ロックマンX ゼロの幻想入り   作:赤バンブル

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最近モチベの低下が半端ない(汗)。


来襲?

さて、今回の「ロックマンX ゼロの幻想入り」は妖怪の山のにとりの家から物語を始めるとしよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

妖怪の山 にとりの家

 

「畜生めぇ!俺たちをどうしようってんだっ!?」

 

拘束されているデストロン一同。ゼロたちによって回収され、修理されたもののバンブルの進言もあり全員武装を取り外した上に拘束しておいたのだ。

 

「どうしようだって?それはオイラ達が聞きたいよ。デストロンがこんな田舎に何しに来たのさ?」

 

「なんだと!?命からがらてめえらサイバトロンから逃げて来たんだ!」

 

「サイバトロンから?」

 

バンブルとホイルジャックは顔を合わせながら驚く。

 

「ハッハハッハハ、何を言っとるんだね?命からがらサイバトロンから逃げる?」

 

「冗談は程々にしなよ!むしろ攻撃してくるのはお宅らじゃないか!」

 

「お前らだってこのまま俺たちをセイバートロン星に連行してスクラップにするつもりなんだろ!」

 

「全く話が合わんね。こちとらスペースブリッジは愚か基地にさえ戻れんというのに・・・・・・」

 

ホイルジャックは呆れて言う。その後ろではパーセプターが顕微鏡にトランスフォームしてメガトロンの容態を見ている。

 

「・・・・しかし、メガトロンがこうもダメージを受けるとはね。いったいどんな相手と戦ったのか気になるくらいだよ。こんな重症じゃあリペアするよりもボディを丸ごと作り直した方がマシな方だ。」

 

「確かにこの攻撃はかなり的確だな。急所が命中しなかったのは奇跡に近い。」

 

「そりゃあ、お宅らの司令官だよ。」

 

ゼロがメガトロンの様子を見ている中、スカイワープは皮肉そうに言う。

 

「なにぃ!?コンボイ司令官が!?」

 

「まるで人が変わったかのようにメガトロン様をコテンパンだ。それどころか人間ぐらいの大きさのロボット共を率いてセイバートロン星を占拠しやがったんだ。」

 

サンダークラッカーも続けて言うが三人は首をかしげる一方だった。

 

「コンボイ司令官がメガトロンをここまでコテンパンにする?いくらコンボイ司令官でもここまではやらないよ。」

 

「本当ダ。奴トノ会話記録ハ既ニ記録シテイル。」

 

拘束されているサウンドウェーブは冷静な口調で言う。

 

「ふ~ん、でも自由にしたらオイラたちを返り討ちにするかもしれないじゃん。」

 

「バンブルさん、いくら何でもひどすぎます。」

 

「アイリスちゃんだってサイバトロン戦士に生まれていたらわかるさ。あいつ等のおかげでどんな目にあったのやら・・・・・」

 

バンブルたち三人は、拘束を解く気は更々なかった。

 

元々デストロンとサイバトロンは何百万年もの間敵対し合っている。拘束を解くなど御法度だ。

 

しかし、サウンドウェーブが更に一言言ったことで事態は一変した。

 

「奴ハ、“シグマ”ト名乗ッテイタ。」

 

「何!?」

 

ゼロは顔色を変えてサウンドウェーブを見る。

 

「どういう事だ!?」

 

「ちょっ、ちょっとどうしたのさ!?」

 

急変したゼロを見てバンブルたちは動揺する。

 

「シグマの奴、やはり生きていたか!奴は今どこにいる!?答えろ!!」

 

「ゼロ、落ち着いて。」

 

サウンドウェーブに対して怒鳴り散らすゼロをアイリスは必死に宥める。

 

「・・・・・セイバートロン星、我々ノ故郷ノ星ニイル。既ニ奴ノ支配下ダ。」

 

「くっ!宇宙か。」

 

ゼロは腕を組みながら悔しそうに言う。

 

宇宙に上がるためには宇宙船が必要になる。元の世界ではシャトルなど方法がいくつかあったが生憎幻想郷にはそんな代物はない。つまり、シグマの凶行を止めることができないのだ。

 

「ホイルジャック、スペースシップを造ることはできるか?小型のでもいい、宇宙にまで上がることができればいいんだ。」

 

