いつになったら面と向かってシノンと絡ませることができるのか。
BoBはまだまだ先です。
そんな自分の成長を実感し追試も終了したころ、ある噂が巷で聞かれるようになってきた。
まぁそれは泥棒……もといシノンのことだ。
流石にもう全力で探すようなことはしないが何か心残りがあることは確かだ。
そんなGGO生活を送っている時メッセージが届く。
リッツ
題 出る杭は打たれる
最近荒地でちょーし乗ってる奴らいるから潰そうよ!
なんとも気の抜けた文から過激な内容。
……まぁいいけどね。
「と言うことでみんな集まったね!」
おう、頭いいなよくわかったな。
クランルームで我こそリーダーと言わんばかりに音頭を取っているのはクランリーダーのリッツ、ではなくただのクラメンのリッツ。
リーダーは俺だ、別に掛け持ちしてないからって理由なだけのためお飾りっちゃお飾りだが。
「最近よく聞くのよ、荒地にやべースナイパーがいるとか、私たちの代名詞であるやべーやつと言う称号を勝手に名乗らせていいのか!?否!!私たちはこれを全力で叩き潰さねばならぬ!!」
キンキンと大声出すなや持病でもない偏頭痛が持病になっちまう。
ちなみにリッツは女だ、細かいことは知らないが社会人だと言うことだけ聞いている。
給料明細がやべーやつ。
「別に暇だからいいんやけどやべーやつって称号はいらんやろ?」
大阪弁しかキャラがないフェイスは立派な男、こいつは大学生で単位がやべーやつ。
「どうせ嫌って言っても連れてくんでしょ?」
ニックは女、フェイスのつながりで出来たフレンドだからあんま知らない。もしかしたら女声の男かもしれないやべー奴。
スカーは何も喋らないがこれはそう言う性格でこいつが話すときは世界が滅ぶとき。
ってキャラの同じ高校の下級生、学校では普通に喋っておりつまりは何度も世界は滅んでいる。
一番マジな意味でやべーやつ。
そんなこんなしているうちにやってきました荒地ステージ。
そう因縁の荒地ステージ、UNICAちゃんの墓を作った荒地ステージ、そして電子の海に消えて行ったUNICAちゃんの墓ステージ。
やめておこう、そんなやってたらいつまでたってもこの失恋から前に進めない、私は強い、悲しみなんかに負けない。
「UNICA……」
悲しみには勝てなかったよ。
さあ、クソどうでもいい茶番も終わり、今回の目的。
スナイパーのやべーやつ分隊(以下シノン分隊)はこのマップの左上にある遺跡(以下遺跡)のマップで待ち伏せをしていると聞く、マップを確認するに狙撃地点は三点に絞られる。
そして狙撃から避けて遺跡に近づくには一つのルート以外は全て狙撃の射線に入っておりそのルート以外はありえない。
しかしそのルートも敵が待ち伏せている事が予測されるためどっちにしたって危険なことに変わりはない。
ただこのルートが狙撃の射線から外れるのは遮蔽物が多いから、そのため岩や遺跡をうまく利用し各個撃破に努めること。
突出は厳禁。
これ全部リッツの指示。
マジでリーダーでいいんじゃないかとも思う。
個人的に言われたことは武器をUMP45に変えろとのこと。
UMP45はノーマルで近距離威力が高く8メートル以内であれば頭二発と言う優れもの、反動もレートが低い事が幸いし非常に制御しやすく集弾制も十分な優れもの、ノーマルクラスでトップ10に入る性能を持っている。
ただ俺が使わなかったのはこの分隊は中距離に弱いこと、あとは好み、それだけだ。
M39とかいうM14のパチ物にこだわりもないためちゃっちゃと武器を変更してきた。
マズルにはサプレッサーを装着しグリップにはアングルフォアグリップ、サイトはコブラサイト。
サブには泣く泣くGSRを装備している。
あとに変わりはない。
ポーターのそばにあるハンヴィーを借り遺跡へ向かえばすぐに見えてくる。
遺跡まで1k、こないだ俺がやられた距離のため奴には既に射程圏内だろうが、今は射線を切っているため狙撃の心配はない。
「……」
既にリッツは戦闘体制に入っている。
黙ってりゃ美人なのにこいつなんでああなんだろう。
そして俺たちは遺跡まで続く岩場へと入って行く。
一話からぶっ続けで書いているんですけど、感想とか送ってくださって感謝します、内容は雑談ですがあの頃を思い出して懐かしい気持ちになります。
今はゲームから引退して仕事をやっていますが時たま反動制御やりたくなるのはBF勢の性と思っています。