~コブナント艦内~
?『アルファ・ヘイローの実態はどういうつもりだ!沢山の犠牲を出したのだぞ!』
アービター『申し訳ございません。サイヤ人が一向に引かなかったので脱出を試みたのですが、生存者があまり揃わないうちに爆破してしまい…必ずやサイヤ人達に目にもの見せてやります!』
?『もうよい、お前は艦隊司令を解任してもらう。』
アービター『お待ちください!大祭司様!』
?『もう待てん!異端者!ブルート族!こいつを下がらせろ!』
アービター『大祭司様ー!お待ちください!』
ブルート族『うるせーぞトカゲ!』
ガン!
アービター『うっ…。』
バタリッ
~地球統一政府司令本部~
?『えぇ、私は宇宙の帝王:フリーザですよ。』
なんと、俺の前に別世界から来た宇宙の帝王:フリーザがいたのだ!
自分『オブライエン艦長は殺したのですか?』
フリーザ『いいえ、死んでませんよ。と言うか、同盟を組みました。』
自分『え?そ、それはどういう…。』
俺は耳を疑った。あの地球人がフリーザ軍と手を組むなんて…
自分『フ、フリーザ様は合意なされたんですか?』
フリーザ『えぇ、まだ私はこの世界を知らないので。』
自分『そ、そうですか…(フゥ)』
フリーザ『それより、ここで話すよりも場所を移して、司令本部にて話しましょう。』
自分『あ、はい。では、約30分後に伺います。』
フリーザ『それが良いでしょう。では私はこれで、約30分にお会いしましょう。』
自分『わ、分かりました。』
こうしてフリーザとの緊張ある会話は終わった。
自分『フ、フゥ~。こ、怖かった。死ぬかと思ったよ。』
隊員2『隊長…。』
自分『おい…何故俺達は生きてる?』
隊員1『それは、あの方が生かしてくれたからです。』
そう言う隊員の顔の方向に目をやると、ターレスがドアの横に寄っ掛かっていた。
ターレス『よく寝たか?』
ターレスはそう言い、近付いた。俺はこう言い返す。
自分『何故俺達を殺さなかった。倒すチャンスだったのに。』
ターレス『それはお前に着いてきたくなったからだ。だから生かした。』
自分『え?な、何故?』
俺は信じられなかった。だって、全力で殺そうとした相手が仲間になりたいと言うのだ。
ターレス『お前の指揮や行動を見てると、俺達サイヤ人の運命が良い方向へ連れていってくれると思ってな。』
自分『そ、そうか。だが、クラッシャー軍だけではサイヤ人とは言えんぞ。』
ターレス『それが言えるんだよな。おーい。入ってこい。』
ターレスがそう言うと、約15人あまりのサイヤ人が入って来た。
ターレス『これの他にもっと居るからな。』
自分『うわ、こんなにも。(ターレスの言う事は本当かもしれん。)』
俺は一瞬固まった。だって、こんなにもサイヤ人が着いてくれるんだから。それに、バーダックとバーダックチームも居るし。ん?バーダック?
自分『バ、バーダックさん?!』
そう、あの悟空の父、バーダックがいたのだ!
