・・・・・・話をしよう。
私の名は霧雨魔理沙。
幻想郷の魔法の森に住む普通の魔法使いだぜ☆
最近、同居人としてゼロとアイリスのカップル合わせて三人で生活している。
不満は特にないのだがアイリスの手によって我が「霧雨魔法店」は、見る影がないほど掃除されてしまった。
パチュリーの図書館から借りて来た魔導書もみんな持っていかれてしまったぜ。
霊夢に相談して地下室を造ったまではよかったんだが翌日にバレて紅魔館組と組んだゼロとアイリスにリンチにされた・・・・・・・今、思い出すだけでもゾッとするぜ。
・・・・・っとまあ、ここまでは単なる序の口に過ぎないんだ。
ゼロとアイリスが地底のさとりのとこから帰ってきた後、久しぶりに紅魔館に行ったんだ。
まあ、流石にゼロが見回りするって言うから迂闊には近寄れないんだけど幸いその日は、アイリスとの付き合いで寺子屋に行っていたから警備が門番の美鈴だけだった。
ようやく私に運が向いてきたぜ。
私は二人が出かけた後、さっそく身支度を整えて紅魔館を目指して飛んでいった。
「・・・・って、それでなんで神社にその格好で来たわけ?と言うよりも雰囲気出したいからって自己紹介までしなくたっていいでしょ。」
霊夢は、煎餅を齧りながら言う。目の前では、服の所々が黒焦げになった魔理沙が座っている。
「いいじゃないか。あぁ、そこまではうまくいったんだ。だけど、レミリアの奴、知らないうちに新しい門番を用意していやがったんだぜ(汗)。」
「新しい門番?美鈴、首になったの?」
霊夢は気になるように聞く。
「それがよう・・・・・・・・龍なんだ。」
「龍?」
紅魔館 門番
「へへっ☆今のうちならこの時間は咲夜の奴も忙しいはずだから紅魔館の警備がガラガラのはずだぜ☆」
私は、悠々に箒に乗りながら紅魔館の門の前で降り立った。本来ならいつ通りに美鈴が門のそばで居眠りをしているはずだったんだ。
「さあて、さっさと中に・・・・・ん?」
私が門の方へ目をやった時、門の脇には美鈴じゃなくて別の奴が門番していやがったんだ。顔は龍のようで美鈴みたいに腕を組みながらじっとしていたんだ。まあ、レミリアのことだから碌な門番じゃないだろうって思って私はそいつを無視して門へ入ろうとしたんだ。
っで、門に入ろうとしたとき、石像のように身動き一つもしていなかったそいつは、突然私に向かって声をかけて来たんだ。
「・・・・・・どこへ行く?」
「いっ!?」
「ここは紅魔館、許可のない者が立ち入ることは許されん。まずは名を名乗ってもらおうか?」
そいつは、私の方を見た。
「私か?私は魔理沙、霧雨魔理沙だぜ☆」
「魔理沙か・・・・・」
そいつは何か取り出すと調べ始める。そして、すぐに私の方を見て美鈴が臨戦態勢をとるように構えだした。
「・・・・・悪いがお前はイレギュラーとして認定されている上に撃退要請まで出ている。素直に立ち去るのならこの場は見逃してやる。さっさと去ってもらおうか。」
「なっ、何だよそれ!?人様に名前を名乗らせといて今度は立ち去れだぁ!?ふざけるな!」
「ならば、俺に勝って見せろ。そうすれば、ここを通れる。」
「今の言葉、言ったことを後悔させてやるぜ☆!」
私はすかさずスペルカードで攻撃を開始した・・・・・・・
「・・・・・・んで、返り討ちにあったんだぜ・・・・・。」
魔理沙は、しょんぼりしながら言う。
「でも、アンタがやられるなんてね。」
「そいつな・・・・・動きが速すぎなんだよ!スペル宣言しようとしたらいきなり飛び蹴りして来るわ、『波動拳!』って言いながら腕から炎の塊を出すわ、口から火を噴くわ・・・・・おまけにマスパを至近距離から撃っても両腕で塞ぎ切りやがって、アッパーされるわ・・・・・・見事に惨敗だぜ。」
「ふ~ん・・・・・・まあ、美鈴より腕があるって言うのは確かなようね。まあ、アンタにしてはちょうどいい薬じゃないの?」
「うっ!?霊夢まで私の敵になるのか!?」
「何言ってんのよ?大体あんたが勝手に味方だと決めつけたんでしょうが。」
「うわぁ~ん、みんな私をいじめるぜ~!!あんまりだ~!」
魔理沙は顔を伏せたまま泣く(もちろん嘘泣きであるが)。
「はあぁ・・・・・・でも、新しい門番を雇ったという事は美鈴、クビになったのかしらね?」
霊夢は、あまり感心なさそうにしながらお茶を啜る。
「霊夢さ~ん。」
そこへ聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あら?噂をすれば本人が来た。」
「くそ~!こうなったら門番にやられた腹いせだ。とことんクビになったことでいじめてやるぜ☆」
二人は、表の方へと出る。