「何を言っているんだね、ゼロ君!?いくら小さくしてもここで一台造るのに二週間ぐらいは必要だよ!それにセイバートロン星に果たしてたどり着けるのやら・・・・・・。」

 

「だが、このままシグマは何かを企んでいる!一刻も早くしなければここは愚か地球そのものが・・・・・」

 

ゼロは、ここに来る前のコロニー落下事件のことを思い出す。シグマのことだからきっと大きな企みがあるに違いない。

 

(ここで動かなければ恐ろしいことになる!何としても・・・・・・・)

 

「あ、あのさ、ゼロ・・・・」

 

「なんだ!」

 

「うわぁ!?」

 

声をかけようとしたバンブルはゼロに怒鳴られて尻もちをつく。

 

「き、気持ちはわかるんだけどさ・・・・・焦ったってしょうがないよ。それに行くにしてもオイラたちまともな武器持っていないんだよ?向こうから来るならまだしもこっちから行くには準備が必要だよ。」

 

「だが・・・・・」

 

『彼の言う通りじゃ。』

 

「!?」

 

突然、聞き覚えのある声にゼロは思わず驚く。よく見るとパネルにトーマス・ライトの姿が映っていた。

 

「あれ?誰、このおじさん?」

 

「あぁ、紹介するのを忘れていたね。彼はトーマス・ライト博士、少し前に香霖堂で買い取ったカプセルを修理したら彼の意識データがあってね、協力してほしいと頼まれたんだ。」

 

「アンタは、確かエックスの・・・・・」

 

『久しぶりじゃの、ゼロ。』

 

ライト博士は、うっすらと笑いながら言う。

 

「まさか、アンタまでこの世界に来ていたとはな・・・・・・しかし、エックスの方は大丈夫なのか?」

 

『カプセルは一つだけではない。しかし、どういう事かエックスを修理した後、気が付けば破損して破棄したはずのカプセルに意識データが移っておったんじゃ。』

 

「エックスの修理?アイツは帰れたのか?」

 

『うむ。しかし、ゼロ。急がねばならんという気持ちゆえに焦ってはいかん。バンブル君の言う通り、戦うための準備が必要なのじゃ。』

 

「それはそうだがこうしている間にも・・・・・」

 

『一瞬の焦りは、取り返しのつかない過ちを犯してしまう事がある。故に慎重に行かねばならんのじゃ。』

 

「・・・・・・・」

 

「ゼロ・・・・」

 

今まで声がかけられられなかったアイリスは、ゼロの手を握る。

 

「アイリス・・・・」

 

「あのおじいさんの言う通りよ。今の私たちには準備が必要だし、行けたとしても貴方が・・・・」

 

アイリスは、悲しそうな顔をする。ゼロも流石に焦り過ぎたと感じた。

 

「す、すまない・・・・・・・奴が現れたと聞いてつい焦ってしまった。心配かけてすまないな。」

 

「うん。」

 

二人は、お互いを見つめ合う。

 

 

しかし、その直後

 

 

「おい、大変なことが起こったぞ!」

 

イーグリードが慌ただしく入ってきた。

 

「ちょっと、空気読もうよ。」

 

「えっ?いや、すまん。」

 

バンブルに突っ込まれてイーグリードは謝罪する。

 

「・・・・・・っと、それどころではなかった。人里で奇妙なレプリロイドの軍団が上空から降下してきて住民を襲っているぞ!」

 

「何っ!?」

 

ゼロは驚いたように言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里

 

「みんな、早く逃げるんだ!」

 

慧音は、誘導するように住人を避難させていた。

 

「くたばりやがれ!どいつもこいつも八つ裂きにしてやる!!」

 

赤い体色のレプリロイド?は銃を乱射しながら建物を破壊していく。さらにその後ろから仲間と思われるレプリロイド?が次々と押し寄せてくる。

 

「慧音!いくら何でもこんな数私たちだけで応戦するのは無理だ!」

 

慧音の隣に着地する赤いもんぺのようなズボンをはいた少女は冷や汗をかきながら言う。

 

「わかっている。だが、住人たちを避難させるまでは・・・・・・」

 

「にしても何なんだよコイツら!?」

 

少女は、ポケットからスペルカードを取り出す。

 

「スペルカード、「不死『火の鳥-鳳翼天翔-』」!!」

 

少女 藤原妹紅から火の鳥を模した炎弾の塊が赤い弾を残しながら飛んでいく。レプリロイド?たちは、火に包まれる。

 

