初めて上におかしな部分がありますが温かい目で見守ってください。
ちなみに始まりはX5のゼロ編の終わりからです。
矛盾点は多くあると思いますが勘弁してください。
「・・・・・・・ゼロ?」
・・・・・・・・・どこからか聞き覚えのある声が聞こえたような気がした。
そうだ。俺は、確かシグマの自爆に巻き込まれて・・・・
「ゼロー!ゼローッ!」
エックスは、俺を抱き上げて必死に声をかける。返事をしようにもさっきの爆発で体の半分以上が吹き飛ばされた俺には返事をするほどの力が残っていない。
「ゼロッ!ゼロッ!まだ死んじゃダメだ!聞こえるかい?ゼロッ!ゼロッ!」
エックスは俺に呼びかけ続ける。
だが、その後ろで俺たちを狙っている奴がいた。
「シ、シネェー・・・・・・・・」
シグマの奴・・・・・まだ生きていやがったのか。俺を道づれに自爆までしたというのに本当にしつこい奴だ。
「ん?し、しまっ・・・・・・」
エックスは気づくのが遅く、シグマの一撃で俺と共に撃ち抜かれてしまった。
「ぐ、ぐはっ・・・・・・・」
エックス、すまない。俺が心配をかけたばかりに。だが、せめてシグマだけは・・・・・・
「ほ、ほんとうに・・・・・・しぶとい奴だぜ・・・・・・」
俺は、残っている右腕をバスターに変形させ、エネルギーを全て回す。
「死、ね・・・・・・・・シグマ・・・・・・」
俺の最後の一撃でシグマは完全に沈黙する。だが、同時に俺のエネルギーはほぼすべて使い果たした。
「エ、エックス・・・・・・・き、聞こえるか?」
エックスからの返事はない。
「ちっ、最後まで甘さが出たな・・・・・・お、おま・・・・・・・は・・・・・・い、いき、ろ・・・・・・」
俺の意識は薄れていく。
そして、目に何かが写っていく。
「死ね!シグマ!」
あれ?シグマウィルスを倒したはずなのに・・・・・・なんで俺とシグマが戦っているんだ?
それにだんだん苦しくなってきた。
そうか、エネルギーが切れかけて、き、記憶メモリーが暴走しているのか・・・・・・
いよいよ俺も・・・・・・死ぬのか・・・・・
シグマと戦っている背景から一変してどこか懐かしい場所へ移り、一人の老人が俺を見ている。
だれだ?こいつ・・・・・・最後までわからない・・・・・ゆめでよくうなされた・・・・・
そして、その老人の目の前には何かが作られていた。俺と瓜二つだ。
・・・・・こんどは・・・オレか・・・・そうか・・・・ゆめのなぞがわかったよ・・・・・なに?
老人はまだ完成していない俺に何かのプログラムを組み込もうとしていた。
おまえ、なにをつくっている?ロボット破壊プロ・・・・・・・そ、それは・・・・・・そういうことだったのか・・・・・・・
最後に俺が守ることができなかった彼女の姿が写る。彼女を殺めてしまったことで今でも忘れられないあの時の過ち、後悔、苦しみ。
・・・・・ア、アイリス・・・・・・すまないことをした・・・・・・・
そして、俺の意識は一時的に現実に戻る。すぐ近くにはエックスが倒れている。
「・・・・・・わるいな、エックス・・・・・オレがきえないと・・・・・ダメみたいだ・・・・・」
今度は本当に終わりみたいだ。でも、これで全てが終わるはずだ。おそらくもう、シグマが現れることはなくなる。
「・・・・・・でも、これで・・・・・すべてがおわる・・・・・・じゃあな・・・・・・エッ、ク、ス・・・・・・」
そこで俺の意識は完全に途切れた。
・・・・・・・・・機能を停止した俺は目を覚ました。
「・・・・・・・・ここは?」
俺が目を覚ましたのは見知らぬ森の一歩手前のところだった。どうやらガラクタ置き場らしい。
「俺は死んだ・・・・・・・そうだ!エックスは!?」
俺は、すぐ近くで倒れているはずのエックスを探す。しかし、エックスは愚かさっきまで倒れていた場所とは全く違うようだ。それ以前にシグマとの戦いで破壊されたはずの俺のボディはどういう訳か修復されていた。
「・・・・・・少なくとも敵は近くにいない様だ。」
俺は、ひとまず辺りを見回しながら何か手がかりになるものはないかどうか探してみる。しかし、俺の知っている世界では既に旧式で博物館にでも置いてありそうな電子機器が置いてある程度だった。
「・・・・・・ひとまず、連絡が取れそうなポイントを探すか。」
一刻も早く事の真相を知るためにハンターベースに戻らなければ。
俺が無事ならエックスも無事に戻っているはずだ。
俺はとりあえず森の中へと入って行く。
ちなみにさっきから連絡を取ろうと試みたがハンターベースにいるはずのエイリアと通信ができない。故障だろうか?
