「Welcome to this crazy Game!!!このふざけたゲームへようこそ!!!」
13時、俺たちはイベント参加のため広場へと集まっていた。
そこで始まったアナウンスがこれだ。
アナウンサーはあのいつもは可愛らしい顔から360°方向転換したエキセントリックお姉さんガールだ。
360°は元に戻ってるって? 立体的に見たら高さが違ってるから大丈夫。
「お前らぁ!!!ジョー様を崇めろぁぁぁあ!!」
「「「「「V8!V8!V8!V8!V8!V8」」」」」
(本当にこんな感じです。)
「じゃあルールの確認だオラァ!」
そう言うとポコンと運営からメールが届く。
見れば見たことのないマップが届いている、おそらくこのイベントのために作られたんだろうな、金かかってるな。
「ルールはぁ!このマップを行ってぇ!!!・・・」
「おおおぉおぉおおぉ!?」
「戻るだけだぁ!!!!!!」
「うおおおぉおぉぉぉぉおおおおお!!!!!!!」
皆ノリが良い。
「いや、分かんないんだけど、本当にみんなわかってるの?」
シノンから至極当然な質問が来る。
「皆じゃないけど大体わかってると思う」
「ジンは?」
「完璧に理解した」
「あぁそう」
シノンは何故か可哀想な人を見る目だった。
「そして行って戻る間の中でウォー・リグをぶっ潰した奴らが優勝だぁ!!!」
「うおおおぉおぉぉぉぉおおおおお!!!!!!!」
「え?何それ?」
「どうやって選ばれるんだろうな?」
「いやウォーリグってなによ」
ランダムだろうか、それとも戦闘力か。
「そして栄えあるウォー・リグの乗員はこいつらだぁ!!!!!」
あぁ、もう選ばれてるのね。
デン!とアナウンサーが立つ大きな岩を削って作られたような塔の巨大モニターに数人の男女が映し出された。
いつもログイン時に見る顔、そして最近なんかおかしい青い髪の娘、テンガロンハットの妙にこの世界が似合いそうなおっさん、給料日のたび豪遊をしてそうな女、そして猿。
「ねぇ、あれ私たちよね」
「あぁ、そう見える」
「何するの?」
「みんなから攻撃される」
「ヤバくない?」
「美味しいと思うよ?」
「へぇ〜・・・クソイベントね」
「帰る頃にどうなってるか見ものだな」
激しく興味ある。
「理由はぁ!スクアッドが一切ガチャを引いてないからだぁ!!!」
「このクソ運営!!」
なんて選出方法だよ!? 言うのかよ!?
「ねぇ本当に大丈夫なのこれ!本当に!?不安なんだけど!?」
「シノン、ダメだこう言う時焦ったら最初に死ぬぞ!」
「じゃあまずはウォーリグ部隊がスタートだ!その2分後、お前らで信仰の足らん不信心者どもを殺しに行けぇ!!!」
皆の雄叫びもそこそこに転移する。
転移した先で俺たちは既にウォーリグに乗り込んでいた。
「やばいやばいやばいやばい!お前ら出るぞ!」
俺はキーを回し急いでウォーリグを動かし始める。
後2分であそこに集まっていた奴らが俺たちを殺しに来る。
「おいジンどうすんだ!こんな車ランチャー一発で吹き飛んじまうぞ!」
ダインは血相を変え俺に詰め寄る、やめろ!運転してんだ。
「大丈夫!手榴弾以外は禁止だ!」
急いで目を通したルールブックにはロケットランチャーは禁止と書かれていた。
そしてグレネードランチャーも追撃部隊は一分隊二発の弾数制限がかかっている。
「ねぇジンくん!なんでこの服なの!?」
「は?はぁ!?」
見ればリッツさんは子産み女の衣装になっている。
「そんな趣味あったんですか!?」
「な訳ないでしょ!装備とか全部外されたのよ!」
最悪だ、こんな非常時にふざけるなんて。
「脱ぎ癖もあるなんてとんでもねぇ女だな!」
「マジやめてよ!」
「はぁ・・・」
「ちょっと、マジでやめてね、なんで静かに首を横に降るのよ」
「ねぇジン」
「どうした!?・・・言うな!!」
シノンは白の羽衣を着てスナイパーライフルで露出した体を隠していた。
まさかシノンも脱ぎ癖があったとは、ちくしょう世紀末!恐ろしい!。
「いや2人ともわかってるからな!そう言うイベントだからそれ!!」
そろそろふざけるのも大概にしなければ。
女性2人は泣く泣く装備を詰め替えている、どうやら胸に手を突っ込めばとりあえずなんでも出て来るらしい。
ちょっと待てよ、俺は!?・・・大丈夫か、武器もある。
なんかそれはそれで寂しいな。
「スカーちょっと上登って様子見てきて!」
「了解っす!」
スカーは俺が映画を見せたため予想はついているだろう。
俺も周りを見るが全て一緒、エンジンのキルスイッチは動かないがアクセルも底まで踏めばロックがかかり走りっぱなしになる。ドアは逆開き、シフトレバーにはナイフ。
ないのは武器だけだがそれは手持ちがある。
一応車内に置いてあるバックから弾薬のある分補充もできるため余裕はある。
俺の装備は最近ドロップしたM14EBR、アタッチメントはM39から受け継いだ、そしてUNICA。
ガジェットにリペアトーチとSMAW、だったがSMAWはM72グレネードランチャーに変わっていた。
まぁ特に問題は無い。
シノンはFR-F2とサブにMP7
スカーはM24 knockoutモデル(以下KO) サブはM93
リッツさんはSCAR-Hにグレネードランチャー、サブにG18
ダインはM1887ウィンチェスター・・・バカかこいつまじでカウボーイかよ。 サブはコルトアナコンダ・・・。
「なぁダイン」
「お?どうした?」
なんでドヤ顔なんだ?
「なんでSAAじゃないんだ?」
「リロードめんどくさいからな、スピードローダーもあるからリロードに問題はねぇぜ!」
「おう・・・そうか」
そこで徹底しないからカウボーイ崩れって言われんだ、ウィンチェスターぐらいでドヤ顔してんじゃねぇよ。
流石にそんな悪態は吐かないが・・・。
「ほらおっさん交代だ」
「お、わかってんじゃねえか」
取り敢えずあいつは俺と交代しよう、片手でスピンコックやりたいだろうし。
おそらくそのために銃床のないタイプを持って来たのであろう。
「ほら、これあげるからな、弾も置いとくよ」
そう言って俺はM79をダインは渡す、予備は四発、弾薬箱にいくつあるかわからんからそう考えておこう。
スカーはウォータンクの最後方で狙撃の構えをとっている、シノンは助手席だが後ろへ下がらせておく、ダインには勿体無い。
代わりに助手席には俺、後部座席に美女2人と奇しくも原作と似たような事態。
遠くでは敵の車列が地平線に黒い帯を作っており、これからの戦いが簡単に予想できる。
さぁパーティを始めよう。
ルールはこちらに細かく書きます。
勝利条件
ウォーリグに限らず1人でも分隊員がゴールすればウォーリグ側の勝ちそれ以外は敗北。
制限
爆発武器は各種手榴弾、ロケットランチャーはウォーリグ側はM79追撃部隊は爆弾槍。
ウォーリグ部隊の補給物資は現在の総弾数×2
ウォーリグ側の女性は強制的に装備変更。