自分『バーダックさんは何故うちに…。』
突然聞いてきた俺にバーダックは驚くが、答えてくれた。
バーダック『それはあのクズに説得されたからに決まってるだろ。』
自分『そ、そうなんか?ターレス。』
ターレス『あぁ、あの馬鹿にも入って欲しくて。』
バーダック『だってよ、いきなり聞いてくるから戸惑ったぜ。でもな、今日会ってみて決心した。お前はターレスが言うように、俺達サイヤ人の運命を変えてくれるかもな。』
自分『あ、ありがとう。ターレスもありがとな。』
ターレス『まぁ、偶然見つけただけだし。もしそうじゃなかったら殺してたぜ。』
自分『あ、あぁ。』
バーダック『お前は突然死ぬんじゃないぞ。』
セリパ『そうだぞ。意外とイケメン何だから。死んだら彼女が悲しむぞ?』
トーマ『それは余計だぞセリパ。黙ってろ。』
こうしたやりとりがあり、少し笑いがあった。そうした中、俺はフリーザと艦長に会いに行く時間が迫っていた。
自分『じゃあ俺はそろそろフリーザ様と艦長の元へ急がねばならない故…』
ターレス『分かった。俺達はお前の話が終わるまで待ってるからな。死んだら消すぞ?』
自分『わ、分かった。』
俺はそう言って休憩室から出た。幸い、司令本部室から遠く離れていたため、俺達の会話は聞かれてない筈。そして、いよいよ司令本部室のドアに来た。深く深呼吸をする。まるで会社面接みたいだ。そんなことはおいといて、いよいよ入室した。
自分『失礼します。フリーザ様にオブライエン艦長。な、何かご用で。』
フリーザ『フフフ、そんなに硬く成らなくても良いですよ。』
オブ艦長『よくぞ来た本条君。死ななくて良かったぞ。』
自分『は、はい。』
少し暖かい感じがした。だが、何故フリーザがここに呼ばれたか尋ねてみる。
自分『あの、フリーザ様と艦長は何故私を呼んだのです?』
すると、こう答えが来た。
オブ艦長『それは、コブナントの大いなる旅立ちを阻止してほしい。』
自分『え?そ、それは…』
フリーザ『コブナントとやらが同盟を組もうと使者が来たのですが、気に入らなくてねぇ、つい殺してしまったのですよ!』
さすが、フリーザ。怖ぇと思ったが、話はまだ続く。
フリーザ『その使者が大いなる旅立ちについて話したんですよ。大いなる旅立ちは酷い物と噂されてます。それを確かめ、もし本当ならば阻止しなさい。良いですね?』
自分『わ、分かりました。我が瑞穂特戦隊が確かめに行き、阻止して参ります。』
オブ艦長『よろしい。だが、念のためにサイヤ人5人を連れて行きなさい。』
自分『はい。分かりました。』
俺はその用件を聞いて、お辞儀をし、部屋を出た。休憩室に戻り、そこで待っていたサイヤ人や凱に話された事を話す。
自分『…と言う訳何だ。一緒にいく人は居るか?
ターレス『まぁ当然俺は行くぜ。瑞穂特戦隊に入ったんだ、それぐらいは普通だ。』
バーダック『俺も行くぜ。瑞穂特戦隊の一員だし。』
その後、ほぼ簡単に決定した。
自分『よし、これで大丈夫っと、ってそう言えば凱大丈夫か?酷く頭ぶつけたけど。』
凱『ん…あぁ、大丈夫だ』
自分『そうか。でどうする?俺は艦長に頼まれてコブナントの大いなる旅立ちを阻止しろと言われたんだが、一緒に来るか?』
凱『そりゃあ行くよ。
お前だけじゃどうなるか分からないからな』
自分『まるで俺を信用してないようだな…まぁ良いさ、その事は50%は合ってるからな。』
ターレス『それより、お前の基地を案内しろよ。』
自分『あぁ、そうだな。他の人は大丈夫か?』
凱『大丈夫…そうだな』
自分『よし、行くぜ。我が本拠へ!』
一同≪応!≫
皆で瑞穂特戦隊の本拠へ向かい、無事帰路に着いた。サイヤ人が入ることに他の隊員一同は凄く動揺したが、説明したから落ち着いた。俺は司令室へ向かう。
自分『凱、疲れたろ、休憩室でゆっくり休みな。』
凱『いや、大丈夫だよ。お前が休んどけ、疲れてんだろ?』
自分『俺は大丈夫だ。なんせ、俺は瑞穂特戦隊の隊長だからなこれぐらいヘドでもねぇ。』
凱『本当か~?そういう強がりとかはやめとけよ』
俺が大丈夫と言おうとした所に嘘だぁー!と言いよって来る人がいた。それは俺の彼女:美咲だった。
美咲『凱君の言う通りよ。一時期死にそうな顔でやってたじゃない。』
自分『ぐっ!そ、それはしょうがなかったんだよ。なんせ…』
美咲『もう強がりは駄目。凱君もちゃんと休むことをのぞんでるよ。』
凱『彼女の言う事ぐらい聞いとけば良いと思うよ』
自分『チッ!しゃあねぇな。わーたよ。だが、美咲も余計な事すんなよ。』
美咲『うん。分かってる。』
自分『絶対に分かってないな。凱、美咲の事宜しく頼む。あやつ、勝手な行動をするから。』
凱『任せとき』
俺は美咲や凱の言われるがまま、整備された自室で寝ることにした。
よう、俺はターレス。本条の奴、大切な任務を任されたらしい。
次回のHALO~人工知能は恐ろしい~は第十話~任務は厳しい~。ちゃんと見ないと倒すぞ?