GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。   作:桐生 勇太

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今回は黎斗が滅茶苦茶をやります。お気を付けください。


第31GAME:檀 黎斗神VS魔王

「いつの間に来た? 貴様」

 

 今私は魔王城最深部、魔王の玉座の目の前にいる。

 

「警備の魔族が大量にいたはずだが…」

 

「全員片付けたぞ。残りはお前ひとりだ」

 

 魔王は少し驚いたように目を見開き、やがて納得したように目を閉じた。

 

「なるほど、称号の「天元突破者」は並ではないな。見事だ…だが、貴様のせいで結局魔王軍は崩壊した。その命を持って償え…[死ね]」

 

「ぐっ」

 

【GAME OVER】

 

 やはりそう来たか…残りライフ23だ。

 

「ふふふ、さあ、どうする?」

 

「お前の弱点は、自分が最強と勘違いしたことだ。行くぞ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレードHYPIR…変身!」

 

【ドッキーング!パッカーン!ムーテーキー!!】

 

 タイラントゾンビに変身し、ハイパー無敵を使う。変身によるゲームオーバーは無敵によって無効化され、ゾンビの体が溶ける。中から飛び出したのは、漆黒の鎧をまとった戦士。

 

【飲み込め!暗黒の如く!!漆黒の最強ゲーマー!ハイパー無敵!!ゲンム!!!!!!】

 

「さあ、もう一度試してみてみたらどうだ? お前の「生魔法」とやらを」

 

「ふっ………[死ね]………!?[死ね]![死ね]![死ね]!………!?」

 

 もうすべての攻撃は無駄…成功だ。これでもう負けん。

 

「今の私は、あらゆる攻撃を無効化する…当然、お前の「生魔法攻撃」もな」

 

「な、そんな馬鹿な…」

 

 

 

 

 

名前 :仮面ライダーゲンム

 

種族 :仮面ライダー型ウイルス

 

レベル:グレード99:HYPIR(人間換算で測定不能)

 

称号 :神(笑) 手段を択ばない男 天元突破者

 

体力 :9000000000000000000000000000000

 

知力 :550

 

攻撃 :9000000000000000000000000000000 (最大990000000000000000000000000000000000000000000000000000)

 

防御 :9900000000000000000000000000000

 

速さ :99000000000000000000000000000000

 

魔力 :580

 

スキル:キーボード両人差し指乱れ入力 変顔 ゲンムスマイル(変顔の互換スキル) ゲーム開発 地球流武器術 地球流拳闘術 暗記 変身 肉体改造 雷魔法 飛行魔法 全攻撃無効

 

賞罰 :バイオテロリスト 異世界の希望

 

好物 :アリア・クルルセドイ

 

 

「さあ、最期のお祈りでもするんだな。魔王」

 

 もはや魔王は口をパクパク開けたり閉じたりするだけだ。奴にはおそらくあの魔眼で見えるのだろう。私の絶望的なステータスが。

 

「こ、こんな…馬鹿なことが…あるかぁ!!!!」

 

 魔法が効かないとようやくわかってか、殴りかかってきた。だが、もはやこんなものは効かない。

 

「ほい」

 

「がふぁ!!!!」

 

 軽く指で魔王の顎を小突くと、弾丸のように吹っ飛んだ。

 

「これで魔法は唱えられんな………」

 

 追い打ちに両腕をつかみ、へし折る。

 

「おい、要、とどめは君が刺せ」

 

「うん!!」

 

 物陰に隠れていた要を呼び出す。

 

「やはり魔王は勇者に倒してもらわんとな。魔神にもたどり着けんし」

 

 驚愕に目を見開いたまま、要の一撃を喰らって魔王は絶命した。

 

「あっけなかったな。魔王………ん?」

 

 よく見ると、魔王の首に何か首飾りがある………これは……鍵、か?




お読みいただきありがとうございました。

黎斗、強すぎ(笑)

とりあえず前座の魔王を倒しました。次回にいよいよ魔神が出てきます(一瞬)

いよいよ最終決戦勝ち数いてまいりました!

今回の一件で、黎斗がラスボスとの戦いで敗北するのが決定しました。

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