「ようよう、美鈴。お前とうとう門番クビに・・・・・ってゲッ!?」
「あっ、魔理沙さんも来ていましたか。」
美鈴は、ニコニコしながら言うが魔理沙は冷や汗をかいていた。それは、彼女の隣にいる人物に問題があった。
「あんた一体どう・・・・・・・誰よコイツ?」
「あぁ、この方はつい先日私と交代で紅魔館の門番をすることになったマグマード・ドラグーンさんです。ゼロさんとは同じ組織に居た人だそうですよ。」
「マグマード・ドラグーンだ。ドラグーンと呼んでくれればいい。ゼロとは、イレギュラーハンター時代からの知り合いだ。部隊は違うがな。」
「・・・・・・魔理沙。」
霊夢は冷や汗をかいている魔理沙の方を見る。
「これが例の門番?」
「・・・・う、うん。その通りなんだぜ。」
「お宅に魔理沙が世話になったわね。」
「飽くまでも追い払うというレベルでやったからな。大事には至らなかったはずだが何か問題でもあるか?」
「まあ、窃盗癖があったから偶にはいい薬になると思うわ。それにしてレミリアが美鈴以外で門番を雇うなんてね・・・・・」
「修理された後、行く当てがなかったところを館のメイド長に目を付けられてな。家へ来ないかと聞かれたんだ。ゼロからの勧めもあって引き受けることにしたが・・・・・」
霊夢とドラグーンが話している中、魔理沙は悟られぬように箒で飛び去って行った。
「・・・・・しばらくは、紅魔館に行くのはやめよう(今度は服ごと燃やされそうだし)。それと今日は森でキノコでも採って帰るか。」
人里 寺子屋
「・・・・・・これは一体どういうことか説明してくれないか?アイリス。」
慧音は目の前を見て隣にいるアイリスに言う。目の前には五体の恐竜にメカにトランスフォームするサイバトロン戦士「ダイノボット」が立っていた。
「地上に戻ってきたときにホイルジャックさんから『こいつ等は頭が足りんから何とか教育させてもらえんかね?吾輩たちの手では無理があるからね。』って頼まれたんです。一応迷惑はかけないようにって注意はしたんですけど・・・・・・」
「うー☆俺、グリムロック。勉強必要ない!俺たち“ダイノボット”強い!」
「じゃあ、この問題解ける?」
アイリスは、試しに足し算の問題を出して見る。問題は比較的簡単でチルノでさえもすぐに答えられそうなものだった。
(チルノですら解ける問題だ。ロボットが解けないはずが・・・・・・)
「俺、グリムロック。分からない☆」
「えっ!?」
即答で答えるグリムロックに対して慧音は思わず、別の意味で驚いた。
「・・・・・っというわけで五人とも答えられないんです。慧音先生、お願いします。」
「俺、スラッグ。教えてほしい。」
「俺、スラージ。サイバトロンもアイリスもゼロもみんな俺たちのことBAKA☆って言う。」
「・・・・・・・・基礎から教えてもこいつ等一分もしないうちに忘れそうだな。」
慧音は、頭を抱えながら言う。
しかし、いつまでそうしても仕方ないため五人を教室のすぐ庭の方に座らせた(あまりにも巨大なため、教室に入れない)。
「今日から一緒に勉強することになったグリムロックたちだ。みんな、分からないところがあったら教えるように!」
「「「「は~い!」」」」
「じゃあ、今日はアイリスの算数の授業からだ。アイリス、よろしく頼む。」
「それじゃあ、みんな。昨日言った宿題はやってきた?」
アイリスが授業を始める傍らゼロは、楽しげに授業を受けている生徒たちを外から見ていた。
「平和だな。・・・・・・だが、こうしている間にもシグマが・・・・・・」
ゼロは、これから起こるであろうシグマとの戦いに不安を感じる。
戦いとなればアイリスも当然ここで授業を受けているあの子供たちも巻き込まれるだろう。
その中で自分は守りきることができるのだろうか?
「・・・・・・・いや、守らなければならないんだ。こうしている間にも奴は着々に動いている。」
ゼロは、楽しそうに笑いながら子供たちに問題を教えているアイリスを見る。あの笑顔を二度と失いたくはない。
「・・・・・・・・来るならいつでも来い、シグマ。俺はいつだって相手になってやる。そして、おまえを倒す!」
ゼロは、誰にも悟られずにそう誓った。
「うぅ・・・・・俺、グリムロック。この問題分からない・・・・・・・」
一方、始まって少ししか経っていないにもかかわらずグリムロックは頭を抱えていた。
ロックマンDASH3、ロックマンオンライン・・・・・・・ロックマンって開発中止の喪が多いと今更感じた。
いっその事、スパロボに出てしまえ。
本作の連載再開について
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