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地霊殿
「・・・・・・」
「「・・・・・・・」」
ゼロとアイリスは、場所を変えてさとりの書斎で彼女と対峙していた。
「・・・・・・(どこから話せばいいんだろう?)」
「別にそう警戒しなくても結構ですよ、アイリスさん。」
「!?はっ、はいっ!?(もう読まれた!)」
緊張しているアイリスに対してさとりは落ち着いた物腰で言う。
「・・・・・単刀直入に言う。俺たちは・・・・・」
「自分たちのようにこの幻想郷に流れ着いたものがいないかどうか調べに来た・・・・という事ですね。」
「もう心を読んだか。」
「悟り妖怪は嫌でも心を読んでしまう習性でしてね。」
「・・・・・っで、あの奇妙な奴がいる以上この屋敷には他にも似たような奴がいるのか?」
「・・・・そうですね。」
ゼロの質問にさとりは少し黙り込む。
「どうした?紹介できないような奴なのか?」
「いえ、確かにいるにはいるのですが妹のこいしとよく出かけてしまうものでして・・・・・・」
「妹さんがいるんですか?」
「えぇ、あの子は周りから嫌われるのが嫌で能力とともに心も閉ざしてしまいましたが・・・・」
「・・・・・なんかすみません。」
「・・・ご心配なく。過去の異変以降、少なくとも気が向いたら帰ってくるようにはなりましたから。あの黄色い子もあの子が拾って来たんです。」
「アレがか・・・・・・」
「おっと、話がだいぶそれてしまいましたね。では・・・・・・」
「お姉ちゃん、ただいま~。」
本題へと切り替えようとしたとき、書斎にさとりと容姿が少し似た少女が部屋に入ってきた。
「あら、お帰りこいし。今日は、早かったのね。」
「うん。」
こいしと呼ばれた少女は楽しそうに話す。こいしは、ゼロとアイリスに気づく。
「あれ?この人たちは?」
「あぁ、あなたの飼っているペットを探しに来た人たちよ。イレギュラーハンターのゼロさんとその恋人のアイリスさん。」
「えっ!?」
さとりの言葉にアイリスは思わず顔を赤くした。
「ん?私、何か間違えたことを言いましたか?」
「そ、そうじゃなくて・・・・・その・・・・・えっと・・・・・」
「別に隠すことはないじゃありませんか。現にあなたがゼロさんのことを愛して・・・・」
「そ、それ以上は言わないで~!!」
アイリスは、遮るように叫んだ。
その頃バンブルは・・・・・
「俺、グリムロック!不審者見つけた!捕まえろ!!」
五匹のメカ恐竜に包囲されていた。
「やめてよグリムロック!オイラだよ!バンブルだよ!君と同じサイバトロン戦士だよ!?」
外でもめ事になっていた。
「俺、スラッグ。ここ別世界、バンブルいるはずない。」
「俺、スラージ。でも、確かにバンブルそっくり。」
他の恐竜が意見を言うとティラノサウルスの姿をしたリーダーグリムロックは吠える。
「グワアウッ!!俺、グリムロック!騙されるな!コイツきっとデストロンが作った偽物!!」
「だから、本物だってば!!」
頭がアレなグリムロックには、本物と偽物の区別がつかないようだ。
???
