Stage6
Sigma Tower4
「オラ!どうした!さっきよりも動きが遅くなっているぞ!!」
「くっ!」
早苗は左肩を抑えながらどうにかバイオレンの鉄球を回避する。妹紅を先に行かせて彼に戦いを挑んだものの狭い部屋であったこともあって鉄球が跳ね返ってきて彼女に命中してしまうのだ。一度だけならまだしも二度三度と重い一撃が彼女の体に命中し、アーマーの一部が砕けてしまっている。
「ゲ、ゲームのようにはいかないもんですね・・・・・・」
早苗は苦笑いしながらも、できるだけ鉄球をよけながらチャージショットを放つ。
本来ならセカンドアーマーの特徴ともいえる「ダブルチャージショット」を撃ちたいところなのだがそこまでチャージしている暇がない。
「ガッハハハハ!!あのイレギュラーハンターによく似たアーマーを付けているから少し本気でやったがどうやらその必要もなかったようだな!!」
「っ!?(あれで少し!?っという事はあれ以上の力で鉄球を飛ばすこともできるっていう事ですか!?それはまずいです!!)」
バイオレンの思わぬ発言に早苗は驚愕した。
「さて、あまり時間をかけすぎるとショックウェーブの野郎に何されるかわからんからな!さっさととどめを刺してやるぜ!!」
バイオレンは一旦鉄球を自分の手元に戻すと勢いよく早苗に向かって飛ばす。
(避けても壁に反射して確実に命中する!!かと言ってあんなのをまともに受けたら骨折どころか内臓が潰れ・・・・・・)
思わずグロいことを想像してしまった早苗であったがそこへ複数の車が部屋へ突入してきた。
「なっ、なんだ!?」
バイオレンが思わず攻撃を中断した矢先、彼の背後からダイノボットたちが壁を破壊して現れ、彼を吹き飛ばした。
「ぐおっ!?」
「トランスフォーム!!」
「早苗、怪我はないか?」
パトカーからトランスフォームしたプロールは彼女を掌に乗せる。
「か、肩を少し・・・・・・・妹紅さんたちは?」
「それなら心配ないさ!今頃、マイスター副官たちが・・・・・・・」
クリフが笑いながら言おうとした瞬間、彼の顔に鉄球が命中し吹き飛ばされる。
「ごばっ!?」
「クリフ!!」
「まったくとんだ邪魔が入ったもんだぜ!!」
鉄球が戻った方角を見ると頭を少しくらくらさせたバイオレンが立ち上がってきていた。
テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)Sigma
Area Red Magic Museum
「はあ、はあ、はあ・・・・・・・」
レミリアはその場に立ち尽くしながら呼吸が乱れていた。
少し離れたところにはもがき苦しんでいる妹と気を失ったメイド、外には動きを封じられた門番二人、すぐ隣では魔力を強制的に放出され死亡宣言までさせられた動けない友人。
「ショック・・・・・・この不適合素材たちを助けたいかね?レミリア・スカーレット。」
ショックウェーブは、その赤い単眼を光らせながらレミリアを見下ろす。正直言って、今の彼女の勝ち目はなかった。
「・・・・・・・・・・」
彼女は床にしゃがむとショックウェーブに向かって頭を下げる。
いわゆる土下座である。
「・・・・・・」
「・・・・・・わ、私がどうなっても構わないわ。・・・・・・・でも、咲夜・・・・フラン、パチェ、美鈴・・・・・他の者たちには手を出さないで・・・・・・お願い・・・・・いや、お願いします・・・・・・・」
彼女は体を震わせながら言う。普段のプライドの高い彼女ならばこんなことをすることは決してない。かつて異変を起こして敗北した霊夢にですら行わなかった行為だ。
「・・・・・・・く、くっ、くっくっくっっく・・・・・・」
しばらく沈黙していたショックウェーブは思わず噴き出した。
「クッハッハッハハハハハ!!!ショックだぁ!!たかが肉親や従者たちのためにプライドまで捨てるとは・・・・・・・・素晴らしい!!素晴らしいぞ!レミリア・スカーレット!!」
「・・・・・・・・」
レミリアの顔は下を向いているから見えないものの脂汗まみれだった。この場から早く逃げだして霊夢たちに助けを求めたい。それが叶わないため、今はただこうするしかなかった。
「クックックックッ・・・・・・・・いいだろう。お前のプライドを捨ててまでの行為に免じてこの不適合素材たちの処分はやめておこう。」
ショックウェーブはそう言うとレミリアを摘まみ上げる。
「・・・・・・・・」
「た・だ・し、お前はその代償として俺のサンプルとなるのだ。このショックウェーブの数々の実験の材料としてな。」
「・・・・・・・」
ショックウェーブは、胸のカバーを開き人が入るぐらいの筒状のカプセルを取り出してレミリアをそこに収容する。
「逃げようと思っても無駄だ。その中では吸血鬼だろうが妖怪だろうが微量に出る電磁波によって貴様らの能力は10分の1以下になる。じっくり研究させてもらうぞ・・・・・くっくっくっくっ・・・・・」
ショックウェーブは、カプセルを収容すると転送装置で紅魔館から消える。
