丼やりすぎだとツッコミたい。

 

「いいですか譲さん。これはこうやって治すんです」

 

 そう言って涙子は俺の額にかき氷の容器を当てた。かき氷の入っているそれは、俺の頭を襲う痛みを和らげた。

 

「ふふん、どうですか譲さん」

「マジで治った……ありがとう、涙子」

「へ?」

 

 そう言って目を開けて、涙子を見る。思ったよりも距離が近くて、無表情のままかたまる。涙子も、驚いたような表情を浮かべた。そのまま、俺たちは数秒の間かたまる。額に当てられたかき氷が、少し冷たい。

 

「……佐天さん?」

「はいっ! あ、譲さん。レモン食べます!?」

「お、おう。もらうわ」

 

 御坂の声に正気を取り戻したのか、それとも取り戻していないのか、早口でそう言った。それになんとなく勢いで答え、涙子がスプーンにのせた一口ぶんのかき氷を頬張る。

 

「……あ」

「……ん」

 

 口に入れてから、ほぼ同時に俺たちは声をあげた。

 

「か……間接、キ」

「間接……?」

 

 煙をあげる涙子、首をかしげる御坂。

 

「間接疑問文! いやぁ、あれには苦労したよなぁ涙子」

「へぇ!? あ、そうですよね!」

「「あは、あはははは!」」

 

 御坂と白井が不思議そうに首をかしげている。涙子は顔が真っ赤で、気のせいじゃなければ目に涙も浮かんでいる。多分、俺も顔が真っ赤だろう。

 

 まだ口の中にほんのりと残っているはずのレモンの甘みとか、ほんのり冷たかった額とか、すべて吹き飛んだ。

 さっきの神様とやらがいるならの言葉は、訂正する。全力で感謝します、神様。

 

 

 

「あれ、そういえば初春さんは?」

「夏風邪なんです。今から薬を届けに行くところで」

 

 数分間の悶絶ののち、俺たちは正気を取り戻した。御坂の言葉に、俺は辺りを見渡す。そういえば初春さんがいない。

 

「かなり悪いの?」

「大したことないらしいんですけど、やっぱり心配ですしね」

 

 あ、そうだ。と、涙子は続けた。

 

***

 

「えっと、俺がお見舞い来てよかったの?」

「もちろんですよ」

 

 涙子の提案は、初春のお見舞いだった。俺としても心配だし、来たかったが……どうも女の子の部屋だからか、女子4人に囲まれているせいか、緊張する。

 

「……ちょっとごめん」

「え、どこに行くんですか?」

「ちょっとね、すぐ帰るから、まってて」

 

 俺の家が近いことを思い出し、俺は荷物を置いて寮へと向かう。

 

 

 

「ただいま」

「あ、譲さんおかえりなさ……誰?」

 

 寮に帰った俺は、着替えてとりあえず女に変身した。やはり、女子4人に囲まれるのは落ち着かない。

 

「あぁ、そいつ赤城よ」

「譲さんがお嬢さんに!?」

「「「ぶふっ!」」」

 

 涙子の言葉に、本人以外全員吹き出す。この子、ギャグセンスありすぎだろ。

 

「ちょっと失礼します」

「ん?」

 

 そう言って涙子はスカートをめくった。

 

「あら、わたくしも同じ下着を持ってますわ」

「黒の下着……この人ホントに譲さんですか!?」

「なぁ御坂、この子俺の知ってる涙子じゃない」

 

 俺の言葉に、御坂は苦笑いを浮かべた。涙子は唸りながら、定位置に座る。俺も靴を脱いで、涙子の隣に座る。

 

「あれ、皆さんどうしたんですか?」

「あぁ、初春さんごめん。寝てた?」

「はい……って、こちらの方は?」

「譲さん」

「へ?」

 

 花畑のない初春さんの頭上にクエスチョンマークが浮かぶ。

 

「どっからどう見てもお嬢さんじゃないですか」

「……柵川中学では、その返しが流行ってるの?」

「あはは……」

 

 涙子は苦笑いを浮かべた。しかし、この女子の園で男が1人でいる苦痛よりは、俺も女子になった方が気が楽なのだ。しかもここは女子の部屋。気まずさ倍増だ。

 

「あ、初春。熱はかろっか」

「はい……すいません、いろいろと」

「気にすんなって。はい、ちょっと動かないでね」

 

