~コブナント小型船~
タルタロス『さぁ、ここで待ってろよ。迂闊な真似したら死んでもらうぞ。』
ターレス『わーったよ。リーゼントゴリラ。』
俺の名はターレス。あの後、ブルート族と言われる種族に連れ去られて監禁され、飯と用を足すこと以外は縛られたまんまだ。
タルタロス『だから俺は!』
ターレス『タルタロスだろ?知ってるよバーロウ。同じ“タ”始まりでムカつくんだよ!全く。』
タルタロス『ハハ…、それはお互い様だボケ。アールタスも分かったか。』
アールタス『分かってるよ。早く行けよタルタルソース。』
奴はエリート族の高官を務めていたアールタス・ヴァダム。アービターって野郎の親友で、俺と同じ監禁された人だ。
タルタロス『だから!俺はその名前じゃねーつーの!全くどいつもこいつも俺の名前でふざけやがって…うんざりする。』
ターレス『(容姿や名前の雰囲気からしていじられやすい特質何だよ!お前は!)』
タルタロス『取り敢えず大人しく待ってろクズども!』
ターレス『ヘイヘイ』
そう俺が言うと奴は出ていった。
アールタス『あの方は大丈夫だろうか。』
ターレス『なにがだよ!トカゲ!』
アールタス『アービターだよ。あの方が本当に空洞に落ちたとしても、体力はめちゃめちゃ高いのですから死ぬことはないと思って居るのだが…。』
ターレス『お前馬鹿か?底のない空洞だぜ!いくらアービターって野郎でも、底のない空洞に落ちてしまえばイチコロだぜ。』
俺はアールタスの発言に反発し、いくら何でも無理だということを言った。
ブルート兵1『うるせーぞ!静かにしろ!殺されたいのか?』
ターレス『お前もうるせーぞ!モヒカンゴリラ!』
ブルート兵2『何だと?』
ブルート兵1『本当に死にたいらしいな。』
ターレス『あぁ。勝手にしろ。俺はお前らに縛られるより、死んだ法がましだ。』
ブルート兵1『へぇー。そうか。』
アールタス『私もサイヤ人に賛成だ。死んだ法がましだ。』
ブルート兵2『どうします?』
と奴が言うともう一人の兵が周りを確認し、安全と分かった上でしゃべった。
ブルート兵1『リーダーの指示じゃないが、本人がこんなにも望んでいるのだ、死なせて挙げようぜ。』
ブルート兵2『そうだな。』
そう奴が会話をしてから、俺達に槍をつきだそうとしたとき。
ガガガタンッ!
ブルート兵1『な、なんだ?どうしたんだ?』
ブルート兵2『こ、故障ではないのでは?』
ターレス『ど、どうしたんだ?何か変だぞ?』
アールタス『あぁ、そうだな。』
こう俺達が会話をするとブルート兵の一人が出口にからだの向きを変える。
ブルート兵1『お前はここへ残れ、俺は様子を見てくる。』
ブルート兵2『はい。気をつけて。』
その会話が終わり、一人の兵が完全に出口に向いて2,3歩歩いたその時。
グシャ!
一同≪えっ?≫
何と、一人の兵に丁度よく頭に何かが的中したのだ。
ブルート兵2『お、おい!出てこい!』
そう言う兵士だが現れない。しかし気配がする。と思った次の瞬間!
グサッ!
ブルート兵2『グヘェ!』
もう一人の兵は胸部を突かれてさっきの兵士同様に死んだ。
?『無事だったか?』
俺達は声のした方向へ目を向けると、アイツがいた!
――――――――――――
~ヘイロー内部~
美咲『ここが内部ね。確かに、人間でも難なく使えそう。』
私は京部美咲。愛人であるノブッチーのあとを引き継ぐため、ヘイローへやって来た。
隊員1『美咲殿。先を急ぎましょう。』
美咲『そうわね。早くしよう。』
私は隊員の言葉を聞き、先を急ごうとした時。
?『待ちなされ!人間ども!』
誰かが私達を呼び止める声がした。振り返るとブルート(奴等)がいた。
タルタロス『ここからは私達ブルート族が請け負おう。』
美咲『いきなり何よ!私の彼氏を殺して!許さない!』
タルタロス『これは失礼したが、殺したのはエリート族だ。』
美咲『コブナントなんだから同じよ!皆、先を急ぎましょう!コヤツらに越される前に!』
隊員一同≪了解!≫
タルタロス『させるか!おい、兵士ども!アイツらを捕らえろ!』
ブルート兵一同
≪へい!≫
私達が先を急ぐ所にブルート兵が追いかけ、攻撃してきた。
隊員1『美咲殿!敵が追い付かれます!』
美咲『なら二手に別れる。皆散って!』
私は約20人いた隊員(フリーザ軍兵士含む)に二手に別れることを伝え、バラバラに行動した。
美咲『皆、私に着いてきてね!このまま起動室に向かうよ!』
隊員一同
≪了解しました!≫
ブルート兵1『リーダー!コヤツらが二手に別れます。』
タルタロス『なら俺達も二手に別れるぞ!』
どうやらアイツらも二手にわかれ、追跡を行うらしい。
美咲『皆!気を緩めないでね!じゃないとアイツらに殺されるわよ!』
隊員一同
≪分かりました!≫
私達は全力で走り、起動室まで突っ切った。しかし、相手は追い付いてくる。
美咲『(む、無理か…。ならば!)皆!私達の持ってる武器で遅らせるわよ!良いわね!』
隊員一同≪分かりました!美咲殿!≫
そう隊員が言うのを聞くと武器を取りだし、ブルート族の方向へ向いて武器を構える。
ブルート兵2『リーダー!ヤツラが何かを取りだし、おまけに俺達の方向へ向けて構えてます!』
タルタロス『バカ野郎!あれは武器だ!皆、耐える姿勢を取れ!』
美咲『皆、準備良いわね?』
隊員一同≪応!≫
美咲『発射!』
私達の合図と共に銃を乱射した。これで相手が怯めば良いわね…。
よう、俺様はターレスだ!本条が居ない代わりに美咲がその役目をやってるな!
次回のHALO~人工知能は恐ろしい~は第十四話~明日は有るか~。絶対に見ないとへし折るぞ?