「お・・・・・・・お・・・・じょ・・・う・・・さま・・・・・・・・」
気を失っている咲夜が僅かながら感じる事ができたのは主が目の前から消える瞬間だった。
テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)ZERO
Sigma Tower5
人里近くのシグマタワー。
「ソウルボディ!!」
「三日月斬!!」
「ぐわあぁぁぁ!!」
ゼロとアイリスの連携攻撃により、このタワーの守護についていたメタモル・モスミーノス、マグネ・ヒャクレッガーは、撃破される。
「え、エックスではなく・・・・・・こんな小娘にやられるとは・・・・・・」
ヒャクレッガーは、無念そうなことを言いながら爆発する。
「はあ、はあ。」
アイリスは、深呼吸をしながらその場でしゃがみ込んだ。
「ほ、本当に私・・・・・・」
今まで戦う事を嫌がっている自分が目の前でイレギュラーとはいえ初めて同じレプリロイドを破壊したのだ。そう思うと少し罪悪感が湧く。そんなアイリスにゼロは、肩に手を置いて落ち着かせる。
「仕方がなかったんだ、こいつらは自分の意思でシグマについた。それがこの結果なんだ。」
「・・・・・・私もかつて彼らと同じ選択をしていたのね。兄さんのこととはいえ。」
その直後、2人に通信が入る。
「こちら、ゼロ。」
『ゼロか!?私だ!!』
「魔理沙か。森にあった方のタワーは破壊したのか?」
『それならもうとっくに破壊した!問題は妖怪の山の方だ!!変なハチと羽根のついた馬みたいな奴に苦戦している!!』
「馬とハチ?」
『馬の方はイーグリードが何とか止めてくれているけどハチに関しては私は愚か天狗たちも手詰まり状態だ!!頼む早く来・・・・・・うわぁあ!?こっちに飛んできた!!』
「お、おい!魔理沙!?」
ゼロは何度も声を掛けるが魔理沙からの応答がない。
「・・・・・・思っていたよりも状況はかなり深刻に進んでいるようだな。」
「ゼロ・・・・・・そう言えばまだ聞いていなかったことがあったけど・・・・・・」
「ん?」
アイリスの疑問をゼロは聞く。
「魔理沙さんが言っていた馬ってもしかして・・・・・・・・・・・」
テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)
Sigma Tower4
「おいおい、一体これはどうなっているんだい!?」
マイスターは最深部に到着するや驚いた様子で見ていた。最深部では大量のクモの巣が張られていたものの敵が出てくる様子はなく、目の前には巨大なクモのようなレプリロイドが倒れていた。
「マイスター副官、コイツ、自分で勝手に死んじまったようです。」
ドラッグは、死体を見ながら言う。どうやら自分で動力部を握り潰したらしい。
「えげつねえな・・・・自殺するなんてよぉ・・・・・」
「おそらくウィルスの重度に渡る汚染でそれで敵すら認識できなくなった影響じゃないかな?それで誤って・・・・・」
「俺たちトンでもねえものに感染していたんだな。」
ゴングは思わず身震いしながら言う。
「とりあえずこの死体は持ち帰ろう。急いでアイアンハイドたちと合流しよう。」
マイスターたちは急いで元来た道を戻る。
「このバイオレン様に向かって突っ込んでこようとはいい度胸していやがるぜ・・・・・・」
バイオレンは倒れたクリフを見下ろしながら言う。クリフは頭を押さえながら立ち上がる。
「畜生、人様の頭に鉄球をぶつけてくるなんて何てことしてくれるんだ!!」
「俺は、破壊することが大好きなんだ!!特にてめえみたいなよそ見をするやつを叩き潰すのがな!!」
「そうかい、だったら暴れる者同士で戦ってもらおうか。ダイノボット、出番だ!!」
アイアンハイドの指示と同時にグリムロックたちがバイオレンの前に立ちはだかる。
「俺、グリムロック!!正義の味方!!お前みたいな悪党俺たちダイノボットがやっつける!!」
「うるせえ!メカニロイドもどきが俺を倒せるか!!」
バイオレンは鉄球を思いっきりグリムロックの顔にぶつける。思っていた以上に威力があったのかグリムロックは顔を抑える。
「痛い!俺、グリムロックもう怒った!!ダイノボットアタック!!」
「「「「おぉ!!」」」」
グリムロックの言うのと同時に他のダイノボットたちもトランスフォームしてバイオレンに一斉に襲い掛かる。
「フン!メカニロイドが束でかかってきたところで・・・・・・・」
「グオォォ!!!」
「ぐわっ!?」
トリケラトプスに変形したスラッグの体当たりに当たり、バイオレンは後方へ飛ばされる。しかし、その先ではブロントサウルスに変形しているスラージが尾をバットの如く構えていた。
「俺、スラージ。テールアタックだ!!」
「何!?」
「俺、スナール。俺もテールアタックだ!!」
「ぐへっ!?」
「俺も~。」
プテラノドンに変形したスワープが空中に飛ばされているバイレオンに向かってミサイルを放つ。
「てめえら!俺のことをサッカー・・・・・」