「しかし、人の家一軒もないとは・・・・・・今の時代にこんな深い森なんてあったものか・・・・・」
随分歩いたのだが街は愚か家一軒すら見当たらない。流石に俺もこれには困惑した。
「・・・・・・・場所もわからない上に連絡も取れない。俺としたことが情けないことだな。」
俺は、自分に呆れながらも森の中を歩き続ける。
すると、丁度開けたところに一軒の家がようやく見つかった。
「ありがたい。しかし、木製の建物とは随分古いものだな。」
俺は家の入口まで行く。入り口の上には「霧雨魔法店」という看板が掛かっていた。
「生体反応はなし・・・・・・・空き家か。」
そもそもこんな何もないところに一軒家がある時点で不自然だからな。
仕方ない、他を探すか。
「私の店に何か用か?」
「ん!?」
俺の頭上から声がする。顔を上げてみると上空で奇妙な格好をした人間の少女が木の棒・・・・・・確か箒とかというものに乗って浮いていた。
「・・・・・・」
俺は一瞬自分の目がどうかしたのかと思った。少女は、不思議そうな顔をして俺の前に降りる。
「おい、大丈夫か?もしかして迷って来たのか?」
「あ、いや・・・・・・・頼めるのなら通信機か何かあれば貸してほしい。」
「通信機?」
「そうだ、イレギュラーハンター本部と連絡を取りたい。」
「レギュラー何とか?何だそれ?」
少女は、奇妙に俺を見る。レプリロイドがそんなに珍しいのか?しばらくすると少女は俺の顔を見て言う。
「お前、外来人か?」
「ガイライジン?俺はレプリロイドだが?」
「レプリロイド?知らねえな。」
「何!?レプリロイドを知らないのか!?」
俺は思わず少女に向かって声を荒げて言ってしまった。シグマウィルスで世界規模に起きた事件をコイツは何も知らないのか!?
いくら田舎でもそれくらい知っているはずだ。
「ま、まあ、とにかくだ!一回私の家の中に入れ!話はそれからゆっくりすればいいし。」
「あ、あぁ。」
流石に俺の反応にすぐに対処しきれないと判断したのか家の中へと案内する。
「あっ、ところでお前の名前は?私は霧雨魔理沙。魔法使いだぜ!」
「魔法使い?何の迷信だ?」
「おいおい・・・・・で、お前の名前は?」
「ゼロだ。」
「ゼロか。まあ、散らかっているけどテキトーに座ってくれ。お茶淹れてやるから。」
「いや、俺は・・・・・」
「気にすんなよ。せっかく淹れてやんだからさ。えっと・・・・・お茶菓子・・・・・アリスからもらったクッキーの残りあったかな?」
「・・・・・・」
俺はレプリロイドだから食事はとらないと言いたかったのだがこの魔理沙という少女、人の話はあまりよく聞かないらしい。
ここからイレギュラーハンターとして生きてきた俺がこの奇妙な世界で起こることに巻き込まれるとは思ってもみなかった。
っと、まあ第一話終了です。
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