ロックマンX ゼロの幻想入り   作:赤バンブル

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ロックマン30周年なのに新作が出ないだと!?

責めてイレハン2かXシリーズをリメイクして発売しろ!!


巨大コンボイヘッド!

セイバートロン星

 

「シグマ様、例の物は発射可能になりました。」

 

ショックウェーブは、通信でシグマと会話していた。

 

『ご苦労、後は隕石と見せかけてうまく奴らのところに落とせ。その後、各メンバーに動いてもらう。』

 

「ショック・・・・・・・しかし、態々こんな遠回りなことを行わなくともよいのでは?我がカウンターハンターも含め、セイバートロンに残っているサイバトロン・デストロンの残党狩りを行っているナイトメアポリスもおりますし、今更このようなことをせずとも・・・・・・」

 

『フッフフフフ・・・・・・前の世界で見れなかったことがあったのでな。ゼロならいち早く気づくだろうがあそこの住民共は何も知らんからな。』

 

「・・・・・では、予定通り物を『ゲンソウキョウ』に向けて発射します。撃破を確認した後に開発した『グランドブリッジ』を経由して各部隊を送り込みます。」

 

『うむ。・・・・・・・ところで例の物はどこまで進んでいる?』

 

「はい、かなり大型ですのでまだ時間がかかるかと。コンピュータに操作を任せますが現在のところ完成度27%に留まっています。」

 

『・・・・まあ、上出来だ。期待しているぞ。』

 

「はっ。」

 

ショックウェーブは、画面を切り替える。

 

「VAVA、シグマ様からの許可が出た。お前はそれを操作して『ゲンソウキョウ』に突入しろ。着陸後は、ゼロを誘い出し、それが撃破された後は他の部隊が来るまで待機だ。」

 

『気に入らねえな。』

 

「ショック・・・・・・俺は指示をしているだけだ。勝手に動こうが責任はお前次第だ。」

 

『フン。』

 

VAVAが通信を切るとショックウェーブは、パネルを操作し、それを宇宙へと発射する。

 

それは、ゆっくりと地球に向けて飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後 幻想郷 

 

 

幻想郷の澄み渡る青空を高速で移動している者がいた。

 

「・・・・・思ったよりもかなりきついわね。」

 

それは博麗の巫女である霊夢だった。しかし、いつもの恰好とは違い、アーマーを装着してでの飛行だった。

 

「ファルコンアーマー」

 

かつてエックスが装備したアーマーの一つで攻撃力よりも機動力を優先し、飛行能力を追加されたものである。本来のファルコンアーマーは短時間しか飛行できないのだが霊夢の「空を飛ぶ程度の能力」もあってこれだけの飛行能力を獲得している。いま彼女は、アーマーの出すスピードにどれだけ耐えられるのかのテストを行っていた。

 

『・・・・・・霊夢さん。調子はどうですか?』

 

アーマーの通信機能でアイリスが状況を確認する。

 

「今『ショックアブソーバー』で衝撃を和らげているけど結構きついわね。」

 

本来はエックスが装着するのを想定して設計されたアーマーである。規格外染みた霊夢とはいえ、人間である以上負担は十分にかかる。

 

『では、飛行訓練が終わったら再調整するのですぐに戻ってきてください。』

 

「了解。」

 

霊夢は高速反転して引き返していく。そのとき、本人は気づかなかったがネタ探しをしていた文とすれ違っていた。

 

「!?今、霊夢さんがすぐ脇を通り過ぎたような・・・・いや、気のせいですよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にとりの家

 

「戻ったわよ。」

 

霊夢はファルコンアーマーを解除すると一息ついて椅子に座る。

 

「お疲れ様です。」

 

『人間でも使えるように調整はしたがあそこまでできるとは・・・・・儂も流石に驚いたのう。』

 

「しかし、お前本当に人間なのか?エックスでもあそこまでやったことはないぞ?」

 

