もう無理。
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ゼロがシグマと遭遇してから数日後。
パーセプターは、アイリスを戦闘用に改造するための計画を練り始めた。
元々、民間人の集まりのようなサイバトロンにはかつて非戦闘用から戦闘用に改造されたコンボイの例が存在するため、そこまで厳しいものではなかった。
まず、行ったのは運動性能の向上だった。
一般のレプリロイドは、普通の人間とそこまで変わらないものが多いため、パーセプターは、各関節の強化、さらにゼロの解析・修理の時のデータを元に制作した「ラーニングシステム」の搭載、彼の脚部のスラスターによるダッシュ機能を彼女に付けた。これでゼロに近い運動性能を獲得した。
続いては、装甲面の強化。
装甲面については、内部フレームを衝撃に強い素材に変え、彼女専用の防御アーマーを開発。更に体内に同じサイバトロン戦士であるトレイルブレーカーの持つ特殊シールド「フォースバリア」を発生させる装置を組み込む。このバリアはあらゆる攻撃を遮断する機能を持っているが彼女の体の負担もかねて使用時間に制限をかけることにした。時間制限があるとはいえ、作動すればゼロのサポートには十分役に立つ。
最後は彼女向きの武装についてだった。
ホイルジャックは、いくつかの提案を出した。
第一案で手から液体窒素を出して相手を凍らせる機能を付けたらどうだという案があったがバンブルは却下。
「だって、誤作動したらアイリスちゃんが氷漬けになっちゃうじゃん。」
仕方なく、今度は胸からミサイルを発射する機能を付けようと言いかけたがゼロに斬り殺されそうになったため没。
第三案は、ゼロのバスターをベースにした専用銃の開発。
彼女の右腕に携帯させることによって、エックスやゼロの使用しているバスターより威力は劣るがチャージショットの使用及び連射性を向上させているため、採用することを決めた。このバスターへの変形機能はにとりが無縁塚という場所で拾ってきたあるものをベースに作っているがそれが何なのかは今は伏せておくことにしよう。
これで決まりかと思いきやアイリスから近接武器も作ってほしいという頼みが出た。
ホイルジャックは早速、コンボイの武装であった「エナジーアックス」の装備を考えた。
しかし、腕には既にバスターを取り付けることは決まったため、没にした。その直後パーセプターは名案を浮かべた。
「なら、ゼロのセイバーをベースにしたサーベルならいいんじゃないかな?ラーニングシステムもゼロの物をモデルにしているし、ぴったりだと思うよ?」
この意見は、アイリスも納得したこともあって決まった。
武装面の取り付けは、装備の完成後に行われたがその後の訓練はかなり大変なものだった。
最初の担当はバンブルが行ったのだが・・・・・・・・・・
「アイタタ!!狙うのは、オイラじゃなくてこの的だよ!」
「は、はい!」
アイリスはバスターをもう一度構え直して、バンブルが操縦するパワーローダーの持つ的に向かって発射するがバスターから発射されたエネルギー光弾はバンブルの顔に命中する。
「まずい!あれはパワーローダーの中枢部へ繋がっている!きっと爆発してしまうぞ!」
叫ぶイーグリード。
「みんな、早く下がれ!バンブルが爆発するっ!!」
「ほわあぁぁぁぁあああ!!」
バンブルは、何時ぞやの司令官の如くパワーローダー諸共大爆発した。
第一射撃訓練後・・・・・・・
「もう嫌だよ!オイラ、いくらアイリスちゃんに頼まれたってあんな目にあうのもう御免だからね!」
バンブルは、バラバラになってしまった状態で手術台で寝かされリペアを受けながら言う。
「す、すみません・・・・・」
アイリスは申し訳なさそうに謝る。そんなアイリスに対してゼロは、彼女を励ますように声をかける。
「無理もないさ。元々戦闘経験がなかったのも事実だし、あの時もカーネルのメモリーチップのおかげで戦えていたんだからな。訓練を積めばできるようになるさ。」
「でも、私・・・・・・・」
「いつまでもくよくよしているのはアイリスらしくないぞ。」
「うん。」
そんな一同の元へイーグリードがため息をつきながらやって来た。
「はあぁ・・・・・」
「どうした?イーグリード。」
「ゼロか。実は厄介なのがしつこくお前たちに会いたがっていてな。」
「俺たちに?」
「悪い奴ではないんだが・・・・・・文って言う鴉天狗のブン屋・・・・・つまり新聞記者なんだがかなり仕事熱心な上に真面目な上に融通が利かないんでな。」