「俺グリムロック。とどめのキックアタックだ!!」
「だから俺はボールじゃねえぇぇぇぇぇええ!!!」
ティラノサウルスに変形したグリムロックのキックによりバイオレンはタワーの外へ放り出され、空の彼方へと飛んで行った。
「おぉ・・・・ずいぶん派手に飛ばしたもんだな・・・・・」
「これがメガトロンの首だったらよっぽどよかったのにな。」
「なんか正義の味方として言っちゃいけないことすごく言っているんですけど大丈夫なんですか!?」
アイアンハイドとクリフの言葉に早苗はツッコむ。
Monster Mountain
「うわあぁぁぁ~!!来るんじゃねえ!!魔符『スターダストレヴァリエ』!!」
魔理沙は、無我夢中に迫ってくるハチの大群に弾幕を乱射する。弾幕に被弾した瞬間ハチは一斉に爆発するがそれを逃れたハチの大群が続々と彼女を追尾していく。
「勘弁してくれよ~!!これ以上あんな爆発に巻き込まれたらアーマーが持たないぜ~!」
彼女がこう言うのは無理もない。
周辺にはこのハチの爆発の犠牲になったと思われる椛率いる白狼天狗たちが伸びていた。彼女の装備しているアーマーも既に爆発の威力で所々が欠けていた。そんな彼女を冷徹な眼差しでハチ型のレプリロイドが見ていた。
「・・・・・・・・・・」
「くそ!あいつを叩けば!!」
一方上空ではイーグリードが別のレプリロイドと交戦していた。
「くっ!ストームトルネード!!」
イーグリードは、バスターから突風を放つ。一方のレプリロイドは、お構いなしにイーグリードへと突っ込んでいく。
「グルルルルルルルゥウ!!!」
「のわあぁ!?」
レプリロイドの突進にイーグリードは吹き飛ばされながらも態勢を立て直す。
「グルルルルゥゥウゥ!!!イレギュラーハンター!!コロスコロスコロスコロス!!!」
「なんて凄まじい憎悪だ・・・・・・」
「イレギュラーハンター カーネルコロシタ!ジェネラル様ヲコロシタ!!アイリスモコロシタ!!ミンナコロシタ!!!全員、コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル!!!!」
レプリロイドは凄まじい憎悪を発してイーグリードへと向かって行く。
この姿をかつてのレプリフォース兵士が見ていたら 生真面目で正義感あふれる性格であったエアフォースプリンス 「スパイラル・ペガシオン」だとは誰も信じないだろう・・・・・・・・
Boss Select
Wire Hetimarl×不戦勝
Split Mushroom×不戦勝
Burnin' Noumander×魔理沙
Flame Stagger×事故
Frozen Buffalio×確保
Icy Penguigo×霊夢(巨大お祓い棒)
Frost Kibatodos×霊夢(巨大お祓い棒)
Sting Chameleao×早苗(鹵獲)
Screw Masaider×妹紅&慧音(戦闘不能)
Crystar Mymine×スラージ(ああァァァんまりだァァアァ!!)
Metamor Mothmeanos×ゼロ(三日月斬)
Magne Hyakulegger×アイリス(ソウルボディ)
Violen×ダイノボット部隊(ダイノボットフルボッコ)
Explose Horneck VS魔理沙
Spiral Pegacion VS Storm Eagleed
Shock wave(紅魔館組KO)
コンボイ「もういい!もうたくさんだ!!2017年を破壊する!!」
バンブル「司令官落ち着いてください!!来年こそは出番がありますって!?・・・・・・・でも、ほ――――――んと今年もあっという間だね!」
ゼロ「あぁ、そういうわけで今回の話で2017年の話は終わりだ。」
アイリス「よいお年を。」
魔理沙「また来年もよろしくだぜ☆」
霊夢「いよいよ2018までカウントダウンよ!!」
全員で「「「「「「ハッピーニューイヤー!!!!!」」」」」」
にとり「大変!!一気飲みして司令官の中枢部がいかれたわ!きっと爆発しちゃうわよ!!」
ホイルジャック「みんな下がれ!早く!コンボイ司令官が爆発する!」
コンボイ「ほわああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
本作の連載再開について
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再開してほしい
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できれば再開してほしい
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どっちでもいい
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してくてもいい
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他の作品を優先してほしい