「まあ、私の能力と相性が良かったからじゃない?むしろこの間全部のアーマーを使いこなしていたアイリスの方が余程規格外に見えるけど。」

 

「私でもあそこまで飛んだことはありませんけど・・・・・・。」

 

霊夢にお茶を渡しながらアイリスは何とも言えそうもない顔で言う。そんなアイリスにはお構いなしに霊夢は受け取ったお茶を一気に飲み干す。

 

「ふう・・・・・ところで魔理沙は?」

 

「あぁ、もう戻ってきていいはずなんだが・・・・・遅いな。」

 

ゼロは不思議そうに言う。噂をすると聞き覚えのある声が聞こえて来た。

 

「い・・・・・・今、戻った・・・・・・・・ぜ・・・・・・。」

 

ズシンズシンと足音を立てながら魔理沙は戻ってきた。顔は完全に汗まみれになっていてふらついていた。三人は思わず動揺した。

 

「ど、どうしたのアンタ?」

 

「お、重い・・・・・・このアーマー・・・・・重すぎないか?」

 

魔理沙は跪いて息を荒くしながら言う。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

アイリスは、駆け付けて魔理沙のアーマーを脱がそうとすると触れた瞬間ものすごい熱が襲った。

 

「熱っ!?す、すごい熱!?」

 

「余程無理して動き回ったようだな・・・・・・・すぐにそれ脱いで川に浸かってろ。」

 

「お、おう・・・・・・・」

 

アイリスに手作業でアーマーを脱がせてもらうと魔理沙は駆け付けたにとりに引っ張られながら外に出て行った。

 

「あれ本当に私着ていたのと同じ素材でできているの?どう見ても体に悪そうだけど?」

 

『おそらくはバスターの撃ち過ぎが原因かもしれんのう。エックスには元々体内に排熱機能があったからそこまで悪化することはなかったが魔理沙君は飽くまでも人間。エックスのように熱を外に逃がすことができん。』

 

「別のアーマーにした方がいいんじゃないかしら?」

 

『うむ・・・・・・ガイアアーマーの内部に排熱機能を追加した方がいいのう。装甲はその分薄くなってしまうが魔理沙君の命を危険にさらすわけにはいかんし。しばらく彼女には「ファーストアーマー」を使ってもらおう。』

 

霊夢とライト博士がそう会話していると緊急連絡が入った。

 

『こちら、早苗とバンブル。聞こえる?』

 

早速ホイルジャックが連絡に答えた。

 

「聞こえとるよ、一体どうしたんだね?アーマーに不具合でも・・・・・」

 

『大変なんだ。博麗神社の方にでっかい隕石が落ちて行ったんだ。』

 

「何ですって!?」

 

霊夢は思わず飛び上がる。

 

「それで!?神社は!?まさか吹っ飛んだとか・・・・・」

 

『いや、軌道はずれていたから神社に直撃はしなかったよ。でも、大きい割には衝撃とかあまりなかったから変なんだ。だから、調べて見るね。』

 

「ちょっと待ちたまえバンブル君。今、ゼロ君たちをそっちに回すから君は早苗君と共に戻ってきなさい。」

 

『大丈夫だよ、ほーんとっ心配性だな。あっ、待ってよぉ。』

 

バンブルはそう言いながら通信を切ってしまった。

 

「こりゃあまずいね。」

 

「私が行くわ。」

 

霊夢は、ファルコンアーマーを再装着する。

 

「待ちたまえ霊夢君!アーマーのメンテはまだだよ!?」

 

「こっちの方で行った方が早いんだもん。それに不具合は特にないから問題ないわ。」

 

霊夢は、さっさと外へと行って飛んで行ってしまった。

 

「全くどいつもこいつも早まったことをするな。俺もライドチェイサーで行く。ホイルジャック、ここで連絡が来るかどうか見ていてくれ。」

 

「分かった、ほかのメンバーにも連絡しとかんとね!」

 

「ゼロ、私も!」

 

「出撃する!」

 

ゼロは、アイリスを後ろに乗せてライドチェイサーで現場へと急行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社近く