イーグリードは、そう言うとホイルジャックにメンテナンスを頼みに行く。
「俺たちに会いたい奴か・・・・・まあ、危険な奴らでなければ誰でも構わないが。」
「ゼロ、射撃の練習付き合ってくれる?」
「あぁ。俺が一緒に見てやるから焦らずやるんだぞ。」
「・・・・・・・はい。」
アイリスの肩にゼロの手が置かれると彼女の顔は少し赤くなった。
訓練後
「さあさあ、諸君。これが吾輩がゼロ君たちの証言を元に作ってみたライドチェイサーって乗りものだよ。」
ホイルジャックは、一台のバイクの様な乗り物を見せる。
「どうだねゼロ君。君の証言をもとに作ってみたが行けるかね?」
ゼロは、ライドチェイサーを見る。
「後は、装備さえ充実していれば使えるな。」
「ホウホウ・・・・・では早速開発したばかりの『ゼータキャノン』を装備させてみようかね?」
「何ですか、そのゼータキャノンって?」
「ゼロ君の使用するバスターの倍以上の威力を持つエネルギー弾を連続で発射する砲台なんだが衝撃が強力過ぎてこれにつけた場合は二、三発でバラバラに・・・・・」
「・・・・・・もっと安全性のある武器にしてくれ。」
ゼロはホイルジャックを見ながら言う。
「いや、それ以前にコレ、乗っても大丈夫なの?」
バンブルは、ライドチェイサーに乗って起動させてみる。
その五分後にバンブルはライドチェイサーの爆発に吹き飛ばされた。
「う~ん、やっぱりまだ改良がいるね。」
「「・・・・・・・・・」」
五日後 妖怪の山
「次は、できるだけ俺について来れるように動いてもらうぞ。」
「は、はい!」
それからアイリスは、主にゼロに指導してもらっていた。とは言ってもゼロは加減をしているんだが。
そんなゼロに気づいているのかアイリスは、とにかく無我夢中にゼロに言われたとおりの動きをやろうと必死こいていた。
「・・・・よし、少しずつ早くやるぞ!」
「はい!」
アイリスは、動作が速くなろうともゼロに付いて行こうとする。そのおかげで川の辺りで石に滑って川に落ちた。
「きゃあ!?」
「アイリス!」
アイリスの悲鳴を聞いたゼロは、急いで引き返してアイリスを抱きかかえる。
「大丈夫か?」
「平気。でも・・・・・もう少し、こうやってもらった方が嬉しいのかも・・・・・・」
ゼロに抱きかかえられてアイリスは少し恥ずかしそうだった。
「ば、馬鹿なことを言うな!」
ゼロも満更でもない様だ。
「あやや・・・・・・あれが最近よくこの山に来るカップルですか。」
その光景を茂みの中から何者かが覗いていた。彼女の名は射命丸文。鴉天狗であり、ブン屋・・・・つまり、新聞記者でもある。彼女はゼロたちに悟られぬようシャッターを押す。
「これはいい写真が取れました。・・・・・・おっ、やっちゃいますか?そこでやっちゃいますか!?どれ、ベストショットにもう一枚・・・・・・・」
「何撮ろうとしている?」
「ギクッ!?」
こっそり二人の様子を見ていた文の後ろでイーグリードが仁王像の如く腕を組んでいた。
「あやや!?ここは一旦・・・・」
逃げようにも腕を掴まれて逃げられなくなる。
「あの二人に余計なことをするというのならホイルジャックが発明した『イモビライザー』とかいう奴で動けなくしてやるぞ?」
「勘弁してくださいよ~!私、あれの実験台にされて、外に晒された後、永遠亭の兎に顔に落書きされたんですよ!?」
「だったら、今度は何の実験台にされるのかな?」
「いや~!!やめてください~!清く正しい私が~!」
文は聞こえない悲鳴を上げながら、イーグリードに担がれて行くのであった。
アイリス強化し過ぎたかも。
実この回は昨日ぐらいに投稿したのですが修正し忘れていたので一度削除しました。
ちなみにこの回に出てきたものは・・・・・・
フォースバリア
トランスフォーマーのサイバトロン戦士、トレイルブレイカーが使用する技。あらゆる攻撃を防いでしまう。
液体窒素を出す機能
トランスフォーマーに登場するアイアンハイドの腕の機能の一つ。手を引っ込めた後に出すのだが一度自分を凍らせてしまったことがある。
胸からミサイル
〇っぱいミサイル。
拾ってきたある物
ご想像のままに・・・・・・・
エナジーアックス
コンボイ司令官が出すビーム兵器。使ったのは一回きり。
〇〇〇〇が爆発するっ!!
トランスフォーマーの名シーン。
本作の連載再開について
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