GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。   作:桐生 勇太

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さあ、ラスボス戦が近づいてまいりました。


第30GAME:黎斗神と次のガシャット

 結局、あの後魔王はどこかへ行った。聞けば邪龍が現れたという話を聞き、向かったところもう倒されていたと知り、倒したやつ=私に会いに来たらしい。帰ったからよかったが、あのままじゃ確実にやられていただろう…

 

「つきましては新しいガシャットを開発することにした」

 

 朝一番で全員に要件を手短に伝え、だがアリアと目は合わせられず…開発を開始した。

 

まず自分が持っているガシャット、

 

プロトマイティアクションXガシャット

プロトタドルクエストガシャット

プロトバンバンシューティングガシャット

プロト爆走バイクガシャット

プロトゲキトツロボッツガシャット

プロトドレミファビートガシャット

プロトギリギリチャンバラガシャット

プロトジェットコンバットガシャット

プロトシャカリキスポーツガシャット

プロトドラゴナイトハンターZガシャット

プロトマイティアクションXガシャットオリジン

タイラントウイルスガシャット

 

の12だ。そこから

プロトマイティアクションXガシャット

プロトタドルクエストガシャット

プロトバンバンシューティングガシャット

プロト爆走バイクガシャット

のレベル2系列すべてのガシャットを部品に変えた。後は自分の才能を信じて作るのみ、

 

幸い私には「雷属性魔法」があるため充電には困らないし、電気の熱でガシャットのはんだも溶かすことができる。

 

ドライバーなどないのがつらかったが、飛行魔法は「物を浮かせて自由に動かせられる」魔法だったのでボルトなどもどうにかなる。

 

 待っていろよ魔王、必ずぶっ倒してやるからな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか遠く

 

「………ふむ、黎斗のやつ、てこずっているようだな。私が魔王を倒してやってもいいが…このまま傍観していたほうが、こちらにとって有利になりそうだ…見せてみろ黎斗、君のその神の才能とやらを…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

「檀様、少し休まれたほうが…」

 

 作業をしていると、アリアが入ってきた。…駄目だ。こっぱずかしくてアリアの顔を見れん。

 

「あ、ああ、アリアか、すまない、今いいところでな…」

 

「もう………[ハイヒール]」

 

 体が軽くなった……アリアの医療魔法か。

 

「すまんなアリア、実はさっきから死ぬんじゃないかというほど疲れていて…助かった」

 

「いえ………檀様、それでは失礼します」

 

「アリア、その、何だ、魔王を倒し、魔神も倒してすべてが終わったら、その、一緒にどこかへ出かけよう。処遇デートと言うやつだ」

 

「! …はい!」

 

 うむ、これは私も一層頑張らんとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………出来た…………が、私に使えるのか? このガシャット………」

 

 出来た。それも超強いのが、これならおそらく魔王の「生魔法」も無効化できるはずだ。残る問題は、本当に私がこのガシャットを扱えるかどうかだ。この、

 

「ハイパー無敵ガシャットD」を、私は使いこなせるのだろうか…

 

 




お読みいただきありがとうございました。

次回、いよいよハイパー無敵ゲンム登場です。

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