GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。 作:桐生 勇太
そして数分後
「あ、あれはっ! アンタをからかうための、嘘だからな!」
「もう少しましな嘘は言えんのか? お前は」
何なんだこいつ…確かに「ツンデレ」というスキルはあったが…
「そうか、お前は私が嫌いか…」
「あ、う、ち、違う…好き、だよ………?」
「なんだ、やっぱり好きなんじゃないか」
してやったり という顔で笑うと、ミリカはまた真っ赤になって固まった。面白いな。
しばらくミリカが落ち着くのを待って、全員を呼び出す。
「アリア、まず君の気持ちを知りたい。いいかな?」
「ふふ、こうなると思ってましたしね。かまいませんよ」
「なら遠慮なく…クライシィ、クリス、ミリカ、ゲムム、要、君たちは、私が好きでいいんだな?」
「「「「「…………はい」」」」」
「なら悪いが、一人ずつ理由を言っていってもらえるか? 言いたくないのなら構わない」
皆一瞬黙ったが、すぐに一人ひとり言い始めた。まずはクライシィからだ。
「…私は、初めて会った時だと思います。黎斗神様が、私の顎をつかんで覗き込んだ時に、そして、広場で人々を守るために黒龍と戦ったお姿に惹かれました…」
「私も、始めたあったときだろう。魔王に捨てられた時に鎌から守ってくれたこと。行き場所の無い私を誘ってくれた。そのおかげで、こうして普通の生活ができているからだ」
「アタシは、昨日言ったらしいことと同じ…と思うよ」
「私は、あなたの仲間を大切にする心意気に惹かれました」
「俺は、あの奴隷商館から、助けてくれて、優しく介抱してくれたから…」
「私は、檀様のことを付けていた時に、檀様の心を知って恋に落ちました」
皆、私という存在が好きでいてくれるか…私の答えは、もう決めてある。
「みんな、ありがとう………私は
口を開いた途端、急に空が真っ暗になった。そして、背後に気配を感じる。
「久しぶりだな、黎斗…」
声のしたほうを振り返ると、政宗が立っていた。
「探したよ…君には礼を言わねばならないからね………」
「政宗…何故ここにいる?」
「ゲムデウスは飛べるからな…力を使えば、簡単に窓から侵入できる」
それはあり得ないはずだ。奴の体からにはもう抗体もゲムデウスも消えたはずだ。一体…
「一体どういうことだ…という顔をしているね? 簡単だよ。「私にワクチンは効かなかった」ただそれだけのことだ」
「………馬鹿な。そんなはずはない。現にあなたはあの時に苦しんでいた」
「そうだな…ところで、ウイルスは変異、進化をするのは知っているな?」
………ッまさか…!
「そう、そのまさかさ。「ゲムデウスワクチン」から生き残るために、私の中の「ゲムデウスウイルス」が超進化を遂げたのだ。おかげで私は前とは比べられぬほどの力を手に入れることができた…その上、
こんな素晴らしいガシャットまでいただけるなんてね…?」
「…「ハイパー無敵ガシャットD」………!」
「当然、もう私はこれを使える…「今こそ審判の時」…変身」
【仮面ライダークロニクル……ガシャット!ハイパー無敵…ドッキング…パカン…ム・テ・キ…】
【流星の神…その者、天を掴むライダー……………
名を刻めクロノ・ストーリー(時ノ物語)!今こそ 時が極まった!】
「先に倒した魔神の能力…超進化を遂げた破壊の神ゲムデウスが2体………伝説の戦士、クロノスが1人………そしてこの「ハイパー無敵D」の力………作った君ならもうわかるだろう。もはや私を攻略するすべがないことを…
とうとう、とうとうここまで来た…魔神の能力を使えば、私は元の世界に帰ることも可能…!
さらにここまでの力があれば、もはやハイパー無敵など敵ではない! すべての私に逆らう人間を絶版にし!
「世界のルール」としてまた舞い戻る! 幻のままでは終わらせんぞ…!
実現させて見せる…私の夢を!!!!
確信をもって言おう………君の物語は、ここで「バット・エンド」だ………」
ついにタグ回収。「バットエンド」まで一気に行きます。
ついで
ハイパーゲムデウスクロノスXのスペック
パンチ力:9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999(以下略)t
キック力:9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999(以下略)t
ジャンプ力(ひと飛び):9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999(以下略)km
走力(1000km):0.00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000(以下略)秒
…なんだこれ(゚Д゚;)