Stage1
Area Magic Forest
Sigma Tower2
ゼロが幽香の向日葵畑で唖然としていた頃、魔理沙はいち早く魔法の森に現れた建造物の中へと突入していた。
「熱い・・・・・・なんで建物の中がこんなに火の海になっているんだよ?地獄かここは?」
魔理沙は、弾幕を飛ばしながら飛んでくるメカニロイドを撃ち落としていく。
「下は、地獄みたいに熱い何かがドロドロしているし・・・・・落ちたら速攻で終わりだな。」
魔理沙は、中枢部を目指して進んで行った。
少し進むと制御室らしい場所へとたどりついた。
「うぅ・・・・・・いくら何でも暑すぎだろ!!奥に行けば行くほどどんどんひどくなっているし!」
魔理沙は、制御室の操作パネルらしきものをいじろうと近づく。しかし、その矢先にものすごい地響きがし出した。
「なっ、なんだっ!?」
魔理沙は驚きながらアーマーを展開する。地響きは、さらに強くなり制御室の扉を突き破ってその正体を現した。
「へっ!どこのネズミが侵入したかと思ったらただのガキじゃねえか!」
「ガキならともかく侵入させたのはメカニロイドの配置を怠ったお前の責任だぞナウマンダー!この失態、シグマ様に何と報告すればいいと思っているんだ!!」
現れたのは、象に似た巨体を誇るレプリロイドと角が炎で形成されている鹿型のレプリロイドだった。
「うるせえ!要はこのクソガキを踏みつぶせば済むことだ。てめえは引っ込んでろスタッガー!!」
「くっ!図体ばかりがデカい能無しが・・・・・・・勝手にするがいい。」
鹿型のレプリロイド フレイム・スダッカーは、舌打ちをすると元来た道を戻って行った。
「さあて、これで邪魔者もいなくなったことだし楽しむとするか!」
像型のレプリロイド バーニン・ナウマンダーは、操作パネルを叩き壊す。すると魔理沙の後方の扉が強制的に締まる。
「あっ!」
「ったく、シグマは本当におかしな野郎だ。ゼロ一人のために俺たちをこんな僻地に向かわせるんだからな。そして、来たと思ったらあの甘ちゃんハンターに似た格好をした小娘ときた!洒落にもならねえ話だぜ!!」
「ムカッ。なんかムッときたぜ。お前みたいな大デブ豚野郎は、この霧雨魔理沙様が退治してやるぜ!」
「ブッ、豚だとっ!?」
魔理沙の一言にナウマンダーは、怒った。
「この小娘が!二度と口が利けないようにその顔をぐちゃぐちゃにしてやる!!それと俺は豚じゃねえ!!」
ナウマンダーは、高くジャンプをして魔理沙を押しつぶそうとする。しかし、鈍重なこともあって魔理沙は素早くナウマンダーの下から回避をした。
「お、おっと!?あんまりにも太ってるから床が揺れていやがる!」
「だから太ってんじゃねえ!!元々この重量だからだ!」
魔理沙の言葉にナウマンダーはさらに興奮し、右腕の火炎放射器から火球を飛ばす。
「魔符『スターダストレヴァリエ』!!」
対する魔理沙は、スペルカードを使用して星形の弾幕をナウマンダーに向けて放つ。
「いててて!?何だこの星は!?」
ナウマンダーは、思わぬ攻撃に動揺する。
「へっへへ!弾幕はパワーだぜ!!」
「何をぉ!なめるのも大概にしろぉ!!」
ナウマンダーは、鼻から黒い物体を魔理沙の足元へと飛ばす。
「うわぁ!?汚いもん飛ばすなよ!?」
魔理沙はジャンプをするとすかさず弾幕を飛ばしていく。自分の攻撃を次々と避けていく魔理沙に対してナウマンダーの頭脳回路をオーバーヒートさせていく。
「このクソガキ・・・・・・・」
「そう言えばお前、ゼロがなんかって言っていたけどアイツの方がまだマシな戦い方をするぜ?ひょっとしたらチルノとか妖精よりも弱いんじゃないか?ハッハハハハ」
「小娘が!!もう許さん!!」
ナウマンダーは血眼の状態で魔理沙に向かっていく。かかったとニヤリと笑った魔理沙は、ミニ八卦炉をバスターに接続し、チャージを開始する。
「パオォ―――――――――――――ッ!!」
「へへっ、単純な奴ほどかかりやすいって言うのはこのことだぜ☆」
チャージを終えた魔理沙は迫り来るナウマンダーに向けてバスターを向ける。
「ぬうっ!?」
「これが魔理沙様オリジナルショット フルチャージ『チャージマスタースパーク』だぜ☆!!」
八卦炉から極太のレーザー砲が放たれる。その光は瞬く間にナウマンダーの全身を消すように包む。
「ゾオォォォォォォォォ!!!こんな・・・・・こんなクソガキに・・・・・・こんなクソガキにぃぃいいい!!!」
ナウマンダーは後方遥かに吹き飛ばされ行く。
Sigma Tower2 通信室
「全く、何故シグマ様はあんなのと俺を組ませたのやら・・・・・同じ炎系の能力を持つとはいえ・・・・・・」