「「「「うわあぁぁぁぁ!!!!」」」」

 

「っと、これでしばらくは・・・・・・」

 

「調子に乗るなよ虫けらども!!こんな炎、私のフォースバリアでかき消してくれる!」

 

一体のレプリロイドが前に出ると波紋状にバリアを展開していき、炎を無力化していく。

 

「っつ!なんて野郎だ!」

 

「どれ、今度はこのワーパス様の砲弾でも受けてみやがれ!!」

 

一体のレプリロイド?は戦車へと変形し、見境なく砲撃を開始する。

 

「うおぉ!?」

 

「くっ!」

 

二人は、回避しきれず防御態勢をとってやり過ごす。

 

「今度は俺の液体窒素でも喰らえ!!」

 

さらに赤いレプリロイド?は二人の足元に向かって液体窒素を発射する。二人の足元は凍り付き、身動きが取れなくなる。

 

「なっ!?」

 

「う、動けん・・・・・妹紅、何とか溶かせないか?」

 

「いきなりは無理だ!」

 

「どれ、覚悟はできたか虫けらども!」

 

レプリロイド?の集団は、二人に向かって迫ってくる。

 

「畜生!お前ら一体何なんだ!!」

 

妹紅は悔しそうに叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、一同の目の前を光弾はすり抜けた。

 

「何!?」

 

「あ、あれは・・・・」

 

慧音は光弾が飛んできた方角を見るとライドチェイサーに乗ったゼロが向かってきていた。操縦しているゼロの背後にはバスターを展開したアイリスが乗っている。

 

「ゼロ!アイリスも来てくれたのか!」

 

ゼロは、ライドチェイサーの操縦をアイリスに任せると勢いよく飛び、レプリロイド?たちに向かってバスターを発射する。

 

「何だ貴様!邪魔をするなら貴様も消す!!」

 

レプリロイド?たちは一斉にゼロに向かっていく。ゼロもバスターを通常の腕に戻すとセイバーを展開して向かおうとする。

 

「ちょ、ちょっと待って!?」

 

ところがその間に割り込むように黄色い小型車が突っ込んできた。

 

 

バンブルである。

 

 

「トランスフォーム!」

 

バンブルはロボットモードになるなり、レプリロイド?たちに向かって言う。

 

「みんな何やってんだよ!?揃いに揃ってこんなところで暴れちゃって!」

 

よく見るとレプリロイド?たちにはバンブルと同じサイバトロンのエンブレムが刻まれていた。

 

「そこをどけ!」

 

「どうしちゃったんだよアイアンハイド!?オイラのこと忘れちゃったの!?バンブルだよ!」

 

「あぁ、覚えているぞチビ助め!そこをどかないって言うなら今すぐに鉄屑に変えてやる!!」

 

アイアンハイドの後ろにいる同型の白いレプリロイド?も銃を構えながら言う。

 

「ラチェットも落ち着きなよ!?みんな、サイバトロンは正義の味方だったじゃないか!どうしてデストロンみたいなことをするんだよ!?」

 

「バンブル、言うだけ無駄だ。こいつらはウィルスに侵されて暴走している。」

 

「でも・・・・」

 

「手足の一本や二本は吹き飛ばすかもしれんが我慢してくれ。」

 

ゼロはバンブルをどかすとセイバーを構えてサイバトロン一同に向かっていく。

 

「壊せ壊せ!!何もかも壊すんだぁ!!」

 

「「「「「うわああぁぁぁぁ!!!!」」」」」

 

サイバトロンは一斉にゼロに襲い掛かった。

 

 

 




次回予告(嘘)

アイリスです。

最近、作者がやる気が出ないとよく嘆いています。

私とゼロは、今サイバトロンと戦わなければならない事態に・・・・・

私もゼロを守るために頑張りたいです!


っと言うわけで次回の「ロックマンX ゼロの幻想入り」は、「暴走サイバトロン!」「シグマのお月見」「アリスのボッチ脱却作戦」の三本になります。

次回も読んでくださいね!




・・・・・・おい、アイリス。こんな話やる予定はないぞ。


えっ?



本作の連載再開について

  • 再開してほしい
  • できれば再開してほしい
  • どっちでもいい
  • してくてもいい
  • 他の作品を優先してほしい

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