GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。   作:桐生 勇太

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第39GAME:さらば黎斗神

檀 黎斗神 の最期の【GAME OVER】

 

 

 

 

「いくぞ! 正宗!」

 

 正宗に体当たりをかますが、はじき返された。やはり性能は向こうとこちらでは圧倒的にこちらが不利のようだ。

 

「ん~…………やはり圧倒的に差があるようだな。黎斗よ、諦めたらどうだ?」

 

「ふざけるな!」

 

 何度も正宗を殴りつけるが、全く効く気配がない。

 

「ハハハ……………[トマーレ]」

 

「ぐ!? 動けん…!」

 

「行くぞ。 [紅蓮爆龍剣][二刀居合切り][クダケチール]」

 

 グラファイト、カイデン、アランブラ、それぞれの必殺技が次々にぶつかる。

 

【GAME OVER】

 

「以外にあっけなかったな………」

 

「まだだぁ!」

 

 土管から飛び出て、殴る、蹴る。全く効かん。よもや、これほどまでに力の差があるとは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黎斗、君は実に諦めが悪いな…いい加減に諦めたらどうだ?」

 

「断る…………残りライフ、2………」

 

 まだ、まだ…………だ………

 

【GAME OVER】

 

「残りライフ1………」

 

「…………正直に言えば私もよもやここまで力に差があるとは思っていなかったよ…………

 

やはり、立つ位置の問題なのだろうな…」

 

「…立つ、位置………?」

 

「君はしょせんは「最強のゲーマー」でしかない。一方の私は、時の神、破壊の神、魔の神そのものだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たかだか人間如きに、神が攻略できるはずがない………

もはや勝負は初めから決まっていたと言えるだろう。この、「世界のルール」であるこの私に、君のようなものが牙をむいた時点で間違いだったのだ! その強化されたハイパー無敵ですらも、もはや私にまともにダメージを与えることもままならん! おそらく君は自分のレベルを99にした時点のレベルX・Xですでに元の世界のハイパー無敵の力を超えていたろう? そこからタイラントゾンビ、ハイパー無敵D、更に新しいハイパー無敵…それほどまでに非常識な力であっても、私の前になすすべもない…

 

完璧だ…! もはや私に敵はいない! 攻略のすべは、無い!」

 

「だからと言って…ここで下がるわけにはいかん………! 受けてみろ!!!!!」

 

【キメワザ! HYPER CRITICAL DARKNESS!!】

 

 私のキメワザは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正宗に何のダメージも与えなかった。

 

「フ、フフ、フフフフ……

 

ファー―――――――――――――ハッハッハッハ!!!!!

 

言っただろう黎斗! 君の物語は、ここで「バッドエンド」だぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

【キメワザ………HYPER CRITICAL CREWS-AID】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………私は、正宗に完全に敗北した。

 

 

この日、この時、現世から「檀 黎斗神」という存在が完全に消えた。




今日までここまでお読みいただき、誠にありがとうございました!

いやぁここまで長かった! 本当に長かった! 
読者の皆様には、感謝してもし足りません。



これでようやく、 「次回」 でこの小説も一応の最終回ですよ!










………えーはい、今回で最終回かと思った人は、正直に手を挙げてください。

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