ナウマンダーに後を任せたフレイム・スタッガーは、彼の失態を報告すべく通信を行おうとしていた。
「こちら、シグマタワー2。」
『なんだ?』
「兵器生産及び導入の任務を遂行しておりましたがナウマンダーの配置ミスにより、侵入者一名が内部を破壊しながら進行中。現在ナウマンダーと交戦・・・・・ん?」
『どうした?』
「何かが飛んでくるような物音が・・・・・・・」
通信中のスタッガーは扉の方を見ると全てを悟った。
ナウマンダーは敗れた。
そして、どうやらこの施設はもう終わりらしい。
極太レーザーがナウマンダーと共に自分に向かってくる。
そして、おそらくこの建物諸共自分も吹き飛ばされるのだろう。
「・・・・・・・・俺、まだ何もしていないんですけど。」
スタッガーはナウマンダーに押しつぶされて勢いよく吹き飛ばされていくのであった。
数分後
「あっ、やっと見つかった。」
瓦礫をどかしながら魔理沙はようやく、ナウマンダーとスタッガーの残骸を発見した。
「えっと・・・・・・この間のアイリスのやり方だと・・・・・・・・」
魔理沙は二人の残骸からあるパーツを探し始める。
「あったあった!」
見つけたのは二体のDNAデータだ。魔理沙は早速バスターに二体のデータを挿入する。
「これでえっと・・・・・えい!」
魔理沙がバスターを発射すると火炎が二体のボディを燃やした。
これがナウマンダーの技、ファイアウェーブだ。
「もう一方の方も似たような技だな・・・・・・まあ、一回戻ってパーセプターに渡しておくか☆」
魔理沙は、タワーの自爆ボタンを押すとすたこらと脱出する。
幸い、施設の機能は据えて停止したためタワーは崩れ落ちる程度で済んだ。
「へへへっ、いきなり敵を二体も倒しちまったぜ☆(一体はよくわからないけど。まっ、いっか☆)一回戻るとしますか!」
魔理沙はアーマーを解除すると箒に跨って山の方へと戻って行った。
???
「・・・・・・・・ふむ。ゲンソウキョウの住民には我々でさえもショックな能力が秘められているようだな。」
魔理沙の戦闘映像を見てショックウェーブは首をかしげながら言う。
「確かに鈍重な上に単細胞だとは言え、ナウマンダーの火力、パワーは相当なものですからねえ。」
「フン、あんな小娘にそんな力があるとは思えんがな!」
「もし、この連中を基にレプリロイドを製作すれば我が軍団により大きな力を与えてくれるのやもしれん。」
ショックウェーブはそんなことを考えながらパネルを操作しているのであった。
Area Hakurei
「うぅ・・・・寒い。」
一方の霊夢は、何故か氷山と化してしまった神社近辺を歩き回っているのであった。
そんな霊夢にお構いなしに小型メカニロイドたちは彼女を襲う。
「あぁ!!もう!まだ冬じゃないんだからこんな異変起こすんじゃないわよ!!」
「メトッ―――――――!?」
不機嫌な彼女は、メットールを容赦なく吹き飛ばした。
Boss Select
Wire Hetimarl×不戦勝
Split Mushroom×不戦勝
Burnin' Noumander×魔理沙
Flame Stagger×事故
???
???
???
???
???
???
次回予告(嘘)
早苗です。
私ってなんか出番が少ない気がしてならないんですよ。
なんて言うか巫女って要素が霊夢さんと被っていますし、主役なれる作品少ないし、ロックマンで言うブルースやフォルテの要素もあまりない(というかぶっちゃけ魔理沙さんに取られています)し・・・・・・って言うか言うだけ虚しくなる。
まっ!気合を入れ直して次回の「ロックマンX ゼロの幻想入り」は、「凍った三妖精」「鬼巫女の恐怖」「ロリ誘拐事件!」の三本です!
お楽しみに!
あっ、ちなみにボスは基本一、二体で構成するそうです。X6のは出ないのでご注意ください!
ではっ!
本作の連載再開について
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再開してほしい
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できれば再開してほしい
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どっちでもいい
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してくてもいい
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他の作品を優先してほしい