GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。 作:桐生 勇太
結局、あの後魔王はどこかへ行った。聞けば邪龍が現れたという話を聞き、向かったところもう倒されていたと知り、倒したやつ=私に会いに来たらしい。帰ったからよかったが、あのままじゃ確実にやられていただろう…
「つきましては新しいガシャットを開発することにした」
朝一番で全員に要件を手短に伝え、だがアリアと目は合わせられず…開発を開始した。
まず自分が持っているガシャット、
プロトマイティアクションXガシャット
プロトタドルクエストガシャット
プロトバンバンシューティングガシャット
プロト爆走バイクガシャット
プロトゲキトツロボッツガシャット
プロトドレミファビートガシャット
プロトギリギリチャンバラガシャット
プロトジェットコンバットガシャット
プロトシャカリキスポーツガシャット
プロトドラゴナイトハンターZガシャット
プロトマイティアクションXガシャットオリジン
タイラントウイルスガシャット
の12だ。そこから
プロトマイティアクションXガシャット
プロトタドルクエストガシャット
プロトバンバンシューティングガシャット
プロト爆走バイクガシャット
のレベル2系列すべてのガシャットを部品に変えた。後は自分の才能を信じて作るのみ、
幸い私には「雷属性魔法」があるため充電には困らないし、電気の熱でガシャットのはんだも溶かすことができる。
ドライバーなどないのがつらかったが、飛行魔法は「物を浮かせて自由に動かせられる」魔法だったのでボルトなどもどうにかなる。
待っていろよ魔王、必ずぶっ倒してやるからな…
どこか遠く
「………ふむ、黎斗のやつ、てこずっているようだな。私が魔王を倒してやってもいいが…このまま傍観していたほうが、こちらにとって有利になりそうだ…見せてみろ黎斗、君のその神の才能とやらを…………」
数時間後
「檀様、少し休まれたほうが…」
作業をしていると、アリアが入ってきた。…駄目だ。こっぱずかしくてアリアの顔を見れん。
「あ、ああ、アリアか、すまない、今いいところでな…」
「もう………[ハイヒール]」
体が軽くなった……アリアの医療魔法か。
「すまんなアリア、実はさっきから死ぬんじゃないかというほど疲れていて…助かった」
「いえ………檀様、それでは失礼します」
「アリア、その、何だ、魔王を倒し、魔神も倒してすべてが終わったら、その、一緒にどこかへ出かけよう。処遇デートと言うやつだ」
「! …はい!」
うむ、これは私も一層頑張らんとな。
「…………出来た…………が、私に使えるのか? このガシャット………」
出来た。それも超強いのが、これならおそらく魔王の「生魔法」も無効化できるはずだ。残る問題は、本当に私がこのガシャットを扱えるかどうかだ。この、
「ハイパー無敵ガシャットD」を、私は使いこなせるのだろうか…
お読みいただきありがとうございました。
次回、いよいよハイパー無敵ゲンム登場です。