 涙子は耳ではかるタイプの体温計を取り出し、初春さんが横になっている2段ベッドの上段へと向かった。ちなみに下段は荷物置きになっている。

 

「37.3……微熱だね。もうお腹出して寝ちゃダメだよー?」

「佐天さんがスカートめくるから、冷えたんじゃないですか」

「え、涙子って俺以外のスカートもめくんの?」

「いやいや、そんな変態みたいに言わないでくださいよ。親友として、初春が毎日ちゃんとパンツ履いてるか気になるじゃないですか」

「あぁ、それなら仕方ないな」

「仕方なくありません!」

 

 勢いよく上体を起こして、初春は言った。

 

「あーほら、病人は寝てなって」

「むー……」

 

 御坂の言葉に少し頰を膨らませて、初春さんは再び横になった。これ、本当にお見舞いになってるのかなーなんて思いながら天井を見上げる。雑談を切り上げ、涙子は冷たいタオルをつくりに、初春さんと白井は爆破事件、もとい虚空爆破(グラビトン)事件について話し始めた。

 

「分かったことといえば、あの犯人が異能力者(レベル2)ということだけ」

「……いやいや、ありえないだろ。爆破くらった身として言わせてもらうけど、3は堅いし……てか、絶対4あるって」

「……それはつまり、さらに分からないことが増えたという進展ですか?」

 

 あいつが異能力者(レベル2)のはずがない。仮にも(超能力者)に傷を与えたんだ。大能力者(レベル4)はあるだろう。

 

「そういえば佐天さん、前に幻想御手(レベルアッパー)がどうとか言ってなかったっけ?」

「はい? ……あぁ、都市伝説ですか?」

 

 冷たいタオルを片手に、涙子が台所から戻ってきた。

 

「そんな都市伝説があんの?」

「はい。怪人100面相とか、カオナシ男とか。そんな中にあったんですけど」

「あ、それ全部俺のこと」

「うそぉ!?」

「んんっ!」

 

 脱線しかけた話題を、御坂が咳払いで戻した。

 

「あ、それでその都市伝説は、能力の強度(レベル)をあげるっていうものなんですけど」

「能力の強度(レベル)を?」

「はい。でも、実態がつかめないんですよね。噂の内容も一貫性がなくて、ほんと、都市伝説の中の都市伝説っていうか」

「……そっか、そう簡単にうまい話があるわけないか」

 

 ため息気味に御坂が言った。それに続き、白井は「んー」と、唸り始める。

 

「どうしたんですか? 白井さん」

「いえ、実は書庫(バンク)に記載されている強度(レベル)と、実際とが食い違うケースは、実は初めてではありませんの」

 

 涙子の言葉に、白井は答えた。その様子を見るに、どうやら風紀委員として困っているようだ。

 

「常盤台狩りの眉毛女、銀行を襲った発火能力者(パイロキネシスト)

「え、銀行はわかるけど常盤台狩りってなに?」

「あぁ、赤城さんはいませんでしたわね。あの時は……っぷふ」

 

 説明しようとした白井が、涙子を見て口を押さえた。

 

「白井さん!」

「え、涙子になんかあったの?」

「あぁ……あれは傑作だったわねー」

「御坂さんまで!」

「あ、私写真ありますよー」

「初春!?」

「え、見せて見せて」

 

 そう言って2段ベッドのハシゴを登る。涙子が止めに入るが、好奇心には勝てない。

 

「うっそ、これ涙子!?」

 

 初春の携帯をのぞく。そこには、マジックペンによって極太眉毛にさせられた涙子の姿があった。

 

「うぅ……譲さんには見られたくなかった……」

「あ、赤城さん。画像送っときました」

「過去形!? う、初春、私なにかした?」

「これに懲りたら、もうスカートめくりはやめてください」

「それはやだ」

「即答ですか!?」

 

 2人のやりとりを見て、仲良いなぁなんて思いながら、俺は送られた画像をまじまじと見る。

 

「そんなに見ないでくださいよ……」

「いいじゃん、この涙子もかわいいよ」

「か、かわっ!?」

「え? ……あ」

 

 真っ赤になった涙子を見て、自分がなにを言ったかを理解する。自分の顔が熱くなっていくのが手に取るようにわかる。

 