 

「うわぁ・・・・・・でっかい穴。」

 

バンブルは、クレーターを見ながら言う。

 

「でも、大きい割には衝撃は弱かったですね。」

 

早苗は不思議そうに言う。クレーターの中央にある巨大な隕石は巨大であったのに対し、衝撃はそこまで大きくなかったからだ。

 

「あの隕石なんか怪しいね。」

 

「調べて見ましょうか?」

 

二人は歩きながら隕石に近づこうとする。

 

「待ちなさい!!」

 

そこへファルコンアーマーを装備した霊夢が着陸してきた。

 

「あっ、霊夢さん。早かったですね。」

 

「連絡してからまだ5分も経っていないよ?」

 

「当たり前でしょ。神社が吹き飛んでいたら大変なんだから。・・・・・・それにしてもずいぶん大きい石・・・・!!」

 

霊夢が言おうとした瞬間、隕石の一部が崩れ始める。

 

「何か出てくる?」

 

バンブルが不思議そうに言うと隕石の表面が崩れ、巨大な影が現れる。

 

「あ、あれって・・・・・・・」

 

早苗は、思わず見とれていた。それは巨大顔というべきものだった。

 

 

 

 

「こ、コンボイ司令官!?」

 

 

 

バンブルは、思わず目の前にその全貌を現した物体を見て驚く。それは彼の上司ともいえるコンボイその人の顔だった。しかし目に傷のようなものが付いていた。

 

「クックククク・・・・・・・愚かなサイバトロンとデストロン、そして、ゼロと共に行動する者共よ。貴様らの死を以ってこのシグマを敵に回したことを後悔させてくれるわ!!」

 

シグマ(コンボイ)ヘッドは、両目からレーザーを発射して攻撃を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイリス、スピードを上げるぞ。振り落とされるなよ!」

 

「うん!」

 

ゼロはライドチェイサーを飛ばしながら急いで霊夢たちの跡を追おうとしていた。

 

「・・・・何か嫌な予感がするな。」

 

ゼロは、何かの前触れではと感じていた。

 

「ゼロ!前!!」

 

「何!?」

 

アイリスに言われてゼロは前を見ると多数のミサイルが飛んできた。何とか回避を試みたもののいくつかが被弾し、二人はマシンから放り出されて機体は爆発してしまった。

 

「くっ!今の攻撃は・・・・・」

 

ゼロはバスターを展開するとアイリスの傍に行き、警戒する。すると炎上したマシンの先から何かが近づいてきているのを感じた。

 

「ゼロ・・・・・」

 

「アイリス、アーマーを展開しろ。」

 

ゼロに言われるままにアイリスは、「フォースアーマー」を展開する。しばらくするとその正体が明らかになった。

 

「・・・・・やっぱりな。あの程度のミサイル攻撃じゃ死にはしねえか。」

 

犯人は、自分用にカスタマイズしたライドアーマーに乗りながらゼロの方を見る。

 

「・・・・・エックスから死んだと聞いていたがまさかお前までここに来るとはな。VAVA!!」

 

「ふん、悪いが俺の遊びにちょっと付き合ってもらうぜ?ゼロ。俺の新型ライドアーマーの性能テストのためにな!!」

 

VAVAは、ライドアーマーの腕にビームアックスを展開するとゼロに向かって行く。

 




次回予告(嘘)

ホイルジャックです。

いんやぁ、コンボイ司令官の生首が出たってこれは驚いたもんだね!

なんかいろいろ始まるようだけどシャトルまだ半分もできていないよ。

これは困ったねぇ~。


ほんじゃ、次回の「ロックマンX ゼロの幻想入り」は「空からの贈り物」「イレギュラー大量発生!」「アイリスのドレスアップ計画」の三本するね!

舐めたらあかんでよ!!


本作の連載再開について

  • 再開してほしい
  • できれば再開してほしい
  • どっちでもいい
  • してくてもいい
  • 他の作品を優先してほしい

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