一方、ここは幻想郷の外に存在しているとある休火山。
そこの麓にはサイバトロン基地が存在する。
「司令官、正気ですかっ!?いくら何でもこの強化改造は無理があります!!」
サイバトロンの軍医ラチェットは、司令官から渡された設計図を見て批判する。
「しかし、地球でのデストロンとの戦いはもうこれ以上長引かせないほうがいい。そのためにもこちらの戦力も増やさなくては・・・・・・」
「ホイルジャックとパーセプターの行方不明。あの問題児のダイノボットたちも姿を消してしまって焦るのはわかりますが・・・・・」
「やめとけよラチェット。今回のコンボイ司令官は本気だ。現にデストロンを一掃するためにセイバートロンから別々の星に移住した同志たちを結集させようとしているんだからな。」
そんなラチェットに対して、警備員アイアンハイドは言う。
「アイアンハイド、だからと言ってコンボイ司令官自身がボディの強化改造をしなくても・・・・・・」
「だからこそさ、司令官だって地球にいつまでも迷惑をかけたくないしな。俺だって一日も早くデストロンの屑鉄どもを蹴散らしたいと思っているところさ。そのための司令官の強化改造だ。」
「よく言ったアイアンハイド。それでこそ、サイバトロン戦士だ。」
「お褒めいただいて光栄です、司令官。」
「「ハッハハハハハハハ!!」」
「司令官、またデストロンの連中が襲っています!」
「何?よし、サイバトロン戦士、トランスフォーム!!出動だ!!」
「「「はい!!」」」
コンボイ司令官率いるサイバトロン戦士は全員自動車にトランスフォームし、基地を後にして行った。唯一一人残されたラチェットは、設計図面を見ながら頭を抱えた。
「・・・・・・どうも、最近のコンボイ司令官は変だ。急に別の星に行ったサイバトロンに協力を求める通信を送信したり、ボディの強化改造をしようと言い出したり・・・・・・」
ラチェットがそうしていると基地の中に小さな人影が二つ見えた。
サイバトロンの協力者の人間、スパイクとその友人のチップだ。
「あれ?ラチェット、コンボイ司令官たちは?」
「あっ、スパイク。司令官たちなら、デストロンに応戦するためについさっき出動したよ。」
ラチェットは浮かない顔でスパイクの質問に答える。
「最近すれ違いで出動することが多くなったね、コンボイ司令官。」
チップは、自分の乗っている車いすを引きながら言う。
「あぁ、それだけなら今までだって何度かあるから気にしなかったよ。でも、最近の司令官は何か変だ。」
「僕には別に変わっているようには見えないけど?」
「テレトラン1に体の中を調べてもらったら?」
「それがどこにも異常がないそうなんだ。しかし、こうもデストロンに悟られないように戦力増強を図ろうだなんて・・・・・最近じゃ、基地中にバリアを張れとか、今まで前線に立たせていた私に基地の整備に集中してくれと留守番を任せるわ。」
「やっぱり、バンブルたちが行方不明になったことがよっぽど響いたのかな?テレトラン1の衛星でもキャッチできなかったし・・・・・」
「う~ん、多分無事だとは思うけどね。少なくとも私には最近の司令官がなんか別人になったんじゃないかって思えてしまうんだ・・・・・」
テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)
ここは、米軍のミサイル基地。
「デストロン軍団、アタッ―――――――クッ!!」
ミサイル基地の燃料を狙ってデストロン軍団が襲い掛かってきた。基地の防衛隊はすぐに応戦し始めるがデストロン軍団の前では太刀打ちしようがなかった!
「こりゃあダメだ!サイバトロンに救援を求めろ!!」
「サウンドウェーブ、直ちにエネルゴンキューブの製作にかかれ。」
「了解。」
破壊大帝メガトロンの命令で情報参謀サウンドウェーブに命令する。
「スタースクリーム、お前はサイバトロンの攻撃に備えてスカイワープ、サンダークラッカーと共にあの新入りと防衛につけ。」
「メガトロン様、なんで俺たちがあんな得体のしれない奴と組まなきゃならないんですか?」
航空参謀スタースクリームは、メガトロンに不満そうに言う。彼の後ろでは、肩にキャノン砲を付けた人型ロボットが彼らの故郷から取り寄せた「都市防衛ロボ・ガデプ」を改造したものに搭乗している。
「奴は、確かに得体のしれぬ奴だが戦闘力は本物だ。使い道によってはあのにっくきサイバトロンどもを一泡吹かせることも可能だ。」
「ですが・・・・・」
「この愚か者めが!儂にぐずぐず言う暇があったらさっさと防衛につけ。」
「ちっ!」
スタースクリームは、不満そうに戦闘機にトランスフォームし、移動する。それに続くようにスカイワープ、サンダークラッカーも続く。
「VAVA、お前はスタースクリームたちとサイバトロンを迎え撃つ準備をしろ!」
「・・・・・・俺に命令すんじゃねえ。」
「フッフフフフ、貴様には修理して息を吹き返らせた借りがあるのだからな。その分は働いてもらうぞ。」
「・・・・・・シグマみたいでいやな野郎だ。」
VAVAは、何食わぬ様子で移動する。
「拾ったときは得体のしれぬ奴だと思っておったが・・・・・使い様によっては十分な戦力になるわい。」
メガトロンが笑みを浮かべて言う。
「・・・・・・この世界は嫌な世界だ。レプリロイドが変なやつらばかりで気に食わねえ。」
VAVAの小言がメガトロンに聞こえることはなかった。
VAVA登場。
元からデストロンに拾われる予定にはしていました。
ガテプについて知りたい方はトランスフォーマー60話を見よう。
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