「あんた、いい加減にしなさいよ……」

 

 御坂の言葉がどこか遠くに聞こえるほど、俺の頭はショートしていた。

 

 

 

「えっと、さっき言ってた掲示板ってこれじゃないですか?」

「そうそれ!」

 

 いつの間にか初春さんはノートパソコンを片手に捜査に協力していた。表示されている掲示板は、どうやら幻想御手(レベルアッパー)を使った人たちの掲示板のようだ。

 

「あとは素性か溜まり場が分かれば……」

「素性は分かりませんけど、溜まり場ならこのファミレスみたいですよ」

 

 白井の言葉に、初春さんが答えた。初春さんが抱えるノートパソコンには、ジョナGの文字が。

 

「ありがとう初春さん! 行ってみるわ!」

 

 あ、お大事にね! と言い残して、御坂は部屋を飛び出した。

 

「お姉さま! それはわたくしの仕事ですのよ!」

 

 そう言って白井も空間移動(テレポート)で部屋を飛び出した。

 

「……大丈夫ですかね?」

「……大丈夫じゃん?」

 

 いつの間にか初春さんは起き上がって、涙子のとなり、俺の対面に座っていた。

 

「あっ」

 

 唐突に、涙子は何かを思い出したかのように声をあげた。

 

「どうしたの?」

「いえ、大したことじゃないんですけど、学校で困っちゃって……勉強教えて欲しいんです」

「おっ、偉いじゃん。何がわかんないの?」

自分だけの現実(パーソナルリアリティ)です」

「あ、パース」

「うそぉ!」

 

 唯一の苦手分野だ、それ。

 

「じゃあ初春は?」

「病人に聞かないでくださいよぉ」

「むぅ……あっ、お腹減ってない? なんか作ろっか?」

「餌で釣らないでください」

「えっ、じゃあ俺釣られるわ。食べたーい!」

「はーい」

 

 そう言って涙子が台所へ向かおうと立ち上がった瞬間、初春さんのお腹が鳴った。

 

「あぅ……いただきます」

「よろしいっ」

 

 ピンクのエプロンを巻いて、涙子は料理に取りかかった。その姿はとてもこなれていそうで、普段から料理をしている様子をうかがわせた。

 

「えーっと、譲さん。言っちゃっていいですか?」

「なにをー? ……あぁ、涙子に任せる」

「えっと、じゃあ……譲さんって超能力者(レベル5)じゃないですか」

「えぇ!?」

 

 初春さんが、涙子に遜色ないリアクションをとった。

 

「まぁ、最下位だけどね」

「それでもすごいですよ!」

「あの、学校の先生が言ってたんですけど、強度(レベル)の高い能力者って、自分だけの現実《パーソナルリアリティ》が強いって聞いたんですけど、なんで苦手分野なんですか?」

「あぁ、それは……これ、誰にも言ってないんだけど、俺原石なんだよ」

「原石って……能力開発を受けなくても能力を使えるっていう、あの原石ですか?」

 

 初春さんの言葉に、俺は軽く頷く。

 

「ほぇ……原石で超能力者なんですか」

「7位もそうらしいけどねぇ……だからか分からないけど、俺って能力使うときにAIM拡散力場が出ないんだよ。生まれた時から呼吸をするように使ってた能力だからさ、自分だけの現実とか言われてもピンとこないんだよねぇ」

 

 俺の言葉に、へぇーと涙子。美味しそうな匂いが漂ってきた。

 

「確かに……自分だけの現実って言われても、妄想?」

「あ、近いかも」

 

 涙子の言葉に、初春さんが肯定した。俺が言うのもなんだが、そうなのか?

 

「じゃあ、佐天さんは思い込みが強いから、すぐに強度が上がりますね」

「……さりげなくひどいこと言うね、君は」

 

 そう言いながら、涙子は出来上がった料理を運んできた。それはシチューのようなもので、病人も、健康体の俺も、等しく食欲を刺激される料理だ。

 

「どうですか?」

「ん、美味しいよ」

「そうですか……よかったぁ」

 

 仕事、やりきったぁと、涙子は大の字に寝っ転がった。そんな様子を見て微笑みながら、俺はシチューを口にする。今度俺もなにか振る舞うか、と心に決めた。




時間があれば、佐天視点の番外編でもつくろうかなーと思ったりしてます。

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